牛若丸
酒呑童子からの「ぽんぽこ」呼びに抵抗が無くなっている事に気付き戦慄する今日この頃。
なお酒呑童子と酒を飲み交わす間柄という現状には何の疑問もない模様。
酒呑童子
酒蔵出禁組。
少し前に水着を着てさらに素早くなった牛若丸とチームを組んだところ、今まで以上に戦場を荒らし回ったのでマスターちゃんの許可なく水着牛若丸と出撃するのを禁じられたのは少し不服。うちも遊びたかったわあ。
マスターちゃん
とうとう出番を失ったモブ。
メカエリチャン一号機お迎え記念のお話。
『・・・・・・・・・』
『・・・・・・・・・』
「あーあ、出会ってしまいましたね」
「なあなあ、ぽんぽ」
「牛若丸と! 呼んで! 貰おう!」
「やん。耳元で叫ばんといて。ゾクゾクしてしまうわぁ」
「無敵かお前」
「んー、ふふふ♪ うちは好きなもんは好きなだけ、手元にしまっておきたいタチなんよ」
「そうか・・・・・いや答えになっていないぞ」
「そいでな、ぽんぽこ」
「うしわ・・・いや、もう良い。好きに呼べ」
「あら張合いのない」
「いいから話せ。まあ、どんな内容なのかは予想できるがな」
「それなら話が早いわぁ。あんな、そこに居るギンギラギンのカラクリ娘二人」
「メカエリチャンとその二号機だな」
「なんでさっきから見つめあってるん?」
「今日の出撃編成は確認したか?」
「んー。うちは「ちぇいて城」攻略が終わるまで休んでてええよって旦那はんに言われたさかい、最近は見てないんよ」
「怠惰な・・・」
「いや、あんたもやろ。昨日も朝から晩までうちと一緒にベロンベロ──」
「ンにはなっていない。断じて!」
「ええー?」
「・・・・・・話を戻すぞ」
「はぁい」
「今回の編成表に書かれた名前がな「メカエリチャン」としか書かれていなかったのだ」
「あらぁ。それじゃあまさか」
「ああ、そこのメカエリチャン二人はどちらが編成されるのか、或いは双方が含まれているのか。片方だった場合はどちらが行くべきか、それで睨み合っている」
「んー、今までやったら二号さんが行けばええんやけど」
「うむ。今回からは一号が新たに参入した故、な」
「もー、旦那はんもおっちょこちょいやわぁ。名前はだぁいじな物なんやから、ちゃんと書いたげないと、ねぇ? ぽんぽこ」
「そうだな。名前は大事だが、今のお前が言ったところで欠片ほどの説得力もないぞ」
「あらそう?」
「こいつ・・・!」
「ふふふ、どうしたん? そないに熱ぅい視線向けてきて。うち体が火照ってしまうわぁ」
「そうかそうか、そんなに身体が熱くて仕方がないなら協力してやろう」
「それって──やん♪ ぽんぽこの助平♪」
「さあ、行くぞ──」
「あらあら、うちとうとう食べられてしまうんやね」
「
「・・・・・・・・・・・・まあ、分かっとったけどね──あん、そないに引っ張られたらお手手が抜けてまうよ」
「いっそ抜けてしまえ!」
『・・・・・・なんなのアイツらは。散々わたしたちを不躾に眺めていたと思ったら、今度は手を繋いで去っていったわ』
『あれなるは、ライダーのサーヴァント「牛若丸」とアサシンのサーヴァント「酒呑童子」』
『!! では、彼女達があの噂の』
『ええ。マスターと共に特異点を駆け抜け、その背を合わせて数多の戦場を蹂躙し、跋扈した──』
『『カルデアのトップサーヴァント。天下無双のケンカップル・・・・・・!』』
やったー! メカエリチャンが2機とも揃ったぞぅ!
私のカルデアだと二号機が先輩なので、すげぇドヤりながら一号機をお迎えしてそう。