倒せ!ヒーローを!!怪獣よ世界を征服せよ!! フュージョン怪獣奇譚!!!   作:銀色の怪獣

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どうも、お久しぶりです。銀色の怪獣です。

いやいや・・・長いこと間が空いてしまい、申し訳ないです。

理由として・・・それは、本編が終っての「小ネタ」で書いております。

さて、前回で登場したまさかのフュージョン怪獣と、まさかのヒーローたちの合体形態の戦いがいよいよ始まります。

尚且つ、前回宣言したように"ニホンティラノサウルスの生まれ変わり"もバッチリ活躍しておりますので、どうぞご覧下さい・・・実は、その"ニホンティラノサウルスの生まれ変わり"の活躍の場を作ったら長くなって、今回は中編になりました。

とりあえず、どうぞです!!


アイデア採用話・電脳世界(コンピューター・ワールド)の白昼夢 災厄の諸行無常VS最強・最速・最新鋭!!(中編)

『がぁアアあぁアっ!死ねぇ!!グリッドマン!!』

 

『『悪いが、そうそう簡単に死ぬわけにはいかないんでなっ!!』』

 

とある電脳世界(コンピューター・ワールド)にて対峙する、怪獣とヒーロー。

 

「諸行無常怪獣 カラミティアンチ」と「ウルトラマンオーブ・マックスグリッドマン」の戦いの火蓋が切って落とされた!!

 

 

 

『がぁアアあぁアっ!死ねぇ!!グリッドマン!!』

 

吠えるカラミティアンチが全身の発光器を光らせた。

瞬間、あのあらゆる命を、あらゆる物質を取り込む青白い手が、元はグリーザのものだった手を無数に、千手の如く出現させ、ウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)に向かって伸ばした。

 

しかし、

 

『『(いで)でよ・・・マクシウム・グリッドソード!!!』』

 

迫る無数の青白い手を前に、ウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)が右手で頭部の角飾りを一撫ですれば、角飾りが鋭い銀色の輝きを放ち、その光が刃を形作った―――ウルトラマンマックスの「マクシウムソード」が更に強化された「マクシウム・グリッドソード」であり、その使い道こそ、

 

『『せりゃあああぁぁぁっ!!!』』

 

『何ッ!俺の腕を・・・全部、切り裂いテイルだとっ!!?』

 

マクシウム・グリッドソードを手にしたウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)は迫る無数の青白い手に向かって自ら飛び込むと、そのまま青白い手の全てをいなし、捌き、そして切り捨てていく。

 

あるいは

 

『『マクシウム・グリッドソード分身シュート!!!』』

 

『バカなっ!?グリッドマンの刃ガ・・・増えたダトっ!!?』

 

確かにウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)のマクシウム・グリッドソード捌きは華麗で見事だ。

だが、それでもカラミティアンチの青白い手は無限に出せるために消耗戦だ。だからこそ、ウルトラマンオーブ・MGは手にしたマクシウム・グリッドソードを迫り来る無数の青白い手に向かって勢いよく投函した。

その際、ウルトラマンオーブ・MGはマクシウム・グリッドソードに「ウルトラ念力」なる特殊なパワーを送った。すると投函されたマクシウム・グリッドソードが空中であっという間に何十個にも分裂して青白い手を切り裂いた―――これぞマクシウム・グリッドソードを複数に分裂させる必殺技「マクシウム・グリッドソード分身シュート」である!!

 

だが、

 

『無駄ダっ!俺の手ハ、いくらデモ出せるンダ!グリッドマン、貴様ヲ殺すマデ、ズットなぁ!!』

 

いくらウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)が青白い手を斬り捨てても、それこそ"本体"であるカラミティアンチが健在な限り、それは完全に無意味な戦いでしかない。

加えて(ウルトラマンオーブ・マックス)グリッドマンを殺すことしか頭にないカラミティアンチが大人しくしている訳もなく、カラミティアンチは手の甲から刃を、元のアンチの時点でも相当な鋭利さと強度を誇る刃にハイパーゼットンの「ハイパーゼットンアブソーバ」が合わさってより鋭く、より威力を増した「ハイパーゼットン・アンチアブソーバ」を出現させて斬りかかった―――

 

『死ね!グリッドマン!!』

 

『『!?しまった―――』』

 

迫り来る無数の青白い手を捌くのに必死だったウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)は、迫るカラミティアンチへの反応に一瞬だけ遅れた。

結果、無情にもウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)の腹部をカラミティアンチの手の甲の刃が貫通した―――かと思いきや、

 

『なっ!?消えタ・・・ダトっ!!?』

 

一瞬の隙を突き、ウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)の腹部を手の甲の刃で辛い抜いた事に笑みを浮かべたカラミティアンチの顔が一瞬で曇り、呆然としたような声を漏らした。

 

何故なら、カラミティアンチの刃がウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)の腹部を貫いた瞬間、ウルトラマンオーブ・MGの姿が一瞬で掻き消すように消えたのだ―――まるで映像(・・)の如く。

 

『『それは―――残像(・・)だ!!』』

 

『何っ!?グリッドマン!いつノ間に―――』

 

突如として掻き消すようにして消えたウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)に驚くカラミティアンチ、のすぐ背後から本物のウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)が現れた。

 

その際、ウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)は言った。

 

「それは残像だ」と―――

 

そう、今カラミティアンチが攻撃したウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)は紛れもない残像だったのだ。

実はウルトラマンオーブ・MGもといウルトラマンマックスは残像が残るほどの超スピードで動く「コメットダッシュ」で行動し、時には残像を囮に使うこともある。

そして、そのウルトラマンマックスとフュージョン・ライズしているウルトラマンオーブ・MGも残像を残す超スピードで動く事は可能であり、今も残像を囮にしてカラミティアンチを誘い込んだのだ。

 

そして、カラミティアンチを誘い込んだウルトラマンオーブ・MGはそのまま間合いを詰め―――

 

『『マックスグリッド・スパークビーム!!』』

 

カラミティアンチと間合いを詰めたウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)は左拳を突き出し、燃え盛る火球のような光弾を連続で撃ち込む「マックスグリッド・スパークビーム」を放った―――しかし、

 

『そんな技・・・効クカっ!!』

 

『『くっ・・・!やはり効かないか・・・っ!!』』

 

マックスグリッド・スパークビームがカラミティアンチに当たる刹那、カラミティアンチは自身を全て包み込む強固なバリヤーである「アンチ・シャッター・バリヤ―」を展開、マックスグリッド・スパークビームを防いで見せた。

 

『ヌルい!ぬるイぞグリッドマン!!お前の力ハこんなものナノかッ!?』

 

『『クソッ!まさかバリヤーまで使えるとは・・・あの(・・)炎の鎧も(・・・・)あるのに、更にバリヤーとは・・・何て厄介なんだ・・・!!!』』

 

ウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)のマックスグリッド・スパークビームを易々と防いだカラミティアンチは物足りないとばかりに、攻撃をヌルいと吠えた。

 

対するウルトラマンオーブ・MGはとにかく歯噛みするしかなかった。

何故なら、カラミティアンチはその体から陽炎を、体に触れたものを瞬時に焼き尽くし、蒸発させる『コラプサーオーラ』なる黒い炎の鎧を常に身に纏っている。

 

事実、コラプサーオーラは今、ウルトラマンオーブ・MGが手にしている溶けて(・・・)ボロボロに(・・・・)なっている(・・・・)グリッド・マクシウムソードが示す通りの超高熱を誇っている。

そのため、カラミティアンチにウルトラマンオーブ・MGは下手に殴りかかったり出来ない。

かといって、光線などの飛び道具の類いはアンチ・シャッター・バリヤーに防がれて無効化される・・・つまり、ウルトラマンオーブ・MGは完全に攻めあぐねている状態だった。

 

『お前ガ来ないナラ・・・コッチから行くゾっ!!』

 

『『なっ!?早い―――』』

 

そんな攻めあぐねるウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)に痺れを切らしたカラミティアンチが動いた。

 

カラミティアンチは跳躍し、僅か数秒ででウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)と間合いを詰めると、

 

隻眼となっているもののまだ機能している方の目から放つ「アンチビーム」

 

頭部にある青い発光体から放つ渦巻き状光線「アンチボルテックス」と二重螺旋光線「アンチダブルヘリックス」の同時発射

 

更には全身の発光体を赤や黄色に毒々しく発光させて途切れること無く高速で放つ「アンチダークライトニングミーティア」という光弾

 

を矢継ぎ早に見舞った―――

 

『『うぅ、何という攻撃だ・・・!防ぐのがやっととは・・・!!』』

 

『ほぉ、俺ノ技を防ぐトハ・・・そうでナケレバ面白くナイゾ、グリッドマン!!』

 

休む間もなく浴びせられるカラミティアンチの多彩な光線技を、ウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)は「マックス・グリッドバリヤー」という金色の光の幕状のバリヤーで防いでいた・・・当然、防ぐことに専念するしかないため、隙が存分にあるのだ。

 

つまり、

 

『貰ッタ!』

 

ひたすら防御に徹するしかないウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)に、カラミティアンチは手の甲の刃で斬りかかった―――が、

 

『『くっ!?何のこれしきっ!!』

 

ハイパーゼットン・アンチアブソーバで斬りかかってきたカラミティアンチ、をウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)は素早くマクシウム・グリッドソードを両手の中に出現させて受け止めた。

 

『チッ!受け止めタカ―――』

 

金属が擦れ合うような音を響かせつつ繰り広げられるカラミティアンチとウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)鍔迫り合い。その力は均衡し、勝負は付きそうになかった―――否、

 

『今ダ!喰ラエ―――『アンチゴスペル』っ!!』

 

『『な、何だこの声は(・・)―――』』

 

尚も続くハイパーゼットン・アンチアブソーバとマクシウム・グリッドソードの鍔迫り合い、の最中にカラミティアンチが口(に当たる部分)から耳をつんざくような怪音波を発すれば―――

 

『『な、何だ・・・?体が動か・・・な・・・い・・・!!?』』

 

突然、カラミティアンチの発した怪音波を浴びたウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)の手が、足が、体が全く動かせなくなった。

 

『当タリ前だッ!俺ノ『アンチゴスペル』ヲ浴びれバ、何者でも動けナクナル!!』

 

『『アンチゴスペルだと・・・!?それが・・・あの音の正体・・・か・・・何て厄介な・・・!!』』

 

突如として手足も体も動かせなくなった事に戸惑うウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)に対し、カラミティアンチは勝ち誇ったように言った。

 

そう、突如としてウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)が動けなくなったのは先程の怪音波の、カラミティアンチ必殺の"拘束技"である相手の体の自由を奪う「アンチゴスペル」のせいだった。

 

『あア、やっとダ!ヤットお前ヲ殺せるナぁグリッドマン!!フフフ・・・ハハハハはっ!!!』

 

『『マ、マズいぞコレは・・・!本当に動けない・・・!!このままでは・・・!!』』

 

アンチゴスペルで動きを封じられたウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)にジリジリと、まるで嬲るように近づくカラミティアンチ。その表情は、声はこの上なく嬉しそうだった。

 

一方で、当然ながら手も脚も出ない状態にされたウルトラマンオーブ・MGはどうにか拘束を解こうと必死だった・・・が、やはり手足や体はピクリとも動かせなかった。

 

このままではウルトラマンオーブ・MGは確実に殺される―――だからこそ、

 

『死ネっ!グリッドマン―――』

 

『『・・・アクセスコード―――DYNA DRAGON(ダイナドラゴン)ORIGIN(オリジン)!!』』

 

―――キィオオオォォォンッ!!―――

 

『っ!?な、何だお前(・・)()っ!!?』

 

いよいよウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)と間合いを詰めたカラミティアンチが手の甲の刃を振り上げたのとタイミングを同じにして、ウルトラマンオーブ・MGが叫んだ。

 

「アクセスコード―――DYNA DRAGON(ダイナドラゴン)ORIGIN(オリジン)

 

と。

 

そう、これは"呪文"だ―――ウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)の、グリッド(・・・・)マン(・・)の最強にして、最高の相棒(パートナー)を召喚するための。

 

―――ゴゴゴ・・・ゴゴゴゴッ!ゴゴゴゴゴゴゴッ!!―――

 

『な、何ダこの揺れハ!!?』

 

先の"呪文"をウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)が唱えた瞬間、突如として地鳴りが、それこそツツジ台周辺全てを揺らす地鳴りが轟き始めたかと思えば、その地鳴りの震源地の地中から"何か"がせり上がってきた。

 

それは・・・巨大な"化石"だった。無数の鋭い牙の生えた大(アギト)を持つ、巨大な肉食恐竜(・・・・)の化石だった。

 

加えて、件の恐竜の化石が地底からせり上がってきたのとタイミングを同じくして、最初にグリッドマンやクレナイ ガイたちがいたビルの屋上にあるジャンクの画面から二機の(・・・)アシスト(・・・・)ウェポン(・・・・)が飛び出した。

 

一機は高機動戦闘機「ダイナファイター」

 

一機は大型戦闘機「キングジェット」

 

という、二機のアシストウェポンがジャンクから飛び出した。

 

そして、地面から現れた恐竜の化石に二機のアシストウェポンが合体した―――恐竜の化石を"骨格"に、ジャンクから飛び出した二機が"肉"となって化石に、数億年前に地球を支配した恐竜の帝王の化石に、最強のティラノサウルスの化石に新たなる"命"を与えた。それこそが、

 

―――キィオオオォォォンッ!!―――

 

『な、何だお前(・・)()っ!!?』

 

『『お前、では無い―――これぞ、ニホンティラノサウルスの生まれ変わり!恐竜の帝王・最強のティラノサウルスの生まれ変わりにして、私の・俺の最高の相棒(パートナー)、ダイナドラゴン・オリジンだ!!!』』

 

金属質な力強い咆哮を轟かせつつ、その鋭い牙の並ぶ(アギト)を大きく開いてカラミティアンチを睨む巨大な恐竜もとい(ドラゴン)―――ダイナファイターとキングジェットが化石の主であるニホンティラノサウルスと合体して爆誕した、最強のアシストウェポン。

 

ダイナファイターとキングジェットが合体した「ドラゴンフォートレス」のブースター部からVTOLノズルが伸びて後足をその機体を胴体部に、機首部を胸部と腰アーマーに、機体左右に配置されたレーザー砲「ペネトレーター砲」からは前足が飛び出し、ダイナファイターの後部からは尾が、そしてダイナファイターの顔が起き上がり両目の「ダイナアイ」が発光することで変形を終えた最強のアシストウェポン。

 

そんな最強のアシストウェポンはウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)の、その元となっているウルトラマンマックスとウルトラマンオーブの"力"と"色"を吸収して漆黒へと生まれ変わっている。

 

そう、それこそが漆黒の恐竜型アシストウェポン・その名も「合体超原竜 ダイナドラゴン・オリジン」だ!!

 

―――キィオオオォォォンッ!!―――

 

金属質な力強い咆哮を轟かせつつ、その鋭い牙の並ぶ(アギト)を大きく開いてカラミティアンチを睨むダイナドラゴン・オリジン。

 

『チッ!俺の邪魔ヲ・・・するナああアァァァっ!!!』

 

一方で、あと一歩の所で(ウルトラマンオーブ・マックス)グリッドマンを殺せる、という時に現れた闖入者に苛立ったカラミティアンチはダイナドラゴン・オリジン(邪魔者)を消すべく向かって行った。

 

『死ネ!大トカゲが―――』

 

凄まじいスピードでダイナドラゴン・オリジンに迫るカラミティアンチは両手の甲の刃を振りかざし、ダイナドラゴン・オリジンの胸を貫こうと狙った―――しかし、

 

―――キィオオオォォォンッ!!―――

 

―――ドッ、ゴォンっ!!―――

 

『ガッ―――ぐぁああぁぁぁーーーっ!!?』

 

殺意を全開に、両手の甲から飛び出した刃を振りかざして猛スピードで突っ込んできたカラミティアンチ、をダイナドラゴン・オリジンは難なく躱した。

直後、ダイナドラゴン・オリジンの短い前脚がカラミティアンチの横っ面を撫でた―――たったそれだけで、カラミティアンチの巨体が数十メートルも、まるで小石のようにぶっ飛んでいった。

 

そう、ダイナドラゴン・オリジンの前脚はその小ささからは想像できないほどの剛力を出せる。その馬力は実に350万馬力にもなる・・・元のダイナドラゴンのパワーが230万馬力なので、何と120万馬力も上回っているのだ。

 

―――キィオオオォォォンッ!!―――

 

『オ、オノレぇえ・・・!よくも、よくも俺ノ邪魔ヲしたナ―――んッ・・・?』

 

一撃でカラミティアンチをぶっ飛ばしたダイナドラゴン・オリジンは「どんなもんだい!!」と言わんばかりの咆哮を轟かせた。

 

一方で、前脚の一撫での一撃で数十メートルぶっ飛ばされ、何棟ものビルや建物に体をぶつけてやっと止まったカラミティアンチは痛む体に鞭打ちつつ立ち上がった。

本来、350万馬力の超パワーで横っ面をぶん殴られたなら首の骨が折れて即死だろう。しかし。カラミティアンチはダメージこそ受けたが生きている・・・その生命力はやはり流石としか、やはり異常としか言えない。

 

と、ここで不意にカラミティアンチは"ある事"に気付いた。それは、

 

『・・・ナ、何故ダ!?何故ヤツは俺に(・・)触れられ(・・・・)()のダ―――!?そんな・・・コレは!?まさカッ!!?』

 

不意にカラミティアンチが気付いた"ある事"、それこそ本来ならカラミティアンチの体の周りに発生していた陽炎が、ウルトラマンオーブ・マックスグリッドマンでも手を焼くコラプサーオーラが消滅しているではないか!!

 

が、それもそのハズ。実はダイナドラゴン・オリジンの背中にある翼「ドラゴン・オリジンウィング」からは常に超強力な電磁波を出している。

そんな超強力な電磁波はジャミングなどに留まらず、一種の放電現象である「燃焼」をも無力化してしまうのだ。

 

それは"宇宙から来た珪素生物(レギオン)女王(マザー)"が"火を噴く大怪獣(ガメラ)"の火球を電磁波のバリヤーで無効化したのと同じ原理だ。

 

そう、つまりダイナドラゴン・オリジンの前ではカラミティアンチ最大のアイデンティティーにして最強の防衛手段・コラプサーオーラは無力なのだ。

 

と、いうことは―――

 

―――キィオオオォォォンッ!!―――

 

―――ドォオォンッ!!―――

 

『グォオッ!?お、おのれェ・・・!!』

 

自慢のコラプサーオーラが無力されたことに驚き、動揺したカラミティアンチの隙をダイナドラゴン・オリジンは見逃さなかった。

 

ダイナドラゴン・オリジンは大股でカラミティアンチに接近、再び350万馬力の超パワーを有する前脚にある爪「ドラゴン・オリジンクロー」を交えた殴打・引っ掻き・切り付け・刺突を連続で見舞った。

 

更に、今度はダイナドラゴン・オリジンは片足を大きく振り上げてキックを、一撃で大山をも崩す必殺キック「ドラゴン・オリジンキック」を連続で叩き込んだ。

 

更に更に、ダイナドラゴン・オリジンは前脚と後ろ脚の流れるような連続攻撃にタジタジのカラミティアンチのダメ押しの一撃を、巨岩をも一撃で粉砕する尾の一撃「テイル・オリジンランサー」を息つく間もなく浴びせた。

 

加えて、

 

『クソがっ・・・!こうナレバ、貴様も取り込んでヤル―――』

 

息つく暇も無く猛攻を加えてくるダイナドラゴン・オリジンを前に防戦一方のカラミティアンチであるが、その目からは闘志の炎は消えていなかった。

そんなカラミティアンチはダイナドラゴン・オリジンの一瞬の隙を突き、素早く後ろに下がって距離を取った瞬間、アンチゴスペルを放ちつつ、あの青白い手を出現させてダイナドラゴン・オリジンを取り込んでしまおうと目論んだ―――その瞬間!!

 

―――キィオオオォォォンッ!!―――

 

『!?な、ナン・・・だとっ!?アンチゴスペルが、俺ノ腕が掻き消さレタ!!?』

 

カラミティアンチがアンチゴスペルと青白い手を出現させた瞬間、ダイナドラゴン・オリジンが吠えた―――その咆哮がアンチゴスペルを掻き消し、更には咆哮は波となって、衝撃波となって伸びる青白い手を青白い手を消し去った。

何故なら、実はダイナドラゴン・オリジンもといダイナドラゴンの雄叫びはプログラム(・・・・)データ(・・・)を破壊する電荷を帯びている。

そして、カラミティアンチたちがいるツツジ台などがあるこの世界はコンピューターの、データの、電脳世界だ・・・そう、このプログラムデータの世界でダイナドラゴン・オリジンのプログラムデータを破壊する咆哮は必殺武器となるのだ!!

 

だからこそ、ダイナドラゴン・オリジンの咆哮の前にはアンチゴスペルも青白い手も全くの無力となるのだ。

 

そして、それはつまる所―――

 

―――キィオオオォォォンッ!!―――

 

『がァアあァっ!?こ、コイツ・・・止め・・・ろ・・・!!』

 

自慢の黒炎の鎧《コラプサーオーラ》もアンチゴスペルも青白い手も封じられ、防ぎきれない猛攻を加えてくるダイナドラゴン・オリジンを前に、さしものカラミティアンチもボロボロ、息も絶え絶えの酷い有様になった―――だが、

 

『舐メル・・・なぁアアアァァァーーーっ!!!』

 

―――ドッ、ガッ!!―――

 

―――キィオオオォォォンッ!!?―――

 

それまでダイナドラゴン・オリジンにされるがままだったカラミティアンチが気合一閃、ダイナドラゴン・オリジンのボディーに鋭い蹴りを見舞い、不意を突かれたダイナドラゴン・オリジンは派手にひっくり返ってしまった。

 

―――キッ、キィオオオォォォンッ・・・!!―――

 

ひっくり返されたダイナドラゴン・オリジンはどうにか起き上がろうと必死だったが、全然起き上がることは出来なかった・・・その短い前脚と、超重量を誇るボディが仇となって簡単には起き上がれないのだ。

 

『はあっ!ハア・・・ッ!!よくモやってクレタナぁ・・・!殺してやるゾ、大トカゲっ!!』

 

一方で、放った蹴りの一撃でダイナドラゴン・オリジンをひっくり返したカラミティアンチは肩で息をしつつ、さんざん自らの邪魔をしたダイナドラゴン・オリジンを憎々しげに睨むと、改めて両手の刃を構えてダッと駆け出し、

 

『死ネ!大トカゲ―――』

 

鋭い声と共に、構えた両手の刃を振りかざしていまだにひっくり返ったままのダイナドラゴン・オリジンに迫るカラミティアンチ。

このままではダイナドラゴン・オリジンは串刺しにされてしまう―――ことは無い。何故なら、

 

―――・・・キィオオオォォォンッ!!―――

 

―――ブシュッツ!!―――

 

『!?な、何ダこの煙(・・・)()!!?』

 

迫るカラミティアンチと、いまだに起き上がれないダイナドラゴン・オリジン・・・否、あえてダイナドラゴン・オリジンは起き上がらなかったのだ。カラミティアンチを誘い込むために。

事実、カラミティアンチが間合いに入った瞬間、ダイナドラゴン・オリジンは後ろ脚を上に上げた。瞬間、ダイナドラゴン・オリジンの(もも)部分にあったハッチが開いて煙が吹き出した。結果、

 

『ク、クソっ!何ダこの煙は!?纏わり付いて離レナイっ!!ソレに、前が全ク見えンっ!!』

 

ダイナドラゴン・オリジンの腿部分から噴射された煙は瞬く間に辺り一帯に拡散しつつ、カラミティアンチに纏わり付くようにしてその場に滞留していた。

そう、実はこの煙は煙幕、それも敵を攪乱するために視覚や聴覚、臭覚にレーダー機能などを遮蔽する特別な煙幕「チャフディス・オリジンチャージャー 」なのだ。

加えて、カラミティアンチの片方の目は潰れて隻眼のため、チャフディス・オリジンチャージャーは視野が狭いカラミティアンチには効果は絶大だった。

 

『オノレっ!どこダ!どこにイル大トカゲ!!出て来イっ!!』

 

纏わり付いたまま一向に無くならないチャフディス・オリジンチャージャーに苛立ちつつも、カラミティアンチは手足を振り回す、光線を放つなどして辺り一帯をメチャクチャに、手応えがあるなしに関係なく闇雲に攻撃していた。

 

そうこうしている内に、やっとチャフディス・オリジンチャージャーが拡散して晴れた。そして、鬱陶しい煙幕が晴れたとき、先程までダイナドラゴン・オリジンがいた場所には何もいなかった。

 

ならば、ダイナドラゴン・オリジンは一体何処にいるのか?

 

―――キィオオオォォォンッ!!―――

 

『『ふぅ、助かった・・・ありがとう、ダイナドラゴン・オリジン』』

 

―――キィオオオォォォンッ!!―――

 

『っ!大トカゲめェ・・・!グリッドマンを助けタカっ!!』

 

不意にカラミティアンチの後方から聞こえたダイナドラゴン・オリジンの咆哮と、カラミティアンチの宿敵(たち)のホッとしたような声。

その声に反応したカラミティアンチがバッと後を振り向くとそこには・・・拘束が解けて動かせるようになった手足を伸ばしているウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)と、煙幕に紛れてウルトラマンオーブ・MGを助け出したダイナドラゴン・オリジンがそこにいた。

 

―――キィオオオォォォンッ!!―――

 

『『ああ、勿論だダイナドラゴン・オリジン・・・共にヤツと戦い、全てを(・・・)救おう(・・・)!!!』』

 

見事にウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)を助けたダイナドラゴン・オリジンと、自らが呼んだ最高・最強のアシストウェポン(相棒)と肩を並べたウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)は改めてカラミティアンチに向き直り、そのまま揃って向かって行った。

 

『・・・グリッドマン!殺してヤル!!殺してヤルゾ!!ソノ大トカゲ共々ナっ!!』

 

一方で、あと一歩の所まで追い込んで拘束した(ウルトラマンオーブ・マックス)グリッドマンは自由になるし、それに加えて新たな邪魔者まで加勢してきた事でカラミティアンチの苛立ちは最高潮に達していた。

 

それでも、カラミティアンチはただひたすらに己の目的を、己の唯一の存在意義である

 

「グリッドマンを倒す」

 

のために、ヒーローとアシストウェポンのコンビへと向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、

 

『『マックス・グリッドパンチ!!』』

 

『ぐっ!?がはっ―――』

 

『『グリッド・アシュラマックス!!』

 

『ゴゥ!?こ、このォ・・・!!?』

 

ダイナドラゴン・オリジンの活躍で戦線に復帰したウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)は遅れを取り戻すかの如く激しく戦った。

 

強烈なパンチを連続して敵に打ち込むことで、相手の体力を確実に奪う「マックス・グリッドパンチ」

 

あるいは腕が何本も見えるほどの高速のパンチで連打する「グリッド・アシュラマックス」

 

更には

 

『『グリッド・マックスクラッシャー!!!』』

 

『!?がっ―――おぉォオ・・・何ダ、この威力は・・・!!?』

 

カラミティアンチに突き刺さるウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)の左腕によるアッパーカット。

これこそ、元はウルトラマンマックスの「幻の左」と呼ばれる、左腕から繰り出すアッパーカットの「マックスクラッシャー」の更なる強化技「グリッド・マックスクラッシャー」だった。

 

当然、その威力はケタ違いであり、モロに受けてしまったカラミティアンチは膝をつく程だった。

 

同時に、

 

―――キィオオオォォォンッ!!―――

 

『ぐぉオォ!?コ、コノォ・・・大トカゲまで加わっテ来たか・・・!!』

 

攻撃の手を緩めないウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)に加え、ダイナドラゴン・オリジンの猛攻も上から下からとカラミティアンチヘ炸裂した。

 

ダイナドラゴン・オリジンの目が輝くと同時に放たれる「ダイナ・オリジンレーザー」

 

ダイナドラゴン・オリジンの口が上下にスライドし、そこから高温の火炎弾を発射する「ドラゴン・オリジンファイヤー」

 

ダイナドラゴン・オリジンの両肩部に施された放熱ダクトから噴出される3万度の高熱プラズマ流で怪獣を焼き尽くす「プラズマ・オリジンストーム 」

 

同じくダイナドラゴン・オリジンの両肩部に施された主砲「オリジン・ペネトレーター砲 」より放たれる厚さ20mの鋼鉄版を撃ち抜く強力な実弾

 

ダイナドラゴン・オリジンの胸部のアーマーに施された、四つのバルカン砲「オリジン・スパークランチャー 」から放つエネルギー弾「オリジン・スパークバルカン」

 

何よりも、絶え間なく、それこそ弾切れとは無縁の如く放たれ続けるミサイルの嵐こそダイナドラゴン・オリジンの真骨頂でもあった。

ダイナドラゴン・オリジンの機体下面にある三連バレルから連射される「ダイナ・オリジンミサイル」と、両肩部の裏側にある「オリジン・ロケットランチャーハッチ 」から放つロケットミサイルと、両脚部の腿部にある「ドラゴン・オリジンミサイルハッチ」から放たれる多連装ミサイルは、あらゆる怪獣を分解する光子ミサイル「フォトン・オリジンランチャー 」である。

 

その多彩で多用で、絶え間なく続く猛攻を加えるダイナドラゴン・オリジンの様は文字通りの動く要塞だった。

 

『あアぁ・・・そんナ、バカ・・・な・・・俺が・・・全く何モで・・・出来なイなん・・・テ・・・』

 

絶え間なく続くウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)とダイナドラゴン・オリジンの猛攻を前に、カラミティアンチは息も絶え絶え、当然ながら反撃など出来るわけもなく、攻撃を防ぐのもやっとといった具合で、もはや立っているのがやっとといった具合だった。

 

だが、それでもカラミティアンチは両の足で台地を踏み締め立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺も怪獣なのか?」

「うん、怪獣。一緒に朝ごはんを食べてくれる怪獣」

 

―――楽しかったあの時―――

 

―――自分を必要としてくれる少女(ひと)がいた時―――

 

「俺は!グリッドマンを倒すために生きている!!それが俺のすべてだ!!」

 

―――目標が、目的があった時―――

 

・・・それが叶うと信じていたあの時、あの頃。

 

だが、現実はそうではなかった。

 

「余計な事しないで」

 

「弱い怪獣に用は無い」

 

「どこでも好きなとこ行きなよ」

 

かつて、自分を必要としてくれた少女(ひと)には見限られた。

 

何故なら、カラミティアンチもといアンチは負け続けたからだ。

 

昔も、そして今も―――

 

『『マックス・グリッドパンチ!!』』

 

―――キィオオオォォォンッ!!―――

 

『がぁ、あアァっ!!?がはっ・・・!!』

 

己の目標が、目的が絶対に果たせないと、倒すべき相手の圧倒的な強さと、その敵には頼りになる相棒が、仲間たちがいると身をもって知った。

 

『ふむ、貴様の負の感情、利用させてもらおう。貴様、光栄に思うがいい。このバット星人から力を授けてもらえるのだからな』

 

そんな時、どこからともなく現れた異星人(バット星人)によって体を弄ばれ、異形の姿となった。

 

(俺ハ、俺は・・・一体なんのために生きて、存在しているんだ・・・?俺は・・・ここにいる意味はあるのか・・・?)

 

薄れ行く意識の中、ふとカラミティアンチ―――否、アンチはそう思った。

 

捨てられ、目的も果たせず、異形の姿に変えられ・・・己の全てを否定され、徹底的に痛めつけられる中でそう思った・・・思ってしまった。

 

その瞬間、アンチの中で全てが崩れ去った―――その後に残されるのはただひたすらの「虚無」だった。

 

本当に何も無い、ただひたすらの虚無。そして虚しさ、無気力だけがそこに残った。

 

(・・・もうどうでもいい・・・どうにでもなってしまえ・・・どうにでも、なってしまうがいい!!知った事ではない!!)

『あアアあ・・・あ゛あ゛ア゛ア゛ァ・・・ガッあ゛あ゛ア゛ア゛ァァーーーッ!!!』

 

 

『『!?な、何だ!!?』』

 

―――キィオオオォォォンッ!?―――

 

突然、カラミティアンチが吠えた―――瞬間、カラミティアンチの身に異変が起こり始めた。

 

押さえていた感情が、力が、精神的にも肉体的にも追い詰められて暴走した結果だった。

 

まるで肉が裂けるような音を、メキメキと、ミシミシと音を立ててカラミティアンチの体が変わり始めたのだ―――元々は比較的まとまった鎧武者のような人型をしていたカラミティアンチの体は、元の数倍に膨れ上がっている。

 

そして、何よりも異様なのは・・・今のカラミティアンチは、言うなれば「カラミティアンチ第二形態」は三つの頭部を持っていた―――その三つの頭部が体の中心に、まるでトーテムポールのように並んでいるのだ。

 

まるで、どこぞの宇宙三面魔像(ジャシュライン)の如く。

 

『うァあ゛ぁ・・・!グリッドまん・・・!!俺は、おれハ貴様ヲォ・・・!!』

 

地獄の底から響いてくるような不気味な声を上げるカラミティアンチ第二形態。

 

その姿は本当に異形と言う他に無かった。特に、その体に存在する三つの頭、

 

一番上は、カラミティアンチ第二形態の頭頂部はアンチの頭であるが、

二番目は、カラミティアンチ第二形態の胴体のど真ん中からハイパーゼットンの頭が、

三番目は、カラミティアンチ第二形態の下腹部にはグリーザの頭が、

 

といった具合に、カラミティアンチの元となった三体の怪獣の頭部がカラミティアンチ第二形態の体には浮き出ているのだ。

 

『うァあ゛ぁ・・・!グリッドまん・・・!!俺は、おれハ貴様ヲォ・・・!!』

―――ピポポポ・・・ゼッドォオ゛ン・・・!!―――

―――ギィッヨォギョッ!ヒョッヒョッキョキョッ・・・!!―――

 

尚且つ、三つの頭部は各々、好き勝手に言葉や鳴き声を発するのだ。

 

もう、本当にカラミティアンチ第二形態の三つの頭部とその異形極まりない姿は文字通りの混沌(カオス)、文字通りの化け物、文字通りに救い様(・・・・)のない(・・・)有様(・・)だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

否、

 

―――キィオオオォォォンッ・・・!!―――

 

『『あぁ、分かっているよダイナドラゴン・オリジン。彼は、彼ら(・・)は救いを求めている―――だからこそ、俺が・私が救う!!そのために、力を貸してくれダイナドラゴン・オリジン!!!』』

 

―――キィオオオォォォンッ!!―――

 

カラミティアンチ第二形態を前に、その中で救いを求める三つの存在を、より多くの存在を、ウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)も、ダイナドラゴン・オリジンも決して見捨てはしない!!

 

『『よし、では行くぞ―――今こそ、俺・私とダイナドラゴン・オリジンの力を一つに(・・・)合わせる(・・・・)時だっ!!!』

 

―――キィオオオォォォンッ!!―――

 

ウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)の声を合図に、ダイナドラゴン・オリジンが吠えればその体のパーツが分離して―――

 

ダイナドラゴン・オリジンの両後足がウルトラマンオーブ・MGの両脚部アーマーに、

ダイナドラゴン・オリジンのペネトレーター砲がウルトラマンオーブ・MGの両腕部アーマーに、

ダイナドラゴン・オリジンの両前足がウルトラマンオーブ・MGの両肩部アーマーに、

ダイナドラゴン・オリジンの胴体部がウルトラマンオーブ・MGの胸部アーマーとして装着された。

そして、最後にウルトラマンオーブ・MGの頭部にダイナドラゴン・オリジンの象徴とも言える大顎(アギト)を持つ頭部が重なり、フェイスガードとなった時、全ての合体完了した。

 

それこそ、その合体した名こそ、

 

『『我が名はウルトラマンオーブ・マックスキンググリッドマン―――究極合体超竜帝・ウルトラマンオーブ・マックスキンググリッドマンだっ!!!』』

 

雄々しく、そして神々しささえ湛える姿を、力強い声と共にカラミティアンチ第二形態の前に堂々と現わしたウルトラマンオーブ・MG(マックスグリッドマン)の更なる強化形態にして、最終強化形態。

 

相棒であるダイナドラゴン・オリジンを鎧に、力として爆誕した究極のヒーロー、その名も

 

「究極合体超竜帝 ウルトラマンオーブ・マックスキンググリッドマン」

 

だ!!

 

『グリッドマン!グリッド・・・まん!!俺ハ、オレはお前ヲォ・・・!!』

 

禍々しくも、それでいて痛々しい怨嗟の声を、咆哮を慟哭(どうこく)として放つカラミティアンチ第二形態。

 

『『・・・その苦しみを、その痛みを、俺が・私が救ってみせる!!さあ、行くぞ!!』』

 

目の前で苦しみ、憎しみに囚われ、もはや訳の分からぬ存在となった哀れで、それでいて桁外れの強さを誇る"怪物"を前に、ウルトラマンオーブ・マックスキンググリッドマンは臆すること無く向かって行った。

 

今まさに、最終決戦の火蓋が切って落とされた!!

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~登場怪獣・ヒーロー紹介~

 

・諸行無常怪獣 カラミティアンチ第二形態:次回で解説。

容姿としては体色がどす黒くなったアンチ(怪獣形態)だが、その体には『ウルトラマンメビウス』に登場した「宇宙三面魔像 ジャシュライン」みたいに三つの頭が、トーテムポールのように三つの頭が縦に並んでいる。

一番上(頭部はそのままに)アンチの頭、胴体のど真ん中にハイパーゼットンの頭部が、下腹部にはグリーザの頭部がある。

※「頭部が複数ある怪獣」はよくいるが、そういう怪獣は基本「キングギドラ形態(複数の首が横に並んでいる)」であるため、"差別化(あまり人が考えない・あんまりいない)"のためにジャシュラインのように三つの頭を縦に並べた。

 

 

 

 

・ウルトラマンオーブ・マックスグリッドマン:次回で解説。

 

・究極合体超竜帝 ウルトラマンオーブ・マックスキンググリッドマン:次回で解説。

 

・合体超原竜 ダイナドラゴン・オリジン

・概要:『電光超人グリッドマン』に登場した最強のアシストウェポン「合体超竜 ダイナドラゴン」が、グリッドマンとフュージョン・アクセス・アップしているウルトラマンオーブとウルトラマンマックスの「力」と「色」を取り込み、漆黒のボディを持って爆誕した最強のアシストウェポン。

 

・容姿:オリジナルのダイナドラゴンそのまま・・・ただし、ボディの色は赤・金・青・銀色というカラフルだったオリジナルのダイナドラゴンに比べ、黒と金色と銀の渋いカラーになっており、特にオリジナルのダイナドラゴンでは赤かった部分は全て黒くなっている。

ちなみに、この黒い色はウルトラマンオーブのオリジナルの姿である「ウルトラマンオーブ・オーブオリジン」の体の色に由来している。

 

・スペック:全長85m 総重量24万t 出力350万馬力

 

・必殺技・各種武装

 

・350万馬力の超パワーを有する前脚と、前脚にある爪「ドラゴン・オリジンクロー」を交えた殴打・引っ掻き・切り付け・刺突。

 

・一撃で大山をも崩す必殺キック「ドラゴン・オリジンキック」。

 

・巨岩をも一撃で粉砕する尾の一撃「テイル・オリジンランサー」。

 

ダイナドラゴン・オリジンの目が輝くと同時に放たれる「ダイナ・オリジンレーザー」

 

ダイナドラゴン・オリジンの口が上下にスライドし、そこから高温の火炎弾を発射する「ドラゴン・オリジンファイヤー」

 

・ダイナドラゴン・オリジンの両肩部に施された放熱ダクトから噴出される3万度の高熱プラズマ流で怪獣を焼き尽くす「プラズマ・オリジンストーム 」

 

・ダイナドラゴン・オリジンの両肩部に施された主砲「オリジン・ペネトレーター砲 」より放たれる厚さ20mの鋼鉄版を撃ち抜く強力な実弾

 

・ダイナドラゴン・オリジンの胸部のアーマーに施された、四つのバルカン砲「オリジン・スパークランチャー 」から放つエネルギー弾「オリジン・スパークバルカン」

 

・ダイナドラゴン・オリジンの機体下面にある三連バレルから連射される「ダイナ・オリジンミサイル」

・ダイナドラゴン・オリジン両肩部の裏側にある「オリジン・ロケットランチャーハッチ 」から放つロケットミサイル

・ダイナドラゴン・オリジンの両脚部の腿部にある「ドラゴン・オリジンミサイルハッチ」から放たれる多連装ミサイル

※この3種類のミサイル攻撃に使用されているミサイルは、あらゆる怪獣を分解する光子ミサイル「フォトン・オリジンランチャー 」である。

 

・ダイナドラゴン・オリジンの咆哮はオリジナルのダイナドラゴンと同じくプログラムデータを破壊する電荷を帯ているため、電脳世界では必殺武器となる。

 

・ダイナドラゴン・オリジンの背中にある翼「ドラゴン・オリジンウィング」からは常に超強力な電磁波を出しており、ジャミングなどに留まらず、一種の放電現象である「燃焼」をも無力化できる(『ガメラ2』でマザーレギオンがガメラのプラズマ火球を防いだのと同じ原理)。

 

 

~元ネタ解説~

 

・合体超竜 ダイナドラゴン:『電光超人グリッドマン』の第22話『復活!恐竜帝王』にて登場した「高機動戦闘機 ダイナファイター」と「大型戦闘機 キングジェット」の二機が合体した「超大型高機動戦闘機 ドラゴンフォートレス」の変形形態。

戦闘機形態で支援爆撃などを行うドラゴンフォートレスと違い、ティラノサウルスのような戦闘形態で怪獣を迎え撃つ。

 

ちなみに、スペックは全長85m 総重量24万t 出力230万馬力 である。

 

グリッドマンいわく

 

「『合体電神 ゴットゼノン(※『SSSS.GRIDMAN』に登場する『合体戦神 パワードゼノン』の元ネタ)』を遙かに上回るパワーを持つ最強のアシストウェポンだ!!」

 

とのこと・・・ゴットゼノンは泣いていい。

 

元々は上記の『電光超人グリッドマン』の第22話『復活!恐竜帝王』で桜ヶ丘丘陵から発見された「ニホンティラノサウルス」の化石のニュースを見たカーンデジファー様が

 

「自分以外に帝王がいるなど、許せるものか!」

 

と激怒した(「アンタ魔王だろう」というツッコミは無しで)ことと、

 

「自分の怪獣の方が凄い!!」

 

と豪語する藤堂武史が生み出した「超鋼鉄怪獣 ネオメタラス」が操るショベルカーの暴走で破壊されそうになったニホンティラノサウルスの化石を守るべく、ニホンティラノサウルスの復元図を主人公たちがドラゴンフォートレスに組み込んで誕生している。

 

・・・残念な事に残念な事に『電光超人グリッドマン』のリメイク『SSSS.GRIDMAN』には出れなかった。

 

監督いわく「尺の都合」だとか―――

 

「恐竜と美少女、オタクはどっちに食いつきますか?」

 

という"今時な理由"で尺を"お嬢ちゃん方"に裂きまくった弊害・・・だとか何とか。

 

 

~小ネタ紹介~

 

・ダイナドラゴン・オリジンの"初期案":今回登場したダイナドラゴン・オリジンですが、名前に由来は当然「ウルトラマンオーブ・オーブオリジン」の「オリジン」です。

 

ですが、最初の名前は「ダイナドラゴン・ガズイーラ」or「ダイナ・ガズイーラドラゴン」でした。

 

で、この「ガズイーラ」とは何かと言うと・・・

 

「Godzilla」=「ガスイーラ」でして、これはあの「水爆大怪獣・怪獣王 ゴジラ」の英語読みです。

 

実はダイナドラゴンは『電光超人グリッドマン』の企画初期である『ビッグマン』の頃から「サイバーゴジラ・アーマー合体」というコンセプトでゴジラ(っぽいメカニック)を出そうとスタッフは企画していたそうです。

しかし予算の都合、東宝が乗り気じゃ無かった等々で没に。

 

また

 

「二機の航空機が合体して完成する」

 

というコンセプトもあったのか、背中の翼が後付けでつけられている。これも「ゴジラ」から「ドラゴン」に変わった理由の一つらしい。

 

が、それでもやはり「(円谷作品で)ゴジラをやりたい!!」というスタッフの熱意で、ダイナドラゴンの鳴き声は(スーパーメカ)ゴジラの声が使われている。

※「せめて鳴き声ぐらいゴジラでやりたい」というスタッフの思いがあったとかなんとか。

 

 

なので、それを拝借しました(※黒いダイナドラゴン=黒い怪獣=ゴジラ)

 

・・・が、

 

「ウルトラマン(オーブ・マックス)の力とかを宿して誕生したのに、名前が『ガズイーラ(ゴジラ)』っておかしくない?」

 

という至極真っ当なツッコミを頂き、シンプルに「オーブオリジン」の「オリジン」を使って「ダイナドラゴン・オリジン」に修正しました。

 

・・・最初、その「ダイナドラゴン・ガズイーラ」or「ダイナ・ガズイーラドラゴン」では熱暴走したり(バーニングゴジラ)、血に餓えて凶暴化したり(白目ゴジラ)、余分なパーツを脱ぎ捨てて身軽になったり(ファイナルウォーズゴジラ)するダイナドラゴン・ガズイーラをやってましたが、

 

「これじゃウルトラマンオーブ・マックスグリッドマンが目立たないじゃん。ダメでしょ」

 

とこれまた至極真っ当なツッコミを頂き、全て書き直して修正しました・・・時間がかかったのはそのためです。

 

 




如何でしたか?

・・・とりあえず、時間がかかった理由は小ネタの所で述べたとおりですが、お待たせして大変申し訳ありませんでした。

ちなみに、ウルトラマンオーブ・マックスグリッドマンの略称として「MG」を使用しておりますが、これはご友人のユーザー・青色好き様からのご意見です。

青色好き様、どうもありがとうございます。

・・・何せ「ウルトラマンオーブ・マックスグリッドマン」って長いから・・・20文字もあるし。

いやぁ、それにしてもやっと出せたぜダイナドラゴン―――ダイナドラゴン・オリジン。

やっぱりね、美少女より恐竜が見たいんだよ俺たちは!!

「恐竜と美少女、どっちがオタクは食いつきますか?」

分かるけど。分かるけど・・・やっぱ、恐竜の方が見たいです。

そんな中、まさかカラミティアンチもウルトラマンオーブ・マックスグリッドマンも更に変身して・・・次回、マジで彼らのバトルはラストです。

一体どんな結末になるのか、乞うご期待です!!

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