魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:マイスリッド

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第6話

  BGM「Decisive battle」NARUTO疾風伝

 

 

 

魔法少年少女達が吉信一派構成員と神浜市の各地で戦いを繰り広げている最中特に激戦を繰り広げていたのは大東区だった。

 

 

 

 

 

       −神浜市 大東区−

 

 

 

一派構成員4「オラァ!」

 

隊構成員7「せりゃあ!!」

 

一派構成員8「もっと増援と武器の輸送を急げ!!」

 

隊構成員2「大東を吉信の手から守るんだ!!」

 

大東区では吉信一派の構成員と悠太がかつて率いていた愚連隊の構成員が武力衝突していた。愚連隊の構成員達は悠太に恩があり、その恩を返す為に自ら志願し吉信一派の構成員と戦っていた。

 

悠太「ふっ!ハァッ!」

 

一派構成員達「ぐわぁああ!!」

 

十六夜「悠太、そっちは終わったか?」

 

悠太「ああ、だがすぐに増援が来るだろうがな・・・!」

 

十六夜「天音姉妹の方は大丈夫だろうか。」

 

悠太「あいつらが交戦しているのはかつての「教官」だったか……。」

 

そう言って悠太は視線を天音姉妹に移す。彼女達もまたかつての「教官」と戦っていた。

 

 

 

  戦闘BGM「月華咲夜」マギアレコード

 

 

 

 

月夜「ハァッ!」

 

「っ!」

 

月咲「くぅっ!」

 

「相変わらずですね、あなた方は・・・。」

 

月夜「そちらも、お変わりないようで「大宮教官」。」

 

大宮教官と呼ばれた少年はかつて天音姉妹にマギウスとしての理念を教えた魔法少年であった。本名は「大宮礼二」である。今は吉信一派の実働部隊のリーダーとして天音姉妹と対峙していた。

 

礼二「マギウスを脱退してからあなた方は一層強くなったようで嬉しい限りです。」

 

月夜・月咲「「・・・・・・」」

 

礼二「しかし、あなた方にはまだ迷いがある。私に対する「強さ」が足りないのです。」

 

月咲「それは・・・」

 

礼二「違うというのなら、何故あなた方は私に対し全力で掛からないのです?」

 

月夜「私達は・・・」

 

礼二「マギアユニオンの仲間なら私を殺す気でかかりなさい!」

 

月夜「キャッ!」

 

月咲「月夜ちゃん!!」

 

礼二「私は手加減を一切しませんよ!あなた達も全力で戦いなさい!!」

 

礼二は天音姉妹に容赦なく攻撃する。礼二の持つ武器は西洋剣と手甲型のシールドを使用している。その際、シールドから取り出した笛を取り出す。

 

礼二「真・笛花共鳴!」

 

礼二は天音姉妹の合体技である笛花共鳴を一人で発動する。「真・笛花共鳴」は天音姉妹の笛花共鳴より強力であり一人で範囲内にいる人の頭に響かせ動きを止めることを可能にする技である。そんな技を至近距離でまともに食らった天音姉妹は大打撃を被る。

 

月咲「うあぁぁああ!!?」

 

月夜「教官の・・・笛花共鳴は・・・すごいでございます・・・!!」

 

礼二「こんな程度ですか・・・少し日和すぎでは?」

 

月夜・月咲「「うぅ・・・・・」」

 

礼二「マギアユニオンに入ってからあなた方は少し弱りすぎです。まぁそのマギアユニオンのリーダーの高坂健太さんも「夢見がちの痛い子供」ですからね。」

 

月咲「ピクッ」

 

月夜「・・・なんで、矛先が健太さんに向くのでございますか・・・」

 

礼二「んっ?」

 

月咲「その言葉撤回してよ・・・!健太君は、そんな生半可な人じゃない!!」

 

礼二「・・・・・・」

 

月咲「健太君は確かに教官の言ったとおり夢見がちの痛い子供かもしれないけど・・・!あの人はしっかり有言実行しようとしてる!!私達がずっと夢見てた「本当の解放」のために、そのために健太君はずっと啀み合ってた東西の魔法少年少女達を友好を結んでるの!」

 

月夜「そうでございます!いくら教官でも健太さんを馬鹿にするのは許しません!」

 

礼二「(彼女達の魔力の循環が変わった・・・!)」

 

礼二は敢えて彼女達の逆鱗に触れるような事を言い放つ。すると天音姉妹の魔力が変わる。

 

 

 

 戦闘BGM「紫電清霜」ロロナのアトリエ

 

  「VS 吉信一派実働部隊隊長 大宮礼二」

 

 

 

礼二「なるほど、彼を相当慕っているという事ですか。ではあなた方の意地を見せてください。」

 

月夜「言われずとも・・・!」

 

月咲「分かってます!!」

 

礼二は二人の覚悟を見て口元を歪ませる。そして互いに攻撃を開始する。

 

礼二「どうしたんです!?もう終わりですか!?」

 

月夜「まだでございます!」

 

月咲「月夜ちゃん!私達の合体技行くよ!」

 

月夜「はい!」

 

月夜・月咲「「笛花共鳴!!」」

 

礼二「あれには私も対策を講じている、そう簡単にっ!?」

 

すると体が動かなくなる。礼二は驚く。

 

礼二「なにっ!?体が動かない!?」

 

月夜「今の私達の笛花共鳴は!」

 

月咲「能力が上がってるからこそ動きも封じれるんだよ!!」

 

月夜「そしてこれが私達の新たな!!」

 

月咲「合体技だよ!!」

 

月夜・月咲「真・百花繚乱!!」

 

二人が同時に吹いた音色には華が咲いたような美しい音色で衝撃波を飛ばす。これには礼二も予想外だったようで驚く。

 

礼二「これは・・・ふっ、あなた方は強い・・・私の、負けですね。」

 

月夜・月咲「はぁああああああ!!!」

 

この衝撃波をまともに食らった礼二は吹き飛び、地面に倒れる。

 

月夜「教官・・・」

 

礼二「……その呼び名はもう止しなさい、今の私は教官でもなんでもありませんよ……」

 

月咲「………」

 

礼二「ふっ…あなた方姉妹は強い……私が敢えて言ったかいがありました……」

 

月咲「っ!?月夜ちゃん!」

 

すると増援と言わんばかりに大量の吉信一派の構成員が現れる。そして礼二が立ち上がる。

 

月夜・月咲「教官…?」

 

礼二「あなた方は、宇佐美さんと十六夜さんの元へ行きなさい、コイツラは私がお話します。」

 

月夜「そんな!?」

 

月咲「教官私も一緒に!」

 

礼二「なりません、あなた達は生きなさい・・・これが教官としての最期の言葉です。」

 

月夜・月咲「「教官・・・!」」

 

礼二は二人の前に結界を作動させる。その結界は術者が指定した場所へワープさせるものである。礼二は親指を立て、天音姉妹を悠太達の元に向かわせ礼二は構成員と対峙する。

 

礼二「私の人生、悪くありませんでしたね・・・。」

 

そして礼二はコートを開き、体に大量の爆弾を起動し、構成員達に突っ込んでいった。


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