魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:マイスリッド

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第5話

外道魔獣の能力で辺りが大爆発を起こす。しかし健太以外は十間の衣を纏っていたため無傷で済んでいたが、健太は頭から血を少し流していた。

 

健太「はぁ・・・はぁ・・・効かねぇなぁ。」

 

健太のその目には全てのキモチの力が宿り、その目は「八龍仙人」の目をしていた。そして魔獣は巨大な光線をつくり出す。

 

レイゴウ「魔獣が手加減なしとはな・・・」

 

そして光線が発射され健太目掛けて飛んでくる。そして光線が健太に当たる寸前に突然光線が消えた。

 

影信「遅かったか?」

 

健太「いや・・・ぴったしだぜ、親父。」

 

戦場に影信が到着し、タルト達も到着した。

 

リズ「貴方とても早いわね。」

 

エリザ「私でも追いつけないほどの速さですわね。」

 

タルト「皆さん!始めましょう!」

 

いろは「嘘!あの人達って・・・!」

 

うい「タルトさん達だ!」

 

マミ「あの姿、まさか伝説の「ジャンヌ・ダルク」!?」

 

健太「おう、皆が一度は聞いたことがある「ジャンヌ・ダルク」その人だ!」

 

やちよ「タルトさん!どうしてここに!?」

 

タルト「松井龍二という方が私達を呼んだんです。」

 

マミ「龍二君・・・」

 

悠太「これはまた心強い味方が現れたな、まさかジャンヌ・ダルクが味方となってくれるとは・・・」

 

吉信「まさか貴方が現れるとはね・・・」

 

タルト「っ!」 

 

するとタルトに興味を示した吉信が瓦礫の上から現れる。

 

リズ「もしかして彼が……」

 

メリッサ「龍二さんが言っていた「伊東吉信」という方ですね…!」

 

タルト「この感じ…イザボーの時とそっくりです……。」

 

リズ「吉信の事もあれだけど…まずはあの怪物を止めないといけないわね。」

 

影信「健太、よくやったな。少し休んでろ。友達も直にくる。あいつも味方だ。さて…!」

 

そう言って影信が健太と同じ十間モードを発動する。それを見たマミは驚く。

 

マミ「あの姿…健太君と同じ…!?」

 

十間「まさかとは思ったが、影信もか…。」

 

健太「な?な?俺の親父すげぇだろ!?」

 

十間「そんなことはお前より分かっとるわ!家族を守る為に死にものぐるいで吉信と戦い抜いた男だからな…!」

 

タルト「皆さん!行きます!」

 

そう言って6人は一斉に影信の能力で指定の場所へ行き、結界を張る。

 

タルト「結界術!」

 

6人「新天剥離の陣!!」

 

外道魔獣の周りに巨大な結界が現れ、魔獣を囲む。

 

影信「そして追加の一味だ!高坂一族秘伝術「明神羅生門」!!」

 

すると今度は空から鳥居が降り注ぎ魔獣の動きを封じる。そしてようやく松井龍二も到着した。

 

健太「……来たか。」

 

龍二「………」

 

健太「随分、遅かったな…龍二。」

 

マミ「……龍二…君…?」

 

龍二「……マミか…。」

 

さやか「嘘でしょ!?龍二先輩!?」

 

杏子「あんた今更何しにきやがった!?」

 

マミ「な、なんで…龍二君が、ここに…?」

 

龍二「色々あったが…俺は、この街を守ることにした。お前らが俺をどう思うかは関係ない。俺は街を守り、この現状を変えてやるんだ。」

 

健太「なるほどな…だが、お前一人ではやらせないぜ?」

 

龍二「……ふん。」

 

タルト「大丈夫でしたらすぐに魔力を供給してください!一斉攻撃であれを倒します!」

 

健太「了解!」

 

そう言って健太と龍二は真っ先に向かい、結界の外側で待機する。

 

マミ「私は二人の後ろにずっと隠れてた・・・けど、それも今日で終わり・・・私は!」

 

まどか「マミさん・・・」

 

ほむら「行っちゃったね。」

 

健太「よーし・・・ん?マミ?」

 

マミ「私が二人に届かない、か弱い女の子だと思ってない?」

 

健太「ふっまさか・・・よっしゃ!見滝原中学3年組!ここに再結だ!行こうぜマミ!龍二!」

 

マミ「ええ!」

 

龍二「ああ。」

 

影信「よし、なら俺の分身で結界の出入り口を作る!皆、そこから入り魔獣を討滅するぞ!」

 

そう言って影信が分身で結界に入口を作り出し、皆が魔獣に向けて討滅に走る。

結界内に入ってマギアユニオンは魔獣の分裂体と交戦していた。健太、龍二、マミはそれぞれの戦力となる十間モード、革命のウワサ、そして新たにマミは「神浜聖女のウワサ」と契約の印を結び「守護女神のウワサ」となってマミと協力する。

 

健太「よぉし!突っ込め!!」

 

十間、革命のウワサ、守護女神対外道魔獣分裂体の戦いが始まる

 

 

 

  戦闘BGM「Team7 Reunited」ナルスト4

     「VS 外道魔獣分裂体」

 

健太「十間!行けるか!?」

 

十間「こんな雑魚共相手に苦戦するほど落ちぶれてねぇ!」

 

健太「よし!なら蹴散らして魔獣をぶっ飛ばすぞ!!」

 

龍二「このまま直進する!はぁあ!」

 

マミ「私はずっと健太君や龍二君の足手まといになってたけど・・・今度は二人のために!全力で!」

 

健太「よし、あの魔獣相手にここまで順調だな。」

 

そしてある程度進み、分裂体を次々と撃破していると一際大きい分裂体が現れる。

 

龍二「無駄にでかいのが出てきたな。」

 

健太「怯んでられるか!あのデカブツ倒して一歩でも魔獣に向かう!!」

 

分裂体はジャンプし、衝撃波を発動する。

 

十間「ちっ衝撃波か・・・腕が厄介だな!」

 

健太「なら分裂体の両腕を切り落とす、龍二!」

 

龍二「ああ。」

 

龍二は颯爽と前に出てウワサの剣で両腕を切り落とす。その間にも健太とマミは攻撃を続ける。

 

健太「くそっ、中々しぶといな・・・!」

 

龍二「健太、もう音をあげるのか?」

 

健太「へっ、馬鹿いえ!まだまだこれからだ!!」

 

そう言って健太と龍二は奮起し次々に分裂体にダメージを与えていく。そしてある程度ダメージを与えるとついに分裂体は地に伏した。

 

健太「よっしゃ!」

 

龍二「っ!健太!マミ!来るぞ!」

 

すると奥の方で身動きを封じられた魔獣は抵抗を見せ影信が発動した明神羅生門の3つの鳥居を壊し、3本の尾を健太達目掛けて飛ばす。それをかわし一気に魔獣まで詰め寄る。

 

戦闘BGM「Assault on the ten tails」ナルスト4

 

十間「ぬぉおおおおおお!!!」

 

健太「よっしゃ!ナイスだ十間!!」

 

龍二「このまま一気に本体の場所まで攻めるぞ!」

 

マミ「今・・・私ができる事を全力で・・・!!」

 

そしてある程度近付くとマミが二人に言う。

 

マミ「二人共行って!!」

 

マミはウワサの力を使い全力で十間を投げ飛ばす。そして十間は健太と龍二を本体の場所まで一気に投げ飛ばす。

 

十間「やってやれぇ!!」

 

投げ飛ばしたスピードは戦闘機よりも速いマッハ並の速度で魔獣まで近付く。

 

健太「龍二ぃ!!」

 

龍二「ああ!!」

 

健太「風術!!」

 

龍二「炎術!!」

 

健太「超大玉手裏螺旋気弾!」

 

龍二「加具土命ノ弓!!」

 

加具土命ノ弓は健太の手裏剣型の螺旋気弾を吸収し、魔獣を黒い竜巻が覆いありったけのダメージを与えた。

 

健太「よっしゃあ!やってやったぜ!!」

 

そして遠くから二人の背中を見たマミはかつての二人の背を思い出し、微笑みながら涙を流す。


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