多くの力を借りて僕は英雄〈勇者〉を目指す(ゼルダの伝説×僕のヒーローアカデミア) 作:油揚げパン
入学01
とある村
ケミィは、引っ越しに備えて、シーカーストーンのバージョンアップをしていた。
東京に引っ越すと、花子のミルクが手に入ら無くなる為だ。
ミルクがないと、ミルクキャンディが作れない話をした時、ケミィは、この世の終わりを見ている顔をしていた。
ついでに、ケミィのアイテムボックスにあるクローショットも前より射程が倍になった、ビルの間も行けるレベルらしい
シーカーストーンの中身の更新はポーチ(200Kg→1000Kg)、カテゴリーに[花子のミルク]、[料理]、[発酵倉] が追加されている
[花子のミルク]はそのまま残量である、シーカーストーンのポータルを応用して、送り届かれるシステムになっている
今まで、ポーチに入れていた物が、必要無くなった
[料理]は、レシピである、母さんのお菓子レシピが入っている
[発酵]は、ビンと一緒に牛乳を入れると、ヨーグルトやチーズになる
そしてリンクは、久しぶりに見る、学習装置のお世話になろうとしていた…
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「はーなーせー!!」
ケミィの体の大きさからは想像出来ない力で、引っ張られているリンク
「だめです。料理覚えるです。」
「他のやり方あるだろ!!」
「一番早いです」
「あれはヤダ!勘弁してくれ~!」
「着ければ一流料理人レベルになるです。」
「黒焦げにもなるがな!」
必死に柱にしがみつくリンク
「諦めやがれです!」
ナビィとシィに助けを求めた
「なぁ!ケミィをどうにかしてくれ!」
ナビィとシィは一瞬見合せ、
「「美味しい物が食べたいです!」」
裏切りやがったコイツら!
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なぜ、こんなやり取りになったかって言うと、母さんが「あんたって料理出来たっけ?」と聞いた際、「東京は、デパートに、お惣菜一杯あるから大丈夫だろ」と答え、ケミィ達が固まった事から起こった出来事である。
母さんの料理で、今までいたナビィ達は、他の妖精より、グルメである。
いきなり、お惣菜のセールを狙う様になったら、そら怒る
しかも、雄英高校には、寮がない、なので必然的に近くに部屋を借りるに他ならない、学割はかなり効くが、独り暮らしは避けられない
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「だからって、何で、その学習装置なんだよ!苦痛は改良してくれよ!」
「困難を乗り越えやがれです。」
「ここで、そのセリフかよ!っていうか、どこから料理人の情報、何処で仕入れたんだよ!」
「遠○学園って所です。」
「なんだよその学校!大体ケミィ達は、遠くに行けないだろう!」
ケミィは後ろからミルクキャンディを取り出した
「買収済みです。」
「な!?」
窓から外を見ると、鳥に乗った科学妖精が、ミルクキャンディを抱えて、飛び立とうとしている
「一体どこから…!まさか…」
シーカーストーンを取り出すと、暗証番号のいるフォルダがアンロックになっていた
「ケミィ!またハッキングしたな!」
「してないです。」
シィが窓から逃げようとしている所を捕まえる
「…………」
「…てへ」
「お前かー!」
なんて連携プレーだ!食い物の事になるとここまでなのか!?
「イイカラ諦メナサイ!」アタック! グハ!
ナビィに吹き飛ばされたリンクは、そのまま学習装置へ…
「おい!ちょっと話し合…」
「えい!であります!」ポチッ…ウィーン
「ギャアーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
再び、装置による強制学習、しかも経験等も織り込まれている
「aaaaaaaaaaaaa!」
「「「これで、引っ越し出来る」」であります!」
…少しづつ、引っ越し準備ができていく…
ありがとうございました。