多くの力を借りて僕は英雄〈勇者〉を目指す(ゼルダの伝説×僕のヒーローアカデミア)   作:油揚げパン

6 / 337
何時も見て頂いている方ありがとうございます。



個性を発揮する少年03

学校ー生徒指導室

 

 

授業が終わって、放課後、みんなが思い思いに移動しているなか、リンクは生徒指導室の前にいた

 

先生の話だと、ハイラルから来たプロヒーローが来ているとのこと

 

リンクは緊張気味に扉をノックする

 

「はい」

 

中から先生の声が聞こえる

 

 

「リンクです。」

 

 

「どうぞ~」

 

ガチャ…

 

「失礼します」

 

 

リンクが入ると女の人が二人いた、青い色と部厚い本が特徴の人と、椅子の横にボウガンを二丁置いてる緑の人だ

 

「初めまして、ハイラルにあるヒーローギルドから来ました。リンクルです。」

 

「同じく、ラナです。」

 

美人な人だが、緑の服の人は話しやすそうだ

 

 

 

 

「早速で悪いけど、君の個性から聞いてもいいかしら?」

 

リンクルが話かけてきた

 

「は…はい、ボクの個性は…お医者さんは妖精の力を借りるのと、召喚するのって言ってました。」

 

 

「…妖精って?」

 

 

 

「今出します。出て来てナビィ」

 

オカリナをノックする

 

すると光の球体が出てくる

 

「私ナビィ、ヨロシク!」

 

ナビィがリンクの頭上をくるくる回る

 

あっけにとられる二人

 

「…キレイ」

 

 

「…なるほどね、どんな事をできるの?」

 

 

ラナはペンと紙にメモを取り始めた

 

「えっと…音楽が出来ます。音楽によって効果が変わります。」

 

 

「メモメモ…今ここでやっても大丈夫なのがあれば、やってみて欲しいけど…大丈夫?」

 

そう聞かれて考える

 

「え…えっと……[サリアの歌]なら大丈夫だと思います。近くにいる妖精を呼ぶだけなので…」

 

「!…[サリアの歌]?本当に[サリアの歌]なのね!」

 

食いつき気味に質問してくるリンクル

 

「ビク!は、はぃ…」

 

 

 

 

「(こら!怯えちゃったじゃない)」

 

小声で怒るラナ

 

 

「(ごめん!伝説の勇者の関わりのある曲だったから…つい」

 

悪気は無かったと言う顔をするリンクル

 

「(全く…)ごめんね、怖がらせちゃって、早速やってくれる?」

 

 

「はぃ…ナビィ」

 

「ハリキッテイコウ!」

 

ナビィはオカリナに戻るとリンクは吹き始めた

 

♪~[サリアの歌]~♪

 

ガタガタガ!

 

部屋の本棚や机が揺れ、植木鉢の植木が光る

 

プロヒーローの二人も驚いて周りを見渡す

 

 

「呼ばれたー」

 

「おやつかー」

 

「てんしょん、あげあげだぜー」

 

机と本棚から出てきたのは科学妖精だ

 

…自分のポケットからも出てきた…今朝の転けた奴だ

 

「お久しぶりですー」

 

さっきぶりじゃないか

 

「……これが…妖精…初めて見るわね」

 

ラナは冷静に見るが…リンクルはオモチャを見つけた子供みたいな目をしている

 

「~~~(なにコレー!超持ち帰りたいんですけど!)」

 

 

 

「コレは科学妖精って言います…主に建物や人工物にいるらしいです。…甘いお菓子が好きです。……何が出来るのかはわかってません」

 

「じゃあ♪あそこの鉢の上にいるのは?」

 

リンクルが指を指した先にあった。鉢の上を見ると体が緑の葉っぱの仮面を着けた40cm位の奴がいる

 

「あれは…わかりません。…ナビィわかる?」

 

「アレハ「コログ」植物妖精、成長ヲサポートシタリ、元気ノナイ植物ニ活力ヲアタエルヨ」

 

「今近くにいるのはコレだけです。」

 

するとまたラナが紙に何か書いている

 

 

「…メモメモ……なるほどね…最近、ここら辺の季節が春になったのは?」

 

 

 

「それは…授業で童謡のさくらを演奏したら…」

 

 

「春になっちゃったと…」

 

 

 

「はい…」

 

…やっぱりどっかに連れて行かれるのだろうか

 

 

「……よし!書類作成終了!スゴい個性だね。姉さん感心しちゃった!」

 

渡された紙には『個性届け(特殊)』と書いてある

 

「これをお母さんに渡して、市役所に出せば個性届けが受理されるはずだから必ず渡してね。」

 

これが個性届けなんだ…

 

「そういえばリンク君、個性の名前、まだ決めていないの?」

 

リンクルは個性の名前を聞いてきた、そんな事初めて知った

 

「…名前決められるのですか?」

 

 

 

「そーだよ♪カッコいい名前決めないと!君の場合[妖精の音楽(フェアリーミュージック)]とかかな?気に入らなかったら後でも変えられるし♪」

 

[妖精の音楽(フェアリーミュージック)]」

 

 

何か気に入ったので、これにする事にした

 

初めましての妖精がナビィだし、ピッタリだと思う

 

「…それにします。」

 

「よし!個性名も決まったし、もう帰って大丈夫よ」

 

リンクルは元気にリンクを送り出した

 

「…わかりました…ありがとうございました。」

 

 

手紙を持って帰る事にした。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

学校ー生徒指導室

 

リンクが帰った後、でラナは表情を曇らせる

 

 

「…?どうしたんですか?そんなに怖い顔しちゃって」

 

先生が心配して声をかけた

 

「…あの子の個性、…ちょっとヤバいかも…」

 

「…と言うと?」

 

「近くにいる妖精って条件があるとはいえ、季節変えちゃう位強力な個性よ。もし悪い妖精の力で発動したら…」

 

リンクルが話を聞いて、そこまで深刻だとは思わなかった

 

「それは大丈夫でしょ♪さっきの妖精さんばかりなら、ああいう性格の子は、大丈夫ですよ。普通の子なら自分の力を自慢するけど、あの子はしなかった、つまり力にも使い処がわかっている子よ」

 

 

「……なぜそう言える」

 

「でなきゃ個性を見せてっていった時、周りに影響が出ない曲を選ばないもの、町を春にしちゃう程の個性なのに……あの子の目、人を信じていない目だった、きっとツラい経験をしている、なのにあの気遣う性格、悪い使い方は絶対しない」

 

すると先生はリンクの事を話始めた

 

「……あの子つい最近まで、無個性だったからいじめられてばかりだったからですかね。」

 

 

「…間違った成長しない為にも、大人がしっかりしないとね♪」

 

「なら、まずそのサボり癖とぶっ飛んだ性格直さないとな」

 

 

「ラナってヒドーイ( TДT)私は将来、勇者になるんだからね!」

 

「勝手に言ってなさい。本部に帰るわよ」

 

「はーい、では先生、ありがとうございました。」

 

「こちらこそ、ありがとうございました。」

 

 

 

今回の調査結果をギルドに報告の為、ハイラルに戻るのであった。

 

 

「ついでにゴロンゴシティの温泉に行かない?」

 

「仕事が先よ!!」

 

遊びたいお年頃なリンクル…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

通学路

 

 

リンクは歩いていると、倒れている何かを見つけた。

 

恐る恐る近づくと、さっきのとは違うコログだった…様子がおかしい

 

 

「コノコログ…枯レ始メテル!」

 

「え!大変だ!えっと水、水…ここからだと妖精の泉が近い、行こう!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

通学路→妖精の泉

 

コログを連れて来たリンクは、泉の中に一緒に入っていく

 

「ダメだ、戻る気配がない…どうしよ」

 

「………デクノ樹サマナラ」

 

ナビィが何か思い当たることがあるようだ

 

「デクノ樹サマナラナントカ出来ルカモシレナイ…」

 

「場所は?」

 

「森ノ神殿ヨ…デモ場所ガワカラナイ…」

 

 

「森の神殿?迷いの森の奥にあるお寺?」

 

「ソウ…デモ迷イノ森ハ、森ノ住民ジャナイト、迷ッテシマウワ」

 

「…オカリナを使って、森にいる妖精さん達に聞けないかな?」

 

 

 

「……考エテモ仕方ガナイワネ、ソノ手デイキマショウ!」

 

リンクは枯れたコログを抱え走り出した

 

 

「もう少し頑張って、きっと助けてあげるから!」

 

 

リンク達は森の神殿に向かうため、妖精の泉を抜けるのであった

 

 

 

 




読んで頂きありがとうございました

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。