魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:マイスリッド

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第5話

天之人アサマによって八龍の力を体得した二人はの魔法少年、高坂健太と松井龍二は今までの力を凌駕するほどの力を得た。吉信は二人の力に驚く。

 

吉信「(まさか、この私を気圧す程の力を得たという訳ですか・・・)」

 

「恐れを抱く小さきものよ・・・我を取り込むがいい・・・。」

 

吉信「っ!?」

 

すると吉信の中に声が聞こえてきた。そして声が聞こえたと同時に神樹が吉信目掛けて倒れてくる。

 

吉信「(声が…!?)」

 

「神樹を・・・魔獣を・・・全て取り込め・・・!貴様に不死の力を与えん・・・!」

 

吉信「うっ!?」

 

すると神樹は吉信の中に吸い寄せられる。

 

吉信「ぬぉああああああああああ!!!」

 

健太・龍二「っ!!」

 

そして神樹の全てを吸い込み、吉信は不死の力を手にした。

 

吉信「ククッ!クハハハハハ!!まさか神樹そのものが私の味方になるとは!高坂健太、松井龍二・・・私は完全なる不死の力を手にした!あなた達が如何に力を付けようと私には届きませんよ!!」

 

健太「へっ、やっても無いのに勝手に決めつけんなインテリ野郎!」

 

吉信「フッ良いでしょう・・・ならこれが最後の戦いとしましょう!!」

 

健太「行くぜ龍二!」

 

龍二「ああ!」

 

 

 戦闘BGM「foot of the divine tree」ナルスト4

 

      「VS 八龍吉信」

 

龍二「やはりそう言う事か、奴の周りにもう一人影の吉信が潜んでいやがる!」

 

吉信「なるほど・・・見えざる世界「永地」に存在する私を看破するとは、万華鏡義眼を手に入れただけありますね。」

 

龍二「健太!影の攻撃に気を張っておけ!お前でも感知は出来るはずだ!」

 

健太「やりづらいが文句言ってらんねぇな!!」

 

そう言って二人は上手く連携をとって吉信に攻撃を浴びせる。そして吉信は「永地・凶獄」を発動する。

 

健太「龍二!来るぞ!」

 

吉信「永地・凶獄!!」

 

龍二「くっ!」

 

健太「危ね!?」

 

二人は上手くかわす。そして吉信目掛けて必殺技を発揮する。

 

龍二「健太!」

 

健太「おうよ!!」

 

健太・龍二「うぉおおおお!!螺旋気弾!/雷切!!」

 

吉信「ぐぅおああああ!!ちぃっ!!」

 

健太と龍二の攻撃をまともに受けた吉信はすぐに飛び去る。

 

健太「なっ!?移動しやがった!!」

 

龍二「(影を身代わりにしたか!!)」

 

健太「まずい!あの先には悠太さんがいる!!」

 

吉信「その目、頂きますよ宇佐美さん!!」

 

悠太「っ!!ぐぅあああ!?」

 

吉信は悠太の左目にあった神威義眼を奪い取る。そしてそれを自分の目に入れ、異空間へ飛ぶ。異空間には健太を回復させたいろはとマミがいた。

 

吉信「あなた方も始末させて頂きますよ!!」

 

いろは・マミ「っ!?」

 

その直後、いろはとマミは俊が展開した異空間から追い出される形でバラバラに飛ばされる。いろははどこかへ、マミは悠太の元に飛ばされた。

 

悠太「巴か・・・・・・」

 

マミ「くっ・・・ここは・・・っ!宇佐美さん!」

 

マミは悠太が目から血を流している事に気づきすぐに向かう。

 

マミ「宇佐美さん左目が・・・!?」

 

悠太「吉信に左目の義眼を奪われてな、吉信はどうした?そっちの異空間に飛んだはずだが・・・?」

 

マミ「吉信が来て攻撃が当たる寸前に異空間を追い出されて・・・・・・」

 

健太「悠太さん!左目、少し見せて貰ってもいいか?」

 

悠太「構わんが何をするんだ・・・?」

 

健太「痛いことはしねぇよ、すぐに終わる。」

 

そう言って健太は悠太の左目に手を当てる。そして手を放す。

 

健太「左目、開けれるか?」

 

悠太「・・・っ!!」

 

すると悠太の左目はさっきまでの血が嘘のように完治していた。

 

マミ「えっ!?どうなってるの!?」

 

健太「あ〜、説明すると難しいけど・・・その・・・なんつーか・・・・・・」

 

悠太「この方法で壮介も・・・・・。」

 

健太「ああ。」

 

龍二「話はそこまでにしておけ!そろそろ奴が現れるぞ!恐らく奴は全ての力を揃えて現れる!これまでの奴とは違う事を覚悟しておけ!」

 

健太「おう!」

 

そして二人が見つめる先に吉信が現れ、レイゴウも地面から現れる。

 

吉信「フッ、中々様になっていますねぇ。」

 

健太「レイゴウ、まさか死んでなかったとはな。」

 

レイゴウ「クククッ、俺はそう簡単には死なん身体でなぁ…。」

 

吉信「キモチ共の魔力を集め神樹の力も得て、更にこの「目」の力が揃った今、私は八龍仙人をも超えた神の存在…!クククッ・・・神からすればあなた方などか細き脆弱な存在・・・。」

 

そう言って吉信は背中の具道玉を飛ばし術を発動する。

 

吉信「地遁天星!!」

 

すると地面が盛り上がり、瓦礫が空中で塊となって落ちてくる。

 

健太「ゲホゲホ・・・!っ!!」

 

塊が地面に落ちる直前、龍二の革命のウワサが塊を切り裂く。

 

健太「龍二!」

 

龍二「っ!健太!気づいてるな!?」

 

健太「ああっ・・・!影が4体に増えてる!」

 

吉信「地遁天星に影のドッペル…中々の状況でしょう。さぁ…足掻きなさい、そしてもっと踊りなさい!!」

 

そして吉信のドッペルと龍二の革命のウワサが対峙する!

 

  戦闘BGM「Flight shooters」ナルスト4

「VS 八龍吉信(ドッペルモード)&永地の吉信(影)」

 

龍二「まさか影の吉信までドッペルを発動出来るとはな!」

 

吉信「如何に力を付けたあなたでもこの数を相手に厳しいでしょう。どう踊るか、見物ですねぇ!」

 

龍二は真っ先に影のドッペルを纏う影の吉信に攻撃を仕掛ける。そして龍二は4体の影を撃破する。

 

健太「よし!全員撃破出来たな!」

 

龍二「このまま一気に畳み掛ける!」

 

そう言って本体の吉信目掛けて連続攻撃を浴びせる。流石に吉信も龍二の攻撃に怯む。

 

吉信「ぐぅっ!おのれ・・・!」

 

その後も龍二はひたすらに戦い続ける。そして二人は互いの魔力が消耗し過ぎたのかドッペルと革命のウワサが消え、地上に降りる。


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