元英雄が紡ぐ物語   作:因幡の黒兎。

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うぉ…。以前の投稿で、四時間かからずに1000UA突破してやがる。計5000UA突破。

お気に入りも100人越えた…。

…これって、楽しみにしてもらってるって思っても良いのかな?


G-WOOD様、高評価ありがとうございます。



兎=王子様(裏の顔あり)

汚い部屋の唯一普通に綺麗なベットの上(で寝そべっている兎くんの上)で、ロリ巨乳女神は万歳をしながら叫んだ。

 

 

ヘスティア「やったね! ついに2人目の家族だぁー!」

 

 

ベルの背に恩恵を刻んだ。燃え上がる聖火の如く、恩恵は未だに朧気な青白い光を帯びていた。

 

 

ラム「と言う事で、よろしくな? ベルくん」

 

ベル「こちらこそお願いします! ラムさん!」

 

ラム「あのなぁ…俺達は家族なんだぞ? 敬語なんて必要無いし、さん付けもやめろよな」

 

ベル「うっ、うんっ! よろしくね? ラム!」

 

 

兎だ。完全に兎やな。

 

アイデn(ryのアホ毛が兎っぽい形になっている。きっとベルくんを見たからだろう。

 

 

ファイ「昔のラムに似てるわね」

 

ベル「えっ?」

 

ファイ「昔のラム、貴方みたいに白い髪に紅い眼だったのよ」

 

ベル「そうなの?」

 

ラム「あぁ。俺、よく白兎って呼ばれてたぜ」

 

 

ウォレットチェーンの先に付いている懐中時計を開くと、9時半。

 

ラムの額を、一筋の汗が伝った。

 

 

ラム「30分オーバーした!?」

 

ヘスティア「どうしたんだい、ラムくん?」

 

ラム「9時には帰ってこいって言われてたんだよ!」

 

 

窓を空け、足を掛けながら身を乗り出す。

 

 

ラム「今度家買ってやるから今日は宿に泊まってくれ! 金は今度払うからファイが立て替えといて! ばいちゃ!」

 

 

そう言ってラムは窓から飛び降りた。

 

お知らせ。ラムが飛び降りたのは、バベルの7階。…相当高いです。

 

 

ベル「えぇぇぇええぇぇえぇ!?」

 

 

まずは驚きの声。その後にヘスティア達に大丈夫だと聞いたのだろう。今度はさっきの言葉にツッコミを入れた。

 

 

ベル「家ってそう簡単に買うものじゃ無くないですかぁああぁあぁぁっぁぁあ!!!!?」

 

 

……おっしゃる通りでございます…。

 

 

 

 

 

 

 

 

▽ ▽ ▽ ▽ ▽

 

 

 

 

 

 

 

 

ラム「うぅー…」

 

 

頭の天辺に大きなたんこぶの出来たラムが涙目で料理を作っていた。

 

 

ルノア「ラム! 今日のオススメ3つお願い!」

 

ラム「うわぁーん!」

 

 

今日のオススメ、新鮮魚の姿揚げ。今作っているのは30人前のナポリタン。

 

1人だと手に余る。と言うか辛すぎる…。

 

 

ラム「こんなの横暴だ! 1人でキッチン任せるなんて! ついにミアも頭狂ったぁ!?」

 

ミア「聞こえてるよッ!」

 

ラム「ふにゃっ!!!」

 

 

何処から途もなく飛んできた鍋が頭を打ち付け、『ゴーンッ!』と人体からは鳴ってはいけない音を立てた。

 

 

ラム「いっ、たい頭あぁあ! って焦げる! パスタ焦げちゃう!?」

 

 

急いで何十人分ものあるナポリタンに火を通していたフライパンを動かし、3秒で魚の腮と内臓を抜く。そして衣をつけて沸騰しかけの油に入れる。

 

 

ラム「ナポリタン出来た! 5番テーブルから運びやがれ! まだまだ有るからな!?」

 

 

皿に盛り付け、次の料理に手をつける。

 

どんなに強くなっても(店員)ミア(オーナー)に勝てなかったよ…。

 

 

クロエ「ラム! 運ぶの手伝うニャ! 全然手が足りないニャぁ!」

 

ラム「う゛な゛あぁぁあぁぁ!!!」

 

 

盛り付けたばかりのナポリタンを4つ持ち、運ぶ。

 

 

―舐めてんじゃねぇぞゴラァ!

 

―やんのか!?

 

―上等じゃねぇか! やってやらぁ!!!

 

―ぶっ殺してやる!!!

 

 

喧嘩してるけど、どーでも良い。このナポリタンは確か8番てーぶrッ!?

 

 

『バシャッ!!!』

 

皆『あっ………』

 

 

飛んできたジョッキ。それが顔面に当たり、中に入っていた酒が服と身体を濡らした。

 

持っていたナポリタンも地面にぶちまけられ、立っていた場所がミートソースで赤に変わってしまった。

 

 

ラム「………」

 

 

頭に乗っていたジョッキが地面に落ち、カランと木が跳ねた。

 

 

ラム「………おい」

 

 

ドスの効いた声に皆の肩がビクリと跳ね上がった。

 

顔は濡れた長い髪で隠れて見えないが、放たれている異様な殺意の渦に先程まで暴れていた冒険者四人がビクビクと震えている。

 

 

ラム「何うちの店で暴れてくれてんだ、ア゛ァ゛? 俺はなぁ、さっきからムカついて暴れたいって思ってたんだわ」

 

 

あぁ、どうして先程ジョッキを投げてしまったのだろうか…。

 

男達は遅すぎる後悔に絶望していた。

 

 

ラム「選ばせてやる」

 

 

見えた顔。口を三日月のように裂き、金と紅の瞳がその怒りを物語っていた。

 

 

ラム「絞首か、斬首か。どっちが良い?」

 

 

ガタガタと恐怖で震える男達。返事が無く、ラムは歯軋りを始め………

 

 

ラム「テメェ等ゴミ共は最初から黙ってれば良いんだよッ!!!」

 

 

いつの間にかラムが男達が居た場所で拳を下げていて、床には男達の顔面が埋まっていた。

 

 

皆『………』

 

ラム「………」

 

 

歯軋りをやめ、背伸びをする。

 

すると急にラムは犬神家状態の男達の腹部をサンドバッグに見立てて殴り付け始めた。

 

 

皆『ッ!?』

 

 

4人全員数十回ほど殴り、足を持って引っこ抜く。顔面崩壊して死んでいるような男達を雑に持ち上げ、外に投げる。

 

ポケットから何かを取りだし、死体のような彼等に適当に掛けて扉を閉めた。

 

 

ラム「ふぅ…。疲、ッかれたぁー」

 

 

スッキリした表情で笑みを浮かべるラム。

 

 

ラム「じゃ、次騒ぐ奴が居たら全員犬神家だから…。ごゆっくり御食事をお楽しみ下さいね?」

 

 

何時も以上に良い王子様スマイルを浮かべ、あくm…では無くラムはキッチンへと消えて行った。

 

 

皆『………怖っ…』

 

 

店員以外の全員、紳士淑女少年少女その他の全員が声を揃えて今さっきまで目の前で起きていた光景の感想を漏らした。

 

 

リュー「これは片付けが大変ですね…」

 

アーニャ「キレたら暴れる癖、やっぱり直させるべきかにゃぁ?」

 

クロエ「このままで良いんじゃニャい?あの暴走癖も纏めてラムは格好いいニャ!」

 

ルノア「まぁ、あれがラムだしね。あの暴走癖に私達は助けられたんだし」

 

シル「ほらほら。ささっと掃除しちゃうよ~」

 

 

皆『(なんで動揺してないの…?)』

 

 

床に五つの穴が空き、酒とパスタが散乱しているこの現状。彼女達は見慣れているのだ。

 

 

―落とした分のナポリタン出来たよ~

 

 

皆『(3分も経ってないぞ?出来るの早くね!?)』

 

 

今度は店員も含めて全員驚いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

▽ ▽ ▽ ▽ ▽

 

 

 

 

 

 

 

 

今日も1日頑張った! お兄ちゃん疲れたよ!

 

 

アーニャ「今日も疲れたにゃ…」

 

ラム「猫まんま作ろっか?」

 

アーニャ「お願いにゃ!」

 

ラム「オッケー、猫組は鰹節多目にしてやる」

 

アーニャ、クロエ「にゃぁ~♪」

 

シル「なんだかご機嫌ですね♪ 何か良いことがあったんですか?」

 

ラム「あぁ。暴れられたし、新しい家族が出来たんだよ!」

 

リュー「先程の少年ですか?」

 

ラム「yes! 名をベルくんだよ!」

 

 

上機嫌なラムに、シル達も嬉しくなる。人を好きになった事の無かったここの店員は、このような暖かい気持ちを知らなかった。

だから、余計に彼を意識してしまうのだ。

 

髪を耳に掛ける仕草や、嬉しそうに頬を緩ませるそんな表情、少しだらけた性格も全部。

 

 

シル「え、っと…ちゃんと良い子でしたか?」

 

ラム「うん。ビクビクしてるけど、優しい良い子だったよ。…ちょーっと初々し過ぎるけど…」

 

クロエ「何かあったニャ?」

 

ラム「ティアにキスされたんだが、それ見ただけで真っ赤になって放心しかけてた」

 

リュー「……キス、したんですか…?」

 

ラム「したんじゃ無くて、されたんだよ。押し倒されてな」

 

ルノア「でも、ラムが押し倒されるなんておかしくない?」

 

アーニャ「そうにゃ。この中で一番レベルが高いのに、あっさり倒されるかにゃぁ?」

 

ルノア「と言うかあり得ないでしょ」

 

ラム「いや、そのまま突っ込んで来たらティアが首痛めるだろ?衝撃が無いように倒れてやったんだよ」

 

皆『…へぇー』

 

ラム「…え、何。なんで皆不満そうにしてんの?」

 

シル「ヘスティア様だけズルいです…」

 

ラム「朝にねっとりとディープキスしたのに、5秒経たずのちょっとしたキスに嫉妬するのかよ」

 

 

思い出したのか、全員みるみる頬が桜色に染まる。

 

 

ラム「まぁ、したいなら夜に部屋来い。今は飯をな?」

 

 

これが歳上の余裕である。

 

 

 

 

 

 

 

 

▽ ▽ ▽ ▽ ▽

 

 

 

 

 

 

 

 

ラム「出来たぞ。シーザーサラダに猫まんま、シーフードグラタンと4種のお楽しみピザ!」

 

リュー「これは15分で出来る物なのですか…?」

 

ラム「これくらい普通だろ?」

 

シル「普通…じゃ、無いですよ…。…私、料理には自信があったんだけどなぁ~……」

 

アーニャ「相手が完璧過ぎると辛いにゃ…」

 

ラム「安心しろ。俺はお前らの駄目な所も好きだぞ?」

 

アーニャ「にゃにゃ!?/////」

 

ラム「と言うか、俺はお前らに楽して欲しいから完璧になろうと頑張ってんだぜ?」

 

 

ピザを切り分けながらラムはそう答える。

 

 

ラム「まぁ、お前らは俺が守るから。いつでも頼れよ~……ッよし、準備出来たから食べ始めよっかね?」

 

 

ミアは今日は居ない。6人で好きなだけ楽しめるのだ。…日頃の鬱憤晴らしと言う方が多いかもしれない。

 

 

ラム「いただきます」

 

皆『いっただきま~す!』

 

 

こうして晩餐が始まった。

 

 

クロエ「何時も通り美味いニャ!」

 

ラム「半分くらいまで減ったら塩昆布を乗っけんのも良いぞ?」

 

アーニャ「そうだったのかにゃ!?」

 

ラム「お前、もう全部食い終わってんじゃん…。おかわりするか?」

 

アーニャ「するにゃ!」

 

クロエ「ミャーも!」

 

ラム「はいはい。それまではサラダとピザをお楽しみ下さいな」

 

 

渡されたお茶碗を2つ持ち、ラムはキッチンへ。

 

 

シル「ほんと、ラムさんって完璧過ぎだよね…」

 

リュー「えぇ、同意です」

 

アーニャ「あぁ言うのを『いけめん』って言うのかにゃ?」

 

クロエ「ラムがイケメンじゃニャかったら、誰がイケメンになるのニャ?」

 

ルノア「容姿も良いけど優しい所とか、他の所とかもあるじゃない」

 

シル「結局は、ラムさんは罪な男だよね♪」

 

リュー「ふふっ…そうですね…」

 

アーニャ「リュー、デレデレにゃ~」

 

クロエ「あの【疾風】が、こんなに乙女だとは思わなかったニャ~」

 

ルノア「確かに。…でも、あの日は凄かったわよね…」

 

シル「あの日って?」

 

ルノア「ほら、私とクロエがリューを仕留めに来た時の事よ。まさかラムが【月夜の執行人】だったとは思わなかったわよ…」

 

リュー「犯罪者や裏社会の悪人を大量に殺し、悪行の証拠を死体に乗せて月夜に消える執行人……でしたっけ?」

 

クロエ「特例で、赤い月の日は【赤月の死神】とも呼ばれてたニャ!」

 

シル「うわぁ、格好いい…」

 

アーニャ「暗殺者、兼、賞金稼ぎの執行人が、まさかあんな暴走癖のあるイケメン君だと誰も思わないだろうにゃ~」

 

クロエ「裏社会ではその名を知らない者は居ない程だったニャ!」

 

ルノア「確か、その正義の賞金稼ぎに憧れて裏社会に来た馬鹿も結構居たものね…」

 

リュー「えっ、そうなんですか…?」

 

クロエ「ソイツ等は馬鹿ニャ。幾らなんでも裏社会を舐めすぎニャ!」

 

シル「そして、その正体はオラリオから消えた伝説の……」

 

ラム「おろ?なんの話しようとね?」

 

皆『っ!?』

 

 

後ろに首を傾げたラムが居て、皆驚いた。

 

 

ラム「なんば話しようと?」

 

リュー「なんで博多弁なんですか…?」

 

ラム「なんとなくやでぇ~」

 

ルノア「今度は関西弁…」

 

 

持っている二人のお茶碗には、並々に猫まんまがつがれていた。

 

と言うか、なんで二人とも博多弁と関西弁を知ってるんだ? …あ、しまったー。そう言えば自分で言ったんだったー。

 

 

ラム「さっき、俺の黒歴史の事話してなかったか?」

 

シル「黒歴史?」

 

ラム「俺が【月夜の執行人】とか呼ばれてた時の事だよ…」

 

アーニャ「なんで黒歴史なのにゃ?」

 

ラム「いや、殺した後に中二病チックな事言ってたから…」

 

ルノア「ふふっ…『フッ…これが裁き、悪を裁くのは我と我の半身であるこの鎌の役目なり!』……とかね」

 

ラム「ぎゃあぁぁぁぁあぁ! 言うなぁぁあぁ!!!」

 

 

顔から火が出る気分だ! 恥ずかしいなぁぁあぁ!! 恥ずか死にしちゃうよぉッ!!!

 

 

クロエ「『我は何時でも見ているぞ。お前達の悪事を、罪を、罰を。愚か者共、今こそ執行の時間だッ!』…とかニャぁ?」

 

ラム「くぁwせdrftgyふじこlpぅにゃー!!!?!?」

 

 

言葉になっていない何かを言いながら口を押さえてクロエを押し倒した。

 

 

ラム「それ以上言ったら食べちゃうぞ! 性的な意味で!!!」

 

クロエ「むしろバッチ来いニャ!///」

 

ラム「反応おかしくねぇか!?」

 

 

この後にルノアも調子に乗って【月夜の執行人(中二病チックなラム)】の発言を言おうとし、本当に性的な意味でラムに貪られた。

 

………結局、今夜もお楽しみだった…。

 

 

 




主人公の過去、少し前までは【月夜の執行人】、【赤月の死神】と呼ばれる暗殺者兼、賞金稼ぎだった。

オリ主は相当強いですし、相当モテます。豊饒の女主人の店員(ミア除く)は全員ラムにぞっこんです。

ミアが入っていない理由? …おばさんがハーレム入って、イチャつくとか誰トクだよ(真顔&小声)…。

それでは、また来週~ヾ(´・ω・`)ノ゙


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