魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:マイスリッド

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第4話

みふゆ達が藤村通との戦いを繰り広げている頃、壮介、ななか、雄一郎、つつじ組も参京区で激戦を強いられていた。

 

 

 

        −参京区 繁華街−

 

 

 

  戦闘BGM「endless fight」龍が如く5

 

 

 

 

 

壮介「オラァ!!」

 

構成員6「ぐはぁっ!」

 

壮介「ちぃっ!なんて数だよ・・・!」

 

ななか「これほどの構成員がいながら敵のリーダーらしき姿がありませんね!」

 

雄一郎「もしかしたらどこかから指示を出している可能性がありますね、ふっ!」ドゴッ!

 

構成員4「ガハァッ!?」

 

あやめ「もぉー!どんだけいるんだよコイツラァ!!しつこい!!」

 

謙吾「気持ちはわかるがイライラしながら戦うな!不意をつかれるぞ!?」

 

葉月「謙吾の言うとおりだよ、着実に数は減ってるからあと少しだよ。」

 

このは「でもこんな光景、見たことが・・・」

 

雄一郎「この光景は私も見たことがあります。まるで数年前の「混沌」の事件のような・・・」

 

壮介「混沌?なんすかそれ?」

 

雄一郎「あなた方が神浜に来る数年前に起きた事件です。我々もこのはさん方面巻き込まれた事件で、もし死者蘇生の陣なら・・・」

 

ななか「まさか、彼女も・・・!?」

 

「アッハ、やっぱバレちゃったかぁ…まぁ前よりは早くて助かったね!」

 

全員「っ!?」

 

するとどこからともなく声が響く。そしてその声の主は闇雲から現れる。

 

ななか「やはり、貴女も復活していましたか!」

 

雄一郎「・・・・・・」

 

壮介「あの魔法少女、知り合いか?」

 

雄一郎「ええ、ある意味知り合いですよ。私達ななかさんのチーム、つつじ組やその他の魔法少年少女達を混乱に陥れた犯人「混沌」改め「更紗帆奈」・・・!」

 

壮介達の前に現れた魔法少女は、かつて雄一郎達に追い詰められ自害した「更紗帆奈」本人であった。

 

雄一郎「お久しぶりです更紗帆奈さん。」

 

帆奈「なんだ、あんた達まだ生きてたんだぁ……」

 

ななか「私達の前に来たという事は…吉信という魔法少年の命令ですね?」

 

帆奈「命令というよりは体を勝手に動かされてるんだよねぇ。アッハ!またあんた達の顔が見れて嬉しいよぉ!!ん?見慣れない人が一人いるね。」

 

壮介「俺は長崎壮介だ。まぁ覚える前にあんたを倒してやるから心配すんなよ。俺、お前みたいな性格ひん曲がってる奴は大嫌いなんでな。」

 

帆奈「ふ〜ん・・・」

 

雄一郎「壮介さん達は、構成員の処理をお願いします。」

 

壮介「えっ?」

 

雄一郎「あれは私の獲物です・・・どうかここは、譲って頂きたい。」

 

壮介「別に良いけど、あまりやりすぎんなよ?」

 

雄一郎「ええ・・・」

 

そう言って雄一郎は帆奈に近づく。

 

帆奈「アッハ!なになにあたしに告白!?マジヤバァ!!」

 

雄一郎「・・・だ・・・」

 

帆奈「ん?」

 

雄一郎「・・・貴様のそのひね曲がった性格は健在なようだな!?ならば貴様を倒すかいがある!!貴様は、絶対に楽に成仏させんぞ!!」

 

雄一郎は帆奈に対し怒りを露わにして鬼の形相で襲いかかる。数年前に起きた混沌事件の怒りが溜まっていた雄一郎は今までのような冷静に分析する戦いではなくなった。

 

 

  戦闘BGM「the wicked」龍が如く極

 

    「VS 吉信一派 更紗帆奈」

 

 

雄一郎「貴様には数年前の恨みが積もっている!楽に成仏出来ると思うな!!」

 

帆奈「まだあの時の事根に持ってたんだ。気を楽にしなよぉ〜、遊びだからさ!」

 

雄一郎「その悠々とした姿が私をイラつかせるのだ!!貴様のせいでななかさんは一時ではあるが精神的に追い詰められていた!ななかさんだけではなく、あの事件の被害者のこのはさんもだ!謝罪しても完膚なきまでに叩き潰す!!」

 

雄一郎は怒りながらも的確に足技やテコンドーで帆奈を追い詰めていく。雄一郎は足に暗器を装備しており蹴った瞬間に毒刃の刃物で敵を弱らせる。それを知っていた帆奈は器用にかわす。

 

帆奈「遅いよぉ〜!怒って仕掛けても外れちゃうよ!アッハハハハハ!!」

 

雄一郎「貴様ぁ!」

 

謙吾「じゃあだったら怒ってない俺の攻撃は避けられるか帆奈!?」

 

帆奈「っ!?しまっ!?」

 

謙吾「オラァっ!」

 

謙吾の不意をついた攻撃で帆奈は吹き飛ぶ。そして雄一郎の元に着地する。

 

雄一郎「謙吾さん、このはさん達は・・・?」

 

謙吾「このは達なら壮介さんと一緒に戦ってるぜ。雄一さん、気持ちは分かるが、落ち着けよ。」

 

雄一郎「落ち着いてなどいられませんよ…、彼女のせいでどれだけの魔法少年少女が被害を受けたか…」

 

謙吾「分かってる。俺もあの混沌事件の被害者でもあるしあんたの気持ちもよく分かる。だけど怒りに身を任せたら、それこそ意味がねぇ。」

 

雄一郎「・・・・・・」

 

謙吾「だから、あいつに一泡吹かせてやろうぜ。俺達の連携でな。ちょっと耳を貸せ。」

 

謙吾は雄一郎に耳元で何かを話す。その何かを聞いた雄一郎はニヤッと口元を歪ませる。

 

雄一郎「・・・なるほど、了解しました。」

 

謙吾「よし!なら俺が行く!」

 

謙吾はすぐに帆奈に急接近し剣を振るう。そして自身に速度を速くする術を発動させた雄一郎が帆奈に不意打ちを仕掛ける。

 

帆奈「あらら?そんな程度なの?」

 

謙吾「ふっ、だったら・・・」

 

雄一郎「我等が偽物であれば対応できますか?」 

 

帆奈「っ!?」

 

謙吾「食らいやがれぇ!」

 

雄一郎「終わりです!永久に逝きなさい!」

 

帆奈は回避できずに雄一郎と謙吾の渾身の技がヒットした。そして体の回復が追いつかない程のダメージを受け、成仏していった。

 

雄一郎「・・・さらばだ。」


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