幻想郷の女の子が博麗の巫女にお世話になる話   作:ちりめん
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ネタバレ:この作品に戦闘シーンなんてないよ。


第2話 別れの挨拶は簡潔に済ませましょう。

 博麗神社、幻想郷に住むものなら誰もが聞いたことがある神社。博麗の巫女が住む神社、妖怪の溜まり場、幻想郷の出口。様々な呼び名があるが、人間が好き好んで訪れない不思議な神社だ。妖怪退治屋が手に負えない妖怪を退治したり、異変と呼ばれる大事件を解決する時に頼るくらいで、人間との接点は皆無に等しい。

 昨日、上白沢先生からその博麗神社への引越し、そして人間の里から事実上の永久追放の知らせを受けた私は、荷物をまとめて里の出口にいる。夜も明けきらないこの時間。時刻で言うと午前3時位だ。ちなみに私は時刻を「時」で読むタイプの人間だ。というか、最近の若者は大体そうだ。

 

「……ここで合ってるわよね?」

 

 昨日秋神様二人に保護された私は、改めて先生にこの時刻にここで待てと言われた。人間の里から博麗神社まではかなりの距離があるらしく、遠足に行くような感覚で行ける場所ではないらしい。「せめて身を護るための物を渡すからここで待ってろ」と3回も念を押された。

 

「……」

 

 先生は半妖だ。何百年もの間色々な出会いと別れを繰り返している……と言っても、今回の私のような事態はあまり無いだろう。妖怪の偉い人の考え一つで人間を動かす。人権も何もあったものじゃない……私は別に構わないし、変化のある毎日を求めていたから願ったり叶ったりだが、残される友達や先生からしたら複雑極まりないだろう。私のこの出来事のせいで妖怪と人間の溝が深まるかもしれない。……私が人間に好かれてないならただの島流しだけど。

 

「……うーん……いいのかな……」

「たまき!」

「え?あ、先生」

 

 そんな事を考えていると、暗闇の中からいつもの変わった格好をした先生が色々なものを手提げ袋に突っ込んでやってきた。……先生年齢凄いのにこれですっぴんなんだよね……この辺が人間と妖怪の大きな違いかな……。そんな先生の顔はとても苦しそうな顔をしていて、空いた左手は今にも血が垂れてきそうなほどきつく握りしめている。しかし、私が先生の顔を見ると、その表情を柔らかくさせ、今できる精一杯の優しい顔を見せる。

 

「すまないな、待たせてしまったか?」

「いえ、私も色々覚悟を決める時間が欲しかったので」

「っ……そうか……すまない、私の力不足で……」

「もう、先生謝り過ぎですよ……ユミにはなんて?」

「……」

 

 先生は目を伏せる。伝えたのは伝えたが、詳しくは話せなかったのだろう。そりゃあそうだ「八雲の妖怪の命令で、寺子屋の生徒の一人を博麗の巫女に差し出しなさい」なんて事伝えたら里の一大事だ。まるで生贄を差し出せと言ってるようなものだろう。周りに深く知られること無く、私が居なくなったという事実を伝える方法……。恐らく私の存在は上白沢先生の力で人間の里から消されるはずだ。霧雨理沙が霧雨魔理沙変わるような感じではない、歴史から抹消される。そんな気がする。

 

「い、いえ、いいんです。すみません」

「……すまない……っっ……!!」

「そ、それより、何です?身を護るものって」

 

 私は目を伏せている先生の右手に持った紙袋を指差し、先生を正気に戻す。私は妖怪や特別な人間ではないが、今の先生の気持ちは痛いほど分かる。生徒を失う不甲斐なさ、里が得体の知れない、顔もわからない存在に為す術もない悔しさ、たった一枚の紙で選択肢を失う無力感。先生はこの紙が来てから何日も苦しんでいたはずだ。この紙、先生に届いたのは2週間も前だ。そして今日が返答の締切日。おそらく先生は私が答えを渋ったり、断ったりした瞬間、自分でこの件を解決させるつもりだったんだろう。

 

「あ、あぁ……すまない……」

「……」

 

 私は首を縦に振り、生意気ながらも先生を慰めようとする。と言っても人生の大先輩とたった14年生きただけの私だ。私には先生に気の利いた言葉なんてかけられるわけがない。せいぜい出来るのは先生の説明を、いつもと違って真面目に聞く。それだけだ。

 

「先生」

「……説明だけではわからない品ばかりだ。よく聞いてくれ」

「もちろんです。生き死にがかかってますから」

 

 先生は「そうか」と少し微笑み、再び真剣な表情に戻して紙袋から小さな札を取り出した。

 

「授業ですね」

「私の最後の授業だ。聞き逃したら拳骨や頭突きじゃ済まさんぞ」

 

 

 私の人生最後の授業は私がこの先危険な場所を行き来するための護身方法だ。力のない人間が里の外で生き抜く方法、生き死にの瀬戸際で生きるためにやるべき行動、簡単な霊力を使った加速方法、もともと少しだけ出来た浮遊を応用した短距離の飛行。里を出る予定の猶予時間を目一杯使った、この人生で最も真面目に聞いた授業だと思う。

 

「人間の形をしていない妖怪の弾は人間が1発食らっただけでも生死に関わる。万が一のときは絶対に逃げるんだ」

「さっきの、加速で?」

「そう、死ぬ気で走れば10秒は連続して走る事ができる。その10秒はお前の人生を決める10秒だ……分かるな?」

「この10秒で逃げ切れなければ、死ぬ?」

「ああ」

 

 いつも以上に真面目な先生の返答に私は息が一瞬詰まる。リアルに感じる死の光景。私の親も妖怪に殺された。夜逃げした家族が妖怪に皆殺しにされた話もたまに聞く。私はこれからその夜逃げした家族と同じ思いをすることになるのは明々白々。だがここで逃げる訳にはいかない。私がやらないとみんなが危険になる。

 

「続けてください。先生」

「……わかった。次は――」

 

 易きに走る人生はつまらない。苦難あっての人生だ。そして今は最初にしてこれからもある苦難の一つだ。そのためには備えないといけない。たとえ付け焼き刃でもないよりはよっぽどマシだ。

 

 

 

 ●

 

 

 

 

 漆黒の空に少し色が付き始め、先生の特別授業が終わる。聞いた知識はすべて頭に叩き込んだ。人間って言う生き物は本気になるといつも以上の成果を出し、そして尚且疲れもなくなるものだ。深夜の授業、それも実技に近い内容だったと言うのに聞いた内容、やった内容を全て覚えていて、疲れがまったくない。

 

 授業を終えた先生は、さっきの授業で使った紙袋の中身をすべて出し、私のカバンの空いたスペースに入れていく。妖怪避けの御札、霊力増幅の御守り、非常食。小物だが今の私には必需品とも言えるべき品だ。特に御札は何枚あっても困らない。それに私が準備している時に忘れていたものの大半を持ってきてくれていた。私はタオルも持って行かずにどうやって風呂にはいるつもりだったんだろうか。

 

「……たまき」

 

 先生は荷物を私のカバンに入れながら声をかけた。

 

「はい?」

「お前の両親が亡くなった時の事、覚えているか?」 

「へ?え、えぇ。まぁ」

 

 唐突に何だ?と思ったが、そういえば八雲の妖怪の手紙も「2年前の巫女の不出来による不幸」だとか何とか言ってたっけ。やっぱりあのバカ両親が今回の件に関わっているのだろうか?

 

「どう聞いた?」

「どうって、男の妖怪に串刺しにされて死んだんでしょ?実際喉に刺し傷あったじゃないですか」

「……そうか」

 

 私は討伐隊の人からの又聞きと遺体確認で両親の死に様を知っていて、先生は実際に現場を見に行ったそうだ。先生がこうやって聞くということは何か私の記憶違いがあったのだろうか。それともあのときの討伐隊のおじさんがなにか隠したか。

 

「……あれは博麗の巫女の誤射だ」

「へ?」

「確かに男の妖怪がお前の両親に襲いかかったのは事実だ、しかしその近辺で鍛錬をしていた博麗の巫女が助けようとしたが手元が……」

「……あーそういう感じ……」

 

 そうだったのか。博麗の巫女さんは私の両親を殺した件について責任を感じてるのか。

 

「それで身寄りの無い私を立派になった巫女さんが保護しようって事ですか?」

「恐らくな……両親を殺したやつに保護される……苦しいな……」

「いえ……それは別に良いんですけど」

「だが、仮にもお前の親だぞ?」

「幻想郷の癌みたいな親ですよ?」

「う……いやしかし……」

 

 あんな奴死んで当然だと葬式中何度も聞いた。当然私もあんな馬鹿死んでくれてせいせいしている。反面教師としてはずいぶん役に立った。こんな大人にならない、おむつを被って料理してボヤ騒ぎ起こしたり、釣り銭の計算ができないからと足りない金を上手くごまかして買い物して結局失敗したり、1日に6回も職を変えたりするような、気狂いに両足を突っ込んだ親などむしろ殺す手間が省けたというものだ。

 

「まぁでも、勝手な話だなっていうのは、確かにありますね…」

「本当に済まない……」

 

 先生はまたうつむいてしまった。

 

「せ、先生のせいじゃないですってば!」

「すまないっ……!っ…………私は……!!」

「先生……」

 

「畜生!!」と、普段からは想像できないような声を漏らし、拳をギリギリと音が鳴る程握りしめる。その拳からは青白い光が滲み出て、うつむいた状態からでも分かるほど殺意のような、オーラのようなものを感じる。もし今、八雲紫と顔を合わせることになったら先生は迷うこと無く八雲紫を殺すだろう。取り決められたルールなど無視して、まっすぐ憎しみをぶつけかねない。

 

「っ……たまき」

「は、はい?」

「これを……」

 

 先生は、さっきの紙袋とは違う所、多分先生の服にあるポケットから、黒い筒のようなものを取り出し、私に差し出した。

 

「え?」

 

 受け取った私はそれが何なのか、瞬時に理解が出来た。懐剣だ。己の身を守るための刀。鞘には先生の所持品によく使われている不思議な模様と、何か良くわからない家紋のような模様が刻まれていた。

 

「もしもの時に使ってくれ」

「懐剣……小太刀でしたっけ?」

 

 私はそれを抜く。すらり、と刀独特の音と同時に、ぶんっ……と聞き慣れない音が聞こえた。その刀身は青白い炎のようなものに包まれ、それを更に覆うように朱と白の光が螺旋を描くように……。

 

 要するに、なんか凄い刀だ。

 

「え、えぇ……?」

「出来る限りの霊力を私の友人と込めた……心許ないが……」

「いや、凄いですよこれ……」

 

 危うく「斬れんのこれ?」と口走りそうになったが、喉あたりで失敬なセリフを飲み込む。私は刀を鞘に収め、その「なんか凄い刀」をカバンに入れた。

 

「使うことがないことを祈ります」

「本当に危険と感じた時にだけ使え、お前は戦えない人間だということを忘れるな」

「当然です、逃げますとも……ん?」

 

 すっ、とオレンジ色の光が私の視界に入り、私は反射的に目を窄め、そのオレンジを見る。

 東の方角から現れた太陽の頭頂部が幻想郷を照らし始めていた。それ見た先生は「時間か」と呟き、私の肩を少し叩く。

 

「白玲環」

「は、はい」

「死ぬなよ。またいつか会いに来い」

「せ、先生」

 

 そう言うと、先生はフッと笑う。

 

「先生、か。次会うときもそう言ってほしいものだ」

「ええ、そうですね……慧音先生」

「ああ。……さぁ、行け!長旅だぞ!」

「はい!先生……お世話になりました!」

 

 私は先生に深く礼をして里の出口に向け歩みを進める。沢山の荷物と、思い出を背に乗せ、博麗神社に向けて

 

「先生!さような」

 

『何時まで待たせるつもり?』

 

 

 落ちた。

 

 

 

 ●

 

 

 

「~~~っだぁ!?」

 

 何が起こったのか、悲鳴をあげる暇もなく尻餅をつく。

 

「いた……ぁ……~~!?」

 

 ここはどこなのか、ちょっと見回しただけで一瞬で把握できた、ここは博麗神社だ。寂れた境内に小汚い本堂と賽銭箱、縄の切れかけたガランガランって鳴る奴。妖怪神社と噂されている(らしい)が意外ときれいな神社だ。

 

 それにしても私はなんでいきなりこんな所に現れた?先生の護身授業で何らかの能力が覚醒して瞬間移動にでも目覚めた?それとも博麗の巫女の巫女的な能力でなんかでどうにかなった?

 そういえばさっき落ちる瞬間誰かの凄まじく苛立った声が聞こえたけど……あれのせい?

 

「迎えに来たのが2時50分、あの半妖の「授業」が1時間……あなたと半妖の惚気話と休憩時間で更に1時間30分……」

 

 あ、多分それのせいだ。

 

「……えっと……何処にいらっしゃるのでしょうか……?」

 

 何もない空間から声が響く、歯ぎしりが聞こえてきそうな程苛立っている声だ。

 

 私の質問に答えたのか、私の目の前に突然装飾された黒い線が浮かび上がる。その黒い線は何の音も立てずに広がり、何もない空間から真っ黒な異次元を生み出した。

 

「な、何……これ……?」

「……やっと連れていけると思ったらまた惚気……あの先生気取りの半妖の未練深さには脱帽ね……」

「ひっ……!」

 

 腹の底に響く声、姿の見えない女性の声、それが近付くのが分かる。一歩一歩と近付くたびに私の視界が恐怖で黒く狭まる。これが妖気と言うものなのか。先生に教わった全力疾走をもってしても絶対に逃げられない相手だということが自分の本能でわかる。私は無意識のうちにカバンに入れていた懐剣を取り出し、鞘に手をかける。

 

「…御機嫌よう、里娘さん?」

「ひぃ!!!」

 

 異次元からすたすたと、先生以上に変わった服をした女性が現れた、外の世界や紅魔館で見るらしいドレスと呼ばれる服にしては何とも不似合い。儀式用の服とも言えるのだろうか。何にせよ変わった服だ。その女性の顔は怒りというよりも見下しという表現が正しい顔をしている。先生もたまに似たような表情をするが、この金髪の女性はそれ以上に恐ろしい。

 

 私はその女性が何なのかすぐには理解できずに居た。今の私の頭の中は「恐怖」と「脅威」だけだ。無意識のうちにさっきの懐剣を抜き、青と赤の何かに包まれた刃を女性に向けていた。

 

「……フフ、半人半妖の霊気と妖気、それに蓬莱人の霊気まで纏った懐剣……随分素晴らしい武器を持っていますわね」

「っふ……!ふっ……っく……何……あなた……?」

「……」

 

 女性は指をくいっと私に向ける。私はとっさに「ひっ!」と声を上げ、刀を振ろうとする。しかし、いつの間にか手から刀がなくなっていた。

 慌てて女性を見ると、彼女の手に私が持っていた刀が握られていた。

 

「あ……!」

「博麗神社に向かうためだけにこれほどの霊気を注ぐ……」

「か、返して……貴女なんなの!?」

「随分可愛がられていたのね、環ちゃん」

 

「……!」

 

 私の名前を知っている……まさか、この人は……

 

「まさか貴女、博麗の巫女さん?」

「なわけ無いでしょ」

 

 違った、じゃあ……

 

「八雲……むらさきさん?」

「紫、ね。寺子屋で習わなかった?」

「……妖怪の賢者さんってことは知ってるけ……知ってますけど……」

 

 やっぱり、八雲紫さんだ、もっとしわくちゃの婆さんかと思ってたけど、すごい美人の妖怪……。幻想郷で一番古い妖怪だって聞いてたけど……。

 

「……落ち着いた?」

「え、えぇ……」

 

 私が返事をすると、先生がくれた刀をくるりとひと回しし、フヨフヨと浮かせて私が持っていた鞘に収める。そして八雲さんはコホンと咳払いをした。

 

「では、改めて……私は八雲紫(やくもゆかり)、スキマ妖怪と呼ばれていますわ。ようこそ博麗神社へ」

「……」

「……」

「あ!はい、私、白玲、環です!しらたま、たまき。人間の、えっと、女です!14歳の。えと、よろしくです!」

「はい、よくできました。よろしく」

「え、えへ……」

 

 何やってんだ私……。

 

「……その、なんで、あの、私を?」

 

 私は博麗の巫女さんの顔を見る前に、八雲さんに聞きたいことを聞くことにした。流石に「連れてきましたはいさようなら」で返すのは私的にも八雲さん的にも望んじゃいないし、私が納得できない。

 

「気になる?」

「え、ええ。まぁ」

「13歳の霊夢が貴女の両親を誤って殺して、その罪滅ぼしのために連れてきた……と言えば納得する?」

 

 れいむ?博麗の巫女さんの事?……13歳?今15歳って事?

 

「……少し、変……かなって……」

「あら、どうして?」

 

 私は少し考える。博麗の巫女さんが人間だとして、13歳の女の子が間違ってバカ2匹とは言え人間を殺めたとする。それで罪滅ぼしをしようとするのに2年も時間が必要になるのだろうか。例えば私が関係ない人を間違って殺してしまったとして、その子供がひとり取り残されて生きていくとなれば、私はその日のうちにでもその子を引き取って罪滅ぼしをする。というか、誰だってそうするはずだ。それなのにわざわざ一端の巫女になるために2年も私を放置するのかと考えると、やっぱり少し引っかかるところがある。

 

「……なんとなく、です」

 

 なんて事、初対面の人に言えるわけがないし、この人人じゃない。

 

「……そう、そうですねぇ」

 

 八雲さんは口調をコロコロ変え、まるで私を弄ぶかのようにニコニコと笑う。

 

「確かに、博麗の巫女は罪の意識など微塵も感じていません」

「え?」

「何故?と思って当然。何故なら今のあの子に罪どころか正しい意識もないのだから」

「……?……??」

 

 ……??

 

「えっと、つまり……?」

「6代目が消えた6つの時から全ては無意識、夢と現実の境を失った、魂のない人形」

「……心ここにあらず?て事ですか?」

「……」

 

 八雲さんは答えない、ニコニコとしているだけだ。

 

「博麗の巫女は……えっと、どんな人なんです?」

「生返事と日常生活、才能を酷使した鍛錬と勉学を積んだ魂なき人間……」

 

 ……訳がわからない。

 

「えっと、じゃあ、その魂は何処に?」

「博麗の巫女の心の底に眠っているわ。眠っている事実も知らずに」

「……?」

「会ってみれば分かりますわ、そしてそろそろ目覚めさせないと」

 

 その言葉と共に八雲さんは私の手をそっと握り、博麗神社へと足を進めた。

 

 博麗の巫女こと博麗霊夢は心のない人形。6つの時に6代目博麗の巫女が消え、その時の心を失った。私のバカ2匹はその心のない巫女の誤射によってに殺された。そんな精神状態で殺したんだから当然罪の意識なんてあるわけがなく、そもそも殺した事実すら知らないって事だ。いや、待てよじゃあ……。

 

「あの、八雲さん」

「?」

「結局なんで私呼ばれたんですか?」

「フフフ……」

 

 ……この人と話すの疲れる……。








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