豊饒の英雄が紡ぐ物語   作:白兎。
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少し前に天体観測に行ってきました!

いやぁ、中学の友人と集まったんですけどね? 
なんかぁ~、付き合ってる疑惑のあった二人がぁ~、結婚する事になったらしくてぇ~、全員で祝ってやりましたよぉ~。


チッ、見せ付ける様にキスしやがって…ちょっとムカついたんですけど。


あーぁ、自分も恋人連れてけば良かった…。ムードとかありまくりだったし。


遅すぎる後悔の中で書きましたよ。…書いてしまいましたよ、勢いで。

ちなみに、シル編です!

あと、気付いたらお気に入り500突破してました。ありがとうございます。




SS 夜に二人で天体観測

深夜2時半。アオイはシルを連れて夜の街に繰り出していた。

 

理由は…

 

 

シル「うわぁ~…!」

 

アオイ「綺麗だろ? ここから見た夜空」

 

シル「はい! 凄く綺麗です!」

 

 

満面に広がる星空を見に来たのだ。

 

偶然、夜に通った細道。その細道から続く、少し長い路地を抜けると野原が広がっていた。

 

空を見上げると雲一つ無い美しい夜空を星が埋め尽くしていたのだ。

 

 

シル「でも、良かったんですか?」

 

アオイ「何が?」

 

シル「皆を連れて来なくって。私一人だけ連れてきて貰っちゃって…」

 

アオイ「そんな事気にしてたのか? 良いんだよ。最近シルに構ってやれなかったからな」

 

シル「むぅー。なんか私が構ってちゃん見たいじゃ無いですかー?」

 

アオイ「違うのか?」

 

シル「違いますよぉ!」

 

 

擬音を付ければ『プンプン!』と言った様子だ。正直、ほ頬を膨らまして怒っても怖くない。むしろ可愛いだけだ。

 

 

アオイ「シルが構ってちゃんかどうかは置いといて…」

 

シル「私からしたら大切な事なんですけどぉ…」

 

アオイ「これ、使って見ようぜ?」

 

シル「何ですか、それ?」

 

アオイ「“天体望遠鏡”だよ。少し前にここで使いたいなぁ~って思って造った」

 

 

肩から下げていた黒い袋は天体望遠鏡と、それを支える三脚だ。

 

 

シル「自分で造ったんですか?」

 

アオイ「まぁね。俺って天才だし? これくらい簡単に出来るんだよ✨」

 

シル「ふふっ…!」

 

アオイ「何故に笑うん…」

 

シル「なんか可愛かったんですよ~♪」

 

アオイ「可愛いって言われても、おじさんはちっとも嬉しくないんだけど」

 

 

口を動かしながらも、しっかりと手を動かして直ぐに天体望遠鏡は組み立て完了。

魔力を込める事で倍率や明るさを調節出来ると言う、無駄に高スペックな品物。面倒事が嫌いなアオイが頑張って造ったのだが、その機能を造る方が時間が掛かっていたりする。

 

 

シル「それで何を見るんですか?」

 

アオイ「星だけど?」

 

シル「あ、そう言う事じゃ無くてですね…星って言ってもいっぱいあるじゃ無いですか」

 

アオイ「そう言う事ね。今日は、月を見ようかなぁ…」

 

 

月を見る倍率は40~150。50で月全体、70以上でクレーターや凹凸が見える。

 

と、なんかの本に書いてあった様な気がしなくもない。…書いてあったっけか? わしゃ、もう歳かのぉ…もうボケてしまっとる。

 

 

アオイ「…おっ、見えた…」

 

シル「本当ですか!?」

 

アオイ「今は全体見えてるよ。ほら、覗いて見なよ」

 

シル「わかりました!」

 

 

言われたままにシルは接眼レンズを除き込み、「ぅわぁ~…!」と、可愛らしく歓喜の声を上げた。

 

 

シル「アオイさん、アオイさん! 月が間近にありますよ!」

 

アオイ「ククッ…。もう少し近付けるぞ?」

 

 

魔力を込めて倍率を上げる。今は65くらい。

 

 

シル「アオイさん。どうして月の表面はでこぼこ何ですか?」

 

アオイ「クレーター。確か隕石の衝突で出来てるんだったっけか」

 

シル「なんか…凄いですねぇ…」

 

アオイ「ほんとだな。宇宙って、どんな感じなんだろうな…」

 

シル「どんな感じってなんです?」

 

アオイ「強いモンスターとか居るのかねぇ? とか思ったり」

 

シル「アオイさんは戦いの事しか考えて無いんですか?」

 

アオイ「失礼だな~。他にも『重力はどんなんだろうかぁー』とか、『生命体は居るのかー』とか考えてるって」

 

シル「…意外ですね」

 

アオイ「酷ぇ…」

 

 

そんな会話をしながら俺とシルは真夜中の少し変なテンションなまま、天体観測を続けた。

 

 

アオイ「そう言えば…」

 

シル「どうかしました?」

 

アオイ「なぁシル。I love youってどんな意味か知ってるか?」

 

シル「あいらぶゆー?」

 

アオイ「『あなたを愛している』見たいな、好意を伝える言葉」

 

シル「そんな言葉が…。それで、それがどうかしたんですか?」

 

アオイ「これは外国語でな? 極東のある人物はこの言葉を、全然違う言葉で訳したんだ」

 

シル「ふむふむ…」

 

アオイ「それが、『月が綺麗ですね』…だったけか? そう言う風に訳したんだってさ」

 

シル「…その人は、ロマンチストですね…」

 

アオイ「そうだな…」

 

 

意味が解らなければ伝わらない。でも、それがまたロマンチックだ。

 

偶に冷たい風が頬を霞め、二人は自然と手を繋いでいた。

 

 

アオイ「なぁ、シル」

 

 

これは俺の、ただの悪のりだから。

 

 

シル「なんですか? アオイさん」

 

アオイ「月が…綺麗だな…」

 

シル「…ですね。…本当に…」

 

 

やっぱり、こんな解りにくい言い方じゃ無くて、はっきり伝えたい。

 

俺はロマンチストじゃないしな。

 

 

アオイ「シル。」

 

シル「…はい」

 

 

潤んだ瞳でこちらを見ている。持ってきたカンテラの灯りが浮かぶ雫に明るい色を付けていた。

 

 

アオイ「…好きだぜ。最近はベルくんや色々な事で忙しくて構ってやれてなかったけど、ちゃんと好きだから…」

 

 

繋いでいる手に力が込められる。

 

 

シル「知ってますよ。アオイさん」

 

アオイ「だよな。…でも、言いたかった」

 

 

中途半端なのは嫌だ。言うならしっかり言わないと。

 

 

シル「アオイさん」

 

アオイ「…なんだ?」

 

 

絡めていた指をほどき、生温かいシルの指が頬を撫でる。

 

 

シル「大好きです」

 

 

必然的に頬に添えられた彼女の手に、一回り大きな自分の手を重ねた。

 

返事は一つしか無いだろう。

 

 

アオイ「それくらい、知ってるっての」

 

 

彼女の言った様な言葉で返事をし、月明かりの下でごく自然に二人は唇を重ねた。

 

靡いた赤が彼女の首に掛かり、一人では少し長いと感じていたマフラーは今では少し短く感じた。

 

 

アオイ「本当に……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           …月が綺麗だ。

 

 




最後の方、ちょっと雑になったかなぁ…。それなら今度弄ればいっかな。

鬱憤晴らしの勢い任せで書いたやつだしな。

どうでした? 30分も掛かってないんで内容スカスカですけど。







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