ハイスクールD×D 龍の力を持つ4人の戦士達 作:レタスの店長
「な、なんだ貴様らはぁぁぁ!?」
「名乗る必要はねぇ、どーせお前らはここで死ぬからな!!」
「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」
「………これじゃあどっちが悪党か分からないわね……」
「……よく言われます……」
遂に教会へと殴り込みに入った一行……。龍神丸を纏ったショウはそんな事を胸元にあるマシンガン砲ではぐれ神父共を銃殺していく光景にユリシアがそう言うのでハユルは何処か恥ずかしそうに頭を抑えつつそう言った。
「いえ…どうせこの人たちは誘拐犯みたいなモノですしどうせ何を言っても無駄ですからあの世に行って後悔しなければ分からないようなモノですよハユルさん」
「セシリアさぁん!!??」
「随分彼に影響されてるねセシリア……」
するとセシリアも遠距離から神父の頭などを撃ち抜きつつそんな事を言い出す為にハユルは白目になりつつ騒ぎ、シャルロットもセシリアはショウに影響されつつある様子に苦笑いをした……。
「奴ら……神器や装甲機体に…しかも魔神や魔神機竜までも扱っているぞ!!」
「だったら我々もワイバーンで打ちのめしてやるわ!!」
ショウ達が魔神機竜などを扱っている事に気付いたはぐれシスターや神父は詠符唱を唱えて量産型の魔神機竜である『ワイバーン』を纏った。
「奴らワイバーンを持っていたのね……!」
「確かに装甲機体よりも性能は上でも要は腕の問題ですわ!」
「……よし、翔真!ワイバーンの相手はボク達に任せて!」
「天崎くん達は先に行ってエリシアさん達を助けに!」
ユリシア、セシリア、シャルロット、ハユルはショウ達に先を行かせるべくワイバーンを纏うはぐれシスターや神父を迎え撃った!
「たかが悪魔に!」「我々の力を見せてやる!」「行くぞ!」
先に進んだショウ達であったがまだまだ湧き出るようにはぐれ神父共の大群が行く手を阻みビームセイバーのような剣を手にして挑んで来た…!
「退け!!お前らに構ってる暇なんてねぇんだよ!!」
「そこを退けえぇぇぇぇぇぇ!!」
「そして俺達に喧嘩を売った事を後悔しながらあの世に行きやがれぇぇぇぇぇ!!」
「………天崎くんだけ完全に殺しにかかってるよね……」
「…まぁ元からあのような性格は知ってましたが……」
立ちはだかるはぐれ神父共に容赦なくショウ、翔真、イッセーは迎え撃ち、神父共を圧倒していく……。ショウが完全に神父共を皆殺しにしようとしている事に木場と小猫はそう言いつつもしっかり自分達も神父たちを圧倒していった……。
(……そう言えば兵藤のヤツ……あの赤い籠手をいつの間にか装着している……。もしかしてアイツの神器か?……しかしあの神器からは途轍もない力を感じるぞ……)
『イッセーとやら……この数日間でドライグの力をある程度扱えるようになった様子だな。』
「これも修行の成果だな。……っと…感心してる場合じゃねぇ、早くエリシア達を!」
イッセーの手に付けてある赤い籠手…『赤龍帝の籠手』から感じる力を翔真は感じ取ったのか少し驚きつつ内心でそう思い、龍神丸はイッセーがこの数日でドライグの力をある程度扱えるようになっていた事に関心する。ショウも同じく関心するが今はそれ所ではない為にすぐさまエリシア達の元へと向かう…。そしてそれらしき部屋があった為にショウ達はドアをたたき壊して乗り込むと……
「あらあら、ここまでたどり着くなんて…ご苦労様ね。」
「貴様は!!」
「………ようやく見つけたぜ、小汚ねぇクソ鴉。」
するとそこには余裕そうにショウ達を見下す表情をしたマリーゼが立っていた。そして彼女の後ろにある3本の十字架には……
「……!?え、エリシア!!」
「アーシアッ!!」
「クロメ!!」
十字架にはエリシア、アーシア、クロメの3人が吊るされていたのだ……!
「…ぁ……ショウ……さん……」
「…しょう…ま……さん」
「おそ……いよ…イッセー」
3人はショウ達がやって来た事に気付き、目を覚ます…。既に3人は衰弱しており喋る事でさえも精一杯な様子であった……。
「待ってろ!!今助けてやるぞ!!」
「アーシア!!」
「クロメ、今すぐ……」
「……おっと…そうはいかないわ。」
ショウ達が3人を助けに向かおうとするもマリーゼが立ちはだかる……そんな時だった……。
「兵藤一誠……貴方にいい物をあげるわ」
するとマリーゼはイッセーの前に何かを…いや、人らしきものを投げた…。
「……っ!?レイナ……ちゃん……?」
「イッセー……くん……?」
黒い翼までもボロボロにされ、体中も血だらけの状態のレイナーレであった……!そんな彼女の姿にイッセーはすぐさま駆け寄って抱きかかえた…!
「どうして……どうしてこんな…!?」
「はっ、小娘どもを助けようと無駄な事をしたからだ。それに私に逆らえば体中の肉体が崩壊する奴隷の首輪を着けながらもそのような事をするからだ」
レイナーレの姿にイッセーはショックを受けてそう言うとマリーゼはあざ笑うかのようにそう言う。……そう、レイナーレの首に付けられているチョーカーのような首輪はマリーゼの特殊な魔力が込められており自身に逆らえば肉体が崩壊していく呪いが掛けられていたのだ……!
「レイナちゃん!!レイナちゃん!!」
「……!……いま……私を……レイナ……っ…て……」
「あぁ…全部思い出したよ…!あの時君を匿った時に君が偽名で名乗っていた名だよ…!すぐに思い出せなくて…ごめん……!」
レイナーレを揺すりつつ叫ぶイッセー。するとレイナーレはかつて自身の名前を隠す為に『レイナ』と名乗っており、イッセーが自分の名前をそう呼んだ事に驚きつつ弱弱しくそう言うとイッセーは涙を零して謝罪した…。
「………良かった………思い…出して………くれて………」
「もういい!これ以上喋っちゃダメだ!!」
「……良いの……自分でも………もう…ダメだって……分かってる……から……」
自分の事を思いだしてくれた事に涙を零しつつそう言うレイナーレ…しかしこれ以上喋っては傷口が開く為にイッセーはそう言うもレイナーレはそう言う……。
「………私は………マリーゼ様…いや……マリーゼの言いなりになるしか……出来なかった………そうじゃないと……あなたや……あなたの家族が………殺され……ちゃうから……」
「レイナ…ちゃん………」
「公園の……時も………あなたを…殺そうと……して……ごめんなさい……。………それに……すぐに逃げるように……言えなくて………ごめん……なさい………」
「もういい……!もういいレイナちゃん……!これ以上は………!!」
レイナーレはマリーゼに逆らえなかった事や…イッセーを殺しそうになった事……そしてすぐにあの場から逃がせずに見殺しにしてしまった事を謝罪する……。そんな彼女にイッセーはそう言うが……
「……でも……生きてて……生きててくれて……良かった………。あなたが……生きていてくれて……・私………」
「……レイナ………ちゃん………?」
レイナーレは涙を零しつつ……イッセーが生きていてくれた事を嬉しく思いつつ彼に笑顔を見せると……彼女は力が抜けたかのように何も言わなくなった……。
………レイナーレはそのままイッセーの腕の中で息を引き取ったのだ……。
「レイナ……ちゃん……?嘘だろ……なぁ、レイナちゃん………レイナちゃん………!!」
息を引き取ったレイナーレにイッセーは涙を零して彼女を抱きしめた……。
「……ククク……アハハハハハハハ!!!」
「貴様……何が可笑しい!!」
レイナーレが息を引き取ったと同時にマリーゼが突如笑いだしたために翔真は殺意を宿した目で彼女を睨み問い詰めた……。
「可笑しいも何もたかが命を守る為に身を犠牲にする愚かな馬鹿だと思っただけさ!これは傑作だ!アハハハハハ!!!」
翔真の問いにマリーゼは馬鹿笑いをするかのように笑う。……そう、ショウ達が来る前……レイナーレはエリシア達を守る為に自らの身を犠牲にして彼女達を守り続けたのだ……呪いの首輪で肉体が崩壊しようが、マリーゼの光の槍で殴られようが刺されようが……。
……そんな彼女の生き様を侮辱するかのように笑うマリーゼ……であったが………
ズザッ!!
「………え………?」
突如マリーゼの両肩……そして両足の太もも辺りに先が尖った4本の鎖分銅が刺さっていた……!そう、ショウの…龍神丸の胸部の4つの穴から射出された『飛龍拳』がマリーゼを刺していたのだ……!間抜けヅラをしたマリーゼを構わずショウはマリーゼを突き刺した飛龍拳でマリーゼを投げ飛ばし地面に叩きつけた……!
「がっ……!?ぎゃあぁ!?いだい!!いだいぃぃぃぃぃぃ!!!……お……おのれぇぇ人間風情がぁ「……うるせぇよ、その口臭漂う臭ぇ口開くなや…地球が腐る」……っっっ……!?」
地面に叩きつけられた痛み…はほぼ無いが両肩、両太ももを結構深く突き刺された為に激痛で騒ぐもすぐさま立ち上がってはショウを殺意を込めた目で睨みつけては光の槍を出して攻撃を仕掛けようとするもショウがそう発した瞬間にマリーゼは動けなくなった……。
………ショウの出す……今にも押しつぶされそうな感覚のプレッシャーに……殺気に…………
「…………人の従弟を殺しときながら従弟の女にまで手ぇ出すとは……お前よっぽどのクズだな…いや、分かり切った事か……。…不愉快だ……実に不愉快だ…………。」
「き、貴様ぁぁ!!下等で汚らしいこの至高の堕天使マリーゼに向かって……!!だが事実だろう!?そこのガキが雑魚だったから殺されたんだ!それにレイナーレも私に逆らった愚かな堕天使だったから死んだんだ!!全て当然なる報いなのよ!!」
ショウがそう言うとマリーゼは自身を侮辱された事に怒り叫ぶもすぐさままたもやイッセーやレイナーレを侮辱したような言葉を投げかける………。
…………そんな時だった………
「なるほどなるほど……何もかもお前が正しいってか………なるほど……ふーーーーん………。……………
いちいち癇に触るヤローだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
ドゴォッ!!
「げぎゃああぁぁぁぁ!!!???」
ショウはそう叫びつつマリーゼの顔面にサッカーボールキックを喰らわせては壁に叩きつけた……!マリーゼはダメージを負いつつも怒りでショウに攻撃を仕掛けようとする……が………
「ひぃっ!?」
「………イッセーやその女までも殺しておいて………エリシアを攫ってはここまで弱らせた貴様を俺が許すと思うか……?貴様と言う細胞一つも残さず……生かして返すと思うんじゃねぇぞ!!??」
ショウから発する殺気やオーラにマリーゼは間抜けな悲鳴を上げて怯える……。ようやくマリーゼは自分とショウが天と地の差がある事に気付き恐怖で怯え始めた……が………
「兄ちゃん!!!俺が……そいつは俺にやらせてくれ!!!!」
「………お前じゃ無理だ。ドライグを完全に扱えてねぇお前がやってもやられるだけだ。」
「だとしてもだ!!アイツはレイナちゃんを笑いやがった…!!レイナちゃんの生き様を……優しさを笑いやがってほざきやがったんだ!!例え無理でも無茶でも俺がやらなくちゃいけねぇんだ!!気が済まねぇんだ!!レイナちゃんが報われねぇんだ!!!だから兄ちゃん、綾崎!!アイツは……アイツだけは俺にやらせてくれ!!!!」
イッセーが立ち上がりマリーゼは自分にやらせて欲しいと頼み込む。しかしドライグをまだ完全に扱えておらず実戦経験がほぼ無いイッセーにマリーゼの相手は無理だと思ったショウはそう言うがイッセーはそう叫ぶ……するとイッセーの赤龍帝の籠手が光り輝きまるで今のイッセーに答えるように力が倍増されていった……!
「………良いだろう……ある程度のダメージは与えたしな……。お前の修行の成果……見せてみやがれ。」
「あぁ!!!」
ショウはイッセーの意思に答えマリーゼを任せる事にする。そしてイッセーは走り出してマリーゼと戦いを始めるのであった……。
「…とりあえず翔真、俺達はエリシア達を助けるぞ。」
「あぁ……!」
ショウは翔真にそう言うとすぐさまエリシア達の元へと向かう……が……
「行かせると思ったか?」
「「!?」」
突如上から光の槍が飛んできた事に気付き2人は回避する……。その上空に飛んでいたのは……
「お前は……あの時の………!!」
「今度は簡単にはいかんぞ……人間風情の小僧共!!!」
そこにはかつて逃げ出した『ドーナシーク』が以前とは比べ物にならない邪悪なエネルギーを纏いつつショウ達の前に阻んでいた……!!
はい、レイナーレの死とイッセーの覚醒……そしてまさかのドーナツシェイクの強化と言う感じになりました。果たしてショウ達はエリシア達を救う事が出来るのか?イッセーは仇を打つ事か出来るのか……?
それでは次回もお楽しみに!!