多くの力を借りて僕は英雄〈勇者〉を目指す(ゼルダの伝説×僕のヒーローアカデミア)   作:油揚げパン

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母は最強かもしれない

次の日ー牧場家

 

 前日のロマニさんがどうなったかって?レミーが根を上げてしまったよ。見事な落ち込みっぷりを見てしまった。

 

 まあ、黒焦げから食える物体Xになって来ただけマシだと思う。

 

 レミー、今度労ってやろう

 

 夜遅くに帰ってしまったが帰れるだけましだったと思う

 

牛達に朝飯の穀物ブレンドを上げた後、自分達の朝食を取っていると父さんが話して来た。

 

 「東京でのヒーロー授業はどうなんだ?」

 

 「戦闘訓練が最近多いかな?あと最近リカバリーガールの保健の先生から神経や肉体の構造に付いてやったりしてるよ」

 

 「そうか、良かったら1回父さんと戦ってみるか?」

 

 「え?…父さんそう言う事出来るの?」

 

 「…アナタ?」

 

 「わかってる、もうリンクも16歳位だし練習用の奴使うさ」

 

 母さんが疑いの眼差しで父さんを見ているがと父さんは笑っている

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 牧場家裏庭

 

 父さんは大き目の革袋に頑丈な長いロープが付いており、反対には小さな革袋が結ばれている物を持っている

 

 「じゃ、やろうか」

 

 「本当にやるの?」

 

 リンクは木の盾に強化した竹刀を装備している。

 

 「久し振りだから肩慣らししてから本番だからな」

 

 そう言ってロープを構えた父さん

 

 「わかった…流石に無茶はしないでよ。」

 

 リンクも盾を構えて備えた

 

 「よ〜い…始め!!」

 

 母さんが中央で審判の代わりをしており、母さんの掛け声で練習試合が始まった。

 

 「はぁぁぁぁああああ!!!」

 

 「よい…ショ!」

 

 リンクは盾を構えて何時もの様に突っ込んで行ったが父さんは余裕を見せながら大きい革袋を持ち上げ、上に投げたと思ったら革袋を殴ってこっち飛ばして来た。

 

 「く…重ああああ!」

 

 盾で抑えようとしたら重さに付いて行けずそのまま吹き飛ばされた。

 

 「く…いったい何キロあるの!?」

 

 「な〜に、ほんの200Kgだ、ほら、どんどん行くぞ」

 

そんな革袋をまるで少し重い文鎮が付いた鎖の様に扱い自分の手元に戻して、また同じ様に打ち込んで来る

 

 「コンの!」

 

 今度はギリギリを躱し、竹刀の届く少し手前まで来たが、、父さんは小さな革袋を下から上へ振り回しリンクのアゴにクリーンヒットしアッパーを喰らってしまったリンク

 

 

 「これでお終いか?まだまだ東京での修行が足らないな!肩慣らしにもならないぞ…この魔窟の森を幼少より遊び場にしていたリンクならこんな実力でも無いはずだ。

 俺の血『ナイトの一族』を持つお前ならイケるハズだ!掛かってこいやぁ!!」

 

 父さんは余裕だ…と言うか性格変わってないか?

 

 「…父さん、ゴメン、本気で行く」

 

 リンクは覚悟を決めて父さんに飛びかかった

 

 「そうだ!コイ!それでこそ私の自慢の息子だ!」

 

 父さんは大きい革袋を殴ってリンクに飛ばして来た。

 

 「フン!」

 

 リンクはスピンする様に躱すと父さんがロープと一緒に革袋の死角に隠れ飛んで来てラリアットをしてきた。

 

 

 「ンがああああ!!」

 

 リンクはラリアットする父さんの腕を掴み、鉄棒の逆上がりの様に勢いを利用して上へ飛び、空中から落下の勢いを利用して竹刀を振り落とした。

 

 「ハイヤ!てええええ!」

 

 「セイ!」

 

 父さんは小さな革袋を飛ばし竹刀に絡ませ軌道を反らした

 

 「コンの!」

 

 リンクは反らされた勢いを利用して踵落としを父さんに仕掛けた。

 

 「ヌルい!」

 

 父さんはリンクの踵落としを掴むとそのまま少し離れた所へ投げ飛ばした。

 

 リンクは転がる様に受け身を取り、すぐに構え直した。

 

 「…良い反応だ、身体も温まってきた!モット!モット来い!」

 

 父さんはドンドンテンションが上がって来ている時に母さんがフルートを吹いた

 

 〜♪癒やしの歌〜

 

 母さんの個性:音楽で癒やしの歌の効果が発動し、父さんに落ち着きが戻った

 

 「…あ・な・た…アレ、どうする気?」

 

 「何だよ、気が…あ」

 

 そこには無残に壊れた納屋に牛舎があった。ご丁寧に大き目の革袋も添えて

 

 「あんだけ、物を壊さない様に注意しなさいって、何時も言ってるのに」ゴゴゴ…

 

 母さんは怒りに燃えている!

 心なしか周囲の空気が歪んで見え髪の毛が歪んがんだ空間をユラユラと逆立っていらっしゃるぅ!!

 

 「…イヤ!ゴメン!そんな積りじゃ「ダマらっしゃい!!!」グホォ!ガ!べ!ギャァァァぁぁぁ…」

 

 完全に怯えた父さんに対して、母さんの腰が入った綺麗な右ストレートが父さんに直撃し、その勢いのまま野球のストレートの様に父さんは身体をくの字にして奥にある太さ40cmはある木にぶつかったが勢いは衰えず、そのまま森の奥へ木を薙ぎ倒しながら消えて行った。

 

 「…ふぅ、リンク?」

 

 「ハイ!!」ビシ!

 

 思わず直立不動になった。

 

 「ケミィちゃん…貸してくれる?パンケーキで直させるから」

 

 「おい!ケミィ!久し振りの仕事だ!」

 

 リンクは即座にケミィをシーカーストーンから呼び、そのまま生贄(ケミィ)を差し出した。

 

 後で父さんにナイトの一族に付いて聞いてみよう…生きていたらだけど

 

 


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