多くの力を借りて僕は英雄〈勇者〉を目指す(ゼルダの伝説×僕のヒーローアカデミア)   作:油揚げパン

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夜食

 久しぶりにどこでもキッチンを使う事にした。

 

 リンクは壁に扉を貼っつけ、ダイヤルを回してキッチンに繋げた。

 

 「あんた、いつの間にそんなの…」

 

 「ケミィ達がお菓子食べたさに昔作った奴、…夜食だし、前に冷凍してたウドンがあったよな…ウドンでいい?」

 

 「え…えぇ」

 

 ラナは驚きの顔をしながらキッチンの中を見ている。

 

 冷凍ウドンが茹で上がる前に…

 

 軽くフライパンで炒った鰹節に白ごま、濃口醤油に昆布の佃煮、梅のすり身、コッコの卵…

 

 そういえば肉味噌もあったな…あ、オクラが消費期限ギリだ

 

 釜揚げ風、ごちゃまぜウドンにするか

 

 それぞれを小分けにして…

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 隣の部署では寂しくカップ麺を手に取ろうとしていた。そんな中リンクはウドンを運び出していた。

 

 「姉さん、これでいい?」

 

 そこには熱湯で湯がかれたウドンがあった。

 

 「釜揚げウドン?」

 

 「簡単でいいでしょ、薬味は自由に使っていいよ。」

 

 そう言ってリンクはウドンを丼に入れて渡した。

 

 「じゃあ…定番の卵でっと…ん?」

 

 リンクのやるのを姉さんが見ているリンクの丼には、様々な薬味が投入されている

 

 「昆布の佃煮、鰹節、刻みのり、バターに明太子…」

 

 絶対に美味い組み合わせをしてくるリンク

 

 「…うん、やっぱりウドンはこうでなくっちゃ…どうしたの?」

 

 「…釜玉バター…絶対美味い…でも太るしな〜」

 

 バターを入れたリンクを見て入れたくなったラナは、カルボナーラ風にするか悩んでいる。

 

 本当にウドンって性格分かれるよな。

 

 「…そっちはウドンなのか…」

 

 「あ、シドさん…そっちはカップメン?」

 

 「あ…あぁ」

 

 「良かったら食べる?まだありますよ?」

 

 ウドンの冷凍ストックは便利だからな

 

 「…じゃあ、お言葉に甘えて…そうだ!自分は油そば風にするか」

 

 「油そば風?」

 

 「東京に出張した時に食ったんだが…調味料が…」

 

 するとシドさんは自分の机に戻り、いくつかの調味料を持ってきた。

 

 「…なんで持ってるの?」

 

 「…弁当の味に飽きて、味変に…卵は貰うね」

 

 そしてウドンの入った丼に、砂糖、酢、しょうゆ、鶏ガラスープの素、オイスターソース、 にんにく(すりおろしチューブの奴)、 ごま油

 

 「最後に卵を乗っけて…油そば風完成!」

 

 ……意外と美味しそうだし、酢とか入っているから健康的だな

 

 「…新たなウドンの世界を見た気がする。」

 

 「…あぁもう!これ絶対太るパターンじゃない!」

 

 隣の部署との夜食同盟が出来上がった。業務効率が少し上がった。

 

 皆さんはどんなウドンが好きですか?

 

 

 

 


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