魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:マイスリッド

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第14章 事件の真相
第1話


 

 

 

 

       第15章 事件の真相

 

 

 

 

 

健太「吉信の本当の目的だと・・・?」

 

通「由美、どういう事や?」

 

由美「うん・・・まず順に追って話す。私がどうして健太お兄ちゃんの元から姿を消したのか。私はある人から吉信の動向を探ってほしいと言われて、姿を眩ませていたの。」

 

悠太「動向を探るか・・・誰に言われたんだ?」

 

由美「お兄ちゃんがお世話になった「吉田宗雄」さんから言われたんです。」

 

健太「っ!?おっちゃんを知ってるのか!?けど、吉信の動向を?」

 

由美「お兄ちゃんが魔法少年になる前に私は既に魔法少女になって、パパとママの紹介で知ったんだ。お兄ちゃんも過去に一度会ったことがあるんだよ?」

 

健太「えっ・・・?・・・だめだ、全く記憶にねぇ・・・。」

 

通「まぁそん時は健太も小さかったやろうし覚えとらんのも無理はないな。」

 

健太「けど、パパとママって事は親父とお袋はおっちゃんの事を知っていたのか・・・。」

 

由美「私もパパとママがどうやって宗雄さんと知り合ったのかは分からないけど宗雄さんは吉信って人に執着していたから多分昔から確執みたいなものはあったのかも。」

 

健太「それで、由美が動向を探っている内に見つかって捕まったのか。」

 

由美「うん、それで吉信は私の魔力を使って「あるもの」を作っているの。」

 

壮介「あるモノ?」

 

由美「「回復阻害弾」と「強制魔女化弾」と呼ばれた物を作ったの。」

 

全員「っ!?」

 

由美「吉信はそれを既に信頼できる幹部の人達にその2つの弾が入った拳銃を渡して、周りを厳重に固めているんです・・・。」

 

やちよ「じゃああの「死者蘇生の陣」も、やっぱり吉信が盗み出した書物を見て、由美ちゃんの魔力を使って…?」

 

由美「・・・はい、それに吉信はこれだけに留まらずに久之さんの部下だった羽根の方達を「大量虐殺」しているんです。」

 

健太「なにっ!?」

 

いろは「そんな・・・!」

 

健太「じゃああの時にいた羽根は全員・・・!?」

 

壮介「あの野郎・・・あんな澄ました顔してとんでもない殺人鬼じゃねぇか!」

 

由美「そして吉信はお兄ちゃん達マギアユニオンの人達が私を助けると踏んでマギアユニオンを分断したんです。」

 

鶴乃「吉信はどうして分断を?」

 

由美「恐らく神浜に残っているキモチを安全に回収するためだと思います。けど、吉信はあと一つだけキモチを回収出来てないんです。」

 

健太「吉信は一体何がしたいんだ・・・。」

 

由美「囚われている時に吉信は本当の目的を話してたんです。それは「神浜の秩序を崩壊させる」事だと・・・。」

 

さな「神浜の秩序を崩壊?」

 

俊「もしかして、それって・・・!」

 

由美「はい、簡単にいえば「神浜を滅ぼす」という事なんです・・・!」

 

健太「なっ・・・!?」

 

悠太・みたま「っ!?」

 

壮介「おいおい、マジか!?」

 

由美「はい、現に吉信はその準備段階として数日前に起きた「ワルプルギスの夜」と「エンブリオ・イブ」を市街に出し、神浜に大損害をもたらしました。」

 

健太「吉信は、はなからそれを実行するための手筈としてイブをわざと出さずに俺達をまとめて殺る気だったって事かよ・・・!」

 

由美「私が知ってる吉信の事はここまで…、お兄ちゃんや皆に、あと一つ伝えなきゃいけない。」

 

健太「今度はなんだ…?」

 

そして、由美から衝撃の発言が飛び出す。

 

由美「行方不明になった吉田宗雄さんの居場所がわかったの。」

 

健太「おっちゃんの居場所が判明した!?」

 

由美「判明したって言うよりは、ずっと隠れていたって言う方がいいね・・・。」

 

みたま「宗雄さんは今どこにいるの…?」

 

由美「多分ですが、もうお兄ちゃんの電話に掛かってくると思います。」

 

すると由美の言った通り、俺のスマホから電話がなった。相手を見ると非通知となっているが出てみる。

 

『高坂健太様でいらっしゃいますね?』

 

健太「誰だ?」

 

『私は吉田宗雄様の使いの者でございます。吉田宗雄様のご要望により皆様にある場所に集まってもらいたいとの事です。』

 

健太「どこなんだ?」

 

『南凪埠頭第3番地と言う場所にてお集まりください。そして、この事件にに関わる魔法少年少女達も連れてきて欲しいとの事です。』

 

健太「時間指定とかはあるか?」

 

『我々にも準備はあるので、今夜の夜8時にてお越し下さい。では。』

 

健太「わかった。」

 

そう言って電話を切る。

 

健太「おっちゃんの使いの人が出てな、どうやら今夜の夜8時に南凪埠頭第3番地に来てほしいらしい。」

 

通「んで、今なんや事件に関わった魔法少年少女らを連れてきて欲しい言うてたな?」

 

健太「ああ、多分だが、ここにいる皆を含め、十六夜さんや郁姉に令、姉貴にかえで、レナ、そして灯花やねむに桜子とみふゆに天音姉妹、大体そんなとこかもな。」

 

悠太「恐らく宗雄さんと灯花やねむとなると「吉信がどうやってマギウスという組織を創設出来たのか」とかいう話になりそうだな・・・。」

 

健太「可能性はあるかもな・・・。」

 

いろは「なら私達は一度灯花ちゃん達を迎えに行きましょう。」

 

悠太「俺は十六夜と郁美と令に連絡を取って向かう。みたまも来るか?」

 

みたま「当然よ、私も宗雄さんがどうして行方不明になってたのか聞きたいしね。」

 

悠太「だな、健太はももこ達を頼むな。」

 

健太「了解っす。」


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