魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:マイスリッド

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第2話

ネオマギウスの構成員を倒した健太は構成員の胸ぐらを掴む。

 

構成員「ぐっ・・・なんだてめぇら・・・!?」

 

健太「何で俺達を襲う!?」

 

構成員「俺らの孤島のアジト襲撃したんはてめぇらだろ!?お前らはこそなんだ!?何しにきたんだ!?」

 

健太「龍二に用があってきた・・・あいつはどこだ?」

 

構成員「し、知るかよ・・・くたばれよゴミぃ!」

 

その瞬間健太は無言で勢いよく構成員の胸ぐらを掴みながら殴る。

 

構成員「ぐはっ!?」

 

健太「龍二はどこだって聞いてんだ!!」

 

構成員「うぅ・・・」

 

健太「早く答えろやコラァ!!」ドゴッ!

 

構成員「ギャッ!」

 

うい「健太お兄ちゃん!やりすぎだよ!!」

 

俊「そうですよ健太さん!もうその辺で…!」

 

ういと俊は健太を止めようとするが健太は聞く耳を持たず構成員を問い詰め続ける。

 

健太「吐け、龍二の居場所はどこだ?」

 

構成員「・・・・・・」

 

健太「ダンマリか、根性見せてるつもりだがな・・・こっちも腹ぁ括ってここにいるんだ。」ドガァ!

 

構成員「ぐはっ!!」

 

健太「あと300発でも400発でも、てめぇを殴れる自信がある。根性見せるつもりなら、試してみるか?」

 

構成員「うぅ・・・」

 

健太「質問に答えろ・・・松井龍二は、どこにいる?」

 

構成員「くっ・・・」

 

健太「そうか!じゃあ渾身の300連発受けてもらうぜ!」

 

そう言って健太は怒りに身を任せ殴ろうとする。構成員が流石に臆したのか素直に話した。

 

構成員「し、知らない!俺達は知らないんだ!!」

 

健太「何?知らねぇだと?」

 

構成員「ほ、本当に何も知らねぇんだ!あん時にあんたらが孤島に突撃してから、吉信様や龍二様はあちこち転々としてるから末端の構成員にも二人の居場所が分からねぇんだよ!」

 

さな「吉信と龍二さんは移動してるんですか・・・。」

 

健太「んだよそれ・・・じゃあ龍二をここに連れてこい。」

 

構成員「そ、そんなの俺に言われても・・・」

 

健太「おっちゃんを殺して、兄貴を殺して・・・!オラァ!」ドゴッ!

 

構成員「ぐはっ!」

 

やちよ「健太君!!」

 

健太「オラァ!!」ドガァ!

 

構成員「ぎゃあっ!」

 

いろは「健太さん!もうやめてください!!」

 

構成員「こ、答えた・・・質問には、ちゃんと答えたじゃねぇか・・・!!」

 

健太「街を荒らすだけ荒らして・・・!残ってんのはてめぇらみたいな役立たずの雑魚だけかコラァ!?」ドガァ!

 

構成員「がぁっ!!」

 

フェリシア「おい健太!やめろ!」

 

鶴乃「健太君ダメだよ!!その人死んじゃうよ!!」

 

やちよ「健太君もう止めなさい!!」

 

健太「ふざけんじゃねぇぞこの野郎!!てめぇらネオマギウスは命を何だと思ってんだコラァァァ!!」ドゴッ!ドガァ!

 

壮介「もう止せ健太!十分だろ!?」

 

由美「お兄ちゃんもう止めて!!」

 

健太「うるせぇぇぇ!!」

 

みんなが必死に健太を止めるが、健太は怒りの余り暴走してしまう。

 

健太「なんでなんだよ・・・なんで、なんで俺のまわりが次々に狙われなくちゃいけねぇんだ!?だから、俺は龍二と話をしなきゃならねぇんだ!あいつは何も分かっちゃいねぇんだよ!それに・・・!」

 

健太は血まみれになった拳に今まで以上の力を込める。

 

健太「こいつらは、あの世でおっちゃんと兄貴に詫び入れさせなきゃならねぇんだ!!」

 

壮介「まさか・・・!?止せ健太!止めろ!!」

 

由美「ダメだよ・・・!そんなことしたら…!!」

 

健太「あの世でぇ・・・!」

 

構成員「ひっ、ひいぃぃぃぃ!!」

 

健太「おっちゃんと兄貴に頭下げて詫びてこいやぁぁ!!」

 

由美「止めてぇぇぇぇ!!」

 

壮介「止めろぉぉぉ!!」

 

壮介と由美は健太を止めるために走り出す。だが、もう間に合わない後一歩で健太の腕が止められる。

 

皆「っ!?」

 

健太「っ!?うおわ!?」

 

止められた瞬間構成員から退かすように健太を振り落とす。

 

健太「くぅっ!誰だぁ!・・・っ!?」

 

止めたのは南凪埠頭で共に戦った桐生だ。健太はそれに驚いた。

 

健太「な、なんだあんた…。なんでここに…?」

 

桐生「・・・通りすがりだ。」

 

壮介「通りすがり・・・なのか・・・?」

 

俊「まるで予知したかのように現れましたね・・・。」

 

健太「誰なんだよオッサン・・・埠頭の時は味方してくれたよな?おっちゃんとはどういう?」

 

桐生「身の上話をする気はない。」

 

健太「えっ?」

 

桐生「俺は陽のあたる場所じゃ生きられない人間だ。だからこそ手に入る情報を持っている。」

 

健太「な、何の話なんだ?」

 

桐生「伊東吉信の次の一手は、またこの神浜で指される。」

 

健太「なっ!?奴の次の一手だと!?どういう事だ!?」

 

桐生「お前にこの中身を教えるつもりだった。・・・ついさっきまではな。」

 

健太「なに!?もったいぶらないで教えやがれオッサン!!」

 

桐生「今のお前を見ていると…素直に教える気にならねぇな。」

 

健太「あぁ?気に入らねぇな!名前も知らないあんたにそんな目で見下されるような覚えはねぇぞ…!!」

 

桐生「もう抵抗できない奴を、人に止められるまで殴り続ける男は、見下されても仕方ねぇんじゃねぇか?」

 

健太「くぅっ!情報ってのはなんだ!?吉信の次の一手ってのはなんなんだ!?あぁ!?」

 

桐生「・・・そんなに頭に血ィ登ってるようじゃ理解出来ない話だ。時間はまだある。夜になったら南凪埠頭の造船所に来い。俺はそこで待ってる。」

 

健太「南凪埠頭の造船所だと…?そこに来いってなんでだ?そこに何があるってんだ!?」

 

桐生「来るも来ねぇもお前ら次第だ。続きが聴きたきゃ大人しく夜を待つんだな。」

 

健太「あっ、おい!待てよオッサン!!」

 

桐生は健太の呼びかけを無視し、その場を去っていった。健太達は夜まで待つことになった。


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