プロローグ
ちょっと前に死んで、気づいたら目の前に扉があった。
「ひらけー」って念じたらあっさり開いた。中に入ったらここは転生の間ですって言われた。
「いや、どういうことだよ」
『あなたには転生の資格があります。転生をしますか?』
機械的な声がかえって来た。
「します!どのくらいまで選べるんです?」
『転生先、転生後の立ち位置、能力等、基本的には何でもできます。どうしますか?』
「じゃあ、咲-saki-の世界で、宮永咲の双子の妹で、能力はいつでも誰かの能力の完全コピーを使えるけど、使えるようになるには、能力の根本に関する何かに気づかないといけない能力で、集中力を伸ばすことと、咲-Saki-に関する記憶を消してほしい。」
『了解しました。最後に何か質問はありますか?』
「転生した後の名前が聞きたい」
『名前は宮永空(みやなが そら)です。他にありますか?』
「他に能力はある?」
『配牌を操る能力です。1局を捨てると配牌で聴牌でき、2局を捨てると全員の配牌を全て操作できる能力です。妨害や2向聴程度なら毎局できます。他にありますか?』
「もうないよ」
『それでは転生を開始します。』
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(ここ何処?)
気づいたら水中にいた。周りの状況から考えるとどうもまだお腹の中にいるらしい。転生ってこっからかよ...
(能力の使い途でも考えておくか)
(コピーの方は、2人同時とか出来るのかな?コピーと配牌同時に使えるかな?要検証だな)
(というか聞いておけばよかった...)
いろいろ考えていると、凄い力で押され始めた。
(生まれるのかな?)
押されるまま進んで行くとまぶしい光と開けた場所に出た。
(生まれたのかな?とりあえず泣いとこ)
(というかまぶしすぎて何も見えねえ)
体を洗ったりしてお母さんに抱かれることになった
「咲、空、ママだよー」
(お姉ちゃんの名前は咲か、とりあえず笑っとこ)
「照お姉ちゃんだよ」
(お姉ちゃんもう一人いるのか)
「お父さんだぞー」
(お父さんとお母さんの名前が分からないな)
(着替えとかやってもらわないといけないのか。恥ずかしいな)
その後いろいろあり、お母さんの名前は宮永愛、お父さんの名前は宮永界と分かった。お母さんはプロ雀士でお父さんは麻雀の指導者だった。お母さんだけでなくお父さんも有名人らしい。二人とも麻雀に関係した職業だから早いうちから麻雀出来そうでよかった。
(早く麻雀したいなあ)