倒せ!ヒーローを!!怪獣よ世界を征服せよ!! フュージョン怪獣奇譚!!!   作:銀色の怪獣

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あけましておめでとうございます!!銀色の怪獣です!!

さてさて、去年から始めたこの作品、読者の皆様からいつも素敵な、素晴しすぎるアイデアが続々と頂ける有り難い状況・・・感謝感激です。本当にありがとうございます。

今年も頑張って、一刻も早く頂いたアイデアを書けるように頑張ります!!

さて、新年一発目は・・・お正月じゃ無いと、お正月だからこそ許されるであろう(ある意味)過激なネタを・・・どっちかといえば「笑い」に振りました。

さて、どんな感じか・・・お楽しみ頂けると幸いです。

では、どうぞ!!


アイデア採用話・通信簿と赤と白

「これは何だ」

『ベータカプセル』

「ベータカプセル?」

『困ったときにこれを使うのだ。そうすると…』

「そうすると、どうなる?」

『はっはっはっはっはっはっはっは…心配する事はない』

 

満天の星を抱く宇宙、の"とある空間"にて不思議な会話が行われていた―――その会話を行っている者たちのうち、片方が不思議な出で立ちをしていた。

 

件の会話を行っている者たちの内、一人は多数の命に溢れた惑星・地球の住民にして、その地球の平和を守る『科学特捜隊』という組織のエースパイロットのハヤタ シン隊員。

 

そして、もう一人は―

 

『私はウルトラマン・・・』

 

「ウルトラ・・・マン?」

 

『そうだ・・・私は宇宙の平和を守る宇宙警備団に属する者だ』

 

今、ハヤタの目の前には・・・身長が40mを超え、銀色の地に赤の模様、そして胸には青い光の灯ったランプを持つ巨人が、歴史上地球人類と初めて接触したM78星雲人・ウルトラマンだった。

 

そんなウルトラマンであるが、不慮の事故でハヤタを死なせてしまっていた・・・だが、心優しいウルトラマンは自らの命をハヤタに分け与え、同時に"ある使命"をハヤタに与えたのだ―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『んん~っ、やっぱりスゴいですね初代さんは!

でもね~、いくら事故とは言えども人を殺しちゃ・・・ダメですよ?犯罪ですよ?過失致傷ですよ?普通ならブタ箱行きですよ?

『私の命を上げるから許してね』とは言いますが、命を上げる代わりに自分に変わって怪獣と戦う役割を押し付けるのもねぇ?

オマケに、その際の説明をはぐらかした感じもダメですよ。ちゃんと説明しておかないと。まるで悪徳商法ですよ。

あぁ、後・・・せっかくの大スター(・・・・)怪獣(・・)が友情出演してくれたのに、その大スターの襟巻きを引ったくって、散々弄んだ挙句に仲直りするどころか霞斬りで殺しちゃうなんて・・・ねぇ?

しかも、さっきの初代さんの笑い方、アレ完全に悪党ですよ。アレは子供が見たらガッカリしますよ~

はい、ということで初代さんは思いでの補正・功績・その他を含めて総合評価99.9点です!!』

 

『シュ、シュワッ・・・?』

 

「だ、誰ですかアンタ・・・?」

 

不意に、何の前触れも無く、ハヤタとウルトラマンの会話に割って入って来た第三者(・・・)がいた。それは―

 

『あぁ、これは失礼!私・・・ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ、と申します。以後、お見知りおきを』

 

『・・・・・・・・・』

 

「・・・・・・・・・」

 

件の第三者、もの凄い饒舌にそれでいてもの凄い早口で喋るのは・・・ハヤタと会話していたウルトラマン、に似ているが、全身が黒味がかり、両目が赤く輝く謎の黒いウルトラマン―――その名も

 

『ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ』

 

だった。

 

そんなウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツは好き勝手に喋り終えた後、ウルトラマンに何かの書類を手渡した―――ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツが彼の独断と偏見でウルトラマンたち(・・)を採点した『ウルトラ通信簿』なる"ヒーロー(ウルトラマン)としての行動を評価をした通信簿"を手渡したのだった。

 

『では、私はこれで・・・数々の伝説を、何十年も愛されて親しまれるウルトラの歴史を旗揚げした初代さんに会えて光栄の極みです!私、この日を一生忘れません!!では、さようなら(チャオ)!!』

 

『・・・・・・・・・』

 

「・・・・・・・・・」

 

散々好き勝手に喋り、気が済んだらしいウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツは、呆然としているウルトラマンとハヤタを尻目に、妙にスッキリした顔で去って行った。

 

『さてさて、では次なるウルトラマンさんの元へ行きますか!あぁ、楽しみぃ~~~!!』

 

両手を前に突き出し、暗黒の宇宙空間を飛ぶウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツは意気揚々と次の(・・)ウルトラマン(・・・・・)の元へ(・・・)向かったのだった。

 

全ては、彼が持つウルトラ通信簿をウルトラマンたちに直接(・・)手渡すために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ、メールだ。えっと、なになに・・・

 

『背景ウルトラマン様・・・いいえ、ティガ様。是非ともお会いしてお話ししたいこととお渡ししたい物がございます。つきましては、G-地区にあるカフェ『黒星』にお越し下さいませ』

 

・・・コレって・・・まさか・・・!?」

 

とある海洋に浮かぶ巨大な基地(・・)、内にある隊員の個室内で一人の若い隊員が届いていた電子メールを開封し、驚きの声を上げていた。

 

ここは『ネオフロンティア』と呼ばれる宇宙開拓が盛んな世界(・・)であり、先の海上にある基地にはそのネオフロンティアを守る防衛組織『Global Unlimited Task Squad』通称『GUTS(ガッツ)』がいる。

 

そして、そのGUTSのメンバーであり、同時にこのネオフロンティアの世界の守護神である光の巨人(・・・・)でもあるのが先の驚きの声の主、よく言えば「優しそう」だが悪く言えば「頼りなさそう」な顔形の整った青年、マドカ ダイゴその人だった。

 

そして、ダイゴ隊員もといネオフロンティアの守護神・ウルトラマンティガはつい先日、ネオフロンティアの世界を襲った二度目の(・・・・)"闇"による襲撃を退けたばかりだった。

 

「・・・一体、誰がこんなメールを僕に送ってきたんだ?まさか・・・また、キリノさんみたいな超能力者(サイキッカー)の人が・・・?」

 

二度目の"闇"による襲撃を退け終えたばかりのダイゴ隊員の元へ届いた差出人不明の謎の電子メール。

 

果たして、その差出人とは?その目的とは?

 

 

 

 

 

 

 

「ここか・・・」

 

先の電子メールが届いた翌日、ダイゴ隊員が電子メールに記述されていた喫茶店・メニューが1230円もするコーヒーしかない『カフェ・黒星』に入れば―

 

「いやいや~!お会いできて光栄ですよ、マドカ ダイゴさん!いやぁ~やっぱりカッコいいですな~!!もうね、色々とサイコー!!人の姿も、巨人の姿も両方カッコいい!!素敵ですよ本当に!!

・・・でもね~世界のピンチには悩まずに駆け付けましょうよ~いやね、新婚ホヤホヤなのは分かりますが・・・やっぱりウルトラマン(ヒーロー)である以上は即座に駆け付けて戦わないと、でしょ?

しかも、ティガさんというか中の方(・・・)の葛藤が、後々に息子さん(・・・・)が上手に変身できないのも関わるのはちょっと・・・

後ですねぇ、ちゃんと元カノ(・・・)の事は片づけておきましょうよ~

女にだらしない、って思われますよ?というか、その元カノたった一人のせいで大事になってますし・・・いやぁ、女って怖いですよね~~~やっぱり、付き合うならちゃんと性格とかその他を見極めないと・・・ね?

というわけで、ティガさんも思いでの補正・功績・その他を含めて総合評価99.9点です!!」

 

「・・・は、はぁ・・・どうも・・・?」

 

カフェ・黒星に入ったダイゴ隊員を出迎えた者、それこそが先の会話を息継ぎも無しに喋り、明らかにドン引きしてるダイゴ隊員の手を両手で握り、ずっと笑顔の白スーツのオッサンだった。

 

ちなみに、件の白スーツのオッサンの名前はアイゼン マコトという―――"とある黒い巨人"の正体にして依り代でもあるのだ。

 

その後、アイゼンはダイゴ隊員相手にあれやこれや喋った後、満足したらしく一足先にカフェを出て行ったのだった。

 

ネオロンティアの世界とは違う世界のウルトラマンに渡したウルトラ通信簿、をダイゴ隊員にも手渡して。

 

「あの~・・・」

 

「はい、何でしょうかお客さん?」

 

「い、いえ・・・店長さん、夜鳴き蕎麦の屋台の人ですよね?って言うか、オビ―――」

 

「違う!私は店長であって、断じて夜鳴き蕎麦屋なんてやってないですよ!?ついでに、妖怪でも無いですよ!!」

 

「そうですか?でも―――」

 

「だから、人違いです!それと、お会計はさっきの人が貴方の分も支払ってくれてますから、もう帰って下さい!!」

 

ちなみに、アイゼンがカフェを出て行った直後、会計を済ませようとしたダイゴ隊員がカフェ・黒星の店長の男性とちょっとした押し問答を繰り広げていたのだった。

 

ついでに、お会計はアイゼンがダイゴ隊員の分も済ませていてくれていたらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『よぉーし!今日も張り切ってウルトラ戦士と怪獣の戦いを紹介するぞ!!今日紹介するのは―――』

 

所変わって『ウルトラころせうむ』という場所の一室に元気いっぱいな少年の声が響いていた。

 

見れば、一人のウルトラマンが―――光の巨人(ウルトラマン)とは言ってもまだまだ子供で、空を飛べない小学生の(・・・・)ウルトラマン(・・・・・)・ウルトラマンボーイが、歴代のウルトラ戦士たちについて勉強していた。

 

そして、今日ウルトラマンボーイがその戦い方、心得などを学ぼうとしているウルトラマンこそ―――

 

「はぁ~い!こんにちは!!愛と善意の伝道師、愛・染・マコト・・・改め、我が名は『ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツゥゥ!!!』

 

『・・・?オジサン、誰・・・?』

 

ポカンとしているウルトラマンボーイを尻目に、割り込むようにして現れたのはあのハイテンションの黒いウルトラマン・ ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ(アイゼン マコト)だった。

 

『私が誰か、か・・・私はウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ。またの名を『闇を砕き、光を与えてくれる存在』かな?』

 

『『闇を砕き、光を与えてくれる存在』・・・ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ・・・カッコいい!オジサン、カッコいいよ!ねぇ、オジサンのこと僕にもっと教えてよ!!』

 

『はっはっはっは!OKOK!流石はボーイ君だ!分かってくれるねぇ!よしよし、ではこの私ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツの輝かしい戦歴、そしてヒーローの心構えなどを伝授しよう!!』

 

『わぁ、ありがとうオジサン・・・ううん、ウルトラマンオーブダークノ・・・ノワールブラッ・・・うう~!上手く言えないよぉ・・・』

 

『あはは、気にしなくていいよ。徐々に、少しずつ言ってくれていいんだよ』

 

最初こそポカンとしていたウルトラマンボーイだったが、ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツの持つ意外な魅力や人柄、何よりも「他のウルトラ戦士のように強くなりたい!」を心情に日夜勉強に励むウルトラマンボーイにとって、色々と(・・・)知っている(・・・・・・)ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツは絶好の"先生"になる。

 

だからウルトラマンボーイはウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツと仲良くなっていた。

 

『そうだ!ボーイ君、実はね今日はこのウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツからボーイ君に素敵なプレゼントがあるんだ。受け取ってくれるかな?』

 

『プレゼント!?わぁ、なに?』

 

『ふふふ、それはね・・・』

 

不意に、ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツがウルトラマンボーイに"プレゼント"を手渡した。それは―

 

 

「・ボーイ君は一人前のウルトラマンになるために、いつも頑張っているし、先輩方への敬語や態度が素晴しい。

ベリアル(・・・・)襲来の件は気にしなくていい。まだ子供だから仕方ない。これから頑張って強くなりましょう。

・体育が苦手なのはよくない・・・けど、頑張って得意になろう。ウルトラマンは体育が出来ないと厳しいよ。

 

・そんなウルトラマンボーイ君には私、ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツが花マルをあげましょう!!

 

 ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ・アイゼン マコト    」  

 

 

『これ・・・成績表?』

 

『そう!その通り!これはね、ボーイ君の成績表だよ。オジサンが付けたね』

 

『あっ!花マルがしてある!!うわぁ・・・!ありがとうオジサン・・・ううん、ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツさん!!』

 

『ははは、どういたしまして・・・って、おぉ!ちゃんと言えてるじゃないかボーイ君、私の名前が!!』

 

そう、ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツがウルトラマンボーイに手渡した物、それはあのウルトラ通信簿だった・・・渡す相手が子供もとい"努力して未来ある少年"であるウルトラマンボーイだからか、通信簿の至る所には花マルがしてあり、文面も優しい感じだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『じゃあねウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツさん!また来てね!!』

 

『あぁ、勿論だよ!私がいなくても、一人前のウルトラマンになるための勉強、頑張ってね、ボーイ君!!』

 

『うん!僕、頑張るよ!それにこの通信簿、大事にするね!!』

 

『あぁ、大事にしてくれたまえ!では、さらばだ―――トゥワッ!!』

 

ウルトラマンボーイの元にウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツが現れてから何時間か経った後、「用がある」と言ってウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツはウルトラマンボーイの元を去った。

 

その際、ウルトラマンボーイはいつまでもいつまでもウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツの後ろ姿を手を振って見送り、ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツが手渡したウルトラ通信簿を大事に握り締めていたのだった。

 

『フフッ、子供は純粋でいいよなぁ・・・その心、思いやり、そして『真のヒーローとは何か』を忘れないでくれよボーイ君・・・』

 

ウルトラマンボーイと交流を深め、更にウルトラ通信簿を渡したウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツは、純粋で未来あるウルトラマンボーイが"正しいヒーロー"に育ってくれるようにと願った―――かつて、ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツの正体(・・・)である「精神寄生体 チェレーザ」がウルトラマンボーイに自らの幼少の頃を、ヒーローに憧れていた幼少の頃を重ねていたからだ。

 

『さて、次はどのウルトラマンさんの所に行こうか・・・う~む、行くべき所は回ったから、今度は行きたくないところを回らねばならないからなぁ・・・どうしよう。

どこから回るか・・・はぁ、仕方ない。どうせ行きたくないところを回るんだ。どうせなら、行きたくないところの中でも、更に行きたくないところから回るか―――あぁ、嫌だ嫌だ!そうなると、間違いなくあのどら息子(・・・・)のところに真っ先に行くハメになるじゃないかーーーっ!!』

 

ウルトラマン、ウルトラマンティガ、ウルトラマンボーイ、を始めとしたウルトラ戦士たちの元を訪れウルトラ通信簿を渡しまくっていたウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツであったが、その訪れる基準はウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツが好きな、ウルトラマンとして尊敬しているウルトラ戦士ばかりえり好みしていたため、今となってはウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツが嫌いなウルトラマンしか残っていなかった。

 

だが、それでもせっかく用意したウルトラ通信簿を渡すために、ついでに嫌いなウルトラマンに「文句の10個や20個でも言ってやるか」ぐらいの気持ちに切り替え、ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツは彼が嫌うウルトラマンたちの元へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、

 

 

 

 

 

『ぎ、ぎぃやぁああぁっ!?何でこんな事になってるんだーーー!!?意味が分からないーーーっ!!!』

 

もの凄い勢いで走り、かなりの大声で悲鳴を上げながら逃げ惑うウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ・・・そう、彼は今まさに終れていたのだ。

 

コイツら(・・・・)に。

 

『レッドファイト!レッドファイト!!レッドファイッ!!!』

 

『待て!この悪党めっ!!仏様を大切にしろ!大切にしない奴は死ぬべきなんだ!!』

 

逃げ惑うウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツを、手にした槍やらナイフやら三叉槍(トライデント)を振りかざして追うのは、

 

残虐非道で、一歳の情け容赦なく相手を殲滅する怪獣退治の(専門家)プロフェッショナル、通称「赤い通り魔」の異名を持つレッドマン

 

 

勇敢で優しい・・・というか、情け容赦ないわ融通が利かないわ、挙句はどう見ても悪役にしか見えない振る舞いや言動が特徴の「白猿」ことハヌマーン

 

に、ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツが追われていた。

 

『ひ、ひぃいいぃぃっ!?な、何でこんな事に・・・そりゃ、行き先の設定をテキトーにしたけど、何もよりにもよって連中のところに行き着くなんて・・・!!最悪だぁああああぁぁぁーーーっ!!!』

 

必死で逃げるウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ。

 

実のところ、ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツがレッドマンとハヌマーンに負われている原因はウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツにあった―

 

 

『あーもー、行きたくないなぁ・・・会いたくないなぁ・・・特にあのどら息子とか。はぁ~あ、いく気が失せるなぁ・・・もういいや、テキトーで』

 

時は少し遡り、ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツがウルトラ通信簿を色んなウルトラ戦士に渡して回っていたときのこと。

 

実はウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツは世代を超え、時空を超え、世界観すら超える事ができるのだ―――どっかの怪しい太った喜劇王(チャップリン)みたいな宇宙人から買った特殊な機械で。

 

そう、ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツは件の太った喜劇王(チャップリン)みたいな宇宙人から買った特殊な機械でウルトラ戦士の元を訪れていたのだ。

 

『あーもー、行きたくないなぁ・・・会いたくないなぁ・・・特にあのどら息子とか。はぁ~あ、いく気が失せるなぁ・・・もういいや、テキトーで』

 

が、ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツは彼が会いたくないウルトラ戦士の元へ行かなければならなくなった際、彼の「(自分が)嫌なウルトラマンの元へ行きたくない」や「(自分が)会いたくないウルトラマンと会うのは本当は嫌だな」という気持ちが先行し、件の特殊な機械をテキトーに操作してしまった・・・結果、

 

『レッドファイト!レッドファイト!!レッドファイッ!!!』

 

『待て!この悪党めっ!!仏様を大切にしろ!大切にしない奴は死ぬべきなんだ!!』

 

『ぎ、ぎぃやぁああぁっ!?何でこんな事になってるんだーーー!!?意味が分からないーーーっ!!!』

 

尚もレッドマンとハヌマーンの残虐非道・無慈悲な"鬼畜ヒーロー"に追われ続けるウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ―――そう、こうなってしまったのはウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ自身に原因があったからだった。

 

とはいえ、

 

『レッドアロー!レッドナイフ!!』

 

『逃げるなこの悪党めっ!!観念して死ねーーーっ!!』

 

『!?ヤ、ヤバい―――』

 

いくら偶然が招いてしまった悲劇とはいえ、訳の分からない内に追われて殺されそうになっているウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツと、何となく見た目と直感で悪党だと決めつけて殺そうとしているレッドマンとハヌマーン(鬼畜ヒーローコンビ)の追いかけっこは終わりが見えなかった。

 

だからこそ、レッドマンは必殺武器のレッドナイフとレッドアローを、ハヌマーンは自慢の武器である三叉槍(トライデント)に加え「当たれば相手の肉を吹き飛ばして骨だけにする風」を、ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツの背に向かって同時に放った―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『お、お前らのようなヒーローの風上にも置けない外道に殺されてたまるか!!喰らえ!『ダークストビュームダイナマイト』っ!!!』

 

迫り来る投函武器や危険な風を前に、バっと振り向いたウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツは手にしてい『オーブリングNEO』のボタンを押して必殺技を、最強クラスの必殺技『ダークストビュームダイナマイト』をぶっ放した。

 

『ヤッ!?』

 

『な、何だ―――』

 

ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツの放ったダークストビュームダイナマイトはレッドマンとハヌマーンの武器や技を消し飛ばしつつ、全く衰えない威力のままレッドマンとハヌマーンに直撃して二体を爆炎の中に呑み込んだ。

 

『ははは・・・ははははっ!はーっはっはっはっ!!み、見ろ!正義は勝つのだ!!

ふふん、貴様らのような鬼畜外道で、ヒーローの風上にも置けない連中、死んで当然だ!特に白猿!お前は色々と(・・・)迷惑を(・・・)かけた(・・・)分際で、まだ迷惑をかけるつもりか!?

もし、貴様らに点数を付けるなら最低点も最低点!貴様らに渡すウルトラ通信簿など無いっ!!

というか、評価するにも値しない最悪の存在だよお前らはっ!!お前たちはウルトラマン・・・いいや、ヒーローとして落第点でありヒーローを名乗ってはならない!!」

全く、貴様らのような連中が同じ系列(・・・・)にいるなんて・・・嘆かわしい―――』

 

必殺のダークストビュームダイナマイトで二大鬼畜ヒーローを消し飛ばしたウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツは冷や汗を拭いつつ、レッドマンとハヌマーンをその内に呑み込んでいまだに燃え続ける爆炎に向かって暴言を吐いた―――その矢先だった。

 

『レッド・・・ファイッ!!』

 

ブッダ()よ・・・我に力をっ!!』

 

『!?な、何だアレは―――』

 

突然、レッドマンとハヌマーンをその内に呑み込んでいまだに燃え続ける爆炎が晴れた―――その晴れ間の中にレッドマンとハヌマーンが確かにいた・・・が、それはレッドマンとハヌマーンの"魂"であり"執念"だった。

 

そして、その"魂"であり"執念"はある一つの思いであの世には行かずにその場に留まっていた―――

 

「あの|ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ《悪者》をぶっ殺したい!!」

 

という思いで。

 

そして、その思いが天に、あるいは仏様に通じたのか・・・奇跡が起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

起きてはいけない奇跡が起きてしまった。

 

 

 

それこそ、

 

《フュージョン・アップ(・・・)!!》

 

《赤い通り魔 レッドマン!!》

 

『レッドファイト!!』

 

《白猿 ハヌマーン!!》

 

『仏様を大切にしろ!大切にしない奴は死ぬべきなんだ!!』

 

《大いなる慈悲の心で人々を救済せよ!清らかな心で諸々の悪業や煩悩の苦しみを清めよ!!宝生(ほうしょう)阿弥陀 レッドハヌマーン!!》

 

『正義の名の下に・・・全てを清めるぅヴゥッ!!!』

 

 

 

『なっ!?なななななななななななな・・・何だとーーーっ!!?あの最悪の二体が・・・フュージョン・アップしたぁああああぁぁぁーーーっ!!?』

 

 

"起きてはいけない奇跡"を目の当たりにしたウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツは片時も離さなかったオーブリングNEOを取り落とすほどに動揺し、同時に絶望していた―――それほどに、今ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツの目の前に現れた存在が・・・ヤバいのだ。色んな意味で。

 

『正義の名の下に・・・全てを清めるぅヴゥッ!!!』

 

まるで地の底から響くような禍々しい声を轟かせつつ、その異常なまでに発達した剛腕の先にある鉤爪の生えた両拳を握るのは―

 

全身から悪鬼羅刹すら裸足で逃げ出すであろう殺意の波動を常に全開で放ち

 

見た目こそレッドマンそのまま・・・と言っても、細身だったレッドマンの体が異常なまでに筋肉質で逆三角形の体型となり

 

レッドマンが身に纏っていた赤いボディースーツは、ハヌマーンの故郷・タイの王族が纏う衣装・『スア・プララーチャターン』のようになりつつ、腕や足には腕輪や足輪を付け

 

顔はレッドマンそのまま・・・に見えるが、口がハヌマーンのように大きく裂け、オマケにハヌマーンが顔に施していたのと化粧が施された

 

 

力強く百戦錬磨のレッドマンと、仏教における「平等性智(びょうどうしょうち)」を司る赤の宝生(ほうしょう)如来(にょらい)

 

 

神仏の守護神にして最強のハヌマーンと、仏教における「妙観察智(みょうかんさっち)」を司る白の阿弥陀如来

 

の加護を受けた最強の戦士・《宝生阿弥陀 レッドハヌマーン》が今ここに爆誕した!!

 

 

『あ、ああぁ・・・ヤバいぞ・・・コレは・・・早くにげ―――』

 

目の前で起きてしまった起きてはならない奇跡によって爆誕したレッドハヌマーンを前に、流石のウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ流石のも取り乱し、何の躊躇もなく逃げようとした―――が、

 

『逃が・・・さんっ!悪は全て滅べーーーっ!!!』

 

『ひっ!?うわぁあああぁぁぁ―――』

 

ガクガクと震える足に鞭打ち、どうにか逃げだそうとしたウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツに飛び掛かるレッドハヌマーン―――

 

この後がどうなったのか、それは―――誰にも分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、粉々に砕け散ったオーブリングNEOと、大地にまるで墓標の(・・・・)如く(・・)突き刺さったウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ愛用の剣・『オーブダークカリバー』が全てを物語っているのだった。

 

 

 

 

 

 

 

~登場ヒーロー(?)紹介~

 

赤い通り魔 レッドマン+白猿 ハヌマーン=宝生(ほうしょう)阿弥陀 レッドハヌマーン

 

概要:混ぜるな危険みたいなノリな合体獣・・・ヒーローでは無く「獣」(色んな意味で)

 

特徴:悪人やら怪獣に容赦なくぶちのめす(レッドマン本編そのまんま・・・)。

殺意の波動みたいなノリなものを常に発散していて、レッドハヌマーンに狙われたら念仏唱えるしかないと言う絶望感(例えるならば・・・『必〇仕事人』に出て来る悪党の末路感)。

そのあまりの強さ、外道っぷりに善玉なヒーローからは白眼視されてる「ダークヒーロー(笑)」である。特にコスモスとの因縁が深い(怪獣保護の観点で)。

声はまさかの二又一成さん(某映画のハヌマーンの声)

 

 

※このヒーロー・説明文はユーザー・ナインボール77様より頂きました。ナインボール77様、重ねてお礼申し上げます。ありがとうございます。

 

 

以下、作者が加えた設定など

 

 

レッドハヌマーンの見た目:

・見た目こそレッドマンそのまま・・・と言っても、細身だったレッドマンの体が異常なまでに筋肉質で逆三角形の体型。

 

・レッドマンが身に纏っていた赤いボディースーツは、ハヌマーンの故郷・タイの王族が纏う衣装・『スア・プララーチャターン』のようになりつつ、腕や足には腕輪や足輪を付け

 

・顔はレッドマンそのまま・・・に見えるが、口がハヌマーンのように大きく裂け、オマケにハヌマーンが顔に施していたのと化粧が施されていて怖い。

 

 

ちなみに、肩書きの『宝生(ほうしょう)阿弥陀』とは、

 

仏教における「赤」と「白」に対応した仏様、

 

赤=宝生(ほうしょう)如来:平等性智(びょうどうしょうち)→『すべての現世のものが平等であることを知る智慧』

 

白=阿弥陀如来:妙観察智(みょうかんさっち)→『全ての現世のものを正しく見極める智慧』

 

で、それぞれ赤=レッドマン、白=ハヌマーンに当てはめました・・・「正しく見極める」とか「平等」ってどの口が言えるかこの合体獣は・・・

 

 

技:基本、レッドマン・ハヌマーンの技は全部使える(武器も含め)し、全ての技の威力が強化されている・・・もう、絶望しか無い(苦笑い)

 




如何でしたでしょうか?

今回はユーザー・ナインボール77様よりアイデアを頂きました。ナインボール77人様、重ねてお礼申し上げます。ありがとうございます。

ぶっちゃけ『ハーメルン』内、あるいはネット上などでも散々クソコラの餌食(?)になった赤い男と白い猿の融合、面白おかしく出来たしたかね・・・?

「バトルとかが無くてつまらない」と仰られたら申し訳ないです―――いや、最初はガッツリと社長がヒドい目に遭ってたんですが・・・ヤバかったので省きました。
だって・・・うん、ヤバかったです。ハイ。

まぁ、お正月なので過激・やり過ぎでも許して下さい(昔はお正月と言えば平然と過激な事やってましたし・・・『志村〇鶴瓶のあぶない交遊録』とかその典型例ですし・・・いいよね?)

で、対戦相手が"あの社長"だった理由は・・・やはり「礼の通信簿とかを(一応)円谷・ウルトラ系列のレッドマン、ハヌマーンに当てはめたらどうか?」という素朴な疑問からです。

まぁ、結果はヤバいことになるのは確定でしょうが。

さて、今年も頑張って投稿を、読者の皆々様から頂いた素晴しすぎるアイデアが溜まる一方、全然書けなくて申し訳ないです・・・精進いたしますので、どうかよろしくお願い致します。

そして、次回もアイデア採用話です!

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