序章 戦争開始
−北養区 山中−
北養区の山の中に吉信とレイゴウの姿があった。そして二人の目の前には死者蘇生の陣で復活した魔法少女達が佇んでいた。
吉信「彼女らは「天野鈴音」「詩音千里」「成見亜里紗」「奏遥香」「日向茉莉」「美琴椿」ホオズキ市の魔法少女達です。」
レイゴウ「ホオズキ市?聞いたことないな。」
吉信「それもそうです。何せこの世界線では存在していない街ですから。」
レイゴウ「ほぅ、つまりパラレルワールドという別世界に存在する街か。」
吉信「ええ、私が別世界に行って彼女らの血液、DNAを採取するために一度殺害し復活させたわけです。まぁ殺害したといってもしたのは日向茉莉だけですがね。」
そう言って、次の魔法少女達に目線を向ける。
吉信「そして「かずみ」「御崎海香」「牧カオル」彼女らもまたあすなろ市という別世界の街の魔法少女です。」
吉信は淡々と話をすすめる。
吉信「更に前の戦いで戦死したネオマギウスの幹部方、その他手練達、最後にフランスのイングランドに所属していた魔法少年少女達です。」
最後に話した復活した魔法少年少女達は「天童勝矢」「天津岬」「中川久之」「藤村通」「松井夢乃」「更紗帆奈」「イザボー・ド・バヴィエール」「フィリス・ラ・バヴィエール」「ラピヌ」「コルボー」「ミヌゥ」皆、実力は折り紙付きである。
レイゴウ「この金髪の女は・・・」
吉信「「イザボー・ド・バヴィエール」百年戦争の黒幕であり売国妃と呼ばれた人物ですよ。まぁジャンヌ・ダルクに討たれましたがね。」
レイゴウ「ほぅ・・・で、こいつらがその息子娘か。」
吉信「ええ、フィリスという人物はまさにイザボー妃の実子、このラピヌ、ミヌゥ、コルボーは養子です。特にコルボーという少女は技でペスト菌を蔓延させることが出来るんです。」
レイゴウ「なるほどな、確かに実力は申し分ない。これで、同胞の兵士も含め戦力は整ったな。」
吉信「ええ、長かった・・・75年前のあの日から私は真なる平和を求め、屍を踏み続けた。そして今日、この日を私の計画が完遂するのです!」
レイゴウ「・・・・・・・」
吉信「私は、高坂一族や松井一族を利用し威厳を見せつけた。」
そう言って吉信は洞窟から出て、近くの展望台から神浜市を見下ろす。
吉信「神浜は魔法少年少女達の確執があってこれまで何度も東西が争いを繰り広げていた。」
レイゴウ「遂に、始まるのだな。」
吉信「ええ、遂に時は来た・・・始めるとしましょう。この神浜の終焉を・・・そして、真なる平和の第一歩として「神浜マギアユニオン」に宣戦布告をする!「第3次神浜東西戦争」開戦です!!」
レイゴウ「・・・・・・」ニヤッ・・・
吉信は展望台からマギアユニオンへ宣戦布告とし第3次神浜東西戦争開戦を告げた。しかし、吉信はレイゴウが不敵な笑みを浮かべた事を気付かずにいた。
第19章「開戦」