倒せ!ヒーローを!!怪獣よ世界を征服せよ!! フュージョン怪獣奇譚!!!   作:銀色の怪獣

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今回は、またしてもご友人の方(僕が勝手にご友人だと思ってるだけです、何とまぁ図々しい・・・スミマセン・・・)から、僕の作品にいつもコメントして下さったり情報提供して下さるユーザーの方から頂いたアイデアの融合怪獣を出します。

一体、どんな融合怪獣なのか?

是非ともご覧下さいませ。

そして、今回の舞台は・・・あの『星を喰う者』(アニメのゴジラ)です―――できる限り、ネタバレ的な描写は避けてます(というか、内容をイジっているのでネタバレもへったくれも無いんですが・・・)

果たして『星を喰う者』の世界でどんなバトルが起きるか・・・是非ともその目でお確かめ下さい。

では、どうぞ!!


同時に、前々から言っている『「読者の皆様から合体怪獣のアイデアを募集する欄」を活動報告で作る』という話・・・本当は今日中に作ろうとしてましたが、このお話を書いて言えて疲れてしまい、後日になります・・・スミマセン。

でも、数日中にはマジで作ります!作ったらお気軽にアイデアをどうぞ・・・


特別話 大怪獣バトルin”星を喰う者”

「この時を待っていた。悠久の時を超えて受け継ぐ、我が使命がいま果たされんとしている―――さぁ、伏して拝むがいい―――来たれ"ギドラ"よ!我らに栄えある終演を!!」

 

「ゴジラだけでなく、この星もろとも全て滅ぼそうってのか!?」

 

「あれはゴジラどころの脅威じゃ無い・・・地球そのものが食い尽くされる・・・!!」

 

どこかの世界のとある緑豊かな星―――地球という惑星にて、凄まじい戦いが繰り広げられていた。

 

―――ア゛ン゛ギャアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

 

凄まじい咆哮を轟かせ、万物を"蹂躙"する超巨体の怪獣―――全長300mの、文字通りの"怪獣"たる「ゴジラ・アース」

 

が、

 

―――ギュュリィリィィ!ギュリィリィィ!!―――

 

積乱雲渦巻く(そら)に現れた三つの"黒穴(ブラックホール)"からその長大な首を(・・)伸ばし、眼下にいるゴジラ・アースに噛み付き、一方的にいたぶって"蹂躙"する怪獣―――『黄金の虚無』の異名を持つ黄金の怪獣「高次元怪獣 ギドラ」に一方的に攻撃を受け、文字通りに"蹂躙"されていた。

 

―――ア゛ン゛ギャアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

―――ギュュリィリィィ!ギュリィリィィ!!―――

 

ゴジラ・アースとギドラの戦いはまさしく超次元。まさしく"神"と"神"の戦い―

 

「さぁ、伏して拝むがいい。黄金の終焉を―――」

 

ゴジラ・アースに食らい付き、一方的に"蹂躙"するギドラを、近くの突き出した崖の上にいる異星人―――「エクシフ」という種族の"神官"にしてギドラの目(・・・・・)になっている「メトフィエス」という男が、ゴジラ・アースもろともに地球そのものを食らい尽くそうとするギドラの姿を喜々として見ていた。

 

「一体、何が起こっているんだ・・・?」

 

そんな超次元の戦いを、"神"と"神"の戦いをちっぽけな人間が、メトフィエスにそのゴジラを憎む心を"供物"として目を付けられた地球人の青年、ハルオ・サカキという青年が呆然と見ていた―――否、ちっぽけな人間が"神"と"神"の戦いを見ようなど・・・おこがましい。

 

もしも、"神"と"神"の戦いを見たくば―――伏して拝むしかあるまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ダメだなぁ。全くもってダメだなぁ・・・』

 

宇宙(そら)に近く、同時に別の世界―――『あの世』または『天国』と人々が称する"天上の世界"にいる一人の男が、黒縁メガネをかけてくわえタバコをした日本人(・・・)の男(・・)が、下界(ちきゅう)で行われるゴジラとギドラの超次元の戦いを見下ろして―――ため息をついていた。

 

『全く、本当に成っていない。見せるということが、魅せるってことが分かっていない・・・特に子供たちを喜ばせるということが出来ていない・・・あれは本当にダメだ・・・そう思うだろう、ゴジ坊(・・・)?ギド坊(・・・)?』

 

―――アンギャアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

―――キュリィリィィ!ギュリィリィィ!!―――

 

下界(ちきゅう)で行われる(ゴジラ)(ギドラ)の超次元の戦いを、あろうことか「成っていない」とため息交じり断言する黒縁メガネの男の問い掛けに、男の後に控えていた二体の怪獣(・・)が力強く、強く賛同しながら答えた。

 

一体は真っ黒でケロイド状の皮膚を持つ、直立二足歩行形態の恐竜のような怪獣―――否、大怪獣だ。

 

一体は黄金の鱗と、巨大な一対の翼、そして龍のような顔をした三つの首を持つ怪獣だった。

 

同時に、黒縁メガネの男は怪獣たちを「~坊」と子供扱い、否、まるで「息子」であるかのような物言いをした―――そう、その通りに黒縁メガネの男にとって黒い大怪獣も、黄金の三つ首龍も"息子"なのだ―――彼らは男が造り出し、生み出したのだ。

 

『やれやれ、私が死んでからもゴジ坊やギド坊はずっと人々に愛され、そして戦ってきた―――怪獣としてね。

だが、今の"アレ"はどうしたことだ・・・怪獣を神だなんだと呼び、オマケに怪獣が主役でもなければ、怪獣を見せる事も魅せる事もしていない体たらく。

そして、お話もグダグダで長ったらしいだけ。アレでは子供たちが飽きてしまう・・・本当に怪獣映画らしくないなぁ』

 

ゴジラとギドラの超次元の戦いを、まるで「物語」あるいは「作品」または「映画」であるかのように男は言い放った―――何故なら、男は生前は映画監督であり、同時に"とある分野"の映画では『神』と呼ばれていたのだ。

 

だからこそ、

 

『さぁ、行っておいで・・・ゴジ坊!ギド坊!彼らに、お客さん(・・・・)に"本物"を見せておいで!!』

 

―――アンギャアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

―――キュリィリィィ!ギュリィリィィ!!―――

 

黒縁メガネの男の言葉を受け、黒い大怪獣と黄金の三つ首龍は意気揚々と、それでいて「待ってやがれアイツら・・・!!」と言わんばかりの"怒り"を孕んだ雰囲気を漂わせながら下界(ちきゅう)へ行こうとした―――その時だった。

 

―――ピポポ・・・ゼットォン!!―――

 

―――アンギャアァァオオォォン・・・?―――

 

―――カララ・・・ギュリィリィィ・・・?―――

 

『おや、君は・・・』

 

不意に、下界(ちきゅう)へ出向こうとした二大怪獣の前に電子音のような鳴き声を上げる黒い怪獣が現れた。

そんな黒い怪獣は黒い大怪獣と、黄金の三つ首龍の元へ近づくと―――うやうやしく(ひざまず)き、そして―

 

―――ピポポ・・・ゼットォン!!―――

 

『そうか、君も戦いたいか。確かに、君もどうにも扱いが悪い。変な姿にされた挙句、女体化される始末だ・・・それに、先輩方の役に立ちたい、それが一番大きいんだね?』

 

―――ピポポ・・・ゼットォン!!―――

 

『ゴジ坊、キド坊、彼も連れて行ってあげてはくれんかね?』

 

―――アンギャアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

―――キュリィリィィ!ギュリィリィィ!!―――

 

―――ピポポ・・・ゼットォン!!―――

 

『そうかそうか、よかった』

 

黒い怪獣は・・・"申し出"をしたのだ。

 

「自分も先輩方と共に戦いたい」と。

 

「是非とも偉大な先輩方のお役に立ちたい」と。

 

「自分もどうにも不当な扱いばかり多く、その憂さを晴らしたい」と。

 

若干の私怨こそあれど、黒い怪獣は偉大な先輩方こと、黒い大怪獣と黄金の三つ首龍の役に立ちたいと申し出るために現れ、そしてその申し出を快諾してもらえたのだった。

 

『では改めて・・・さぁ、行っておいで息子(・・)たち(・・)よ!!存分に暴れ、存分に"本物"を見せておいで―――今時のお客様がたにね!!』

 

―――アンギャアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

―――キュリィリィィ!ギュリィリィィ!!―――

 

―――ピポポ・・・ゼットォン!!―――

 

 

黒眼鏡の男の声を背に、三体の怪獣は意気揚々と下界へと降りていった―

 

下界(ちきゅう)で"下らない争い"を行う、自分たちの名を語る"紛い物"たちに、その"下らない争い"を見せられている(・・・・・・)『お客様たち』に、正真正銘の"面白い闘い"を、"本物"を見せるために―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――アンギャアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

―――キュリィリィィ!ギュリィリィィ!!―――

 

―――ピポポ・・・ゼットォン!!―――

 

 

 

―――ア゛ン゛ギャアアアァァァオオオオォォォォン!?―――

 

―――ギュュリィリィィ!?ギュリィリィィ!!?―――

 

「なっ、何だアイツら(・・・)は!?一体、どこから現れたんだ―――」

 

「ちっ・・・!栄えある終焉に、横槍を入れる愚か者は何処のどいつだ―――」

 

尚も地球で続く(ゴジラ・アース)(ギドラ)の超次元の戦い―――に、横槍を入れた者たち(・・・)がいた。

 

―――アンギャアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

大地を、天を震わせる咆哮を上げ、『生態系の王』とも呼ばれたゴジラ・アースを憎しみにも、あるいは哀れみにも満ちた目で見つめるのは―――人類が行った原水爆(えいちのほのお)にて生まれた"人類の罪の化身"にして、"怪獣の王"たる大怪獣・・・その名も「怪獣王」または「水爆大怪獣 ゴジラ」。

 

―――キュリィリィィ!ギュリィリィィ!!―――

 

電子音のような奇怪な咆哮を上げつつ、自分に都合がいい場所に引きこもり、ゴジラ・アースを安全圏(・・・)から一方的に"イジメている"、実に情けない「偽りの神」ことギドラを可哀想なものを見るような目で見つめるのは―――あまねく宇宙にその悪名を轟かせ、数多の星を滅ぼした宇宙の大怪獣・・・その名も「宇宙怪獣 キングギドラ」。

 

―――ピポポ・・・ゼットォン!!―――

 

そして、ゴジラとキングギドラと共に地球に現れ、自らが尊敬する先輩方(・・・)の為に役立ちたいと志願した宇宙の恐竜―――光の巨人(ウルトラマン)すら屠る最強の怪獣「宇宙恐竜 ゼットン」。

 

の三体がいま地球(ここ)に、ゴジラ・アースとギドラの前に降り立った―――ばかりか、

 

《フュージョン・ライズ!!》

 

《水爆大怪獣 ゴジラ!!》

 

―――アンギャアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

《宇宙怪獣 キングギドラ!!》

 

―――キュリィリィィ!ギュリィリィィ!!―――

 

《宇宙恐竜 ゼットン!!》

 

―――ピポポ・・・ゼットォン!!―――

 

《最強の力、最強の姿、伏せず(しか)と"観よ"!! 新の終焉を魅せるのは・・・お前だ!!出でよ!!大怪獣王 キングゴゼッジラ!!!》

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

 

―――ア゛ン゛ギャアアアァァァオオオオォォォォン!?―――

 

―――ギュュリィリィィ!?ギュリィリィィ!!?―――

 

「なっ!?怪獣が・・・合体した!!?」

 

「・・・・・・・・・」

 

突如としてゴジラ・アースとギドラ、メトフィエスとハルオたちの目と鼻の先に現れた三体の怪獣、ゴジラ・キングギドラ・ゼットンの三体を、積乱雲をかき分けて天から降り注いだ謎の光が包み込みんで融合させて―――

 

全身を覆う鱗は漆黒ながらも、美しい金色に縁取られた芸術品の如く

 

雄々しく、刺々しくそびえ立つ三列の背ビレ

 

極太の逞しい腕と脚、そして長大な尾

 

ドン、と出た貫禄抜群の太鼓腹と、胸の左右には色鮮やかな黄色い発光体

 

両肩にはまるで"龍の顔"のような肩当てのような外骨格が装着され

 

その顔はゴジラのように端正ながらも、頭頂部にはキングギドラの角が生え、ゼットンの"発光体"が顔面を両断するかのように額から上顎と、下顎から首にかけてまで付いている

 

三体の最強の怪獣の"姿"と"能力(ちから)"が融合した大怪獣

 

《大怪獣王 キングゴゼッジラ》

 

が、今ここに爆誕した。

 

 

「ちっ!栄えある終焉に横槍を入れる愚か者がっ!!貴様など、お呼びでないのだ・・・ギドラよ!その愚か者を始末して―――」

 

突如として現れ、メトフィエスが求める「栄えある終焉」に確実な"障害"となり得る、明確な"邪魔者"となり得るキングゴゼッラドンを舌打ちしながら睨むメトフィエスは、その目となっているが故にある程度の意思の疎通が出来るギドラに念じてキングゴゼッラジラを排除してもらおうとした、その瞬間―

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

「なっ―――・・・・・・・・・」

 

不意に、キングゴゼッジラの目とメトフィエスのまだ(・・)見える(・・・)方の目(・・・)が合った―――その瞬間、キングゴゼッジラの目が赤く光った。すると、

 

「・・・・・・・・・」

 

「オ、オイ、メトフィエス?どうしたんだ・・・急に黙って―――って、オイ!?メトフィエスそっちは崖だぞ―――」

 

突如として赤く光ったキングゴゼッラジラの目を見たメトフィエスはガクッと項垂れ、同時にまだ見える方の目は虚ろへと変わり果て、挙句はとおぼつかない足取りでフラフラと崖の縁まで歩んでいき、そして―

 

「・・・・・・・・・」

 

「!?メトフィエスーーーっ!!?そんな・・・メトフィエスが身投げを・・・!!?」

 

目を見開き、絶叫するハルオ。

何故なら、フラフラと崖の縁まで歩いて行ったメトフィエスは・・・そのまま崖から身を投げたからだった。

 

しかし、何故・・・?

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

目の端でメトフィエスが身投げしたの見たキングゴゼッラジラは鼻を鳴らしながら吠えた。

 

その吠え声を人語に訳するならば―――

 

怪獣(おれたち)の戦いに、"虫ケラ(にんげん)"如きがチャチャを入れるな」

 

こうだろう。

 

実は、キングゴゼッジラの目を見たものは一瞬で全てを"調べられ"て、そして操られてしまうのだ―――キングゴゼッジラに合体しているキングギドラ・・・の中でも、二億年という悠久の時を生きた「龍の翁(グランドギドラ)」の能力によって。

 

そう、驚くべき事に、このキングゴゼッジラという大怪獣、合体しているゴジラ・キングギドラ・ゼットンの一族(・・・)が使える能力を、特徴を全て使えるのだ―――彼らが、歴とした(・・・・)怪獣(・・)であった頃(・・・・)の一族の力、能力に限定されるが。

 

と、ここで―

 

―――ギュュリィリィィ!?ギュリィリィィ!!?―――

 

「何だ!?ギドラが、急に苦しみだした・・・?」

 

突如としてギドラが吠えた―――それも、ハルオの言う通り「苦しんでいる」ため、悲鳴を上げたのだ。

すると、

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

―――ガッ・・・シィ!!―――

 

―――ギュュリィリィィ!?ギュリィリィィ!!?―――

 

「なっ!?ギドラに・・・ギドラに、あの怪獣が触れている(・・・・・)!!?」

 

不意に、キングゴゼッジラが手近にいた悲鳴を上げるギドラの首をガシッと掴んだ―――そう、掴めた(・・・)のだ。

それを見て驚くハルオ、と、自分が掴まれてしまったことに驚くギドラ。

 

何故なら、このギドラという存在・・・何と、地球(ここ)とは別の次元に存在しており、ギドラ(あちら)側からは地球(こちら)へと干渉できるが、逆に地球(こちら)側からギドラ(あちら)側に干渉することが出来ないという、最早チート(ズルい)と言うのもおこがましい存在なのだ―――だが、今のギドラはキングゴゼッジラにしっかりと、ガッチリと掴まれている・・・何故?

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

慌てふためくギドラ(とハルオ)とは対照的に、鼻を鳴らしながら吠えるキングゴゼッジラ。

 

そんなキングゴゼッジラの視界の端には崖の下で物言わぬ姿になっているメトフィエスが映っていた。

 

実はこのメトフィエスという存在こそ、別の次元にいるギドラを地球(こちら)側に干渉させるための『媒体』の役割を果たしている・・・だからこそ、先程メトフィエスの全てを調べたキングゴゼッジラはメトフィエスを始末し、ギドラに地球(こちら)側から干渉する事が出来るようにしたのだ。

 

そして、こちら側からギドラに干渉できるようになったならば、やることは決まっている―

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

キングゴゼッラジラは一声吠えると、ギドラの首を両手でガッチリと掴み直し、そして―

 

―――ミヂッ・・・ブチブチブチッ!!―――

 

―――ギュュリィリィィ!?ギュリィリィィ!!?―――

 

「なっ―――ギドラの首を、腕の力だけで引き千切った・・・?」

 

辺り一帯に響く、肉を引き裂くような身の毛もよだつ嫌な音―――キングゴゼッジラが気合一閃、腕力だけでギドラの首を引き千切ってみせたのだった。

 

これで、ギドラの首は残り二本だ。

 

だが、キングゴゼッジラがこれしきで満足するハズも無く、

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

三本あるギドラの首の内の一本を腕力だけで引き千切ったキングゴゼッラドンは、首を引き千切られた痛みに悶え、ジタバタしているギドラの残り二本の首の内の一つに狙いを定めると―

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

―――ドォ・・・オオォォンッ!!――――

 

―――ギュュリィリィィ!?ギュリィリィィ!!?―――

 

「なっ!?アイツ・・・跳んだ(・・・)!?あの距離を・・・ジャンプしたのか!!?」

 

ギドラの残る二本の首の内の一つ、地面スレスレで悶絶している首に狙いを定めたキングゴゼッジラは・・・何と、数十メートルの距離を跳び(・・・)、ギドラの首―――の先にある頭を全体重を乗せて踏み潰したのだ。

 

これには唖然とするしかないハルオ―――キングゴゼッジラは、身長が180mで体重も7万5千トンもある巨大・超重量級の大怪獣だ。

 

「あんな超重量の物体が浮くなんて有り得ない!!」

 

と誰かは言った―――今回は「浮いた」では無く「跳んだ」のだ。だって、キングゴゼッラドンには筋肉も脚力もあるから。

それも、キングゴゼッジラに融合しているゴジラの中でも"歴代最強の個体"と呼ばれる「最終決戦(ファイナルウォーズ)に勝ち残った個体(ゴジラ)」の身体能力によって。

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

―――グチッ・・・!グジャッ・・・!!

 

ギドラの頭を全体重をかけて踏み潰したキングゴゼッジラは・・・あろうことか頭を踏み潰すだけには飽き足らず、潰れた頭を徹底的に踏みにじって完全にすり潰してしまった。

 

これで、残るギドラの首は一本だけだ。

 

だが、

 

―――ギュュリィリィィ・・・ギュリィリィィ!!―――

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ・・・?―――

 

「アイツ・・・逃げる気か!?敵わないと悟ったから・・・!!」

 

三本ある首の内の二本の首を破壊(ころ)され、首が残り一本だけとなったギドラは・・・何と、迷わず逃げることを選んだ。

 

―――ギュュリィリィィ!ギュリィリィィ!!―――

 

いまだに健在の、どうにか無事だった最後の首はもの凄い勢いで首を(そら)(そら)へと引き戻し、ギドラたちが地球(こちら)側へやって来るのに使った異次元へと通じる"黒穴(ブラックホール)"の中へと逃げ込もうとしていた。

 

加えて、キングゴゼッジラが引き千切った・踏み潰したハズの首も、まだ残っている部分は"生きている"らしく、先の無事な首と同じように異次元へと通じる"黒穴(ブラックホール)"の中へと逃げ込もうとしていた。

 

だが、しかし―

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

―――バチッ・・・バチバチッ・・・!!―――

 

(そら)(そら)へと逃げ、流石にもう手も足も出せない高度まで逃げ仰せたギドラの首に対し、キングゴゼッジラは背ビレを白熱させて"熱線"を放つ準備を整えた。

 

だが、

 

「ア、アイツも熱線の類いが出せるのか・・・?でも、相手は三匹もいる。一度には仕留められなから逃げられる―――」

 

キングゴゼッジラが熱線の準備を整えている光景を見たハルオは思わずそう呟いた―――確かに、ギドラの首は三本もある。

いくらキングゴゼッジラr熱線を放てるとは言え、一度に三本ある首を仕留めることは不可能だろう普通は。

 

だが、もしもその"普通ではない事"が起きたら?

 

もしも、その"普通ではない事"をキングゴゼッジラが出来るとしたらどうなのか?

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

そうこうしている内にもキングゴゼッジラは熱線のチャージを終えた。後はギドラに向かって熱線を撃ち込むだけだ。

 

―――ギュュリィリィィ!ギュリィリィィ!!―――

 

一方のギドラは眼下のキングゴゼッジラが何かしている事は把握こそしているが、もうとっくにキングゴゼッジラの手が届かない高さへと首を上げる事に成功しいたし、何よりもこちらは首が三本もある。

 

『仮に相手が何かしても、既に傷付いた首を囮に使って逃げてやる』

 

ギドラはそう考えていた―――だが、そうは問屋が卸さないもといキングゴゼッジラが卸さない。

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

凄まじい咆哮と共に、キングゴゼッジラが一筋の(・・・)極大の熱線をギドラに向かって放った―――その瞬間!!

 

―――キュリィリィトォンンンッ!!―――

―――キュリィリィトォンンンッ!!―――

 

 

 

―――ギュュリィリィィ!?ギュリィリィィ!!?―――

 

「なっ!?あの怪獣の肩当て(・・・)()首に(・・)なった(・・・)!!?しかも、熱線まで―――」

 

キングゴゼッジラが逃げるギドラに向かって熱線を放った瞬間、何とキングゴゼッジラの両肩にある"龍の顔"のような肩当てのような外骨格が起き上がり(・・・・・)、正真正銘の『首』となってキングゴゼッジラと共に熱線を放ったではないか!!

実はキングゴゼッジラに合体しているキングギドラは三つ首だ。そんな三つ首の内、左右の首はリーダー格の真ん中の首のサポートをする役割があり、キングゴゼッラドンの両肩の首も、いざとなればリーダー格であり本体のキングゴゼッジラをサポートするために活動するのだ。

 

こうしてキングゴゼッジラとその両肩の首が放った光線は三本となった―――逃げるギドラと同じ数に、逃げるギドラを一度に始末できる数の熱線が放てた。つまり、

 

―――ドォオオオォォォン!!―――

 

―――ギュュリィリィィ!?ギュリィリィィ!!?ギュリィイ・・・イィィ・・・―――

 

キングゴゼッジラとその両肩の首が放った三つの熱線は、驚くギドラを容赦なく異次元へと通じる"黒穴(ブラックホール)"ごと穿ち、一瞬で跡形も無く消滅させてしまったのだった。

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

「スゴい・・・あのギドラを一度に全部やっつけるなんて・・・」

 

完全に、ギドラに関する物も、ギドラそのものも全てを消し去ったキングゴゼッジラは肩当てに戻った両肩の首を差し置いて勝利の雄叫びを轟かせ、ハルオは目の前で起きる次元の違い過ぎる出来事の数々に呆然とするしか無かった―――その瞬間!!

 

―――ア゛ン゛ギャアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

―――ヴォンッ!!―――

 

突然それまでジッと、ただひたすらキングゴゼッジラとギドラの戦いを見ていたゴジラ・アースが吠え、一撃で

ヒマラヤ山脈すら穿ってしまう威力の『高加速荷電粒子ビーム』をキングゴゼッジラに不意打ちで、キングゴゼッジラの背中に向かって放った―――だが、

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

―――ア゛ン゛ギャアアアァァァオオオオォォォォン!!?―――

 

「ウソ・・・だろ・・・!?ゴジラのビームを・・・あの怪獣、吸収したのか!!?」

 

完全な不意打ちでキングゴゼッジラの背中に高加速荷電粒子ビームを放ったゴジラ・アースだったが・・・何と、キングゴゼッジラはその高加速荷電粒子ビームを()そのもの(・・・・)で吸収してしまったのだ―――ばかりか、

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

―――ドォオオオォォォン!!―――

 

―――ア゛ン゛ギャアアアァァァオオオオォォォォン!!?―――

 

「なっ!?アレはゴジラの技―――いや、威力も、規模も、何もかもがゴジラの比じゃない!!」

 

不意打ちでゴジラ・アースに高加速荷電粒子ビームを背に受けたものの、それを吸収して見せたキングゴゼッジラはギロっとゴジラ・アースを睨んだ―――直後、キングゴゼッジラの口からゴジラ・アースと全く同じ・・・否、威力も、規模も、ビームの太さも、と全てがゴジラ・アースの高加速荷電粒子ビームアースを遙かに上回る高加速荷電粒子ビームをキングゴゼッジラがぶっ放し、ゴジラ・アースの土手っ腹に大穴を開けてみせた。

 

全てはキングゴゼッジラに融合しているゴジラの中でも"憎悪の化身"と呼ばれる白目の(・・・)ゴジラ(・・)能力と、同じくキングゴゼッラドンに融合している「宇宙恐竜ゼットン」の能力によってゴジラ・アースの高加速荷電粒子ビームを吸収・無効化・威力を倍増して反射したのだ。

 

そして、ここからキングゴゼッジラによるゴジラ・アースへの一方的な"蹂躙劇"の幕が上がる―――

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

―――ア゛ン゛ギャアアアァァァオオオオォォォォン!!?―――

 

雄々しく吠えたキングゴゼッジラは、土手っ腹に大穴を開けられた際の衝撃で横倒しに倒れ、大穴を開けられた痛みに悶絶しているゴジラ・アースに大股で歩み寄りって首根っこを鷲掴む(・・・)と―

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

―――ゴッ!ガッ!ゴキッ!ゴガッ!ドゴッ!バキッ!ゴシャッ!メギッ!―――

 

―――ア゛ン゛ギャアアアァァァオオオオォォォォン!!?―――

 

ゴジラ・アースの首根っこを鷲掴んだ(・・・・)キングゴゼッジラは、ゴジラ・アースの顔を、首を、腹を、腕を、足を、と全身をくまなく殴り、蹴り、踏みつけ、叩きのめし始めた。

 

「スゴい・・・ゴジラをボコボコに殴って蹴ってる・・・んっ?」

 

目の前で行われる、あまりにも一方的な"蹂躙劇"に、ハルオはただただ呆然としていた・・・が、ハルオはふと「あること」に気付いた。それは、

 

「ちょっと待てよ・・・あの怪獣、何でゴジラに普通に(・・・)触って(・・・)、何で普通に(・・・)ダメージを(・・・・・)与えら(・・・)れてるんだ(・・・・・)!?だって、ゴジラには非対称性透過シールドがあるハズなのに・・・」

 

ハルオが目の前で行われるキングゴゼッジラによるゴジラ・アースへの"物理攻撃"に疑問を抱いた理由こそ、本来ならばゴジラ・アースの体表を覆うシールド―――ゴジラ・アースが常時体内から発生させる膨大な量の電波によって作られる、一切の物理的干渉を遮断する『非対称性透過シールド』なるシールドで身を守っているのだ・・・だが、今のゴジラ・アースはキングゴゼッジラにボコボコに殴られ、蹴られている。

 

一体、何故なのか―――全ては、キングゴゼッジラに融合しているゴジラの中でも、かつて100万ボルトの電撃を操る大猿(ゴリラ)と戦い、宇宙より来た鉄の龍(メカゴジラ)を自らを電磁石に変換して討ち破り、挙句は電気、雷、電磁波を操るキングギドラ族と幾度も戦った"二代目"の個体(ゴジラ)経験(・・)が、ゴジラ・アースご自慢の電磁波を吸い取り、非対称性透過シールドを消し去ったのだ。

 

加えて、

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

―――ゴッ!ガッ!ゴキッ!ゴガッ!ドゴッ!バキッ!ゴシャッ!メギッ!―――

 

―――ア゛ン゛ギャアアアァァァオオオオォォォォン!!?―――

 

ご自慢の、頼みの綱の非対称性透過シールドを無効化されたゴジラ・アースを一方的に殴り、蹴り、着実にダメージと傷を負わせ続けるキングゴゼッジラ。

 

だが、本来ゴジラ・アースの体表は多層泡状の非常に頑強は皮膚で構成され、それだけでなく細胞そのものが優れた再生能力を有しており、仮に表層が傷付いても瞬時に下層が再生するためそうそう傷を負ったり、ダメージが蓄積するような事は無い―――いま現在、ゴジラ・アースの全身には無数の傷が、決して癒えない傷とダメージがキングゴゼッジラによって無数に刻まれ続けていた。

 

全ては、キングゴゼッラドンに融合しているゴジラ(・・・)たち(・・)が、ゴジラ・アースなど鼻で笑う"公害が生んだ化け物"や"水中酸素破壊剤(オキシジェンデストロイヤー)が生んだ赤い悪魔"、"ゴジラ細胞を取り込んで暴走したエイリアン"といった「再生力の化け物たち」を幾度となく相手取ってきたゴジラという怪獣の"経験"と"強さ"がなし得ていた事だったのだ。

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

―――ゴッ!ガッ!ゴキッ!ゴガッ!ドゴッ!バキッ!ゴシャッ!メギッ!―――

 

―――ア゛ン゛・・・ギャアアアァァァ・・・オオオオォォォォン・・・!―――

 

尚も続くキングゴゼッジラによる、ゴジラ・アースへの一方的な"蹂躙劇"により、ゴジラ・アースは着実に、確実に弱っていた―――しかし、

 

―――ア゛ン゛ギャアアアァァァオオオオォォォォン!!!―――

 

「何だ―――あっ!?ゴジラがアレ(・・)を始めた・・・!!」

 

突然、ゴジラアースが吠えた―――その瞬間、ゴジラ・アースの全身が赤く発光、否、赤熱し始め、それに伴ってゴジラ・アースの周囲の気温が急上昇、挙句はゴジラ・アースの周囲にあった木々が燃え始め、ゴジラ・アースの周囲には陽炎すら揺らぎ始めた。

そう、これこそが"王"たるゴジラ・アースの真骨頂、細胞を重力振動させて数千度の高熱を生み出して万物を溶解させる能力だ―――だが、

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

―――ア゛ン゛ギャアアアァァァオオオオォォォォン!!?―――

 

「なっ!?あの怪獣もゴジラと同じように熱を・・・い、いや!ゴジラなんて目じゃない!!あの怪獣の方がもっと熱いんだ!!」

 

さも得意気に、さも自慢げに数千度の高熱を生み出したゴジラ・アースをキングゴゼッジラは・・・同じく体温を上昇させて高熱を・・・否、ゴジラ・アースなど足下にも及ばない高熱を生み出し、ゴジラ・アースの高熱を上書きしてしまった。

 

全ては、キングゴゼッジラに融合しているゴジラの中でも、炉心融解(メルトダウン)を起こしながらも戦い、最後の最後の瞬間まで戦い抜いた"灼熱の(バーニング)ゴジラ"の能力がなし得た事柄だったのだ。

 

その直後、

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

―――ア゛ン゛ギャアアアァァァオオオオォォォォン!!?―――

 

突然キングゴゼッジラが吠えた、かと思えばキングゴゼッジラはゴジラ・アースの胸ぐらを思いっきり鷲掴みにし、そして―――

 

―――アン・・・ギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!!―――

 

―――ア゛ン゛ギャアアアァァァオオオオォォォォン!!?―――

 

「ウソだろ・・・ゴジラを放り投げた(・・・・)―――」

 

ゴジラ・アースの胸ぐらを鷲掴んだキングゴゼッジラは気合一閃、全身の筋力を使って全長300m・総重量10万トンのゴジラ・アースを天高く放り投げた。

 

「あんな超重量の物体が浮くなんて有り得ない!!」

 

と誰かは言った―――今回は「浮いた」では無く「放り投げた」だが。だって、キングゴゼッラドンには筋肉も脚力もあるから。

それも、キングゴゼッジラに融合しているゴジラの中でも"歴代最強の個体"と呼ばれる「最終決戦(ファイナルウォーズ)に勝ち残った個体(ゴジラ)」は、ゴジラアースと同重量の"皇帝の(カイザー)ギドラ"を軽々と天高くぶん投げた"実績"があるから。

 

同時に、キングゴゼッジラがゴジラ・アースをぶん投げたのには歴とした理由がある―――ゴジラ・アースに「引導」を渡すためだ―

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

キングゴゼッジラはゴジラ・アースを天高くぶん投げると同時に体を半回転させつつ、背ビレを赤く輝かせてエネルギーをチャージし、そして―

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

エネルギーのチャージを終えたキングゴゼッジラは、己に融合している全ての(・・・)ゴジラ・キングギドラ・ゼットンの技の威力を加算した最強・最高の必殺技「バーニングG・K・Z・スパーク・インフィニット熱線」を天高くぶん投げたゴジラ・アースに発射した。

 

―――ドォオオオオオオオオオォォォォォォォォォンッ!!!―――

 

―――ア゛ン゛ギャアアアァァァオオオオォォォォン!!?ア゛ァ・・・ンギャァ・・・オォン・・・―――

 

キングゴゼッジラの「バーニングG・K・Z・スパーク・インフィニット熱線」は"神"にも例えられるゴジラ・アースの身を貫き、その身を内側から一片も残らず焼き尽くして爆散させた―――所詮、ゴジラ・アースは"神"ではなく"獣"もとい「生物」だったのだ。

 

そう、ゴジラ・アースは"神"ではなく「生物」だったからこそ、この世に存在し、考え、生き、行動できていた・・・これが"神"などという「いるかいないかも分からない存在」だったならば、ゴジラ・アースはこの世に(・・・・)存在して(・・・)いなかった(・・・・)だろう(・・・)

 

怪獣とは神ではなく獣・・・ただし、そんじゅそこらの動物とは次元が違う存在、だからこそ「怪獣」なのだ。

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

ゴジラ・アースを屠り、更にはあのギドラさえも消滅させたキングゴゼッジラは勝利の雄叫びを心ゆくまで轟かせた。

 

「ゴジラは死んだ・・・でも、ゴジラより強い怪獣が現れた・・・あの怪獣には、もう勝てない・・・」

 

目の前で起きた人事られ無い出来事の数々―――それが紛れもない現実であると、逃れられない事実であると分かっているからこそ、ハルオは両目いっぱいに涙を浮かべつつ、泣き言を漏らしながらその場にへたり込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その直後、

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

「ひぃっ!?こ、こっち見た―――」

 

突然、キングゴゼッジラがハルオの方を、ハルオを見たのだ―――当然、キングゴゼッジラの目を見たハルオは、キングゴゼッジラによって"全て"を調べ尽くされた。

 

ゴジラ(アース)が憎くて憎くて仕方ないことを

 

地球を支配したゴジラ(アース)を殺し、地球を自分たち人間の手に取り戻したかったことを

 

地球をゴジラ(アース)から取り戻すために必死に、大勢の犠牲を払いながら戦った―――が、全ては無駄だったとゴジラ(アース)に直接思い知らされたことを

 

だが、そのゴジラ(アース)とあのギドラさえも上回る力を、強さを持ったキングゴゼッジラのケタ違いの強さその目でしかと見て・・・今度こそ完全に絶望したことを

 

ハルオは一瞬のうちにキングゴゼッジラに全て調べ尽くされたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

「えっ・・・?」

 

吠えるキングゴゼッジラと、まるで呆けたように声を漏らすハルオ。何故なら、

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

ゴジラ・アースもギドラも倒し、更にはハルオの事も全て調べ尽くしたキングゴゼッジラは・・・背中にある三列の背ビレの内の左右の二列を巨大な黄金の翼に変貌させて飛び立ち、そのまま(うえ)(うえ)へと昇って・・・地球を出て行ってしまった。

 

だからハルオは呆然としていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『そうかそうか・・・やっぱり、地球みたいな狭い惑星(ほし)にずっといるようなゴジ坊たちじゃないね。やっぱり色んな世界を、色んな星々を見て回りたいんだね。

いいよ、行っておいで。それでこそ怪獣だ!!やっぱり、怪獣は生き生きしてないとね・・・じゃないと"面白くない"からね』

 

宇宙(そら)に近く、同時に別の世界―――『あの世』または『天国』と人々が称する"天上の世界"にいる一人の男が、黒縁メガネをかけてくわえタバコをした日本人(・・・)の男(・・)が、ゴジラやキングギドラ、ゼットンたちを始めとした怪獣たちの"親父さん"が、ちっぽけな地球を飛び出し、広大な宇宙へと旅立った(遊びに行った)キングゴゼッジラを暖かく、そして嬉しそうに見送っていた。

 

―――アンギャァオォキュリィリィトォンンンッ!!―――

 

暗黒の宇宙に轟く「大怪獣王 キングゴゼッジラ」の力強く、ドキドキワクワクに満ちた咆哮。

 

果たしてこれから先、キングゴゼッジラを待ち受けるものは一体なんなのか―――それはキングゴゼッジラにも分からない。

 

だが、分からないからこそこれからが楽しみ・・・というのもあながち間違いではないだろう。

 

 

 

 

~合体怪獣紹介~

 

水爆大怪獣ゴジラ+宇宙怪獣キングギドラ+宇宙恐竜ゼットン(フュージョン・ライズ)大怪獣王 キングゴゼッジラ

 

スペック 身長180m 体重7万5千トン

 

データ:その名を知らぬ者はいないと思われる超有名怪獣もとい「怪獣王」こと「水爆大怪獣ゴジラ」に、"ゴジラの永遠のライバル"と称される「宇宙怪獣キングギドラ」、そして怪獣の天敵(ウルトラマン)を屠って見せた「宇宙恐竜ゼットン」がフュージョン・ライズして爆誕した最強の、まさしく「大怪獣の王」である。

その実力、能力、御姿は文字通りの大怪獣であり、並大抵の怪獣ならば気配を感じただけで即座に逃げ出す程。

 

容姿:ベースはゴジラ(顔つきは初代で、体付きはVSシリーズの外見)で、

 

全身を覆う鱗は漆黒ながらも、美しい金色に縁取られた芸術品の如く

 

雄々しく、刺々しくそびえ立つ三列の背ビレ(この背ビレの左右の二列をキングギドラの翼に変異させ、空を飛ぶことも可能)

 

極太の逞しい腕と脚、そして長大な尾

 

ドン、と出た貫禄抜群の太鼓腹と、胸の左右には色鮮やかな黄色い発光体

 

両肩にはまるで"龍の顔"のような肩当てのような外骨格が装着されている(この外骨格、正真正銘の"首"であり、キングゴゼッジラの任意で瞬時に首に変化し、本体のサポートや本体と共に光線や熱戦を吐き出す)

 

その顔はゴジラのように端正ながらも、頭頂部にはキングギドラの角が生え、ゼットンの"発光体"が顔面を両断するかのように額から上顎と、下顎から首にかけてまで付いている

 

という感じ。

 

 

必殺技:ゴジラ・キングギドラ・ゼットンの各能力・必殺技が使える&強化されている―――事に加え

 

・ゴジラならば初代~ファイナルウォーズ版までのゴジラ族の能力を全て使用可能(二代目の異常なバイタリティ、VSシリーズの戦闘能力特化、バーニングゴジラの攻撃力・高熱、ミレニアムゴジラの『オルガナイザーG-1』による超再生能力、白目ゴジラの学習能力&格闘能力&光線などの吸収・反射能力、ファイナルウォーズゴジラのスタミナ・歩行スピード・脚力・腕力・技の威力)。

 

・キングギドラならばグランドギドラ・ヤングギラの能力も使用可能(重力を操る能力に加え、グランドギドラの多彩な光線・バリヤー・誘導テレポート能力、相手のことを一瞬で調べて任意で操るマインドコントロール能力、ヤングギドラの超再生力)。

 

・ゼットンは初代ゼットン、ゼットン二代目、ゼットン三世の能力・身体能力も使用可能。(ゼットン三世も入ってるため、もしかしたら喋れる・・・かも?)

 

※ぶっちゃけキングゴゼッジラは身体能力だけで恐ろしく強く、正しく振り回す腕が、振り下ろされる足そのものが脅威という"ザ・怪獣"といった存在であり、あまり光線やバリヤーなどには頼らない。

 

肩書きの由来:怪獣にとって最上級の肩書きは「大怪獣」(水爆大怪獣ゴジラ、大怪獣ガメラ、大怪獣バラン、宇宙大怪獣ベムスター&アストロモンスなどなど)であり、その大怪獣の頂点に君臨する存在なので「王」を組み合わせた。

 

名前の由来:それぞれの合体・・・に加え、あえて名前の最後を「ジラ」としたが、ゴ"ジラ"であると同時に、よく槍玉に挙げられる&ハブられる事が多い『GODZILLA 1998』のゴジラ(GODZILLA)=「ジラ」も歴としたゴジラゆえ、入れてあげたかったから。

 

合体元解説:あまりにみな有名なため、省略。

 

 




如何でしたか?

如何でしたか?今回はユーザー・浜本様から頂いた素晴らしいアイデアを参考にお話を作りました。

浜本様、重ねてお礼申し上げます。ありがとうございます。

そして、何故『星を喰う者』を舞台に選んだかといえば・・・作中に登場して頂いた"親父さん"が言った通り、怪獣モノの一番のお客様のちびっ子を喜ばせたい、ちびっ子を含めた視聴者が求める"怪獣バトル"をばっちり表現したかったんですよ『星を喰う者』が物足りないから。

ただし『星を喰う者』自体、実は東宝が虚淵氏や静野監督に「今回のゴジラ映画は怪獣プロレスやりませんので、それを念頭に置いて映画作って下さい」と無茶ぶりしているという原因があるので仕方ないっちゃ、仕方ないんですが・・・

で、その辺の『星を喰う者』に関する裏話、情報等を僕の最新の活動報告で書いてますので、よければご覧下さい。



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