魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:マイスリッド

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第7話

全員「・・・・・・」

 

壮介「なぁ、本当にここであってんのか・・・?」

 

悠太「そう焦るな、コートの奴らは必ずここにくる。」

 

通「っ!来よった・・・!」

 

健太「よs「待て」えっ悠太さん・・・?」

 

時刻は夜になり棺桶がある場所で健太達は待機していた。

すると総乃助の読みどおりコートの3人が棺桶に近づきすぐに出ようとするが悠太が止める。

 

悠太「とりあえずここは通と俺達で奴らに話をする。お前たちはここにいてくれ。」

 

いろは「皆さん・・・」

 

やちよ「心配しなくて大丈夫よ、「旧友」に会いに行くだけだから。」

 

通「せや、ちょいと昔話するだけやしそんな心配せんで大丈夫やでいろはちゃん。」

 

いろは「・・・・・・」

 

通「どっちにせよあいつらから敵の情報を持ってたら嬉しいんやが・・・」

 

ももこ「情報はたぶん持ってると思うけど喋るかどうか、だよな・・・。」

 

悠太「もし喋れないなら・・・最終手段を取るしかないな。」

 

通「そうなった場合はしゃあない・・・。ほな行くで。」

 

悠太「ああ、真意を確かめてやる。」

 

そう言ってかつての3人と面識のある魔法少年少女達がコートの者に近づき声を掛けようとする。

 

悠太「おい、おm「悠太!」っ!!」

 

するとコートの者らは気づくや否やいきなり攻撃を仕掛ける。悠太は十七夜の声で回避した。

 

悠太「ちっ・・・!」

 

やちよ「そんな・・・」

 

ももこ「やちよさん、通さん、もしかしたら・・・」

 

通「ああ、この感じ「操られ」とるな・・・!」

 

悠太「仕方ない・・・メル、立明、悪く思うな・・・!」

 

 

  戦闘BGM「Arc2 battle5」マギアレコード

 

 

   「VS 中川立明 安名メル 雪野かなえ」

 

 

 

鶴乃「かなえ・・・」

 

みふゆ「鶴乃さん・・・」

 

十七夜「二人共戸惑うな!メル達はもう現世の魔法少年少女じゃない、敵だ!」

 

鶴乃「そんな事を言われても・・・っ!」

 

やちよ「鶴乃!!」

 

悠太「っ!ちぃっ!」

 

コートを脱いで姿を現した立明は何も言わないまま戸惑う鶴乃目掛けて攻撃を仕掛けるが悠太に弾かれる。

 

鶴乃「悠太さん・・・」

 

悠太「・・・連中は恐らく何かしらの術で無理やり蘇生されている、メルに至っては魔女化となり体が消えているはずなのに実体がある。鶴乃、躊躇うな・・・!奴等の意識は消えている・・・!」

 

鶴乃「うぅ・・・!」

 

やちよ「鶴乃、私だって同じなのよ!私はずっと同じチームでかなえとメル、そして立明君を見てきたからこそ手が震えてる・・・。」

 

やちよ「ももこ・・・」

 

やちよ「きっと今3、人は苦しんでる・・・!だから立ちなさい鶴乃!あなたは最強の魔法少女でしょ!」

 

鶴乃「っ!」

 

やちよは鶴乃にコネクトしかつて、立明、メル、かなえと共にした記憶を見せた。その記憶を見た鶴乃は涙を流す。

 

鶴乃「うぅ・・・ひぐ・・・やちよぉ・・・。」

 

やちよ「泣いている暇はないわ・・・さぁ行きましょう鶴乃、3人の魂を解放するわよ!」

 

鶴乃「うん!3人共必ず助けてあげる!!」

 

悠太「ようやく受け入れられたみたいだな。」

 

みふゆ「はい、ここからは私達もいきましょう!!」

 

通「行くでぇ!!」

 

そして悠太達は立明、メル、かなえと本格的に激戦を繰り広げる。

 

悠太「(死者蘇生の陣はてっきり不死身になるのかと思っていたが、術者の能力が不十分みたいだな。)」

 

激戦を繰り広げる中で悠太は立明、メル、かなえの状態異常に気づく。

 

悠太「こいつらの術者は能力が不十分だ、俺達と同じソウルジェムを狙え!そうすれば機能が停止する!」

 

ももこ「そ、そうは言うけど攻撃が早すぎて当てんのが難しい!!」

 

鶴乃「二人がかりでも届きそうにないよぉ!!」

 

みふゆ「不十分なのを攻撃速度で補ってる可能性があります!」

 

悠太「ちっ・・・ならば、背後をつくしかない・・・!」

 

そう言って悠太はコートの懐から黒く丸いボールのようなものを取り出し地面に叩き落とす。

 

悠太「黒煙弾!」

 

叩き落とすとあたり一面に巨大な黒い煙幕が張り巡らされる。

 

やちよ「っ!ちょっと何も見e「やっちゃん!」っ!・・・見える・・・!」

 

悠太「みふゆは分かるみたいだな、この黒煙弾は味方は見えて敵からは見えないようになっている暗具だ!これで背後をつくぞ!」

 

そう言って視界不良となった3人の背後をついて一気にソウルジェム目掛けて刃を突き刺す。

 

悠太「・・・・・・」

 

そしてソウルジェムを砕かれた3人は体中がポロポロと紙のように落ちていき、体が崩れた。

 

鶴乃「メル・・・立明君・・・」

 

ももこ「・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・皆。」

 

全員「っ!!」

 

するとどこからともなく立明の声が聞こえ、全員がその声に耳を傾ける。

 

立明『・・・さっきは皆に刃を向けて済まなかった。体が言うことを聞かなかったものでな。』

 

かなえ『あたし達はそっちからの声が聞こえないから一方的になるけど、皆が手を取り合って戦う姿は格好良く見えたよ。』

 

メル『ボク達は、姿が消えても必ず側で見守ってるです。だから・・・・・・』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       『『『ありがとう』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その言葉を最期に3人の声は聞こえなくなり悠太は手を合わせ、鶴乃達は涙を流していた。

 

鶴乃「ふぅぅ・・・!!」

 

やちよ「かなえ・・・メル・・・」

 

みふゆ「3人方は今度こそあっちで過ごせているといいですね・・・。」


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