アビス・ダイアリー   作:深海好き

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まだ出てない部分の設定がこのあたりで結構変わりました。
ひょっとしたら、前の話で変わる部分がある…かも。


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今日はなんか戦艦に会った。なんか増えた。

そのままの意味。でも増えたっていうか、分裂した。

 

水からもう一人作るのはまだいい。いや良くはないけど。誰も分裂してるの見たことないし、聞いてもいないし。

でも体真っ二つにしてそこから増えるのはどうかと思う。なんか私の体もまだぞわぞわしてるし…。まぁ、そうは言っても私の体も一部裂けてるけどね。

 

あとあいついっつも会うたびに私の体触ろうとしてくるのやめてほしい。

しかも今日はあいつ二人に、あいつの艤装も二つ。うん、一人でもつらいのに二人なんて普通に考えて勝てないよね。

 

ホント、艦載機くんが居てよかった。そのおかげでツノ一本の方の戦艦が呼べたからね。

あの石を常備するとはいったけど、それを最初に使う対象が戦艦だとは思わなかったな。

 

でもなんであいつわざわざ体触りに来るんだ?特に触る意味ないと思うんだけれど…。

 

まあ、とりあえず。あいつが増えるとやばいということが分かったからよっぽどのことがない限り会わないようにしよう。

 

 

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北上は、休暇の日は、大井(おおいっち)とよく出かける。

だが、休日が被るのはけっこう少ない。雷巡という艦種自体が3隻しかいないため、しょうがないともいえる。

 

そして、この日も自分ひとりだけ休みの日だった。そんな日も、大体いつも二人で行く店に行く。

 

いつもはそれも一人で、だったのだが。

 

 

「ふむ…。なかなかいい店なんじゃあないか?」

 

今日は日向と共に外出することになった。

ちょうど鎮守府を出ようとしたところ、出入り口付近にいた日向につかまったのだ。

いつ私が来るかわからないのに、ずっと待っていたのだろうか?だとしたらかなりの暇人だ。

 

「まあねー。いっつも大井っちと一緒に来てる店なんだし」

 

そして今は、いつも来ている喫茶店にいる。

普段と違う人を連れているからか、店員に奇特な目で見られている気がする。

 

「私は普段こういう店はあまり来ないからな…。何かおすすめはあるのか?」

 

「うーん、私は大体大井っちと二人で決めてたからなー。強いて言うなら、これかなー」

 

「そうか。それなら私もそれにするか…ん?」

 

「どうしたの?」

 

「いや、向こうの人が気になってな…。」

 

それを聞いて振り返ってみると、普通の客の他にいる白い長髪の女性。

ちょうど後ろで見えない位置だった。

 

「あぁ…、言いたいことは分かったけど」

 

「試しに聞いてみるか?」

 

「えー。私はそんな勇気ないなぁ」

 

貴女は深海棲艦ですか?という質問なんて、真偽関係なしに応答に困る質問だろう。

した側としても、違ったら気まずいしそうだったらその後に困る。

 

「そうか。それなら、私が聞いてくる」

 

そう言い、席を立った日向。

その質問をしてくるのだろうが、その行動には素直に敬意を表する。

 

 

間もなく、日向が帰ってきた。

…その女性を連れて。

 

「あれ、聞いてくるんじゃなかったの?」

 

「ん?呼んできてほしいんじゃあなかったのか?」

 

「私的にはどっちでもいいんだけど。私に聞きたいことあるの?」

 

そう女性が私に語りかけてきた。

てっきり日向が質問してくるものだと思っていたのだが…。

 

また、その女性の瞳は赤色だった。

 

「え、あ、はい。えっと、違ったら申し訳ないんですけど…」

 

貴女って、もしかして深海棲艦です、か?と小声で言い切った。

 

 

そうでもそうでなくても、どちらの返答でも怖いな、と思いながら返事を待った。

 

彼女は、一瞬驚いた顔をしたのちに、すぐに顔に笑みを浮かべてこう言った。

 

「えぇ、勿論」




今回の会話パートは次回に続く。

文章力が足りないと書きたい文が書けないっていうね。

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