倒せ!ヒーローを!!怪獣よ世界を征服せよ!! フュージョン怪獣奇譚!!!   作:銀色の怪獣

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どうも!作者です!!

今回は読者様からの有り難いアイデアを使わせて頂きつつ、作者の自信作を出します―――一体どんなのか、お楽しみにです。

また、今回は前後編です・・・色々とやりたいことが多いので。

ですが、お楽しみ頂けるように頑張りました。

ですので、よろしければどうぞご覧下さい。

では、どうぞ!!


アイデア採用話 決戦!ネオフロンティアの防衛者と破壊者(前編)

『私はギルバリス。不要な知的生命体は全て抹殺します』

 

 

「オイオイ、何だありぁ・・・!!?」

 

数多の星々が浮かぶ宇宙、に浮かぶ緑豊かな生命溢れる惑星(ほし)・地球、に突如として滅びの危機が訪れた。

 

コイツら(・・・・)によって。

 

『私はギルバリス、宇宙に永遠の平和を築く事を使命とする―――さあ、行きなさいギャラクトロン、そしてギャラクトロンMK2(マークツー)たちよ!!』

 

―――クゥオォオンッ!!―――

 

―――クゥオォオンッ!!―――

 

―――クゥオォオンッ!!―――

 

ある日、何の前触れも無く地球の上空に謎の(・・)裂け目(・・・)―――俗に言う「時空の裂け目」が発生したかと思えば、その裂け目から次々に地球上に純白のボディを持った人型のドラゴンのようなロボット「シビルジャッジメンター ギャラクトロン」とその強化態「シビルジャッジメンター ギャラクトロンMK2(マークツー)」が無数に送り込まれた。

 

そして、そんなギャラクトロンたちを地球へと送り込んだ元凶こそ、無数のギャラクトロンに続いて地上へと落下してきた、ギャラクトロンのような純白のボディを持った巨大な塔のような形状の人工頭脳(・・・・)たる「巨大人工頭脳 ギルバリス」という、遙か昔に"とある宇宙人"が生み出した後に暴走した存在だった。

 

『私はギルバリス。不要な知的生命体は全て抹殺します。』

 

 

「オイオイ、何だありぁ・・・!!?」

 

『私はギルバリス、宇宙に永遠の平和を築く事を使命とする。宇宙の平和に知的生命体は不要なのです―――私は我が創造主のプログラムを忠実に実行するだけの存在』

 

「知的生命体を抹殺だと・・・!?」

 

突如として地球に現れて即座に破壊活動を始めたギャラクトロン軍団、とその元締めにして「知的生命体の抹殺が使命」と宣うギルバリス。

その暴虐は止まるところを知らず、緑豊かで命豊かな星・地球を瞬く間に掌握してしまった―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

否、

 

「そんな勝手なこと、させるもんですか!!」

 

「そうだ!俺たちの地球は俺たちの手で守る!ヒビキ(・・・・)総監(・・)、ご指示を!!」

 

「あぁ、これ以上は好きにさせないぜ!地球平和連合・TPCの総監として命ずる―――TPCの、ネオフロンティアの総力を持って、あのロボット共を殲滅せよっ!!!」

 

「「「ラジャーーーっ!!!」」」

 

突如として現れ、自分勝手な持論と行いで地球とそこに生きる全ての命を奪おうとするギャラクトロン軍団とギルバリスに対し、この世界(・・・・・)地球(・・・)こと『ネオフロンティア・スペース』を守る防衛組織『地球平和連合・Terrestrial Peaceable Consortium』通称「TPC」が毅然として立ち向かうことと相成った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に、

 

―――ジィギィイイイィィィッ!!―――

 

―――カァアアアァァァッ!!―――

 

―――グガァアアアァァァッ!!―――

 

―――キィピュイイイィィィッ!!―――

 

―――グオオオオオォォォォ!!―――

 

―――ギィヤオオオォォォ!!―――

 

―――グワァアアアァァァッ!!―――

 

 

地球平和連合・TPCが持てる限りの戦力、各種戦闘機や巨大母艦などなどで暴虐の限りを尽くすギャラクトロン軍団を迎え撃った際、突如としてギャラクトロン軍団に・・・何と数え切れない数の、種類の怪獣たちが突撃し、ギャラクトロン軍団と戦い始めた。

 

ある怪獣は必殺の光線や炎、強酸や電撃でギャラクトロンを破壊していた。

 

ある怪獣は生来持ち得た剛力や角、爪や尾、あるいはその巨体でギャラクトロンを圧倒していた。

 

ある怪獣は特殊なバリヤーやシールド、頑丈な甲殻の盾でギャラクトロン軍団の攻撃を防ぎ、被害を抑えていた。

 

その際、実はとても不思議な事が起きていた。それは・・・何故か、怪獣たちはTPCの邪魔を全くしない、どころかTPCと、人間と協力し、あるいは人間を守りながらギャラクトロン軍団と戦っていた―――

 

本来、怪獣とは非常に凶暴で、人間とは相容れない関係のハズなのに・・・一体、何故?

 

と、ここで―

 

 

―――クゥオォオンッ!!―――

 

―――ドォンッ!!―――

 

―――ギシャアアァァァ!?ギッ・・・シャッ・・・―――

 

尚も続くTPC・怪獣の連合軍とギャラクトロン軍団の激しい戦い。

 

その最中、一体のギャラクトロンMK2の砲撃をモロに浴びてしまった怪獣、でっぷりと出た腹と耳元まで裂けた巨大な鰐口が特徴の「肉食地底怪獣 ダイゲルン」が、断末魔の呻き声を上げながら地にひれ伏した―――その瞬間!!

 

―――バチッ・・・!バチバチッ!!―――

 

―――クゥオォオンッ!?―――

 

突然、息絶えて地にひれ伏したダイゲルンが―――その体が揺らめき(・・・・)火花を(・・・)散らせて(・・・・)ショートし(・・・・)、次の瞬間にはダイゲルンの巨体が掻き消すように消滅してしまった。

 

これには流石のギャラクトロンMK2も驚き、辺りをキョロキョロと見回すほどだった。

 

一体、ダイゲルンの体に、身に何が起きたのだろうか―――

 

その答えは、

 

バーチャル(・・・・・)ダイゲルン、消失!!」

 

「あぁ~っ!やっぱりダイゲルンは弱いか・・・ナカジマ隊員、やっぱりダイゲルンいらなかったんじゃないのか?」

 

「そ、そうは言うけどカリヤちゃん、この状況なら一体でも戦力は多い方がいいだろ?致し方ないんだってば!」

 

「それはそうだが・・・どうせなら、シルバゴンやゴルドラス、ネオザルスやネオガイガレードを量産すればいんじゃないか?

だってバーチャル(・・・・)怪獣(・・)はいくらでも出せるんだろう・・・"アレ"がいる(・・)限り(・・・)

 

ギャラクトロンMK2に屠られたダイゲルン・・・をモニター越しに見ていたTPCの職員が言った通り、実は今しがた屠られ、その直後に消失したダイゲルンは「バーチャルダイゲルン」もとい「バーチャル怪獣」という

 

ネオフロンティアの世界にかつて現れた怪獣のデータを元に作られた「実体を(・・・)持った(・・・・)バーチャル(仮想の)怪獣」だったのだ!!

 

そう、何故か怪獣たちがTPCの戦闘機や戦闘員たちを傷付けることも無く共闘し、更にはギャラクトロン軍団に襲われた街や人々を身を挺して守っていたのも、全ては怪獣はバーチャル怪獣もとい「人間に生み出された、人間に絶対服従のバーチャル怪獣」だからだったのだ。

 

そして、そんなバーチャル怪獣を生み(・・)出している(・・・・)のが"コイツ"だ―――

 

―――ゴォガァアアアァァッ!!―――

 

―――クゥオォオンッ!?―――

 

ギャラクトロンをそのワニような口で"一口で"軽々と咥え、一瞬で真っ二つに噛み千切り、

 

ギャラクトロンMK2を巨大な手で捕らえつつ、その巨大な手に生えた鉤爪でギャラクトロンMK2の純白のボディを穿ってオイルを漏らされ、

 

十体ほどで固まっていたギャラクトロンたちの目掛けて跳躍した直後、そのままギャラクトロンたちの真上に垂直降下して踏み潰す、

 

あるいは、ギャラクトロン軍団の一斉射撃を受けてもなお平然と、体表を覆う特殊合金製のボディの硬さで耐え抜く耐久力を見せつける、

 

といった、バーチャル怪獣たちなど足下にも及ばぬほどに強く、巨大な存在―

 

背中に巨大な帆のような背ビレを持つ巨大な機械の(・・・)恐竜(・・)―――

 

ネオフロンティアの英知を結集して造り出された最高・最強の防衛用(・・・)ロボット(・・・・)、その名も

 

 

「"S"pecialist "Pi"oneer "N"eo "O"peration 新しい開拓専門のロボット」

 

こと

 

「最強防衛機械恐竜 SPINO(スピノ)」だ!!

 

―――ゴォガァアアアァァッ!!―――

 

―――クゥオォオンッ!?―――

 

TPCが侵略者・ギルバリスとギルバリス率いるギャラクトロン軍団に対して出動させたネオフロンティアの最強の防衛力、SPINO(スピノ)の強さは凄まじかった。

 

SPINO(スピノ)の全長180mの機体に内蔵された各種武装、他連装砲やロケット弾、高射砲にミサイルなどに始まってTPCの全ライドメカの武装を装備している―――大型戦闘機ガッツウィング2号の「デキサスビーム」、大型戦闘機ガッツウィングEX-Jの「ハイパーブラスター」・「ハイパーコールドビーム」・「ハイパーメルトビーム」・「高出力火炎放射」、多目的大型戦闘機ガッツイーグルの「トルネードサンダー」、巨大母艦アートデッセイ号の「デラック砲」などなど、実に多岐にわたる武装を有している。

 

次に、SPINO(スピノ)の機体を覆うギャラクトン軍団の一斉射撃を受けても傷一つつかない頑丈な装甲は特殊な合金、それも地球外(・・・)の装甲(・・・)―――かつてネオフロンティアの世界で暴れていた「機械人形 ゴブニュ」や「宇宙鋼鉄竜 グワーム」といった地球外(・・・)の金属(・・・・)を研究して作られた装甲は恐ろしいほどの強度を誇る。

 

 

加えて、先のバーチャル怪獣を造り出す能力は・・・本来は(・・・)負の遺産(・・・・)であった(・・・・)「人類が制御できなくなったコンピューター」こと「メカ生命体 ファイバス」の能力だけ(・・・)を、負の遺産として過去の物とせずに人類の、防衛のために役立てようとSPINO(スピノ)に応用したのだ。

 

そして、何よりも・・・SPINO(スピノ)のモデルになっている「獣脚類」というグループに属する「地上最大級の肉食恐竜」こと「スピノサウルス」を、SPINO(スピノ)を作る上で技術提供をしてくれた存在がいたからこそ、TPCはSPINO(スピノ)を作り上げることが出来ていた。

 

その存在こそ、

 

「はっはっはっ!いやぁ、流石はSPINO(スピノ)だ!!全く、こんなスゲェ防衛兼開拓用のロボット、俺たちだけじゃ作れなかった・・・本当に礼を言うぜ、アダム(・・・)ジュニア(・・・・)!!」

 

「いえいえヒビキ総監、こうして地球の皆さんのお役に立てて光栄です」

 

ギャラクトロン軍団相手に一騎当千の強さを見せるSPINO(スピノ)をモニター越しに見るTPCの面々、の中にいるヒビキ総監は笑いながらある人物の、白衣を着てメガネをかけた大人しそうな青年の肩を叩きながら笑っていた。

 

そんなヒビキ総監に肩を叩かれた青年だが・・・何と、両手は鱗が生えた緑色の皮膚で覆われ、黒い鉤爪が生えた3本の指で構成されていた。

 

そう、この青年は人間では無い―――かつて、ネオフロンティアの世界で"とある宇宙人"によって地球外に連れ去られ、無理矢理に進化させられた「恐竜人類 ディノサウロイド」である「恐竜人類 アダム」と「恐竜人類 イブ」という一組の夫婦の息子(ジュニア)だったのだ。

 

「みなさんの、地球の役に立てるというのは何よりの償いになります―――かつて、私の(・・)両親(・・)が犯した(・・・・)過ち(・・)の贖罪になりますし、きっと両親もそう願っていますので」

 

「・・・オイオイ、アダムジュニアよぉ、そんな昔の事はもう気にすんなって何回も言ってるじゃねぇか。俺たちは別にお前らを恨んじゃいねぇ、どころか、こうやってスゲェ技術を提供してもらったし、お前さんと仲良くやってるんだからな?なっ!!」

 

「・・・ハイ!ありがとうございます、ヒビキ総監!!」

 

アダムジュアニアを褒めちぎるヒビキ総監と、褒められてもどこまでも謙虚なアダムジュニア・・・かつて、アダムジュニアの両親(・・)は(知らなかったとはいえ)地球を滅亡の危機に陥れたことがあった。

 

その後、真実を知って誤解を解いたアダムジュニアの両親はかつての償いをするために、未来を託すためにアダムジュニアを地球へ送り、両親からの思いと彼自身の思いでアダムジュニアはTPCに全面協力している―――その結果が、今がギャラクトロン軍団を殲滅し続けるSPINO(スピノ)・・・の元になった(・・・・・)「恐竜兵器 ウェポナイザー」を含めた技術提供だったのだ。

 

「しっかし、まぁ・・・流石に数が多すぎやがるぜ、あのロボ共。これじゃ、流石のSPINO(スピノ)でもジリ貧だ・・・」

 

尚も続くTPC・バーチャル怪獣たち・SPINI(スピノ)とギャラクトン軍団の激戦。

 

その終わりはいまだに見えない―――ギャラクトロン軍団の創造主にして、常時絶えることなくギャラクトロンを生成して送り出しているために戦力が全く衰えないギルバリス側、徐々に追い詰められて戦闘機やバーチャル怪獣が減っているTPC側、といった具合で戦況はギルバリスたちに傾き始めていた。

 

だからこそ、

 

「よし!SPINO(スピノ)セパレーション(分離)!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『メガ・ザウラー』・『アクーラ・メガロ』スタンバイだーーーっ!!」

 

―――ゴォガァアアアァァッ!!―――

 

 

 

 

―――クゥオォオンッ!?―――

 

『アレは・・・何ですか・・・!!?』

 

ヒビキ総監の声を合図に、SPINO(スピノ)が何と"分離"した・・・それも前半身(・・・)後半身(・・・)に―――前半身と後半身で別々のロボットに変形した。

 

―――キィオオォォンッ!!―――

 

まず、SPINO(スピノ)の前半身は直立二足歩行の恐竜型ロボット「汎用起動メカ怪獣 メガ・ザウラー」となった。

 

―――キシュィインッ!!―――

 

次に、SPINO(スピノ)の後半身はSPINO(スピノ)もといスピノサウルスのトレードーマクの背ビレを携えた腹這いのサメ型ロボット「汎用起動機械鮫 アクーラ・メガロ」となった。

 

そう、何とSPINO(スピノ)とは二体のメカ怪獣が合体した姿だったのだ!!

 

そして、この二体のメカ怪獣も合体後のSPINO(スピノ)に全く引けを取らぬ実力者なのである。

 

―――キシュィインッ!!―――

 

まず、アクーラ・メガロが動いた。

 

アクーラ・メガロはエラ穴と腹部の噴射口から"特殊なガス"を噴射し、地面から浮遊してホバークラフトのように滑らかに移動する―――そう、アクーラ・メガロは自身のベースとなっている「地中鮫 ゲオザーク」の欠点である「地上では動きが鈍重」を見事に克服しているのだ。

 

同時に、アクーラ・メガロが噴射する"特殊なガス"にはある重要な役割があのるだ―――それは今は語るべきでは無い。

 

―――キシュィインッ!!―――

 

滑らかに、空中を泳ぐようにして動くアクーラ・メガロは一瞬でギャラクトロン軍団の中に突撃し、そして―

 

―――キシュィインッ!!―――

 

―――クゥオォオンッ!?―――

 

ギャラクロトン軍団に突撃したアクーラ・メガロはどんな超合金でも紙のように噛み千切る歯「アクーラ・トゥース」、大山をも豆腐のように一刀両断する鋭い胸ビレや背ビレ「メガロ・フィン」を使ってギャラクトロン軍団を―――ではなく、ギャラクトロン軍団に突撃したアクーラ・メガロは背ビレや胸ビレに尾ビレから"リング状の光線"をギャラクトロンたちに放った。すると、

 

『・・・?・・・!?ど、どうしたのですギャラクトンたち!?どうして私の言うことを聞かないのです!!?』

 

アクーラ・メガロが体中のヒレから放ったリング状の光線を浴びたギャラクトロンあたちはその場で棒立ちになって動きと止めた、と同時に、棒立ちになっているギャラクトロンたちはいくらギルバリスが命令しても全く反応しなかった。

 

ばかりか、

 

―――キシュィインッ!!―――

 

―――・・・クゥオォオンッ!!―――

 

―――ドォオオオォォン!!―――

 

『なっ!?な、何故・・・何故、ギャラクトロンが私に攻撃を!!?』

 

ギルバリスが命令しても全く反応しなくなったギャラクトロンたち、にアクーラ・メガロが信号を(・・・)送った(・・・)―――その瞬間、何とギャラクトロンたちが一斉にギルバリスに攻撃を仕掛け始めた。

 

一体、何が起きたのか?

 

実は・・・あの時、ギャラクトロン軍団の中に突撃したアクーラ・メガロが体中のヒレから放ったリング状の光線は

 

「あらゆるコンピューター、機械、ロボット、ロボット怪獣などのシステムを初期化し、完全にアクーラ・メガロもといTPCの管理下に置いてしまう」

 

という、アクーラ・メガロのベースとなったゲオザークの「機械のシステムを初期化するだけ」だった「リング光線」を遙かに改良した「ハイ・ハッキング・リング光線」だったのだ!!

 

だからギャラクトロンたちが創造主であるギルバリスに攻撃を加えているのだ。

 

 

だが、

 

―――クゥオォオンッ!!―――

 

―――ドォオオオォォン!!―――

 

―――クゥオォオンッ!?―――

 

『私の管理下を離れたギャラクトロンなど不要!排除する!それに・・・私がいる限り、ギャラクトロンはいくらでも造り出せます』

 

確かにアクーラ・メガロの「ハイ・ハッキング・リング光線」は強力だ・・・だが何十体も、下手すれば何百体もいるであろうギャラクトロン軍団の全てを初期化して管理下におけるわけは無いし、ギルバリスがいる限りは「ハイ・ハッキング・リング光線」の影響を全く受けていないギャラクトンたちが次々に送り出されている。

 

これでは焼け石に水だ―――

 

―――キィオオォォンッ!!―――

 

―――ドォオオオォォン!!―――

 

―――クゥオォオンッ!?―――

 

そんな"取りこぼし"あるいは新しいギャラクトロンたちに放たれる無数のミサイルが無数のギャラクトロンを屠っていた。

 

そんなミサイルを全身から、肩や腹部、両腕、足の付け根、背中などなどから「弾切れ」という言葉をまるで考えていないかのようにぶっ放しまくるすメガ・ザウラーがそこにいた―――メガ・ザウラーの機体内には超高速3Dプリンターが内蔵されており、その3Dプリンターと共に内蔵されている火薬やネオマキシマエネルギーを材料にミサイルなどを逐次精製して放っている。

 

そう、つまりメガ・ザウラーは「弾切れ」という言葉とは無縁なのだ。

 

また、当然ながらメガ・ザウラーがボディとなっているSPINO(スピノ)もやはり「弾切れ」とは無縁だ。

 

加えて、メガ・ザウラーは猛然とギャラクトロンたちに迫り、あらゆる合金を切り裂く鉤爪「ダイナソー・クロー」やあらゆる合金を噛み千切る「ダイナソー・ファング」でギャラクトロンを次々に"鉄クズ"へと帰していた。

 

―――キィオオォォンッ!!―――

 

―――キシュィインッ!!―――

 

『・・・意外にやりますね。そんなオモチャ(・・・・)が我がギャラクトロン軍団を圧倒するとは・・・』

 

鉄クズへと変えたギャラクトロンたちだったもの(・・・・)を踏み潰し、雄々しく咆哮を轟かせるメガ・ザウラー。

 

システムを初期化し、従えたギャラクトロン軍団をバックに付けながら吠えるアクーラ・メガロ。

 

対して、どれだけギャラクトロンたちを送り込んでも撃破され、あるいは奪い取られている事態を前に、流石のギルバリスも一種の"焦り"を感じていた。

 

特に、

 

(しかし・・・何故、あのロボットたちはハッキング出来ないのでしょうか?この私が、このギルバリスがハッキングを仕掛けているというのに・・・)

 

一騎当千の活躍を見せるメガ・ザウラーとアクーラ・メガロに対し、実はギルバリスは幾度もハッキングを仕掛けていた。

 

この「巨大人工頭脳 ギルバリス」という存在、自らが人工知能であるが故に相手が人工知能(A・I)を持ったロボットなどであった場合はハッキングして支配下にしてしまう・・・が、何故かメガ・ザウラーとアクーラ・メガロはギルバリスのその能力を持ってしてもハッキングする事は叶っていなかった。

 

一体、何故―――

 

「ヒビキ総監、やはりあの塔のようなロボットはメガ・ザウラーとアクーラ・メガロをハッキングしようとしているみたいですね」

 

「ふんっ!あの二機を『オモチャ』とか言いやがったクセに、テメーはハッキングして奪おうとするたぁなぁ・・・

だが、無意味だっつうの!!何せ、あの二機はハッキング対策は万全!無駄人工知能(A・I)なんぞ搭載してないからなっ!!はーっはっはっは!ザマーミロってんだ!!!」

 

幾度もメガ・ザウラーとアクーラ・メガロにハッキングを仕掛けるギルバリス・・・の行いはTPCに筒抜けであり、その行いを見て笑うヒビキ総監。

 

そう、実はメガ・ザウラーとアクーラ・メガロ、そしてSPINO(スピノ)にはヒビキ総監の言う通りに無駄な人工知能(A・I)など搭載されておらず、完全にTPCが操作しているのだ―

 

かつて、ネオフロンティアの世界ではいき過ぎた(・・・・・・)コンピューター(・・・・・・・・)の暴走により大事件が、それこそ「メカ生命体 ファイバス」や「モンスターマシン サタンラブモス」といった"暴走した人工知能(A・I)持ちの機械(コンピューター)"による事件を経験している。

 

だからこそ強大な力や武装を有するメガ・ザウラーとアクーラ・メガロ、そしてSPINO(スピノ)は安全のために、二度と同じ過ちを繰り返さないために人工知能(A・I)など搭載せず、完全に人間の手で管理することに決まっていた。

 

つまり、ギルバリスがメガ・ザウラーとアクーラ・メガロをハッキングできなかったのは、二体が人工知能(A・I)を有していないし、そもそもハッキング対策が万全すぎるからだったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だからこそ、

 

『・・・いいでしょう。ならば、こちらも本気でやらせてもらいます―――さあ、お行き(・・・)なさい(・・・・)!!』

 

―――ギギギッ・・・!グゥオォオ゛ンッ!!―――

 

「!?何だ・・・ありゃぁ!!?」

 

数多の星々を、そこに生きる数え切れない知的生命体を抹殺してきたギルバリスとギャラクトロンの前に立ちはだかり、相応の強さを見せるネオフロンティアの世界の住民と、その住民たちの英知の結晶の防衛ロボット。

 

その存在は、その抵抗は・・・本来、沈着冷静で紛れもない"機械"であるギルバリスに苛立ちを覚えさせた。

 

だからこそ、ギルバリスは自分を苛立たせたネオフロンティアの世界を、ネオフロンティアの世界を守る防衛ロボットを殲滅すべく、ある秘密兵器(・・・・)を繰り出した。それこそ、

 

―――ギギギッ・・・!グゥオォオ゛ンッ!!―――

 

「!?ま、まさか・・・アレって・・・ヒビキ総監、アレはまさか・・・」

 

「あぁ、間違いねぇ・・・!アレは紛れもなく"アレ"だ―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たち、ネオフロンティアの世界が生んじまった"過ち"―――『電脳魔神 デスフェイサー』じゃねぇかよ!!!」

 

ギルバリスが送り出した秘密兵器を見たヒビキ総監を始めとしたTPCの職員・・・に加えて、テレビなどでTPCとギルバリスの戦いを見ていたネオフロンティアの世界に生きる人々は驚愕した。

 

何故なら、ギルバリスが送り出した件の秘密兵器を知っているからだ―――その秘密兵器は、正確に言えばその秘密兵器に合体して(・・・・)いる(・・)ロボット(・・・・)は、ファイバスやサタンラブモスなど足下に及ばない、ネオフロンティアの世界を確実な破滅の危機に陥れた存在だったからだ。

 

『どうですか?これぞ我がギャラクトロンと・・・あなた方、ネオフロンティアの世界が生んだ最高傑作(・・・・)『電脳魔神デスフェイサー』の融合怪獣、その名も『電脳宇宙邪神 ウェルムドロン』ですよ』

 

―――ギギギッ・・・!グゥオォオ゛ンッ!!―――

 

ギルバリスが送り出した秘密兵器、それこそギルバリスが生み出したギャラクトロンと"ある存在"を・・・かつて、ネオフロンティアの世界で元は(・・)防衛用に作られた完全オートシステムの巨大戦艦・「電脳巨艦 プロメテウス」が悪の宇宙人によって作り替えられた「電脳魔神 デスフェイサー」のデータ(・・・)を混ぜて作ったロボット怪獣、最強にして最悪の"救世主"「電脳宇宙邪神 ウェルムドロン」だった。

 

―――ギギギッ・・・!グゥオォオ゛ンッ!!―――

 

『如何でしょうか?かつて、あなた方の世界を滅ぼしかけたデスフェイサーが合体したウェルムドロンに、『救世主・サルヴァトロン』の名も冠するウェルムドロンに屠られるのです・・・確か、こういうのをあなた方のような知的生命体は『皮肉』と言うのですよね?

さて、では大人しく滅びを受け入れますか?それとも・・・その"オモチャ"でウェルムドロンと戦いますか?』

 

不気味な咆哮と、身の毛のよだつような機械音を奏でて動くウェルムドロンと、もしも顔と感情があったならば「ほくそ笑んでいる」であろうギルバリスを前に、TPCもネオフロンティアの世界の住民たちもただひたすらに絶望するしか無かった―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

否、

 

「ふざけんじゃ・・・ねぇぞこのヤローーーっ!そっちこそそんな"オモチャ"で、俺たち(・・・)のお古(・・・)で俺たちを滅ぼそうだなんて、片腹痛いぜっ!!

面白いじゃねぇか!俺たちの、ネオフロンティアの底力を、俺たちの世界の英知の結晶の強さ、目ン玉よ-く見開いて拝がみれってんだーーーっ!!!」

 

―――キィオオォォンッ!!―――

 

―――キシュィインッ!!―――

 

誰しもが絶望という言葉を覚えるような状況になっても、その絶望に染まりかけた人々を守り、導く事が使命のTPC、の最高責任者であるヒビキ総監は消えぬ闘志の炎を燃やしてギルバリスに啖呵を切り、ネオフロンティアの世界の最高の防衛ロボット、メガ・ザウラーとアクーラ・メガロをウェルムドロンと対峙させた。

 

―――ギギギッ・・・!グゥオォオ゛ンッ!!―――

 

 

―――キィオオォォンッ!!―――

 

―――キシュィインッ!!―――

 

唸るウェルムドロンと睨み合うメガ・ザウラー、アクーラ・メガロ。

 

果たして勝つのは・・・どちらだ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(最悪"アレ"を使う事も考えなきゃならねぇか・・・封印だ何だと言っておきながら、俺たちは何回"アレ"に頼らなきゃいけぇんだ・・・)

 

恐るべき侵略者ギルバリスと、ギルバリスが送り出した最終兵器ウェルムドロンに啖呵を切ったヒビキ総監であるが、心の中では激しい葛藤を行っていた。

 

「あのロボット共を倒し、人々を守るためには"アレ"を使う事態も考えておかなければならないのか」

 

 

という葛藤を、だ。

 

そんなヒビキ総監が悩む、使用することを躊躇うであろう"アレ"とは一体?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(なるほど。コレは・・・どうやら、我々の勝ちは動かぬようですね)

 

ヒビキ総監が一人心の中で葛藤していた頃、ギルバリスもまた心の中で・・・機械であるギルバリスに、所詮はプログラムであるギルバリスに「心」があるかは分からないが、とりあえずギルバリスも考え事をしていた。

 

そんなギルバリスは大気中に漂う―――アクーラ・メガロがエラ穴などから噴射し、移動に使う"特殊なガス"をサンプリングし、解析して、そして確信した。

 

「自分たちの勝ち(・・)は動かない」

 

と。

 

何故なら―――

 

 

 

 

 

 

後編に続く

 

 

 

 

 

 

 

 

~登場怪獣紹介~

 

読者様のアイデア→電脳魔神デスフェイサー+ロボット怪獣ギャラクトロン=「電脳宇宙邪神ウェルムドロン」

 

概要:電脳魔神デスフェイサーとロボット怪獣ギャラクトロンの合体。名前の意味はデスフェイサーの圧倒的な力から圧倒=オーバーウェルムドと、ギャラクトロンの救世主の意味であるサルヴァトロンをミックスした。

 

容姿:はギャラクトロンで全身をデスフェイサーの装甲を融合し、腕は四本ある。尻尾の先端にビーム砲があり、顔の部分はギャラクトロンの額からデスフェイサーの顔がある。

 

技・能力:後編を投稿して詳しく解説

 

※この怪獣はユーザー・ポイポイ様から頂きました。ポイポイ様、重ねてお礼申し上げます。ありがとうございます。

 

 

作者のアイデア→

 

ベース(というかモチーフ):「恐竜兵器 ウェポナイザー」

        +

・機械人形 ゴブニュ&機械島

・宇宙鋼鉄竜 グワーム

・メカ生命体 ファイバス

・地中鮫 ゲオザーク

・モンスターマシン サタンラブモス(というかクラーコフも含むTPCの全ライドメカ)

 

(フュージョン・ライズ)「最強防衛機械恐竜 SPINO(スピノ)

 

が前半身と後半身に分離して、

 

前半身:「汎用起動メカ怪獣 メガ・ザウラー」

後半身:「汎用起動機械鮫 アクーラ・メガロ」

 

に分離する事も出来る。

 

概要、容姿、能力:後編で解説。

 

SPINO(スピノ)は見た目が完全にメカのスピノサウルス(『トラン〇フォーマー』に出てくる『ダイノボット』の『スコーン』が一番近い)。

 

メガ・ザウラーは「メカゴジラ 機龍」の顔がワニっぽくなった感じ。

 

アクーラ・メガロはゲオザークが人工皮膚(ティガが引っぺがしてたアレ)が全く無く「機械の体がむき出しのゲオザーク」と思って下さい。

 

 

 




如何でしたでしょうか―――って、本格的なバトルは後編で。

また、今回はユーザー・ポイポイ様より頂きました。ポイポイ様、重ねてお礼申し上げます。ありがとうございます。

また、自信作であるSPINOにメガ・ザウラーとアクーラ・メガロを出せてよかった・・・

さて、次回はどんなバトルになるか―――ギルバリスが「自分たちの勝ちは動かない」って言ってるし、この『フュージョン怪獣~』自体が

「正義のヒーローとかが負ける小説」

なので・・・(一応)正義=TPC、SPINOたちですし・・・

ただ「負ける」ってのが

「勝負の勝ち負けだけ」とは限らないので・・・

とりあえず、次回をお楽しみにです!!

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