心を見られる意識を持った少年は、幸せの翼に恋をする   作:Salva
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 解説とあとがき

 この小説をクリックして頂きありがとうございます。

 ここでは小説内で不可解だと思われそうな点や、著者が説明を要すると思った点の解説をしたいと考えています。ついでに後書きのようなこともしてしまいたいです。もしかすると本編より先にここを読まれる方がいらっしゃるかもしれないので、出来るだけネタバレを避けます。それと削除対策のために現実に存在する作品のことは某とか○○とか呼ぶことになるので、読み難いかもしれませんがご了承ください。

 

 

 私もこういった後書きなどを投稿するのは初めてで、非常にお見苦しいものになると思われます。そのうえ長くなると思われますので、流し読みなどで読みたいところを読んでください。

 因みに、感想の欄を見た方は知っているかもしれませんが、この小説はほとんど学生時代に書いたものです。お恥ずかしい話ですが今の私の文章力では、その良さだと思っているものを生かして読みやすくすることが難しいため、拙い文章のまま投稿しています。読み難く感じさせてしまい、申し訳ありません。そのせいもあって修正を何度も行っていますが、大きく変わることは無いと思われるので気にしないでください。

 

 

 では、さっそく本編の解説をしていきます。

 

 

 まず、アキラが恋をしている相手の髪型が「三つ編みポニーテール」とありますが、これはたまに女の子がしている一本の三つ編みを作る髪型の事です。ポニーテールの結んだ髪を三つ編みにしているように見えるためこう呼ばせました。

 

 

 続いて、作中によく登場する濃い黄色という言葉は、青春よりもさらに前の少年時代を象徴する色としてのイメージでした。小学生の通学帽とかお小水の色がまさにその色ですが、それよりも心の状態を色で表すなら濃い黄色という意味で選びました。単純な心の状態だと青春時代が青色なら子供時代は無垢な白というイメージなのですが、何というかあの時期に特有の温かみを考えると濃い黄色が一番しっくりくるので、橙色でも白でもなく濃い黄色を選びました。

 

 

 そして、これは言い訳のようになってしまうのですが、この小説は結果的に中盤辺りが一番読みやすく、展開としても面白くなってくると思います。序盤は著者の都合により本当に学生時代に書いたままの状態で上げたので、読みにくい所もあると思われます。申し訳ありません。

 それからこの小説、(心を見られる意識がある)コネクター症候群という一つの主題に興味があるだけで、長々と読んでいる時間は無いという方は、アキラの日記または全盛期あたりの章を初めに読んで頂くと良いかもしれません。全盛期は出来る限り読みやすく、一般的な言葉でコネクター症候群について書いてあります。日記は読むと疲れるかもしれませんが、アキラ君がコネクター症候群の罹患者として高みに至って極めるまでの経緯や結果のようなものを記しています。出来ればこちらも覗いてもらえると嬉しいです。ですが、物語全体がコネクター症候群との関連が深いので、もし本編を読むのが不快にならない方がいらっしゃれば、普通に最初から読んで貰いたいというのが本音です。

 

 

 そもそも「コネクター症候群」というオリジナルの病名についてですが、作中で登場するドラマの元になった現実の作品で(もうお分かりだと思いますが)登場する、○○ノイローゼという周りに思考が筒抜けだと思って苦しむ病気を、煮詰めていくと辿り着く状態のことを著者が名付けたものです。普通の統合失調症でも○○ノイローゼでもなく、著者が描けるのはこの病気についてだけです。それでその現実の作品の二次創作にはせず、設定も「頭の中が筒抜けな人間」ではなく長い期間囚われることで様変わりした果ての「何かの組織だった取り組みの結果、心を見られている」というものを初めから採用することにしました。最初、某車漫画の二次創作にしようとしていた件については後に語ります。

 

 

 コネクター症候群は○○ノイローゼから変化していて、抑圧からの解放とは言わないまでも抵抗が形を成すような境地を見られる何かになっています。著者はそれを自身で体験したものの表現する術を持っていなくて、唯一まともに表せる文章で何かをしたいと思ったのがこの小説を上げた一つの理由です。他の理由としては…とにかく、書きたいものがあったからとしか言いようが有りません。コネクター症候群しかり、分かる人には分かるというか少数の人に届くかもしれない要素をいくつか入れたくて書いたので、少しでも興味を持てた方がいましたら是非、面倒なことは考えないで楽しんでください。一つでも琴線に触れられる箇所がありましたら、恐悦至極でございます。

 

 

 某車漫画のネタが多く含まれていますが、これは車がコネクター症候群の罹患者と通ずるものがあるから使わせていただきました。もともとその車漫画にはとても思い入れがあって、著者が二歳児のときに祖父の家で初めて観たアニメでもあります。そのとき観たのはレースするシーンのみを収録したバトルステージだったのですが、峠のような山沿いの道を車に乗って来たこともあって、その美しいCGに親近感を沸かせながら見ることが出来た記憶が有ります。

 

 

 それで某車漫画の二次創作にしてネタを入れようとも思ったのですが、そのような二次創作はあまりにマナー違反というか拒まれるものだったため、途中でオリジナルに戻すことにしました。知識不足で大変申し訳ありませんでした。

 そのせいもあって低評価が幾つか入って辛かったのですが、お気に入りをつけて下さった方もいて、とても励みになりました。本当にありがとうございます。

 

 

 さて、ここからはコネクター症候群の話をしていきたいと思います。

 コネクター症候群において最も語りたいのは「ネタ撃ちぶっぱ」です。これは作中で「コネクター症候群で溜まりに溜まったフラストレーションと、脳に刻まれた大勢に見られているという設定が、愛する火種によって大輪の花を咲かせる行為」と説明されていましたが、もっと分かりやすい説明がとあるダークファンタジーのテレビゲームにありました。

 製作者様は、恐らくですがコネクター症候群ではないにしてもネタ撃ちぶっぱに近いことを体験されているのだと思います。曰く、その業とは「火に対しての憧憬」なのだそうです。途轍もなく焦がれてしまうけれど、決して手が届かない存在に対する憧憬。それが形を成したものなのだと。

 

 

 ネタ撃ちぶっぱは正にそれな訳です。愛する人に向けた想いは満たされないからこそ、膨らんでいく。もともと自分の世界が大切な人間が、それを有り得ないほど制限されることで生まれる抑圧と、自由になることへの絶対に叶わない憧憬。

 そういうことを爆発させるのがネタ撃ちぶっぱだと言っても過言ではないと思います。

 

 

 しかしこの行為は後から二度と確認できません。どんなに凄いことだったとしても、どんどん消えていってしまいます。だから、こうやってその存在を書くことで同じことをしていた人が「私だけの力ではないのは残念だ」と思うかもしれませんが、そんなことを言っている場合ではないと思います。著者はそのダークファンタジーの中に似たような行為が登場することを心強く思いましたし、そもそもここまで各々で専門的になるものが完全に被るということはまず有り得ないからです。著者はそう思ってネタ撃ちぶっぱの存在を書きました。

 

 

 しかし自分と全く同じ人間を書いても面白くないと思い、登場するコネクター症候群の罹患者はコネクター症候群の天才にすることにしました。車で例えるなら、著者をドッカンターボのハチロクだとすると、フェラーリだとかランエボだとかNSXだったりするわけです。著者はツボにはまると凄いのですが、扱いが非常に困難なコネクター症候群の罹患者でした。それに対して作中で登場するキャラクターは、著者より遥かにパワーがあって扱いやすく、高い領域で生きている存在な訳です。そういうつもりで書かせていただきました。

 色味が無くなって不安に対する安全策が大事という時代で、コネクター症候群になるような繊細な奴にもっと進めと言ってくるので、神様がいるとすれば悪魔みたいな人だと思います。でももう、ここまで来たら最後まで走るしかないというのも事実です。

 

 

 ネタ撃ちぶっぱに使えるほどに体の一部と化した駄ネタやコネクトの不満が結構色んな曲にマッチすることだとか、相手と繋がって感じる幅が広がるように思える瞬間を感情を撃つと呼んだことだとか、圧倒的に不利な状況で希望を見つけてあんな事をしてしまう空間だとかを、どうしようもなく愛していました。それで、途中でやめることも無く書き上げたのだと思います。だから結局、自分のためにやった訳です。文句は言えませんね。

 

 

 このあとがきに書いたことは、前線を退いた人間の「あとづけ」でしかなく、そんなに当てにはなりません。

 そして著者の能力不足で、拙い文章でしか伝えられなくて申し訳ないです。

 著者は小学生の頃のような瑞々しい感性で行われる恋愛が大好きです。下手くそでしたが、そういった文章を書けて本当に楽しかったです。

 最後になりますが、この小説に興味を持って下さった方、本当にありがとうございます。私はとにかく、この小説が人の目に触れられたのが嬉しかったです。

 

 

 下にNGシーンを置いておきます。興味のある方は見てください。

 

 

 

 

 

 

 ジュリアが取り出したのは、黄色い液体の入った瓶だった。

 

 

 「これ、お酒なんだよ」

 

 「ん?……は?」

 

 

 近づいてラベルを見てみると、読みにくい英文字がそこかしこに並んでいた。

 よく解らないが、テキーラとかそういう度の強い酒なのではないだろうか。

 

 

 「どこで見つけたんや」

 

 「宿直室だよ。あそこってドアに鍵かけてないし、入り放題だった」

 

 

 酒の味が分かるっていうのか。大人だな、ジュリアは。

 ――いや、ていうか、宿直室に入ったのか⁉ それも忍び込んだんだろ。それは危なすぎるよ。

 

 

 「おい、それは危険…」

 

 「大丈夫だって別に。そんな事より飲もう、蜂蜜みたいに甘いかもよ。いや絶対そう。だって大人は皆飲んでるでしょ。子供たちに広めたくないから飲んだ人に不味いみたいなこと言わせて口止めしてるんだよ」

 

 

 ジュリアはキャップを回して外す。

 そしてそのまま期待に満ちた笑顔で唇に吞み口を近づける―。

 

 

 「待て!」

 

 

 ジュリアの手首と酒瓶を掴む。

 

 

 「え?」

 

 「その…体に悪いやん。ミカも早死にはしたないやろ? …それに実は、ワイは飲んだことあるけど…その…命を粗末にするからや。ワイは、そういう人間やから飲んで、そんで…えっと、不味いんや。ゲロやでこんなもん。やから止めーや、な? そんなことよりワイはアホやから―」

 

 「じゃあ飲んでよ」

 

 

 耳を疑わざるを得なかった。

 

 

 「な、なんやて…」

 

 「飲み慣れてんでしょ? じゃあ飲んでみてよ」

 

 「い、いや、そんな…だって、口で飲んだら間接キスやしさ…」

 

 「()なの?」

 

 

 嫌な訳あるかい‼ 

 せやけど…そんな度数高い酒…。

 くそ――。

 

 

 「見とけよ」

 

 

 覚悟を決めて黄色の液体を口に流し込んだ。

 だが、舌を刺すあまりの苦さと口中から溢れそうな不快感が、液体をベッドへと導いた。

 「おえぇぇ」

 入れた液体を全て吐き出しても残る苦みに耐えかねて、川から掬った水を口に含む。

 ………。

 

 

 「何やってんの、さっさと飲めよ」

 

 「あ…」

 

 

 やっと口の中が元に戻ってきた時、ジュリアは更に飲めと要求してきた。

 だが、こんな要求が、飲めるはずはない。

 

 

 「飲めって、飲め! 一気! 一気! 一気! 一気! 一気! 一気! 一気!」

 

 「そんな…簡単に」

 

 

 こんな我儘に応えられるはずはなかった。

  

 

 「飲めるわけないだろ‼」

 


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