元英雄が紡ぐ物語   作:因幡の黒兎。

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はっはっは。やらかした、やらかした、やらかしちゃった~よ♪

え、何がですって? 読めばわかるさ。はははー…。

アオイ「作者、お前さ。後先考えずにこう言う事するの、良くないと思うぜ?」

だよねー。ほんと、良く思うさ。

アオイ「じゃ、今日もお話があるからちょっと来い」

あ、ちょっ、耳引っ張らないでよぉ! 自分のアイデンティティーがぁー…!

――ギャアァアーーーァア!!!

アイズ「動物虐待…良くない、よ?」

アオイ「アイズ、あれは動物じゃ無い。兎のようなものだ」

アイズ「そっか。なら…いっか」

良くないよ!?

アオイ「お前、まだ生きてやがったのか」

…やっびゃぁ…

『ドスッ…!』


今週もまた、血塗れの兎の骸が放り捨てられて居たとか、居ないとか…


アオイ「と言うか、こう言う事するから評価0が付けられるんじゃねぇの? …まぁ、『こんなもんでしょ』って言う意味は良くわかんねぇけど」

だよねぇ!? しっかりとした理由が無いと修正のしようが無いんだよねぇ! 書いてよ!セr『ピーー』へ様ぁ!!!

アオイ「…死んでなかったのな」

あっ。

『グチャッ…!』



彼等は一体…?

アオイ「疾ッ!」

 

 

黒い線を宙に描き、襲い掛かってくる蔦を斬り裂く。

 

 

アオイ「どんだけ居るんだよ! 有象無象がぁッ!」

 

ティオナ「【英雄(イロアス)】! 大丈夫!?」

 

アオイ「傷はねぇけど精神的ストレスが限界値を越えましたー!」

 

 

広場の中心でヘイトを集めながら蔦を何十、何百と断ち斬る。疲労したアマゾネスの姉妹やアイズを休ませる為だ。

 

 

アオイ「アフェン! テメェ、コイツらの正体知ってるわけ!?」

 

アフェン「ワターシ、コノクニノコトバワカリマセーン」

 

アオイ「さっきまで話してただろうが! ざっけんなよぉ!?」

 

 

そう叫んでいる間にも地中から蔦が無数に生え、アオイに向かって高速で伸びてくる。

 

ちっくしょぉ、この蔦はなんな訳? さっきからボトボト落ちてる魔石の色もおかしいし、普通のモンスターじゃ無いよな…。

図鑑(ピクチャーブック)』にも載ってないし、そもそも増殖し過ぎじゃね?

 

 

アオイ「ッ…!」

 

 

魔法使うか? でも…いや、迷ってる暇はねぇな。

 

 

アオイ「【白き聖火、黒き獄炎】」

 

 

アイズ「平行詠唱…?」

 

 

高速移動をしながらアオイは唄を紡ぐ。

 

 

アオイ「【死の無き不死鳥は今日も青き空を舞う】」

 

 

今回はアイズ達が近くに居るし、()()()()の方を使うか。

 

白と黒、そして赤い光の粒がアオイの足元から浮かび上がり、その光は形を変えて魔方陣へと変わった。

 

 

アオイ「【何時かの契りを果たす為、大きく羽ばたき、何度でも貴女の元へ】

【白と黒の大いなる炎。姿形が変わりども、それは不死鳥の猛火なり】」

 

 

形状:鎖、細剣、盾。設定完了。展開。

 

 

アオイ「【不死鳥の炎(フェニクス・フロガ)】!」

 

 

突き出した左手から広がった黒白の魔方陣から赤い鎖が飛び出し、蔦を一纏まりに集め…

 

 

アオイ「せいやッ!」

 

 

回し蹴りの途中で、踵裏の辺りに展開された魔方陣。そこから突き出る細く長いレイピア。それに纏まりにされた蔦が全て斬り裂かれた。

 

 

アオイ「っと…。これでどうかねぇ…?」

 

 

一瞬で視界を覆っていた蔦を灰に変えたその魔法に、アイズは見惚れていた。

 

 

アイズ「一瞬で、全部…」

 

ティオネ「あれが…」

 

ティオナ「…英雄の力…」

 

 

灰の降る広場の中心に、赤い盾を右手に着けたアオイが佇んで居る。

キョロキョロと辺りを見渡し、ゆっくりとこちらに向かって歩いてくる。

 

 

アオイ「アイズ、大丈夫?」

 

アイズ「ぅん…大丈夫、だよ…?」

 

アオイ「じゃあ、はいっ。お兄さん特製エリクサーだよ」

 

 

宙に現れたデジタルな板から手も引き抜くと、淡い光を放つ液体の入った試験管を握っていた。

それをアイズの脚の怪我に掛ける。

 

 

レフィーヤ「それは使っても大丈夫何ですか!?」

 

アオイ「安心してよ。アミッドと一緒に作ってるし、俺も【調合】を持ってるから」

 

 

発展スキル【調合】は、ポーション等の薬物の品質を上げる事が出来る物だ。…アオイの物は少し違うのだが、効果は殆ど変わらないので問題は無いだろう。

 

 

アイズ「治った…」

 

アオイ「流石は俺♪」

 

レフィーヤ「…本当に英雄何ですか…?」

 

 

おい、疑うようなそんな目を向けるんじゃ無いよ。

 

 

アオイ「“元”が付くけどな。…それより、アフェン。テメェの悪足掻きもここまでか?」

 

 

後ろに立つアフェン。何か面白そうに鼻唄を口ずさんでいたが、声を掛けられてそれを止めた。

 

 

アフェン「別に悪足掻きと言う訳では無いですけどね」

 

アオイ「殺される前の足掻きなんだし、そうだろ?」

 

アフェン「死にませんから、ただの足掻きですね」

 

アオイ「殺しますぅー! 俺が無様にぶっ殺しますぅーっ!」

 

 

アイズを除くアマゾネス姉妹とレフィーヤは、本当にアオイが【英雄】とまで呼ばれた【ゼウス・ファミリア】の副団長なのかと疑問が膨らむばかりであった。

 

 

アフェン「ですが、【不死鳥の炎】と言う魔法。凄いですね~! 貴方の魔法は【憤怒の炎(イーラ・フラム)】だった筈ですが、上位互換と言った所でしょうか?」

 

アオイ「…関係ねぇだろ。それより、早く遺書書くか遺言決めやがれ」

 

アフェン「ふふっ、お断りにてございます♪」

 

アオイ「それが遺言な?」

 

 

地面を抉りながら飛び出し、また鎌を振り下ろす。

 

が、やはり回避される。

 

 

アオイ「本当になんで当たらないのぉ!?」

 

アフェン「ふふっ、(わたくし)のスキル【見切りの極意】です♪」

 

アオイ「名前で解る。面倒な奴やん…」

 

アフェン「相手の攻撃を完全に見切り、自動回避が出来ると言う物で御座います♪」

 

アオイ「そんなのチートや、チーターやないか!」

 

アフェン「アオイ様が言いますか? 自身の()()()()()()()()()()()なんて言う最強のスキルを持っていた貴方が」

 

 

悪いねぇ! もうそのスキルは無いと言うか消失してるんだよね!

 

 

アオイ「と言う事は、お前の事を絶対に殺せないって事じゃね…?」

 

アフェン「そうで御座います♪」

 

アオイ「クッソガァアァアァーッ!」

 

 

左手に未だ持っていたエリクサーの試験管を地面に投げつけ、木っ端微塵に割る。

 

全然ストレス発散が出来なかった件について。

 

 

アオイ「殺したい殺したい! お前の事をこーろーしーたーいーっ!!!」

 

 

子供かと言われそうな、両手をブンブンと振りながら駄々を捏ねるアオイ。

アホ毛も駄々捏ねるようにじたばたと暴れていた。

 

 

アフェン「それでは、次のステージと行きましょうか♪」

 

アオイ「くぬぅ――ッ!」

 

 

俺に殺せない相手が居るだなんてぇ! 悔しぃ、悔しぃよぉー!!!

 

 

アフェン「アオイ様、貴方はご自身の目標の為に強くなりたいと思っている。間違い無いですよね?」

 

アオイ「がるるるるぅ…!」

 

 

アホ毛の形が威圧するような犬の形になっている。

 

 

アフェン「肯定と取りますね。…そして、貴方は貴方なりに迷いがある。これも間違い無いとですよね?」

 

アオイ「ガウッ! ガルルルゥ゛!」

 

 

アホ毛の形が犬から狼に変わった瞬間だった。

 

 

アフェン「…。その迷いは、微かに残った【英雄】の力。そして、【ゼウス・ファミリア】の事で間違い無いですよね?」

 

 

どちらかと言えば後者の方が強い。

 

…皆が死んだのは、()()()()だから。何時までもこれが胸を蝕み、離さないだろう。

 

だが、今は思い出して苦しんでいる場合では無い。

 

 

アオイ「…なんで知ってるのさ。ちょっとキモい…」

 

アフェン「…先程から酷くありませんか?」

 

アオイ「ボクー、コノクニノコトバワカリマセーン」

 

アフェン「無視しますからね!? 後で主様に慰めて貰うんですからぁ!」

 

アオイ「コトバノイミ、サッパリダヨー」

 

アフェン「グスンッ…。主様が言ってました。もしも過去を断ち切る事が出来ればレベルアップも近いって…」

 

 

…そんな事、出来る訳が無い。未だに鼻に残っているのだ。彼等の生臭い血と若干の腐敗臭が。

 

と言うかなんでお前の主様とやらは俺の知らない事すら知ってるの…?

 

 

アオイ「ストーカー…?」

 

アフェン「スキルです♪」

 

アオイ「チートやないか…」

 

アフェン「それは否めませんね。流石は主様♪」

 

 

ウザいし、出来る物なら殺したい。…出来ないけど。だって攻撃絶対回避だもん、殺りようがない。

 

 

アオイ「…で、お前達は俺に何をさせたい訳?」

 

アフェン「強くなってください。そうすれば、主様にまた娯楽が増えますからね♪」

 

アオイ「…」

 

 

本当になんな訳? お兄さん急展開に頭どころか心も置いてきぼりにされて居るんですけど。

 

 

アフェン「貴方にもメリットしか無いじゃないですか」

 

 

確かにそうだ。俺の目的を叶える為には、強くならなければならない。強くなったと思っていたが、結局俺は負けた。

 

 

アフェン「それに、知りたく無いですか? 貴方の()主神、『()()()』の行方を」

 

アオイ「あいつを知ってるのか!?」

 

アフェン「えぇ。主様は何でもお見通しですから!」

 

アオイ「アイツは生きてるのか!? 何処に居る! そもそも邪竜はどうなったんだッ!?」

 

アフェン「一気に聞かないで下さいよ…」

 

 

それより答えろ! と言うか何で知ってるんだよッ!?

 

 

アフェン「それなら、次に出てくるモンスターを討伐したらお答えします」

 

アオイ「なら早く出せッ!!!」

 

 

なぜこんなにも必死に知りたがっているのか。アテナとは誰なのか、アイズのみ関係性も気になっていた。

 

 

アフェン「では、頑張ってくださいね? 英雄様♪」

 

 

アフェンの背の方から生え出てきた蔦。アオイの眼には殺したいと言う殺意で黒く濁っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

▽ ▽ ▽ ▽ ▽

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ~、やっぱり忘れられないんだね~。自分の過去も、あの女神様の事も」

 

 

真っ黒な暗がりの中で、テレビの画面に映るアオイ達を見ている少年。

そんな少年の膝の上に座る幼女が可愛らしく手を上げて声を出す。

 

 

「でも、それだけイレギュラーの心に残ってるんだと思うよ。じゃ無いと、その思いがスキルとして現れ無いしね」

 

「それもそうだね~。…あのイレギュラー君、凄いね~。あのチートスキルを持ってる3号…いや、アフェンが彼処まで楽しそうにするだなんて」

 

「アフェン…アフェクション、ギリシャ語で意味は愛情。優しい気持ちだったよね?」

 

「うん。良く知ってたね、偉い偉い」

 

「えへへ♪」

 

「…マスター」

 

「どうしたの、7号…あ、やっぱりアネシスって呼ぶね?」

 

アネシス「…アネシス?」

 

「うん。ギリシャ語で安心って意味。君と居ると皆が安心するからね」

 

アネシス「そ、そう言って頂けると、光栄…です///」

 

 

ほんのり顔を赤らめて、メイド姿のアネシスはそう言った。

 

 

「7号だけズルいよぉ!」

 

「なら4号はセラピア。癒しって意味を名前にしようか」

 

セラピア「やった~! リーダー大好き~♪///」

 

「そっか。僕もだよ」

 

アネシス「…マスター、貴方はどうするのですか?」

 

「そうだねぇ~…エファアルティス、悪夢って名乗ろうかな」

 

セラピア「長いからエファスだね!」

 

エファス「…確かに、それが良いね」

 

 

画面には鎌を荒く振り回し、必死になって食人花(ヴィオラス)と戦うアオイ。

 

それを見て、少年は楽しそうに口元を緩ました。

 

 

エファス「イレギュラー君…アオイ君ってとても強いね。僕、勝てるかなぁ?」

 

セラピア「エファスなら余裕だよ!」

 

アネシス「エファス様に勝てる御方が居るとしたら、それは神よりも強い存在だと思います」

 

エファス「神を越える存在って居るのかな?」

 

アネシス「私の目の前に」

 

エファス「セラピアの事?」

 

セラピア「あたいじゃ無くて、エファスの事だよ!」

 

エファス「…まぁ良いや。それよりおばさん、居るんでしょ?」

 

 

鋭い目付きで後ろを見ると、そこに女性が立っていた。

 

 

「おばさんは酷いと思うわよ」

 

エファス「僕達からすれば、十二分におばさんさ」

 

セラピア「何のようなのかな、【英雄殺し(ヒーロー・キラー)】?」

 

アネシス「…」

 

 

いつの間にか移動したいた二人が、女性の首元にそれぞれの獲物を突き立てていた。

 

 

エファス「二人とも、大丈夫。今は敵意とか無いみたいだしね」

 

 

そう言うと、二人は元いた場所に()()()()()

 

 

アネシス「…左様で御座いますか」

 

エファス「ねぇ、おばさん」

 

「何かしら?」

 

エファス「僕、やっぱり君との契約。破棄するよ」

 

「…理由を聞いても良いかしら?」

 

エファス「簡単さ。僕、暁 葵(アカツキ アオイ)君が気に入っちゃったからさ」

 

セラピア「そうなの?」

 

エファス「うん。彼の物語、終わりの無い物語が気になったんだよね~。言葉通り、()()()()()ように終わりの無い彼の物語が…さ」

 

アネシス「良い趣味とは言えませんね…」

 

エファス「そうかな~? ふふっ…」

 

「…そう。貴方も英雄の物語が気になってしまったのね」

 

エファス「当たり前でしょう? …それで、おばさんは裏切る僕達を殺すのかな?」

 

「殺せるのなら、殺しているわ」

 

セラピア「残念でした~! 私達は最強で不死身ですぅ~!」

 

アネシス「…逆に、私達は貴女を殺せます。以後、対応についてお考えを」

 

エファス「って言っても、殺してもおばさんは復活しちゃうし…。()()()とは言え不死が敵に居ると厄介な相手だよね」

 

 

女性の眉間に、鋭く輝くナイフが突き刺さっていた。

 

が、血の勢いでナイフが抜けても何も無かったかのように平然としていた。

 

 

「いきなり殺すのは、良くないと思うわよ」

 

エファス「おばさんだって、勝手に僕達の家に入ってきてるよね~」

 

アネシス「6号、タオルを持ってきてくれませんか? 掃除をしたいので」

 

6号「はぁ…わかった~」

 

 

ゆっくりと起き上がり、ノロノロと歩くのタンクトップにバスパン姿の少女はバケツと雑巾を持ってきた。

 

 

エファス「…6号はカタスリプスィ。いつも憂鬱そうにしてるね」

 

セラピア「それが名前だね! カプスィだぁ~!」

 

カプスィ「はぁ…」

 

エファス「カプスィ、頑張って」

 

カプスィ「…わかった」

 

アネシス「エファス様が応援したら、すぐに行動するのですね」

 

カプスィ「…当たり前。惚れた男の為、だし」

 

「モテモテね」

 

エファス「そうだねー。…で、いつまでもここに居るつもりなのかな~?」

 

「そんなにお邪魔かしら?」

 

エファス「当たり前だよね。消し炭になりたいかな~?」

 

「それはお断りよ。それじゃ、次会う時は敵同士ね」

 

エファス「うん。容赦無く殺してあげるね」

 

 

その言葉を最後まで聞いたのか、その場にはもう誰も居なかった。

 

 

エファス「…さて。僕達も、もしもに備えて準備をしよっか」

 

セラピア「準備って何するの?」

 

カプスィ「準備…憂鬱…」

 

アネシス「頑張りましょう。備えあれば憂いなしとも言いますから」

 

エファス「正直、【操作画面(メニュー)】のストレージに全部入れとけば良いだけなんだけどね」

 

三人『…』

 

エファス「…後で組み手しよ? 戦いの面で備えようか」

 

セラピア「うん♪」

 

アネシス「皆も呼んで参ります」

 

カプスィ「うぅ…ゆうぅつ…」

 

 

彼等、エファス達はアオイの物語にどう影響するのか。

 

一体、エファス達は何者なのか。

 

 

エファス「化物は化物らしく、楽しもっか(暴れよっか)…♪」

 

 

悪夢の少年は嬉しそうに笑みを浮かべたのだった。

 

 




何で殺されるのかなぁ。2週連続だよぉ? …痛いよぉ…クグン。

アオイ、初の魔法公開ですね! 詳細は後に回します!

いやぁ~、俺は一体何人のオリキャラを出せば気がすむのだろうか? …この先もオリキャラが増えるのが確定だよ? あぁー、設定考えるの頑張んなきゃー(頭沸騰)

今週もSSはお休みで。…すまない、キャラ作りを頑張らせてくれ。頼む…!

では、また来週にお会い出来ると嬉しいです。
(´ゝ∀・`)ノシ


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