多くの力を借りて僕は英雄〈勇者〉を目指す(ゼルダの伝説×僕のヒーローアカデミア)   作:油揚げパン

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料理指導

ハイラル駅前ー夕方

 

 リンクはルクス達に振り回された後、家に帰る為に駅に来ていた。

 

 「なんか…どっと疲れたな」

 

 帰省はゆっくり過ごすと思っていたのにイベントが目白押しにやって来る

 

 コレもキャップ達の仕業なのだろうか

 

 「あれ?リンクじゃない。「ひ!」…なに身構えてるのよ」

 

 「ゴメン、脊髄反射だ」

 

 買い物帰りのマヤがいた。

 

 「買い物?」

 

 「えぇ、今日は特売だったから…」

 

 マヤの買い物袋の中身はカップ麺ばっかりだった。

 

 「…待て、お前いつからこんなカップ麺ばっかりなんだ?」

 

 「えぇっと…お母さんが札幌行った位?」

 

 リンクの中で何かが切れた…

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 ハイラル駅横ー操記家ー弁当作業所

 

 

 リンクは鍋を振るっていた

 

 「はい、回鍋肉に棒々鶏風サラダ、トリスープお待ち」ゴト…

 

 「いただきまーす!……んま!!」

 

 「ゴメンね〜ご飯まで…」

 

 操記ファミリーに冷蔵庫を勝手にあさり、無事だった食材で夕飯を作っていた。

 

 「なんでロマニさん、弁当屋兼ねてるのにご飯作れないんですか!」

 

 リンクは怒っている

 

 「いや〜…何か姉さんがやってくれるから」

 

 …レミーの出番だな。

 

 

 「ご飯食べ終わったら、クリミア弁当の習得して貰うからね」

 

 「え、別に困っ「また物体X売る気か、アァんಠ_ಠ」…やります。」

 

 リンクは逃げようとしたロマニさんを睨みつけた!

 

 ロマニさんは諦めた!

 

 リンクは取り敢えず、オカリナを吹いて[♪レミーのクッキングマーチ]をして召喚した。

 

 現れたネズミのコックは、やる気があるようだ

 

 「レミー、この人にクリミア弁当を習得させたいんだけど、良いかな?」

 

 リンクはクリミア弁当の写真をレミーに見せた。

 

 レミーは少し考えて、食材の有るエリアに向かった後、ロマニさんの頭に登り、髪の毛を掴んでロマニさんを操り始めた。

 

 「ちょっと!きゃーーー!」

 

 後はレミーに任せた。

 

 「ねぇ、大丈夫なの?」

 

 マヤが心配している

 

 「大丈夫だよ。後でマヤも習得して貰うから」

 

 「……」ダッシュ!

 

 ガチャ、パス!!シュルル…ガチ!

 

 マヤは逃げ出した!

 

 リンクは慣れた様にクローショットでマヤを捕まえた。

 

 「逃がすと思ってるの?」キュルキュル…ガチャン

 

 「ハハハ…」ズルズル…

 

 ロマニさんに弁当を仕込むのに思いの外時間が掛かりそうだ

 

〜〜〜〜〜

・・・・

・・・

・・

 

 「…何これ」

 

 「また物体xが出来てる」

 

 レミーは凄く申し訳ない顔をしている

 

 出来上ったのは黒焦げの物体と黒焦げの固体と黒焦げの物質だった

 

 「…レミーがいるのにここまで酷いって、ある意味才能だな」

 

 「…昔から料理ダメなのよねー…ハッハッハ…」

 

 

 リンクが真剣に考える中、力無く笑うロマニさん…

 

「レミー、もう一回だ…習得させるまでやるぞ!」

 

 レミーは了解のポーズをして、ふたたびロマニを操った

 

 「ちょっと!人には向き不向きがあああ!」

 

 今日はいつ帰れるだろうか

 

 


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