元英雄が紡ぐ物語   作:因幡の黒兎。

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2年程前の曲ですが、『乱躁滅裂ガール』のリズムとサビの部分が好きなんすけど解る人居ます?

あ、SSには一切関係無いっすよ?

ついでに、題名変更です。なんか読んでくれて、相談に乗ってくれる友人が「こんなんどう?」って事案出してくれて決まりました。

お気に入り、300人突破です。読んでいただき有り難うございます。



俺が休息を求めるのは間違っているだろうか?

 ???side

 

 

???「なんだか、久しぶりに良い夢を見た気がする…」

 

 

朝の目覚めはとてもと言って良いほどに良かった。

 

昨日、ダンジョンで黒と白の髪と赤と金の眼をした男の人に会った。

逃げ出したミノタウロスを追って、五階層まで登ると兎みたいな男の子が追い詰められていた。だから助けようと走ったのだが、横から現れたあの人に風圧で飛ばされた。

 

 

???「あの人は、どれくらい…強いんだろう…?」

 

 

あの時、男の子に気を使って手加減しているように見えた。一瞬でミノタウロスを倒したのにだ。

 

 

???「………」

 

 

不意に、擦りむいていた膝を見る。彼がポーションで治してくれた所を撫でる。

 

 

???「お礼、言えなかった…名前も……」

 

 

なんだか、あの人も兎みたいだった…。可愛かったけど、格好良かった。

 

思い出すと、ほんのり頬が熱帯びた。

 

 

???「……温かい…」

 

 

胸のなかで発ち上がった小さな火種(恋心)。その名前まだこの少女は、【剣姫】はまだ知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

▽ ▽ ▽ ▽ ▽

 

 

 

 

 

 

 

 

???「あ、アイズ~! おっはよ~♪」

 

???「おはよう、アイズ」

 

アイズ「ティオナ、ティオネ」

 

ティオネ「あら…?」

 

アイズ「? 何?」

 

ティオネ「アイズ、何か良い事でもあったのかしら?」

 

アイズ「なんで?」

 

ティオネ「なんだか、スッキリした顔をしてるわよ」

 

ティオナ「うんうん!」

 

アイズ「………」

 

 

なんでだろ…?

 

首を傾げるアイズを見て、ティオネはニヨニヨと笑い、ティオナは訳がわかっていなかった。

 

 

アイズ「あっ、でも………」

 

 

急に表情が曇った。

 

 

ティオネ「どうしたの?」

 

アイズ「昨日のあの子に謝れて無い…。あの人にもお礼、出来なかった…」

 

ティオナ「昨日のあの子って?」

 

ティオネ「私はあの人って人が気になるわね」

 

アイズ「昨日、ダンジョンで会った…」

 

 

説明が下手すぎて今度はアマゾネス姉妹が首を傾げた。

 

 

ティオナ「あ、そう言えば…」

 

アイズ「?」

 

ティオネ「今日、『豊穣の女主人』で打ち上げするってロキが言ってたわよ」

 

ティオナ「先に言われた!?」

 

アイズ「…ん、わかった」

 

 

『豊穣の女主人』、ロキの気に入っている酒場だ。

 

そして、そこにはある噂がある。

 

 

ティオナ「今日は居るかなぁ~? 『豊穣の男性店員』くん?」

 

ティオネ「そう言えば、私達が行った時は1度も会った事無いわね」

 

アイズ「うん…」

 

 

豊穣の女主人の店員は女性だけ。男子禁制だと言われていた。

 

だが、少し前。急に男性の店員が現れた。

 

 

ティオナ「噂だとすっごく強いんだって~! 前にレベル4の冒険者が五人全員が半殺しにされたんだって!」

 

ティオネ「ある意味会わなくて正解じゃない…」

 

ティオナ「でもさぁ~? レベル4の冒険者が手も足もでないでやられたって事は、レベル5でもおかしくないよね~」

 

アイズ「!」

 

 

アイズの眼が輝いた。

 

 

ティオネ「でも、レベル5だとしたら2つ名くらいは聞くわよね? 誰も見覚えが無いんでしょ?」

 

ティオナ「誰だろうねぇ~?」

 

 

まさか今夜、その店員の強さを目の当たりにするとはこの時は誰も思っていなかった。

 

 

 

 アイズside end

 

 

 

 

 

 

 

 

▽ ▽ ▽ ▽ ▽

 

 

 

 

 

 

 

 

場所変わって、豊穣の女主人。午前中に問題を起こした冒険者を半殺しにしたラムは…

 

 

ラム「ほんと、昼休みってサイコーだよな」

 

 

頬杖をつき、窓の外に広がる青空を見ながらポツリとそう言葉を溢した。

 

昨日は夜からで、しかも1分たりとも休みをくれなかったからなぁ~。

 

…ミアの鬼畜、しっかりと人としての心とかあるのか?

 

 

『ゴンッッ!!!』

 

ラム「痛いッ!?」

 

 

見上げるとミアがいた。

 

 

ラム「なんで急に殴るのさ!」

 

ミア「ラムが何か失礼な事を考えていた気がしてね」

 

ラム「りっ、理不尽だ…!」

 

 

いや、あってますけどね!? なんだよコイツ! エスパータイプなの!? 心を読む力でも持ってるの!?

 

アホ毛の形がスプーンのようになっている。きっと、エスパー=スプーン曲げだと判断し、自動的にこの形になったのだろう。

 

 

アーニャ「大丈夫にゃ?」

 

ラム「まぁ、な。…昨日脳震盪起こしてっから相当なダメージ入ってるんだけど…」

 

 

ストレージから昨日皆に貰った弁当を取り出す。

 

 

クロエ「昨日の弁当かニャ~?」

 

ラム「あぁ。何だかんだで食えなかったんだよな…」

 

ルノア「あはは…」

 

ラム「…ミアの拳骨受けたし、ステータス更新したら耐久上がってるよな。300くらい」

 

リュー「そんなには上がらないと思いますが…」

 

ラム「でも、俺を一撃で気絶させるって…ミアの手の耐久値はいったい…」

 

シル「普通だと思いますけど…。ラムさんに拳骨を放った後にミアお母さん、ポーション飲んでましたよ?」

 

ラム「おぉ、俺は地面を裂く拳に相討ちだったと! 威張れねぇ~…」

 

 

うん。一切威張れない。威張る必要もねぇけどな。

 

 

ラム「いっただっきま~s「ちょっと良いかしら?」…なんだよ、こんな良い時に……って…」

 

 

…いや、なんで来てるんだよ…。

 

 

ラム「フレイヤ…」

 

フレイヤ「こんにちは、ラム」

 

 

ふふっ。と、微笑む美の女神。

 

 

ラム「おい、見せかけビッチ。今は店の営業時間じゃねぇぞ? どうやって入って来やがった?」

 

フレイヤ「少し前にシルに合鍵を貰ってたのよ。あと、見せかけビッチってなによ…」

 

ラム「シル…。あと、言葉通りの意味だが? 経験豊富かと思ってたらまさかの処女だったとは…」

 

 

30と数年前の事を思い出して溜め息を吐く。

 

 

シル「ごめんなさい、ラムさん♪」

 

ラム「わお、びっくり。全然反省してないね…。まぁ可愛いから許すけど」

 

 

なんか楽しそうにしてやがる。

 

と言うか………

 

 

ラム「なぁ、お前らさぁ。なんで俺が居るのにフレイヤに見惚れてんの?」

 

皆『ッ!?』

 

 

確かにフレイヤは美しい。美の女神なだけあって、それはとてもだ。しかも神の力無しの素の魅了(チャーム)。老若男女、全員があっさり眼を奪われる。

 

だが。 だッ! がッ!

 

 

ラム「俺言ったよね? 独占欲高いってさぁ? あと、嫉妬深いんだよ。」

 

フレイヤ「なら貴方も()()を外せば良いじゃない?」

 

ラム「いや、俺のじゃ魅了どころじゃねぇし」

 

 

指挿されたのは、右手の赤と銀の鎖型ブレスレット。

 

『ヴィーヴァルの涙』とプラチナで造られたこのブレスレットは発展アビリティである『神秘』によって、特別な力を込められている。

 

 

フレイヤ「…えいっ♪」

 

ラム「あっ…」

 

皆『――ッ!?!?』

 

 

ブレスレットを外された瞬間に、この場の皆が一瞬で赤面して眼を反らした。

 

 

ラム「あーぁ、やっちゃったね…」

 

 

あーぁと溜め息を無意識に溢す。

 

アーニャ、勝手に人の手を借りて股に擦り付けるのやめて?

クロエに関してはズボン脱がせようとしないでよ。

シルはリューの事を襲わないの。リューも同姓に見せちゃ駄目な顔してる…。

ルノアは必死に抑えて……やっぱり我慢は無理か…。

 

一瞬でここが『見せられないよ!』な、光景でいっぱいになったんだけど…。

 

 

ラム「フレイヤ、ブレスレット返して?」

 

フレイヤ「んッ……ぁ…!/////」

 

 

俺様のブレスレットでするなぁーッ! と言うかお前まで発情すんなや! 元凶やろ!?

 

 

ブレスレットに込められていた力。それは『発展アビリティ、スキルの効果を1つずつ抑える』と言う力である。

 

ラムには厄介な発展アビリティとスキルがある。

 

まぁ、簡単に言ってしまえば…美の女神(フレイヤ)を超える魅了の力だ。

 

発展アビリティに関してはS超えのSSS。

スキルはフレイヤの魅了をそのまんま持っている。

 

その魅了は強すぎるのだ。そのせいでラムの魅了を喰らうと()()してしまうのだ。

 

 

ラム「あー、これは………ヤバそうだ…」

 

 

全員発情してるよ…。あと30分でミア帰ってきちゃうよ? しかも、40分後は開店時間なんだけどー…。

 

 

ラム「…仕方ねぇ」

 

 

ヤるか。…俺の身体、持つかなぁ?

 

結局、ラムが20分で全員ダウンさせ、ブレスレットを装備する事で事態は幕を閉じた。

 

フレイヤを放置は不味いよね。俺の部屋のベットに運んどこ。

 

俺も俺だよな。毎日ヤりまくってるのにこんなに飛ばしちゃって…。

掃除面倒だなぁ~。…気持ち良かったから良いんだけどさ?

 

 

ラム「はぁ…」

 

 

帰ってきたミアに、「やるなら部屋でしなッ!」と怒られた…。

 

俺は悪かねぇよ!? 正当防衛デスカラ!!!

 

 

 

えっ、ご飯? 食べれませんでしたよ? ストレージに入れましたが、1つ言わせてくれ。

 

 

 

 

なんでだよぉおおおぉ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

▽ ▽ ▽ ▽ ▽

 

 

 

 

 

 

 

 

シル「いらっしゃいませー…」

 

女客「あれ、なんか元気ないねぇ、シルちゃん? どうしたの?」

 

シル「ふぇ!? なんでも無いですよッ!///」

 

女客「あ、もしかしてぇ~…」

 

 

女客の見る方は、何故か艶々しているラム。

 

 

女客「楽しんでたのかなぁ~?」

 

シル「ちっ! 違いますよ!?/////」

 

女客「ふふっ、黙っといてあげるから安心してね?」

 

シル「うぅ…/////」

 

 

本当の事なので反論出来なかったシル。

 

 

ラム「おいシル、はよ客を席にお連れしろって。あとオーダーもお前が聞けよ~」

 

シル「誰のせいですかぁ! もぅ!///」

 

 

聞こえてたけど、自業自得だろ。襲ってきたのはお前だからなぁ~。

 

 

ミア「あのねぇ、ラム。昼の休憩時間にヤるのはやめてくれ。じゃないと娘達が役に立たないんだよ…」

 

ラム「俺はさせられた側ですが?」

 

ミア「あと、女神様にも手を出すのやめな」

 

ラム「だからさせられた側なんだってば! 俺は襲われて反撃しただけッ!」

 

ミア「大声で言うんじゃ無いよッ!」

 

『ゴチンッ!!!』

 

ラム「暴力良くないよッ!?」

 

 

なんだか女性からは興味と慰みの眼を、男共からは嫉妬と殺意の眼を向けられてるんですけど…。

 

 

店員皆『/////』

 

 

原因はテメェ等かぁー! 何あからさまに恥ずかしがってんだぁー!? 勘の良い奴等は察しちゃったじゃねぇか! ニヨニヨされてんぞーッ!?

 

 

ラム「はぁ…混沌(カオス)ってこう言う事を指すのかねぇ?」

 

 

そう言えば今日もベルくん来てくれるんだっけ? お兄さんらしくおごってやるかねぇ。

 

あと予約客もだっけ? しかも大団体でだっけ…。面倒!

 

 

ラム「ミア母ちゃん、寝ても良いすか?」

 

ミア「許可するとでも?」

 

ラム「だよねぇ~。と言うか俺様、朝から何にも食ってないんだけど?」

 

ミア「そんなの関係ないさね」

 

ラム「今日の一言、泣きたい。」

 

 

そんな事を良いながらしっかりと働く。男は…と言うか俺様は辛いよ…。

 

 

 

ミア「ほら持ちな!」

 

 

ナポリタンの皿を何十にも重ねられた『パスタワー』を持たされ、泣きそうになる。

 

 

ラム「頼むから皆働けよ! お兄さん身体中痛いんだからさぁ!?」

 

 

もうラムの涙腺崩壊は間近だった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

▽ ▽ ▽ ▽ ▽

 

 

 

 

 

 

 

 

…はぁ…。まさかこの俺様が筋肉痛になるとは…。

 

変な筋肉使い過ぎたかなぁ…。

 

 

やっとの休憩時間。俺は未だにフレイヤが休んでいるベットに寝っ転がって、大きな溜め息を吐いた。

 

 

ラム「ほんと…美の女神なんだから、ちっとは気を付けろよ…。あの付き人の猪野郎はなんで居ねぇんだ…」

 

フレイヤ「ここに行くって言ったからよ」

 

ラム「……起きてんなら早く帰れ。ちゅーかどう言う意味?」

 

フレイヤ「あの子は誰よりも貴方の腕を信じてるのよ」

 

ラム「昔からアイツは俺の事を絶対視し過ぎだ…。俺だって負けた事くらい…」

 

フレイヤ「あったかしら?」

 

ラム「大有りだ。まだレベルが低かった頃に団長やらに遊ばれて負けまくってたわ」

 

フレイヤ「あの頃が…懐かしいわね…」

 

ラム「…ふっ。だな」

 

 

元々フレイヤが被っていたシーツは程よい温かさになっており、すぐに瞼が重くなってきていた。

 

 

フレイヤ「寝るのかしら?」

 

ラム「寝ないよ~。ベルくんとご飯食べる約束してるからね~」

 

フレイヤ「そうなの? なら、眠気を覚まさしてあげましょうか?」

 

ラム「出来んの? お前の事だ、どうせエロい事で眠気をどうにかしようとするんだろ? 残ねーん、俺はアーニャやクロエに頻繁に夜這いされてるんで普通に寝れちゃうよ~…」

 

フレイヤ「でも、あの子達はここまで大きくは無いでしょ?」

 

 

フレイヤはローブで隠して居たが、体の二分の一は見えるような服を着ている。

寝て居たせいで擦れ、相当はだけているのだ。…あ、片方出てる。

 

 

ラム「見えてんぞ~」

 

フレイヤ「見せてるのよ?」

 

ラム「じゃあ眠気に任せて眼を閉じますかねぇ~」

 

 

眼を閉じる。これは不味い…すぐ寝ちゃう…。

 

 

フレイヤ「えぃっ!」

 

ラム「ぅいっ!?」

 

 

急にむにっとしたなにかが!? 抱きつかれ、ラムは豊満なフレイヤの胸に顔を埋められた。

 

 

フレイヤ「息が出来なかったら、眠気も飛ぶでしょ?」

 

 

とか言いながらズボンの中に手を入れないでくれます? もう今日は本当に一週間分くらい出してるんで腰痛いんですよ。マジで…。

 

 

フレイヤ「もう出ないのかしら?」

 

ラム「馬鹿言うなや。お兄さんは寝なくても生活出来るし、『超再生』でとっくの昔に全回復してるって…の……あっ。」

 

フレイヤ「うふっ♪ それなら良いわよね?」

 

ラム「待て…待って! 折角の休憩時間なのに疲れるような事させないで!? 死んじゃうから…ッ!」

 

フレイヤ「遠慮しなくて良いのよ?」

 

ラム「遠慮なんてしてねぇよ!」

 

 

 

 

 

結果から言えば、またヤりました。それも二桁ぶん出しました。腰がガクガクです。

 

フレイヤは気絶してしまい、結局ベットは占領されました。

まさかシーツ変えた瞬間にソファーから降りてベットダイブするなんて…。

 

 

 

 

 

でも、これで休め「ラムさん! ベルさんが来ましたよ~!」

 

 

 

 

………なんでだよぉおおおぉ!!!

 

 

 

 

『俺が休息を求めるのは間違っているだろうか?』

 

 

主人公だもん、もちろん間違っている。

 

 

 

 

 

そしてベルと飯を食べるのだが、そこで問題が起きてしまう事を、ラムや皆は知らない…

 

 




最初の方、アイズの視点でしたが上手く出来てたかなぁ~?

あと、フレイヤは過去から主人公にぞっこんです。男漁りなんてしてないし、主人公以外には身体を許してません

…もう主人公の正体気付いてる人、相当居るっすよね? そもそもタイトルで…

それでは、また来週~(´ー`)/~~

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