多くの力を借りて僕は英雄〈勇者〉を目指す(ゼルダの伝説×僕のヒーローアカデミア) 作:油揚げパン
ハイラル平原中央道路
リンクはハシゴを登って、給乳トラックの上に上がる
「ナビィ!キャップ!ショット!仕事だ!」
「兄貴ィィ!タギルッスね!」
「うえさまなにすれば?」
「本当ニ忙シイ帰省ネ…」
ショットとキャップがシーカーストーンから顔を出した。ナビィは帽子から顔を出している
「キャップはヒーロースーツとボクが言ったアイテムの交換をお願い!ショットは…分かってるよね?」
「かしこま〜」
「了解ッス!狙撃のサポートッスね!」
キャップが引っ込むとシーカーストーンから青い光が出て、普段着から[空の勇者の服]に変わり、ショットは身体が変化し、ゴーグルヘ変化し、リンクは装着した
ヒーロースーツと一緒に[ミラーシールド][キャップ特製・古代の剣][一心の弓]を装着したリンク
リンクはタンクの上に立ち、弓を構えて相手を確認する。
弓を構えるとゴーグルに風向きや風速、湿度、温度、大凡の着弾予測が表示されて行く
相手はランドクルーザー3台、トラックが1番後ろに1台来てる
「ヒーロー!!?用心棒何て聞いてねえぞ!?」
「どっちにしてもヤル事は変わんねぇ!あのトラック、マルっと頂くだけだ!」
リンクはナビィ経由であいつ等の声を拾っていた、アイツ等はこのトラックが目的なのは確認した…でも何で?
「ヒーローがいたら逃げた方が…」
「馬鹿やろー!あの牛乳全部頂けりゃ3億…いや量が多そうだから5億はイケる、それにあの青二才1人に女が2人…数でもこっちが上、ヤれない理由がねぇ…銃は使うな!タンクに穴が空いたら元も子もねぇ…狙うなら、ドライバーだ」カチャ…
…確かにウチの『トアル牛乳』は前にサイトでみたら1L/17万位だったな…15万で計算しても6億円の荷物を積んだトラック、しかも閉鎖空間であるハイラル市内で警戒心も薄い上護衛も居ない…狙われるしかねーな!護衛雇えよ!…倒産ギリギリで金が無いのか!
そうこうしてるとランドクルーザーが加速して給乳トラックを抜こうとしている。
「させるか!」ギリギリ…バス!
リンクはラジエーターのある所を狙って矢を放ったが、普通に弾かれた
「嘘!?3mm鉄板ぶち抜ける威力あるのに!普通FRPじゃ無いのかよ!」
防弾対策されていた強盗の車に対して、急いで矢を交換し[氷の矢]と[爆弾矢]に変更して弓を構えた
「まずは…コイツ!」
リンクは氷の矢を加速したランドクルーザーのボンネットに放った。
「だから矢なんざ…な!」
ボンネットに当たった氷の矢はフロントガラスを巻き込みながら氷漬けにしていき…
「オマケ付きだ!」ギリギリ……バス! BOM!
爆弾矢でフロントタイヤを打ち抜く…防弾仕様なら爆弾は意味ないが…ここは道路じゃない、雪の上だ!しかも圧雪で固くなってる!
「おい!ちゃんと運転しろ!」
「ま、前が見えない上にタイヤがとら!」
スタッドレスでも限界はある、横からの衝撃をフロントタイヤがダイレクトに食らったんだ
当然、スピンするよな
Syurururu…Gatyaaan!!
スピンしたランドクルーザーが仲間の車1台巻き込んで雪の壁に刺さった。しばらくは動けまい
「雪に刺さったなら衝撃も和らいだハズ、残り2台…」
リンクはどうやって切り抜けるか、必死に考えていた。