豊饒の英雄が紡ぐ物語   作:白兎。
<< 前の話 次の話 >>

13 / 28
もう1つの方が詰まったし、こっち書きながらゆっくり書こ…。

一万UA突破。お気に入りも200突破です。

紅月雪様、青木鏡花様、担々麺様、FU-rin様、メロンカントク様、高評価ありがとうございます。

あと、30日に俺、何かしましたっけ? 新しいの投稿してないのにUAが凄く増えて怖かったんですけど…。

あと、言い方は厳しくなりますが…面白く無かったら見ないで下さい。意外と俺の豆腐メンタルが崩れかけたんで。

名前は書かなくても良いと思いますが…。と言っても、もう見てないかな? そうだと言う事を祈ります。

ここを見つけた無関係の皆様。冒頭に愚痴などを残してしまい、申し訳御座いませんでした。




ベルくんと、ダンジョンと、出会いと

ラム「ふわぁ~……(´д⊂)‥」

 

 

大きな欠伸をしながらベットから降りる。今日は俺、休みの日だし…二度寝しよっと……。

 

 

ラム「………ん?」

 

 

不意に眼に入った時計は9時を指していた。

 

あれ? 確か今日って、ベルくんとダンジョンに行く日じゃ……。

 

 

ラム「…あぁッ! 忘れてたぁ!?」

 

 

一瞬で眠気が吹き飛び、ベットから飛び起きる。

 

驚きでアi(以下略!)のアホ毛も跳ねて重力無視して直立していた。

 

クローゼットを開けて服と防具、大鎌のストラップを取り出す。

 

 

ラム「まさかこんな大切な事を忘れてた何てぇ!?!」

 

 

Tシャツの上から黒いパーカーを着て、ガーコパンツを履いてベルトを締める。

そして特注の黒赤のライトアーマーに、白と金のガントレットを付けて、ブーツの紐をギュッと縛った。

 

 

ラム「よっしゃ、行くか!」

 

 

部屋を出て階段を飛び降りるように下り、皆に挨拶をする。

 

 

ラム「おはよ!」

 

シル「おはようございます♪」

 

リュー「あ、ラム。やっと起きましたか…。まだクラネルさんは来ていませんよ」

 

ラム「良かったぁ、ここで遅刻したら先輩として格好つかないもんな…」

 

ルノア「格好なんか気にするの?」

 

アーニャ「昨日あんなにはしゃいで困らせたのににゃ?」

 

クロエ「少年の前でミャー達にキスして、真っ赤にさせたのにニャぁ~?」

 

ラム「るっせぇ、あん時は酔ってたんだよ」

 

 

そもそもお前達が黒歴史言おうとしたからだろ。俺は悪くねぇっての。

 

 

シル「ラムさん、ラムさん!」

 

ラム「どったん、シルちゃん?」

 

シル「お弁当、皆で作ったんです。持っていってくれませんか…?」

 

 

モジモジとしながら大きな二段弁当を差し出される。しっかりと青い布に包まれてあるのに二段だとわかった理由? 見たらわかるでしょ。

 

 

ラム「えっ…。皆で?」

 

シル「はい…」

 

 

ラムの頭の上にあるアホ毛がみょんみょん動いている。

 

 

ラム「マジで良いの? ホントに!?」

 

シル「え…?」

 

ラム「おぉ~! 俄然やる気出てきた!」

 

 

破顔させて喜ぶラム。中身は40代後半なのに大人げない? いや、精神も子供化してるから問題ねぇよ!

 

 

ラム「大切に食うな? ありがと」

 

シル「え、えへへ~///」

 

 

今は客居ないし、別に良いよな?

 

 

ラム「お前らもありがとな。大好きだぜ♪」

 

皆『………。ッ!?/////』

 

 

不意打ちに一度首を傾げたが、その言葉をようやく理解出来て『ボンッ!』と、赤くなった。

 

 

ラム「ククッ…、本当に可愛いなぁ?」

 

 

ラムの目の前にデジタルな板が現れ、その中に渡された弁当箱を入れる。

 

 

ラム「今から昼が楽しみだなぁ~」

 

ミア「あんたはまず朝飯だろう?」

 

 

座っていたカウンター席の前に、チキングリルがドンと置かれる。

 

 

ラム「いっただっきま~す♪」

 

 

ガントレットを外し、ぶん投げられたナイフとフォークを指の間でキャッチして綺麗にグリルを切り分け口に運ぶ。

 

良い子の皆さんは、ナイフを投げるなんて危ない事をしたら駄目ですよ?

(作者は投げつけられた事があります…)

 

 

ラム「朝から肉って、贅沢だよね~」

 

リュー「ラムは本当に美味しそうに食べますね」

 

ラム「だって美味しいも~ん♪ あ、一切れ食う?」

 

リュー「では…」

 

 

その先は何も言わずにリューは口を開け、ラムも特にどうと言う訳でも無くフォークで切ったチキンを食べさせる。

 

 

リュー「…むぐ……ん、……やはり美味しいです」

 

ラム「うんうん、肉は美味いよな」

 

リュー「そう言う訳では無く……」

 

ラム「?」

 

リュー「…ラムに食べさせて貰うと……何時もより美味しく感じます…///」

 

ラム「………え、ほんと反応可愛過ぎじゃね…?」

 

リュー「うぅ…/////」

 

 

この娘食べたい、性的な意味で貪りたい。

 

 

ラム「なぁミア。どうしてリューとかシル達はこんなに可愛いんだ? 俺、アラフォーなのにぞっこんなんだけど」

 

ミア「のろけ話するなら外行きな」

 

ラム「えぇー?」

 

ミア「アンタ、本当に裏社会では伝説とか言われてた暗殺者かい? ただの少年にしか見えないよ?」

 

ラム「はぁ…。……ククッ…、やはり姿を偽りし我が本性はお主すらも理解出来ぬようだなぁ…? 無知な者よ…我は罪と悪を裁きし執行人…その愚かで滑稽な身にしかと刻み付けるのだなッ!」

 

ミア「………すまなかったね…」

 

ラム「本当だよ! 俺だってこう言う事すんの恥ずいんだぞ!?」

 

ミア「(勝手にやったことだろうに…)…悪かったさね…」

 

 

すんげぇー恥ずかしい/// キャラ作りだとしても俺、ほんといい歳して何やってんだか…。

 

 

ラム「別に良いし。俺、言い方変えれば40年分の記憶があるだけの17歳だもん。問題ないし」

 

 

プクゥーと頬をいっぱいに膨らませて、そう言う。本当の事だし、別に現実逃避じゃ無いし。

 

………うっさいなぁ! 確かに中身はアラフォーだけど心は子供だよッ!

 

 

ラム「ベルくん、まだかねぇ? あーんっ…もぐ…」

 

 

口周りにソースが付いているが、気付かないままで肉を噛む。

筋がちょっと固いや…。食べごたえがあって良いんだけどな。

 

 

シル「あ、ベルさん来ましたよ」

 

ラム「マジ? 早く食わなきゃじゃん」

 

 

残りの全部をまとめて串刺しに大きく開いた口に入れる。ゴックンと喉を鳴らして一気に飲み込んだ。

 

 

ベル「すみませんッ! 遅れました!」

 

ラム「おはよ、ベルくん。遅かったね?」

 

ベル「昨日、楽しみで中々寝付けなくて……」

 

ラム「駄目だよ~、冒険者なんだから時間にはきっちりね?」

 

 

そう言うが、格好つかない。理由と言えば、口周りにベッタリと付いた照り焼きソースと、ラムも寝坊しているからだ。

 

それを聞いていた皆は必死に笑いを堪えているのだが、肩がプルプル震えていた。

 

 

ラム「じゃ、ダンジョンに理由を求めに行きますかね!」

 

リュー「その前に…」

 

 

テーブルナプキンで口元を拭かれる。ちょっと痛いんだけど…。

 

 

リュー「…はい、拭けましたよ」

 

ラム「なんか付いてた?」

 

ミア「ラム、まさか気付いて無かったのかい?」

 

ラム「え?」

 

シル「お口にいっぱいソースが付いてましたよ?」

 

ラム「(;`・ω・)ノ」

 

 

びっくりしていると、ベルも含めて全員が笑ってきた。

 

 

ラム「ほっぺに付いてたらわかる訳無いじゃん…///」

 

ベル「………」

 

ラム「ん? ベルくん、どうしたん?」

 

ベル「…いや、なんか可愛くて…」

 

ラム「………お前、道は踏み外すなよ?」

 

ベル「え、どう言う意味?」

 

ラム「どうせお前は責められるんだろうから、男には手出さない方が良いぞ」

 

ベル「本当にどう言う意味!?」

 

ラム「さてさてさ~て、ガントレットも着けたし? 頑張りましょうーか」

 

ベル「ねぇラム! 答えてよぉ!」

 

ラム「じゃ、行ってくるわ」

 

ミア「今度は4時までに帰ってくるんだよ?」

 

ラム「わぁーてるよ」

 

ベル「ちょっと、ラム?」

 

シル「前みたいに死にかけで帰ってきたら、怒りますからね?」

 

リュー「敵にハンデとして、身体を斬るとかも許しませんから」

 

ラム「はいは~い」

 

ベル「ねぇラムぅ!」

 

 

全員、涙目のベルをあえて無視する事にした。

 

ベルくん、哀れなり。

 

 

 

 

 

 

 

 

▽ ▽ ▽ ▽ ▽

 

 

 

 

 

 

 

 

ダンジョンへの道を歩いていた時、ある事が気になった。

 

 

ラム「そういや、ちゃんと冒険者登録はした?」

 

ベル「うん。昨日ヘスティア様と一緒にギルド行ったよ」

 

ラム「ならばOK」

 

 

心配は必要なかったようだ。

 

ティアの事だから登録とか忘れてそうだったけど、ファイも居たし…。言ってくれたのかな? なら今度お礼しよっと。

 

 

ラム「しっかりナイフも持ったか?」

 

ベル「はい!」

 

 

軽装を纏っているベルは、腰のベルトに付いているナイフを見せてくる。

 

 

ラム「それってギルドで支給されたナイフ?」

 

ベル「うん。前から持ってたナイフは今日は持って来てないけど…」

 

ラム「…え、1本しか持ってきてねぇの?」

 

ベル「? うん。ダメだったかな?」

 

ラム「ダメに決まってんだろ…。それ、すぐ壊れんぞ?」

 

ベル「あっ…」

 

ラム「しかも、全ステ0だろ?」

 

ベル「ぜんすて?」

 

ラム「全ステータスの事。0なのに素手じゃ一層のゴブリンも倒せないって」

 

ベル「そうなの?」

 

ラム「……やっぱりダンジョン行くのやめようかな…」

 

ベル「何でぇ!?」

 

ラム「ダンジョンに基礎知識無しに潜るのは間違ってる」

 

ベル「うぅ! で、でも昨日! 少しはエイナさんに勉強を教えて貰ったし…」

 

ラム「馬鹿がダンジョンに潜るのも間違ってる」

 

ベル「ぇいうッ!」

 

ラム「結果、ベルくんがダンジョンに行くのは間違ってる」

 

ベル「酷いよぉ!」

 

ラム「まぁ、俺も居るから大丈夫かな…。知識はダンジョンで教えてやるから」

 

ベル「やったぁ~♪」

 

 

…やめた方が良いかな…?

 

不安が倍増しながらも、ギルドについてしまった。

 

 

ラム「よし、行きますかね」

 

ベル「おぉ~!」

 

 

※ラムは過去、ギルドの説明を受けずにダンジョンに潜っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

▽ ▽ ▽ ▽ ▽

 

 

 

 

 

 

 

 

ダンジョン一層、『始まりの道』

 

薄い青色の壁で構築されている、横幅が広い大通りのような場所。

 

 

ラム「ここで出てくるモンスターは何かわかる?」

 

ベル「え、えっと…」

 

ラム「ここでは『ゴブリン』や『コボルト』とかの低級モンスターだけだよ。…これ、マジで俺が怒られないかな…?」

 

 

流石に何も知らずにダンジョンは早いよな…。俺でも少しは勉強してたし。

 

 

ラム「ダンジョンは未知の穴、無限の迷宮、凶悪なモンスターの坩堝。下に行くにつれ広く、階層も広くなる。蟻の巣みたいなとこだ」

 

ベル「う、うん…」

 

ラム「ここには絶対が無い。どんなに強くても、ひょんな事から死に至る事があるんだ」

 

 

だから、絶対に舐めてはいけない。

 

うわ…特大ブーメランじゃん。俺、毎回舐めてかかってる…。

 

 

ラム「じゃあまず、あれを蹂躙するか」

 

ベル「?」

 

 

指差す方にはコボルトが3匹。大鎌を構えてニタリと笑う。

 

 

ラム「まぁ、どんな敵にも一撃必殺の特殊技があるんだよ」

 

ベル「なにそれ格好いい!」

 

ラム「見とけよ」

 

 

鎌を片手に一瞬でコボルトの後ろに回り込み、反応させるでも無く首をかっ斬る。

 

 

ラム「はい、これが一撃必殺。『首ちょんぱ』だぜ」

 

ベル「………」

 

ラム「あれ? ベルくん、何であんぐりしてるん?」

 

ベル「……いつの間にそこまで? と言うか、いつ鎌を振ったの?」

 

ラム「は?」

 

 

首を傾げているが、今の行為は一秒掛からずに終わらせている。

20メートルを一瞬で移動し、音速で鎌を振った。

 

何時ものラムからは考えられない程の動きにベルは驚いていた。

 

 

ベル「ラム、レベル何?」

 

ラム「んー? 秘密だよ~♪」

 

ベル「えぇー、家族なのにぃ~?」

 

ラム「あはは~、レベル3だよ」

 

 

豊穣の女主人の()()()()レベルが高いのだが、ベルくんには本当のレベルを言わない。だって、ここで驚かれるのは困るし、正体バレたくないし。

 

 

ラム「次はベルくんがやってみようか。ちょっと待ってて?」

 

ベル「…え?」

 

 

ラムが何処かに走って行き、取り残されたベル。

 

数秒後……

 

 

ラム「ベルく~ん!」

 

ベル「ラム!?」

 

 

手を振って、楽しそうに笑ってこちらに走ってくるラム。

 

…だが、その後ろには大量のモンスターの群が追ってきていた。

 

 

ラム「ベルくんにはこの量は難しいと思うし、一匹まで減らすね~」

 

 

振り返ったラムの身体が消えたと思いきや、いつの間にか大量のモンスター達の後ろに居て、一秒遅れでゴブリンを一匹残して全てのモンスターがバラバラの肉片に変わって灰化した。

 

 

ラム「後はがんば~」

 

ベル「うっ、うん! 僕だって頑張るんだ!」

 

 

ナイフを右手に構え、駆け出す。

 

いやぁ~、今を楽しんでるねぇ~。頑張れ、若者よ…。

 

と、アラフォーは染々感じています。まだまだ昼だが黄昏てます。

 

 

ベル「せいッ!」

 

 

数十秒でゴブリンは倒され、灰に変わった。

 

 

ベル「やった! ラム見て! ゴブリン倒したよ!」

 

ラム「ほいほい、頑張ったねぇ~」

 

ベル「えへへ~♪」

 

 

ラムはほのぼのしながらベルの頭を撫で、ベルはそれに喜び笑みが溢れる。

完全に兄弟の絵面だ。

 

 

ラム「うんうん、初めてにしては上手だったよ」

 

ベル「ほんと?」

 

ラム「あぁ。じゃあ、問題です」

 

ベル「?」

 

ラム「今、モンスターを倒した時に出てきた紫色の石は一体なんでしょうか?」

 

ベル「あ、これの事?」

 

ラム「うん」

 

 

地面に落ちていた石を拾い、首を傾げるベルくん。

 

 

ラム「正解、言おっか?」

 

ベル「お願い」

 

ラム「これは魔石だよ。これを換金して冒険者は金を稼ぐんだぜ」

 

ベル「凄い大切な物じゃん! そのままにしかけてた…」

 

ラム「これをモンスターが食ったらヤバいからな。忘れずに回収する事」

 

ベル「…ラム、ならあれ…」

 

 

後ろを指差されて見てみると、先ほど瞬殺したモンスター達の魔石が転がっていた。

 

 

ラム「……いっけね」

 

ベル「ラムって、なんかちょっと抜けてるよね」

 

ラム「それは年上に言って良い事じゃねぇぞ…」

 

 

革袋に大量の魔石を入れる。

 

 

ラム「じゃあ、もう少し下の階層に行ってみよっか」

 

ベル「どれくらいまで行くの?」

 

ラム「軽く五階層くらいかなぁ~」

 

ベル「僕が行っても大丈夫?」

 

ラム「俺が守るから問題ないのだよ。」

 

 

これがこの後、後悔する事になるのだが…まだラムは知らないでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

▽ ▽ ▽ ▽ ▽

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、やって来ましたよ? 五階層。

 

ここに来るまででベルは大分戦いに馴れてきたようで、でも大半の敵は俺が倒したので簡単にここまで来れた。

 

実は、ラムがダンジョンについて説明しながら来ていたので結構な時間が経っているのだが…

 

 

ラム「ここからは赤蟻こと『キラーアント』とかが出てくるから気を付けろよ? お前はゴブリンかコボルトだけを相手しろよ~」

 

ベル「わかった」

 

 

よろしい。ならば始めますかね。

 

 

ラム「………」

 

 

と、言っても…

 

 

ベル「なんか、モンスターが一匹も居ないね…」

 

ラム「なぁ~。…ちょっとおかしかねぇか?」

 

 

ちょっとと言うか、めっちゃおかしい。こんな事普通はあり得ない。前みたいに階層のモンスターを遊びで全滅させた訳じゃねぇしな…。

 

 

ベル「あれぇ~?」

 

 

トコトコと小走りで奥まで行ってしまう兎くんに気付かずに、ラムは何かの気配を感じていた。

 

 

ラム「……あ、なんか来てる…」

 

 

この感じ…ミノタウロス? なんでここまで上がってきてるんだ?

 

 

ラム「まぁ、関係ねぇか。別にベルくんが戦う訳じゃねぇしな」

 

 

ん? あれ、ベルくんは…?

 

………?

 

 

ラム「居ないいぃいいぃ!??!」

 

 

ベルくんは!? ベルくんは何処へ!?

 

 

ラム「ベルくん! ベルくううぅんッ!?」

 

 

慌てて大鎌をストラップに戻してベルトのポーチに入れ、走り出す。一体俺の弟くんは何処に居るんだぃ!?

 

 

うわあぁぁぁあぁああぁぁああぁッッッ!?!?

 

 

なんか聞こえた! いや、どう考えても悲鳴やんけ!

 

 

ラム「ベルくん? 何処居るん!?」

 

 

操作画面(メニュー)展開(オープン)地図(マップ)検索で『ベルくん』を!

 

視界に時刻やメニュー、そして真ん中に大きな地図が現れた。

 

白点は…あった!

 

 

ラム「結構遠くに居るのか…」

 

 

行きますかね!

 

地面を蹴るように走る。2秒足らずで視界にベルくん…と、大きな牛野郎が追い掛けっこをしていた。

 

 

ベル「らむぅううぅ! たっ、助けてえぇぇぇえぇぇえぇ!!!」

 

ラム「なら止まれ! じゃねぇとお前ごと斬っちまうだろ!?」

 

ベル「そんな事したら僕、殺されちゃうよぉおおぉおぉぉおおぉ!!?」

 

ラム「止まんなかったら俺が殺しちまうだろってばよ!」

 

 

ストラップを鎌に戻して構えながら走る。

 

 

ベル「ぅわあぁぁああんっっ!!」

 

ラム「ちょっ、ベルくん!?」

 

 

ベルくんがこっちにでは無く、違う道に向かって走っていった。

 

その先行き止まりなんだけど!?

 

 

ラム「あぁーもう!」

 

 

それを追って俺も走る。

 

 

ベル「ひぃ……ッ!」

 

 

壁に追い詰められ、ついにはしゃがみこんで弱々しい声を漏らしていた。

 

今ならベルくんに当たらない!

 

 

ラム「ベルくんッ!」

 

 

高速で大鎌を何十も振った。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

ラム「あ、やべっ…」

 

 

口からそんな事を漏らしていると、ミノタウロスの身体がバラバラに分散し、爆発するように弾けとんだ。

 

結果、それがベルくんの頭から降り掛かってしまった…。

 

 

ラム「…えーっと、大丈夫…じゃ、無いよね…。ベルくん…」

 

ベル「………」

 

ラム「あの、ベルくん…?」

 

ベル「……ぅ……」

 

ラム「?」

 

ベル「くうっ …くっくっ、ううっ…うっうっ……あっぁ…」

 

ラム「…あ、やっべぇー…」

 

ベル「ぅわあぁぁあぁあぁーーーーーぁああぁんんっっっ!!!!!

 

 

泣き叫びながらベルくんは何処かへ行ってしまった…。

 

 

ラム「…逃げ、られた…」

 

 

こりゃ、凹むなぁ…。

 

 

???「ぅう…」

 

ラム「ん?」

 

 

横を見ると、さっき吹き飛ばした金髪の女の子が倒れて居た。

 

…なんだか似てるな。

 

彼女は膝の辺りを擦りむいていて、少し痛そうにしている…。

 

 

ラム「忘れてた…」

 

 

ポーチから回復薬(ポーション)を1本取りだして少女の前にしゃがむ。

 

 

ラム「吹き飛ばしてごめんね? これ…」

 

 

ポーションの入っている瓶を空け、傷口に半分掛ける。

 

 

???「あの…」

 

ラム「飲んで」

 

???「ぅ…これ、くらぃ…っ!」

 

ラム「良いから飲む。これじゃ後味悪いんだっての」

 

 

少し空いていた口に瓶を当ててポーションを流し込む。

 

 

ラム「………」

 

 

擦りむいていた所を見ると、もう傷は癒えていた。

 

流石はアミッドとナァーザの総合傑作ポーション。即効性がすげぇな。

 

 

ラム「大丈夫?」

 

???「ぇ……うん…」

 

 

ほんのり顔が赤いような気がするが、体調が悪いのだろうか?

 

 

ラム「おっかしいなぁ。このポーション、殺菌効果もあるから風邪とか一瞬で治るのに…」

 

???「え…?」

 

ラム「顔赤いけど、体調悪いなら早く病院に行った方が良いぜ?」

 

???「赤い…?」

 

ラム「うん」

 

 

顔をおさえて不思議そうに首を傾げ、なぜか嬉しそうに微笑む少女。

 

なんか人形みたいだって思ったけど、可愛い所あるじゃん。

 

 

ラム「…えっと、どうしようか…」

 

 

…ベルくんを追い掛けるべきだよな。

わかってんなら早く行動しろ? ほんと、その通りでございます…。

 

と言うか、今何時だろ?

 

ベルトからポケットに繋いでいるウォレットチェーンの先、懐中時計を見てみると……

 

 

ラム「あんれぇ~?」

 

 

4時半…。ミアに帰ってこいって言われたのは? 4時~!

 

 

……あ、オワタ╲(^o^)╱

 

 

ラム「ぎゃああぁぁぁあ!!!」

 

???「ッ!?」

 

ラム「遅刻だあぁああぁぁぁ!?!?!?」

 

 

慌てて出口へと走る。

 

 

???「…名前、聞けなかった……」

 

 

少女を残して。

 

 

 

 

 

 

 

 

▽ ▽ ▽ ▽ ▽

 

 

 

 

 

 

 

 

ラム「ごめん! 遅刻しtッ『ゴスッッ!!!』」

 

ミア「遅刻しないって言っただろ!? 何30分も遅れてるんだい!!!」

 

シル「あの、ミアお母さん? 多分ラムさんは聞こえてないよ…?」

 

 

ラムは脳震盪を起こし、眼を回して気絶していた…。

 

 

 




ラム。レベル3なんて、すぐバレる嘘乙で~すwww

レベル3じゃ瞬殺なんて出来ませんよね。そもそもアイズだってミノタウロスを倒す時に少しですが時間掛けてましたしね。

次回は皆が大好き…かもしれないえっちぃ描写ありだよ~!

それでは、また来週~(o´・ω・`o)ノ



※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。