多くの力を借りて僕は英雄〈勇者〉を目指す(ゼルダの伝説×僕のヒーローアカデミア)   作:油揚げパン

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カナヅチ?

 午後からインターン先であるウオトリ海底調査に来ている。

 

 ラインバックさんの指示でラインバックが持っている20tの漁船を改造したような古い船に積む荷物の積み込み検査の手伝いをしているのだが、1つの疑問をぶつける事にした。

 

 「よいしょ…そういえば聞きたかったんですけど…」

 

 「あん?」

 

 「他の従業員見ないんですけど他の方は?」

 

 そう聞くとラインバックの動きが止まった。

 

 「あー…前に最後の奴が病気で辞めちまったんだ。今はオレ様だけなんだ」

 

 「病気?」

 

 「減圧症だ。」

 

 減圧症とは、潜水士に多い職業病の1種で水圧の変化により血中の酸素が減って目眩、疲労、頭痛、酷い場合は呼吸異常が発生する病気である。治療法は高圧部屋で休む高圧酸素治療法で長期に渡っての治療を要する

 

 「そして…オレは…泳げねぇ」

 

 「…何代も続く伝説の海の男じゃ無かったの?」

 

 思わずツッコミを入れてしまった。

 

 「うるせぇ!今はラジコンって良いもんがあんだよ!ガキの頃の渦潮の記憶が離れねんだ!プールでなら泳げるぞ!!…ホントだかんな!?無個性だからって舐めんじゃねぇぞ!」

 

 海で泳ぎを覚えた奴がプールで溺れるのは良く聞くけど…まぁ北海道民だから仕方ないか。

 

 ※北海道は泳げ無い人が多い都道府県、全国2位!1位は岩手県

 

 「まぁ明日出港するし…トラブルが無い限り3日で戻るから、お前も明日は荷物あるなら持って来いよ。来週から流氷が来て海に出れなくなるからな!」

 

 「わかりました。じゃあ明日からいない事伝えます。」

 

 「おう、今回は接続水域手前だから防寒しっかりしとけ」

 

 実際は厚手の長靴にスノーボードとかで使うウエアが理想である。耐摩耗性、防寒性、防水能力は一級品!普通の服屋で売ってるジャンパーやダウンジャケットは役に立たない!(本気)

 

 リンクはリトの服を以前貰っているのでそれを使う事にした。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 その夜、倉庫で切り干し大根の様になっていた水雷妖精が治って、市役所の寮にあるリンクの机に筆箱を椅子にしてちょこんと座ってシィ達と何かを話している。

 

 「お、ライは元気になったんだな」

 

 「あ〜!あたらしいテートク!よろしくなの〜」

 

 ピンクの髪が後ろで束ねられてスク水に白衣を着て眼鏡をつけた

 

 「提督じゃないんだが…」

 

 「リンク殿お願いがあるッス!」

 

 「「「資材が足りないの〜」ッス!」であります!」

 

 「みんなで仲良く出来る艤装がほしいの〜!お願〜い!」

 

 「…わかった。明日ちょっとインパさんに聞いて使って良い廃材がある場所無いか聞いてみるよ」

 

 「「わ〜い!」」

 

 シィ達も仲間が増えたから喜んでいるようだ。リンクはシーカーストーンを見てみた

 

 シーカーストーンの項目の中に艤装が入っているのだが現在あるのは軽空母モード《龍驤》、重巡洋艦モード《熊野》軽巡洋艦モード《天龍》、駆逐艦モード《島風》潜水艦モード《伊8》である。

 

 ナビィのお陰で女装では無くなっているのは有り難いが、それでも所々、女の子っぽくしているのは諦めてる。たまに隙を見て完全に女装になってる時もあるが、その時はナビィが話し合い(不快音波で睡眠妨害)が待っているので、シィの欲望が抑えられている時以外は何とか…うん…やっぱり少し諦めよう

 

 それぞれ艤装妖精には得意分野がある、龍驤モードの時はシィが主体になるし、天龍モードの時はショットが主体になる。島風モードと伊8モードの時はどっちでも片方がいれば良いし、シィとショット両方でないと熊野モードは使えない

 

 今回、水雷妖精が新たに仲間になったので新しいのが開放さてると思ったがされる事は無かった。

 

 戦艦と正規空母の項目もあるがどっちも開放されていない。

 

 でも今までと違い、ライのお陰で伊8モードは学校の潜水プールの深さ15mより深く、より長く水中に潜る事が出来ると言ってた。良い機械なのでどこまで深く行けるか試して見よう

 

 

 

 


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