友人A「ああ〜、景虎ちゃん可愛いんじゃ〜」
作者「また諭吉ウォリアーを浪費したのか・・・」
友人A「いやいや、配布だし!可愛いし!見ろよこれ!」
作者「ふーん、どれどれ?」
CV.水樹奈々
作者「・・・」スッ(スマホを準備する音)
というわけでだいぶ予定より遅くなりました。ノッブは当たらなかったし、諭吉ウォリアーも我が口座より旅立った。その上でこの劇遅更新。全て私の責任だ。
だが私は謝らない(ごめんなさい)
というわけで、海馬vs遊雅、ドゾー( ・ω・)ノ
遊雅のアカデミア帰還と、三沢とのデュエルが終わり夕方になった頃。レッド寮の十代達の部屋へと戻った遊雅たち四人は、遊雅のアメリカでの話で盛り上がっていた。新デッキのことや、アメリカ・アカデミアの生徒のことなどを聞く三沢、紅葉とのデュエルで使用されたM・HEROについてやたらと聞いてくる十代。お土産を要求する翔。
「なんでお前だけ土産の要求なんだよ!?これでも食ってろ!」
「なんだかんだ言ってお土産くれるそういうところ、遊雅君の内面のやさしさが出てるっすよね・・・」
そんなことを言いつつ土産の菓子をもらう翔をよそに、三沢と十代に向き直る遊雅。
「・・・なるほど、マスク・チェンジという魔法による特殊な融合召喚か。興味深いが、今の俺のデッキには合いそうにないか」
腕組みをしながらそう唸る三沢に対し、十代は目を輝かせながら興奮した様子で騒ぐ。
「すっげーな!やっぱHEROには無限の可能性があるんだ!おれもそのM・HEROってやつほしいなー」
「ふっふー、そんな十代にはこいつをプレゼントだ!」
「ん?・・・ふぉぉぉ!?M・HERO!?これ俺にか!?」
遊雅が取り出したトランクケースの中には、今まさに話題に上がったM・HERO関連のカードが一式入っていた。そして、もう一つケースを取り出すと、三沢に渡す。
「俺からの土産だ。それと三沢にはこの新パックのカード情報一覧と、新カテゴリのカードをやろう」
「本当か!これはいい研究材料になる!」
喜ぶ2人にウンウンと頷く遊雅。おいらの分は?と呟く翔のことは気にしない。・・・一応、新カードでは無いがプレミア版のブラックマジシャンガールを用意している。ただしソリッドヴィジョン非対応である。地味に外道なのだった。
「さて、そんなわけでお前ら、土産はちゃんと渡した。んで、急でなんだが、明日は暇か?」
「?おう、俺と翔は暇だぜ」
「おれも特に予定はないな」
3人とも予定がないということを確認した遊雅は、3枚のチケットを取り出す。
「明日、日本でのシンクロ実演のデュエルがあるんだが、お前らも見にくるか?」
「まじか!行く行く!」
「おいらも!」
「興味深いな・・・是非行かせてもらうとしよう」
3人ともが来ることを確認すると、遊雅が3人にチケットを渡す。
「じゃあ、夕方あたりからのはずだから、本島の方に来てくれよ」
「おう!ところで、相手は誰なんだ?」
「あ、知らなかったのか。海馬社長だぞ」
「・・・え?」
さらりと出た爆弾発言に、一瞬時が止まった。
『これがマスターのスタンド、ザ・ワールド・・・!』
「お前何言ってんの?」
くだらない話をしつつも、十代達にチケットを渡した遊雅は、自分の部屋へと戻っていた。実演で使用するデッキを組むためである。
『それにしても、随分とカードが増えましたね・・・』
「全くだ。神のやつ、何が目的なんだか・・・いや、楽しみたいだけだったか」
ため息をこぼす遊雅と、興味津々なアバターの目の前には、ズラリと並んだカード群があった。神からの餞別、という名の追加カード達である。
「・・・ん!?サンボル!?禁止だろうが!未来の俺何やってんの!?」
『・・・規制緩和したのでは?』
「いやまさかぁ、こんなただ強カードが戻ってくるなんてこと・・・」
・・・ないよな?(ありました)
『例の青いカードに関しては?』
「・・・ペガサスさん達が調べてる。結果は分かり次第来るはずだけど・・・」
遊雅は、帰国前夜に話したペガサスとの会話を思い出していた。
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『このカード達は、どうやら現行のルールでは使用できないようデース』
『使用できない?』
『ええ、このカード、このテキストに書かれている「EXモンスターゾーン」。こんなルールは存在しまセーン。未来のデュエルは、随分と様変わりしているようですネ』
『・・・引き続き宜しく頼みます』
『イエス。oh、現行のルールで使用できるものは持っていて構いまセーン。海馬ボーイにはこちらから言っておきまショウ』
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「・・・」
『マスター?』
「っ、なんでもない。とりあえず、使えるやつだけでデッキを組むぞ。アバター、デッキ貸すから調整付き合え」
遊雅の言葉に、?を浮かべるアバター。
『十代達に頼めばいいのでは?』
「最近構ってやれてないからな。こういう時くらい頼ろうかとな」
『構うって、そんなペットみたいに言わないでください!』
文句を言ってはいるが、その声色には隠しきれない喜びが滲んでいた。いつもの球体から若干グネってうねうねしている。素直じゃないアバターに苦笑しつつ、立ち上がる遊雅。
「じゃ、十代のとこに行こうかなー」
『ちょっ、待ってくださいマスター!やります!やりますからぁ!』
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そしてその日の夕方、遊雅と十代達は、本当にあるデュエルスタジアムへとやってきていた。
「でっけー!」
スタジアムを見上げ、大声を上げる十代。遊雅が準備のために別の入り口から会場入りし、3人は観客用入り口にて人混みの中にいた。周囲の客が睨みつけていることに気づいて翔が慌てる。
「あ、アニキ、ちょっと静かに・・・!」
「興奮するのはわかるが、少し落ち着くんだ十代」
三沢も十代をたしなめるが、そわそわして落ち着きがない。と、そこへ青を基調としたコートを羽織った遊雅が現れる。
「よ、お前ら」
「おう、遊雅!なんだその格好?」
「・・・一応は公式デュエルになるわけだから、パフォーマンス的にも派手な服にしろって」
そう言う遊雅は、どこか落ち着かない雰囲気である。色以外はまるっきり社長の着ているコートを着て、恥ずかしげにあたりを見回す。
「よく似合ってるじゃないか」
「普通にかっこいいっすよ?」
三沢と翔がそう言うが、遊雅はため息を吐く。
「あまりこう言うのは慣れてないんだよ・・・デュエル始まったら問題ないだろうけど」
「ほーん、そんなもんか?」
緊張感などかけらも感じたことがなさそうに言う十代。そんなもんさ、と十代に答えると、遊雅はサッと踵を返す。
「んじゃ、もう行くわ。デュエル楽しみにしとけよ?」
「ああ!頑張れよ、遊雅!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
満員御礼、これから行われるデュエルへの期待感が熱気となって会場を包みこんでいる。そんな中、照明が落とされているデュエルフィールドの中央に、スポットライトが当てられる。そこに照らされたのは、いつものロングコートをたなびかせ、左腕に特殊な形のデュエルディスクを装着した海馬だった。
「・・・諸君。今宵、デュエルモンスターズは新たなるステージへと移行する!」
海馬の宣言に歓声を上げる観客。その中には、三沢と翔、十代達も混ざっていた。
「アメリカで行われたシンクロ召喚の公開テストデュエル・・・諸君の中にはそれを観ていた者もいるだろう。諸君は思ったはずだ。新たな召喚方法、その全容を!実際に戦うモンスターたちをここ日本で見たい。そう思ったはずだ!故に今!ここに、シンクロ実演デュエルエキシビションを行う!」
海馬の言葉にさらなる歓声が鳴り響く。そんな中、海馬が不敵な笑みを浮かべつつ左手を挙げる。すると、会場のライトが一気に点灯し、デュエルフィールドを照らす。フィールドの右端の通路からエントリーするのは、シンクロ召喚のパイオニアとなった男、遊雅。観客からの声援を一身に受けながら、ゆっくりとフィールドへと歩みを進める。
「デュエルを行うのはこの俺海馬瀬人と、シンクロ召喚の公式なテスター、遊雅!また、現在開発が進んでいるこの特殊なデュエルディスクを使う!」
社長が掲げた左腕には、肩から腕にかけてを覆うように装着されたデュエルディスクが、青い光のラインを浮かび上がらせていた。カードを置くための箇所は見当たらず、デッキも装着されているようにはみられない。一方の遊雅は、ほぼ同一の形をしたデュエルディスクではあるが、こちらにはカードを置く場所がついている。そして、お互いに片目に機械を装着している。
観客はその新たなデュエルディスクの登場にも驚きに声をあげる。そんな中、海馬と遊雅、2人のデュエリストがフィールドで向き合い、静かに対峙する。それを見る観客の歓声ががだんだんと収まり、フィールドの真ん中に黒服の男、磯野がジャッジとして現れる。
「遊雅・・・俺たちのデュエルをするぞ」
海馬の言葉に、無言でデュエルディスクを構える遊雅。それを見て、了承の合図ととった海馬は、左腕のディスクを起動する。
「貴様の持つ全てでもって、この俺に挑むがいい!」
2人が臨戦態勢に入ったことを確認すると、磯野が手を挙げ、開戦ののろしを上げる。
「ではこれより!海馬瀬人バーサス、遊雅!デュエル開始ィィィィィィ!!」
「「デュエル!!」」
海馬
vs
遊雅
先攻は海馬となった。
「ふぅん、まずは小手調べといこう!俺のターン、ドロー!」
ホログラム状のカードを豪快に引き抜く海馬を見つつ、遊雅は背後のアバターにこっそりと呟く。
「このデュエル、お前らは使わずシンクロだけで行くからな」
『ええ、シンクロのお披露目ですからね。我々邪神のお披露目ではありませんし、まあしょうがないです』
若干残念そうではあるアバターとその裏で俺を出せーと騒ぐドレッドルート。そんな会話をしているとはつゆ知らず、海馬が己のターンを進める。
「俺は手札から、青眼を一体貴様に見せ、青眼の亜白龍を召喚!」
「・・・」
『・・・やっぱり私たちも出ましょうか?』
「だ、大丈・・・夫?大丈夫だから・・・」
若干震えが出てきた遊雅を他所に、海馬のターンは続く。
「さらに魔法発動、古のルール!手札の青眼の白龍を特殊召喚!」
『本当にいいんですか?』
「・・・一応準備しといて」
「さらに手札からチューナーモンスター、青き眼の護人を召喚!」
「っ、おいおい、あんたが先かよ!」
「ふん、貴様だけの専売特許ではないわぁ!俺はレベル8の青眼の白龍に、レベル1の青き眼の護人をチューニング!白き龍よ!今ここに降臨し、その威光を示せ!シンクロ召喚!出でよ!青眼の精霊龍!」
社長の場に現れたのは、どことなくどころか、もはやまんまやろ!と言いたくなるほど青眼の白龍にそっくりなモンスター。観客も「ブルーアイズのシンクロ!?」と驚いている。
「このカードが場にある限り、お互いに2体以上のモンスターを同時に呼ぶことはできん。俺はカードを一枚伏せ、ターンエンドだ。さあ、来い遊雅!」
海馬
手札1枚
場2枚
伏せ1枚
「俺のターン!」
ドローした遊雅は、手札を確認してニヤリと笑う。
「社長、進化してるのはあんただけじゃないぜ!俺は手札から魔法カード、緊急テレポートを発動!デッキからサイキック族を持ってくるぜ!来い、サイキック・リフレクターを特殊召喚!そして効果!バスター・モードとテキストに書かれているカードを手札に加える!俺はバスタービーストを指定!手札に加える!そしてバスタービーストの効果!手札から捨てることで、デッキからバスター・モードを手札に加える!ここでサイキック・リフレクターのもう1つの効果!手札のバスターモード1枚を相手に見せ、そのカード名が記された墓地のモンスター1体を特殊召喚する!墓地よりバスタービーストを蘇生!その際、レベルを4つまで上げることができる!」
「・・・アニキ、気のせいじゃなかったらあれ、手札1枚でやってないっすか?」
「・・・そうだな」
「あそこまで行くともう別次元じゃないか?」
観客もまさかたった一枚のカードがここまで動くとは思わず、唖然としている。しかしそんなことは気にも留めず、遊雅は動き続ける。
「バスタービーストのレベルを4から7へ変更!レベル7となったバスタービーストに、レベル1のサイキック・リフレクターをチューニング!王者の鼓動よ、今ここに列をなす、天地鳴動の力を見るがいい!シンクロ召喚!来い、レッドデーモンズ・ドラゴン!」
遊雅の場に、いつものように凛々しい姿をあらわすレッドデーモンズドラゴン。その登場により再起動した観客が盛り上がる。
「ふん、やはりそいつか。だが、俺の場の最高戦力、青眼の亜白龍と攻撃力は互角。バスターモードは罠カード、このターンでは乗り越えることはできん!」
冷静に状況を確認する海馬に対し、遊雅はニッと笑う。
「それはどうかな!俺は手札から、速攻魔法、バスター・モード・ゼロを発動!」
「何!?」
「場のレッドデーモンズドラゴンをリリース!手札より現れろ!レッドデーモンズドラゴン/バスター!」
場のレッドデーモンズドラゴンに、紅い装甲が追加され攻撃力がアップする。それを見た海馬は、とっさに精霊龍の効果を発動する。
「俺の場の青眼の精霊龍の効果!このカードをリリースし、新たなドラゴン族・光属性シンクロモンスターを特殊召喚する!来い、蒼眼の銀龍!」
精霊龍はその身を光に変え、その光の中から、今度は銀色に輝く龍が姿をあらわす。
「このカードが特殊召喚に成功したターン、俺のドラゴンは効果では破壊されん!」
「ならば戦闘で破壊するまで!バトル!レッドデーモンズドラゴン/バスターで、青眼の亜白龍を攻撃!」
「ぐぅっ・・・」
海馬LP4000→3500
レッドデーモンズドラゴンの握撃により粉砕される青眼の亜白龍。
消えてゆく青眼を見つつ、遊雅は手札を切る。
「メイン2、俺はカードを2枚伏せ、手札からマジックカード調律を発動!デッキからジャンク・シンクロンを手札に加え、デッキトップを墓地へ」
(落ちたのは・・・白銀の翼、ハズレか)
「俺はこれでターンエンド」
遊雅
手札2枚
場1枚
伏せ2枚
「俺のターン!」
海馬のターンとなり、裂帛の気合とともにドローした海馬は、遊雅を睨みつける。
「強欲な壺、発動!デッキからカードを2枚引く!」
引いたカードを見た海馬は、目を見開く。そして、ゆっくりと遊雅を見て、ニヤリと笑う。
「・・・どうやら、貴様に究極の一撃を与えることを、ブルーアイズが望んでいるらしいな!」
そう言って海馬は、手札からカードを発動する。
「蒼眼の銀龍の効果!甦れ、青眼の白龍!行くぞ!魔法発動、カオス・フォーム!」
「な!?」
「場の青眼の白龍を使用し、、手札より現れろ!儀式召喚!ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン!」
場に現れたのは、ある意味での青眼の行き着く極地。圧倒的なその攻撃力は、神にすら匹敵する。
「蒼眼の銀龍を攻撃表示に変更!さらにリバースカードオープン、正統なる血統!墓地より青眼の白龍復活!行くぞ!バトルだ!カオス・MAXの攻撃!」
カオス・MAXが、その顎門にエネルギーを収束していく。と、その時、海馬は駄目押しとばかりに最後の手札を発動する。
「その目障りな伏せカードには消えてもらおう!速攻魔法、サイクロン!」
「マッズ!?」
サイクロンにより破壊されていくバスターモードを見つつ、海馬は攻撃の合図を出す。
「当たりのようだな!カオスMAXよ!やれ!」
その言葉を待っていたかのように、カオスMAXがブレスを放つ。レッドデーモンズドラゴンも応戦するが、耐え切ることができず装甲が破壊される。
「ぐっ、レッドデーモンズドラゴン/バスターが破壊された時、墓地よりレッドデーモンズドラゴンを復活させる!」
遊雅LP4000→3500
「無駄だ!青眼の白龍で攻撃!滅びの爆裂疾風弾!」
青眼の放ったブレスとレッドデーモンズの拳が交差し、互いを破壊する。
「蒼眼の銀龍よ!遊雅にダイレクトアタック!」
「おわっ!?」
LP3500→1000
「ふはははは!どうだ遊雅!貴様なぞ、この程度だ!」
海馬
手札なし
場2枚
伏せなし
上機嫌に笑う社長。観客も大型モンスターの応酬に大興奮である。
「ああ、マズイっすよ!このままじゃ遊雅君負けちゃう!」
「遊雅・・・!」
「まさか海馬社長があんなに強力なモンスターを持っているとはね・・・」
観客席の十代たちもハラハラしている。そんな中、遊雅はギリギリの状況を楽しんでいた。
「そうだよ、これだよ・・・!こういう、勝つか負けるかのドキドキ、モンスターたちのリアルな戦い・・・!これだ、俺がこの世界に来てやりたかったのは、こういうデュエルだよ!」
なにやらバトルジャンキーな発言をする遊雅。その後ろでは、『ああ、マスターがあんなに嬉しそうに・・・』とアバターが感動している。イイハナシカナー?
とその時、遊雅の脳内に声が響く。
『・・・を・・・ている!』
「・・・ん?」
『なにをしている!』
「おわぁ!?」
『マスター?』
突如肩をビクッとさせた遊雅を見て首(?)を傾げるアバター。一方の遊雅は、頭の中に響く声と会話していた。
「な、なんだ・・・?」
『簡単にレッドデーモンズを破壊されるとは、一体なにをしている!』
「あん?・・・よく分からんが、ちょっと黙ってろよ!今どうやって状況を打破するか考えてんだから!」
『状況を打破だと?話にならん!変われ!』
「え、ちょっ!?」
「・・・なんだ?」
海馬は、今非常に大満足状態になっていた。遊雅への雪辱戦としてこのシンクロ実演デュエルを行い、今まさに追い詰めたところまで来ているのだ。自身の勝利を目前に、遊雅の最後の悪あがきを看取るつもりでいたのだが、その遊雅の様子が変わった。何か独り言を喚いていたと思ったら、すっと黙り、下を向く。と、すぐ様顔を上げるが、その目に宿る闘志は先ほどとは違う光を放っていた。
『「観客よ!見ているがいい!この窮地より、見事勝利を掴む!我がエンターテイメントを見せてくれよう!」』
遊雅の宣言に観客が歓声で答える。そんな中十代たちはその様子に疑問符を浮かべた。なんかキャラ変わってね?と・・・。
『「俺のターン!!ドロー!」』
なぜか光り出したデッキから豪快にドローする遊雅。その際、背中に赤い龍のような紋章が浮かび上がる。遊雅はドローカードを見て、そのままデュエルディスクに叩きつける。
「チューナーモンスター、救世竜セイヴァー・ドラゴンを召喚!さらに召喚に成功したため、手札のワンショット・ブースターを特殊召喚!リバースカードオープン、ウィキッド・リボーン!ライフを800払い、墓地のレッドデーモンズドラゴンを蘇生!」
LP1000→200
『「いくぞ!レベル8、レッドデーモンズドラゴンと、レベル1のワンショット・ブースターに、レベル1、救世竜セイヴァー・ドラゴンをチューニング!研磨されし孤高の光!真の覇者となりて大地を照らす!光り輝け!シンクロ召喚!大いなる魂!セイヴァー・デモン・ドラゴン!」』
「これは・・・」
現れたのは、どこか神々しい光を伴った紅蓮の龍。その姿に、十代たち観客だけでなく、海馬すら見惚れる。そんなセイヴァー・デモンの下では、カードを掲げ盛大にドヤをかましている遊雅。
「ふつくしい・・・」
思わずといった感じで呟く海馬を見て満足したのか、遊雅は効果処理に入る。
『「セイヴァー・デモン・ドラゴンのモンスター効果!エンドフェイズまで、相手の場のモンスター1体の攻撃力を、このカードに加える!パワー・ゲイン!」
「なんだと!?」
セイヴァー・デモン・ドラゴンの口から光が発射され、蒼眼の銀龍にあたる。そしてその光を吸い込むと、セイヴァー・デモン・ドラゴンの力が増し、光が一層強くなる。
セイヴァー・デモン・ドラゴンATK4000→6500
「こ、攻撃力6500!?」
「すごいっす・・・」
「これは・・・」
観客も再起動するが、今度は破格の攻撃力に開いた口が塞がらない。そんな中遊雅は、海馬へと指を向け、最後の一撃を支持する。
『「セイヴァー・デモン・ドラゴンの攻撃!アルティメット・パワーフォース!」』
セイヴァー・デモンが、蒼眼の銀龍へと圧倒的速度で突っ込む。銀龍もブレスで応戦しようとするが、そのブレスをまともに受けてなお、セイヴァー・デモンは突き進み、銀龍の胴体には風穴が開く。その様をどこか惚けた様子で海馬は見ていた。
海馬LP3500→ー500
最近、久しぶりに仲間と身内デュエル大会をしました。久しぶりにデッキつついて超楽しかった(KONAMI感)
コンセプトデッキ作ってきて使うというルールだったのですが、
作者:ディケイド(プリズマー)
友人A:アーマードコア(マシンナーズ聖遺物)
友人B:ドラクエ(ライトロード聖杯)
友人C:ゴジラ(壊獣kozumo)
友人D:某夢の国(金の城獣族)
友人E:トミカ(ロイド)
なにこれ状態でした(´・ω・`)
次回、諸々の状況説明を入れつつ、セブンスター編です。ここまで影が三沢な登場キャラたちが一気に目立ってくると思います(原作主人公ぇ・・・)