ハイスクールD×D 龍の力を持つ4人の戦士達   作:レタスの店長

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知り合いと従弟との再会

 

 

少年『兵頭一誠』は駒王町に住む少年であり駒王学園にて『変態3トリオ』の1人であった。おっぱいをこよなく愛し、学園でも覗き等ほぼ犯罪レベルに近い様な行為をするド変態であった。

……そんな彼であったがある日に『天野夕麻』に告白され、人生初めての彼女が出来た。そして初デートの最後…公園にて彼女が『堕天使』だと言う事を知り、天野夕麻こと『レイナーレ』はイッセーの中に宿る神器目当てで彼を殺害するように命じられていたがレイナーレはイッセーを殺す事が出来ずに逃げるように叫ぶ……も、そんな彼女の上司である『マリーゼ』によってイッセーは殺されてしまった…。しかし死ぬ間際に『バハムート』の力を持つ少年とショウの言う『リアス・グレモリー』とその妹『リサラ・グレモリー』によって助けられ、イッセーは悪魔として転生するのであった……。

 

 

………そしてその放課後、この駒王学園にて上位クラスのイケメンと言われている少年『木場優斗』に呼び出され、リアス達の居る『オカルト研究部』へと向かう事になった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして木場と向かったのは学校の裏手にある旧校舎……。どうやらここにリアス達オカルト研究部があったのだった。

 

 

「部長、連れてきました。」

 

 

「えぇ、入ってちょうだい。」

 

 

木場がドアをノックし、リアスにそう言う。するとリアスがそう言ったので木場はドアを開ける。イッセーも続いて部屋に入ると、そこには室内全体に悪魔の文字であろう物や魔方陣が書かれていた。

 

 

「あ、来てくれたわね。」

 

 

「あぁ!?き、君は…………///」

 

 

「?朝の事?気にしないで……そ、その…裸で寝ていた私も私だし……///」

 

 

「?」

 

 

するとソファーにてリアスの妹である『リサラ・グレモリー』がイッセーに呼びかける。彼女を見た瞬間、イッセーは朝に彼女と何かあったのかそれを思い出すと鼻血を少量出して赤くなり、リサラも申し訳なさそうにしつつも恥ずかしそうな表情でそう言う。その様子に木場は「?」を浮かべるしか出来なかったが…。

 

 

気を取り直し、イッセーが辺りを見渡していると…リサラとは別のソファーに小柄で白い髪の少女が羊羹を食べていた。

 

 

彼女はこの駒王学園のマスコットとして男女問わず人気の少女、『塔城小猫』であった。眠たそうな表情で黙々と羊羹を食べていたがイッセーに気付いたのだろうか視線が合った。

 

 

「こちら、兵藤一誠くん。」

 

 

「あ、どうも。」

 

 

「………どうも……」

 

 

「いや、取らない取らない……」

 

 

木場が紹介したのでイッセーは小猫にぺこりと頭を下げた。すると小猫はそう返事するも何故か羊羹をスッと隠そうとするのでイッセーは小さくツッコミを入れるのであった。

……そんな時、ガラガラと音が聞こえイッセーはその方を向くとそこにはカーテンがあり、誰かが着替えているような影が写った・・・・・。

 

 

「部長、どうぞ。」

 

 

「ありがとう、朱乃。」

 

 

どうやらリアスがシャワーを浴び終え、着替えている様子であった。どうやらもう1人誰かが着替えているのを手伝っている様子であったがそんな事はお構いなしにカーテンの影から写るリアスの女体にイッセーは鼻を伸ばしていた…。

 

 

「………いやらしい顔……」

 

 

そんなイッセーを見て小猫は呆れた表情を浮かべながらそう言いつつ羊羹をモチャモチャと食べるづけるのであった……。

そして着替え終わったのかカーテンを開けるとそこにはそこにはこの駒王学園のお姉様と呼ばれている女性『リアス・グレモリー』と黒髪のポニーテールでリアスとあわせて『二大お姉さま』と称されている女性『姫島朱乃』が現れた。

 

 

「ごめんなさいね、あなたを迎えに行かせている間にシャワーを済ませようと思っていたのだけど意外と早く着いたみたいだったから・・・。」

 

 

「い、いえいえ、そんなにお気になさらず。」

 

 

リアスが頭を下げるとイッセーは気にせずにそう言った。

 

 

「それじゃあ改めて・・・私の名前は『リアス・グレモリー』。このオカルト研究部の部長を務めているわ。」

 

 

「はじめまして、私、『姫島朱乃』と申します。どうぞ、以後、お見知りおきを。」

 

 

「あ、ど、どうもこちらこそ・・・兵藤一誠です、イッセーって呼んでください。」

 

 

リアスと朱乃が自己紹介をしたので、イッセーも自己紹介をするのであった・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________

 

 

 

「粗茶です。」

 

 

「あ、どうも・・・。」

 

 

自己紹介が終わった後、リアスに言われてソファーに座るイッセー。すると朱乃がイッセーにお茶を淹れてくれた。

 

 

「さてと…全員揃った事だし……。兵頭一誠君…いえ、イッセー。私達オカルト研究部はあなたを歓迎するわ、悪魔としてね。」

 

 

「………っ…!」

 

 

「…………?ど、どうしたの……?」

 

 

リアスがイッセーを悪魔としてオカルト研究部に歓迎すると言った…瞬間、イッセーは何故かいつもの様子とは見れないような鋭い目付きになってしまった。その事にリアスは少し戸惑ってそう尋ねる。

 

 

「…!あ、す…すみません………。」

 

 

「………朝の時も…悪魔って言葉を聞いた瞬間に怖い顔になってたけど……な、何かあったの…?」

 

 

戸惑うリアスの顔を見てイッセーは我に返り少し慌てながら謝罪をする。しかしリサラもイッセーを転生悪魔として転生させたと言う事を言った際に今と同じ顔になった事を覚えておりその様子から何かあったかを把握できたのだ。

 

 

「………………。」

 

 

「あ、ご、ごめんなさい…言いにくい事だったら言わなくても…」

 

 

「いえ…大丈夫です。」

 

 

黙り込むイッセーを見てリサラは謝りつつそう言うがイッセーは首を横に振り、話を始めた……。

 

 

「……昔、俺の従兄の兄ちゃんが……悪魔に殺されたんです。」

 

 

「「……え…!?」」

 

 

イッセーの言葉にリアスやリサラは勿論の事、朱乃達も驚きの表情を浮かべた。先ほどの悪魔と言う言葉を聞いて目付きが変わったのも…その影響だったのであろう……。

 

 

「……無茶苦茶で…結構やりたい放題をしてる人でしたが…家族や兄弟……従弟である俺にも優しくしてくれた良い兄ちゃんだったんです……。」

 

 

「……そう……。」

 

 

「確かに悪魔に殺されたって言う情報は定かじゃないです……でも…聞いた話だと…悪魔に殺されたって………。」

 

 

「…………………。」

 

 

「………確かに悪魔も悪い奴ばっかりじゃないって知ってます、実は知り合いに悪魔が居て……そ、それに…リアス先輩たちも悪い人じゃないってわかっています、俺を生き返らせてくれたし……。………でも…やっぱり悪魔って言葉を聞いたら………こんな風に……」

 

 

「………優しい……お兄さんだったのね……。」

 

 

そう、情報は確かではないがかつてイッセーは従兄の兄を悪魔に殺されたと言う事を聞き、その事から少なくとも悪魔に憎しみを抱くようになっていた。だが知り合いにも良い悪魔がいたしリアスやリサラ達のように良い悪魔も居るが為に全てが悪い悪魔ではないと言う事は分かっていたが…やはりその影響か悪魔の名を聞くと憎しみを浮かべるような表情になってしまったのだ…。

………そんなイッセーをリサラは優しく抱きしめると……

 

 

「……分かるわ……優しいお兄さんが…家族が悪魔に殺されたんだもの…憎む気持ちは分かる…。でも…私達はそんなことしないし…あなたを裏切るような事は絶対にしない……これだけは約束するわ……。だから…信じて……?」

 

 

「…リサラさん………。……はい………」

 

 

リサラはイッセーの心情を把握しては同情しつつ、自分達はイッセーを裏切るような行為は絶対にしないと約束する。そんなリサラを見てイッセーは頷くのであった……。

 

 

「………本当に優しいお兄さんだったのですね……。」

 

 

「はい、喧嘩好きで…結構喧嘩腰になりやすい人でしたが……俺が虐められてた時に割り込んではその虐めっ子をボコボコにして助けてくれるくらいに優しい兄でした。」

 

 

「…そ……そう………」

 

 

「…でもそのせいかやたら女子から人気が高くて………女から好かれて…あ~~~優しい兄ちゃんだってのに女から人気者だったってのは何か腹立つなぁぁぁ~~~~!」

 

 

「…………ん?」

 

 

「でも兄ちゃんのおじいちゃん…龍だったっけな…?そのおじいちゃんも『龍族はやたら異性に好かれやすい』とか言われてたしな~~~でもなんか悔しいぜぇぇぇ…!!」

 

 

「……ん?……んん?」

 

 

イッセーが虐められてた際に割り込んでは自分を救ってくれた事を話すも突如女性に好かれやすい体質である事…それは龍族だからこそ好かれやすいと話を聞いた事を思いだし、ハーレムになりたいイッセーからにしては羨ましく妬ましい事だったので急に愚痴になりだした事に木場は苦笑いをするも………リアスとリサラ…そして朱乃は何処かで聞いたような体質であると言う事を思いだし考えるような表情になった………。

 

 

「……そ、そう言えば…姉様……。アイツって確か……昔、悪魔に殺されかけたって言ってなかったっけ……?」

 

 

「そ……そう言えば………」

 

 

「?」

 

 

リサラは思い出したかのようにリアスと話すとリアスも何かを思い出したのかそんな事を言い出す。その様子にイッセーは「?」を浮かべるもリアスとリサラはイッセーの方を向き……

 

 

「そ、その…イッセー?ちょっと尋ねたいんだけど……あなたのその…お兄さんの名前……教えてもらえるかしら………?」

 

 

「ゑ?え…え~と…良いですけど………」

 

 

リアスがそう尋ねるとイッセーはどういう事なのか分からず少し戸惑いつつも兄の名前を教える事にした。

 

 

「俺の従兄の兄ちゃんの名前は…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『天崎翔』って名前なんです。」

 

 

「「「「「」」」」」

 

 

「……え?ど、どうしたんですか?」

 

 

イッセーが自分の従兄の兄の名前……『天崎翔』の名前を教えた瞬間、リアス達は何故か固まってしまう為にイッセーは戸惑いながらリアス達を見る……。

………そんな時、部室のドアがガチャっと開くと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここかここか、ちぃ~~~~~っす!」

 

 

「ちょ!?ショウさんせめてノックくらい致しましょうよ。こ、こんにちわ……」

 

 

こんな空気の中、ショウとオスクロルが部室にやって来た。リアス達もショウの方を向くが何処か固まっている様子であったが……

 

 

「?何を間抜けヅラしてんだよ、リアル・グレゴリーくんよ?」

 

 

「………な…成程………そう言う事ね………。………ってだから私は『リアス・グレモリー』だってば!!何そのリアル・グレゴリーって!?バッタ!?私がリアルなバッタとでも言いたいの!?」

 

 

「バッカおめーグレゴリーくん舐めんなよ!グレゴリー君はかの有名な漫画の主人公の孫悟空を鍛えた人物として大活躍してたんだぞ!!」

 

 

「知らないわよ!?いや、知ってるけど…知らないわよ!?」

 

 

そんなリアスを見てショウがそう言うとリアスはイッセーの事情を把握するもすぐさま自分を『リアル・グレゴリー』と呼んだ事にツッコミを入れるのであった。しかしショウは某漫画の主人公を鍛えた人物の事を言い出すのでリアスは更に盛大にツッコミを入れるのであった…。

 

 

「よく見たら全員集合してるな。朱乃さんも久々だな、それに白猫もキバゴも……」

 

 

「はい、お久しぶりですね。」

 

 

「…小猫です………」

 

 

「だ、だから木場だってば………」

 

 

オカルト研究部メンバーこと…リアスの眷属を知っているのでショウは全員に挨拶をする。朱乃はフフフと笑いつつもそう返すが小猫は『白猫』、木場は『キバゴ』と呼ばれるので小猫は無表情でそう言いつつ、木場はその呼ばれ方とイッセーの件もあるので苦笑いをしつつそう言うのだった。

 

 

「…ハッ!そ、そうよショウ!あのね…」

 

 

「おぉ、リサラも居るじゃねーか。…相変わらずチチ小さいな……」

 

 

「ちょ!?ショウさん!?」

 

 

「………再会して早々何?喧嘩?喧嘩売ってるの?」

 

 

「ばっかおめー乳無くても尻が良ければモテるってのまだ分かんねーのかよ?お前は尻が良いんだから気にする必要無いんだってば」

 

 

「それでもコンプレックスになるわよ!?ただでさえお姉さま達も胸おっきいのに!!」

 

 

「………………」

 

 

「……ごめん……」

 

 

するとリサラは我に返り、イッセーの事を話そうとするもショウがデリカシーも無くリサラのコンプレックスを突いてくるのでオスクロルはギョッとした表情になり、案の定リサラは目のハイライトを消しながらゴゴゴと言うオーラをだしてそう言う……。が、ショウはリサラにそう言いだすも周りが全員巨乳である為に尻が良くてもコンプレックスになると言う。………が、その時小猫から途轍もないオーラが発され、それを感じ取ったリサラは小さく謝るのであった………。

 

 

「………ぁ………ぁぁ…………?」

 

 

「…………?」

 

 

するとイッセーはショウを見て動揺が隠せない状態になってしまい、そんなイッセーに気付きショウは振り返る…。そしてしばらく黙り込んではイッセーをジッと見て………

 

 

「お…お前……い、イッセーか?」

 

 

「!!!」

 

 

「そ…そうか!!イッセーか!!久しぶりだな!!元気にしてたか?」

 

 

ショウがイッセーに尋ねるとイッセーは体をビクッと震わせる。その事にイッセーだと分かったショウは嬉しそうにイッセーと再会を喜ぶようにそう言いだす。

 

 

「……しょ……しょ…………ショウ……兄ちゃん……なのか……?」

 

 

「あぁ。正真正銘天崎翔だ!」

 

 

イッセーが恐る恐る尋ねるとショウは頷きそう答える。…………そしてイッセーは黙り込むが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ば………ば…………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!???ば、化けて出たああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!????

 

 

 

「やっぱそうなるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」

 

 

やはりショウが化けて出てきたと思い込んだのかイッセーは驚きの余りに後ろにすっ飛んでいき、勢い余って後ろの壁に頭をぶつけてしまった。そんな光景にショウは案の定こうなってしまった事に叫ぶのであった。

 

 

 

「っっ!う、嘘だ!!ショウ兄ちゃんは……!おじさんもおばさんも……死んじまった!!ユイもアイも殺されちまったんだ!!だから………!!」

 

 

「………ま、まぁそうなるわな……、………そうだな…………。昔俺とお前……そしてアイツの3人で乳か尻かの討論をやったよな?」

 

 

「!!」

 

 

「「「「ゑ”?」」」」

 

 

「それだけじゃねぇ………俺がここに来た時にお前とイリナの3人で色々やんちゃしたり……お前が酷い目に遭いそうになった際に俺が殴り込みに行ったりとかしたよな?」

 

 

「あ………あぁぁぁ………ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!しょ…ショウ兄ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!」

 

 

しかしやはりショウが生きていると言う事を現実として受け止められてないのかイッセーは泣きながらそう言うがショウはイッセーとの思い出を語る……。その内1つはアレであったが……。それを…自分とショウしか知らない思い出をショウが知っていると知り、イッセーは泣きじゃくりながらショウに飛びついては抱き着いた。

 

 

「なんだよいったいどこに行ってたんだよ!俺てっきり死んだんだと……うああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「わ、悪かった悪かった…お、俺も色々あって…く、くるちぃくるちぃ……」

 

 

抱き着かれるショウであったが完全に締まっている状態だったので段々と苦しくなってきたのかそう言う……。それに構わずイッセーはショウが生きていた事に泣きじゃくるのであった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……こうしてショウはリアスと再会したと同時に従弟と再会を果たす事が出来たのであった……。

 

 

 

 

 

 


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