プロローグ
−とある場所−
龍二「皆、集まったようだな。」
広い部屋の中に龍二を含め数人の魔法少年少女が座っていた。吉信、久之、アリナ、更に新しく加入した「天童勝矢」「森岡岬」初めて幹部に昇格した勝矢が龍二に話しかける。
勝矢「で、会長はん、俺らを集めたゆうことは、何か重要な要件でっか?」
吉信「そうですよ、龍二様が皆さんに話して起きたい事があるそうです。」
岬「なになに!?楽しい要件!?やりたいやりたーい!!」
久之「うるせーからお前は一旦黙れ!」
アリナ「久之の言う通り、貴女はシャラップ。」
岬「え~?楽しみなんだから仕方ないじゃ~ん!」
久之「はぁ・・・会長、何であんな奴を幹部に?」
龍二「奴はうるさいのが欠点だ。だが、戦闘時の戦い方や頭はなかなか切れるようでな、まぁどうにかなるだろう。」
久之「なるほど・・・」
龍二「それじゃあ要件を話すぞ。」
そう言うと皆一斉に向いて天津岬も静かになって龍二は神浜市の地図を取り出す。
龍二「2日後、ある場所に向かってもらう。」
久之「ある場所?」
龍二「ああ、神浜市の北に位置する北養区にある俺の一族「松井一族」の人間を皆殺しにする。」
吉信「これはまた大きく出ましたねぇ。」
久之「皆殺し!?」
勝矢「幹部に昇格して最初の任務が皆殺しとはのぅ・・・。」
アリナ「へぇ~龍二にしては珍しいワケ。」
岬「何か嫌な事でもあったの?」
龍二「・・・一族にいた時は嫌な事は山ほどあった。俺の大切な家族を殺した奴等に報復がしたい。」
吉信「確かに、マギアユニオンという組織が神浜を掌握している今、マギウスは録な活動が出来ませんからねぇ。」
龍二「そうだ。それにマギウスにとって一番の痛手となったのは里見灯花、柊ねむ、藤村通、梓みふゆ、天音姉妹、観鳥令、牧野郁美、その他大勢の羽根が抜けた事で組織は壊滅寸前まで追い込まれた事だ。今迂闊に動けば今度こそ確実に壊滅する。」
勝矢「で、その為に会長の一族を潰しに行くと?」
龍二「ああ、恐らく大きく報道はされてしまうがな。」
久之「分かっちまったら、ここの居場所がバレるんじゃあ・・・?」
龍二「そこで少数になった俺達の力を活かすんだ。マギアユニオンの連中はマギウスが完全に壊滅したと思い込んでいる。知らず知らずの内に包囲網を固めるんだ。」
吉信「なるほど、包囲網を作りながら新しい魔法少年少女達をこちら側へ引き込むんですね?」
龍二「そう言う事だ。」
岬「さっすが会長さん!あったま良い~!!」
勝矢「で、会長、そろそろ始めるんでっか?」
龍二「・・・ああ、始めよう。あいつら「マギアユニオン」とは違う我ら「ネオマギウス」としてのやり方で「魔法少年少女至上主義」を掲げる。準備が揃い次第、マギアユニオンに宣戦布告をする。2日後までには体力を温存しておけよ。」