【習作】うp主vs十六夜咲夜   作:rusiferu

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【習作】うp主vs十六夜咲夜

レミリアと咲夜は、奥の謁見の間に移った。謁見の間のドアに着いたとき、レミリアは聞いた。

「さっきからいる鼠、まだ倒せないの?」

「申し訳ありません。ですが現在、一匹がパチュリー様と交戦中の模様です。彼女なら、任せられるかと。」

「そう。他の二人は?」

「妖精メイド部隊と先程まで戦っていたようですが、現在の場所はまだ・・・」

「他の二人、ねぇ。さっきからどぶ臭い鼠の臭いがキツいけどすぐ近くにいるんじゃないの?」

主人の発言に驚き、咲夜は後ろを振り返った。だが誰もいない。

そんな咲夜を嘲るように、レミリアは言った。

「いるんでしょ?出てきなさい。」

すると上から黒い影が、二人の間に現れる。上を見ると、通気孔があった。

「やれやれ、こんなすぐに見つかっちまうとはな。私もだいぶ弱くなってしまったもんだ。」

黒い影は言うなり、腰から剣を抜いてレミリアの目にギリギリ当たらないぐらいのところに突いた。

「お嬢様⁉」

咲夜もナイフを抜いて黒い影の首の辺りに当てた。

しかし、レミリアは動じない。

「吸血鬼というのは、獲物をすぐに見つけるために並みの人間よりも鼻が良いのよ。」

「なるほどな。良いこと聞いた。」

レミリアは咲夜に向かって大声で言った。

「咲夜!この鼠の始末、お願いするわ。」

咲夜は大きく頷いた。

「はい!命に変えても、その任、完遂します!」

レミリアはフッと笑うと一歩引いて振り返り、扉に向かった。

「あなたが命を懸けるほどの敵ではないわ。・・・狩るにも順番というものはあるでしょ。」

そして、レミリアは奥の部屋へと消えていった。

「狩り、か。人間を狩ることは狩りとは言わねぇ。」

黒い影は振り返ると自らの名を名乗った。

「私の名はうp主!紅霧異変の調査、及び解決のため、この紅魔館に参上した。私に抵抗するものは、皆敵と見なす!」

咲夜は呆気にとられていたが、うp主という鼠の言葉をアレンジして名乗った。

「私の名は十六夜咲夜。わが主であり、紅魔館の主レミリア・スカーレットの警護及び世話のため、紅魔館に参った。レミリア・スカーレットに楯突く者は、皆敵と見なす。」

うp主と咲夜はそれぞれの得物を構えた。

「いざ、尋常に!」

「「勝負‼」」

咲夜は、「勝負‼」と言った瞬間、両手に持っていたナイフを投げた。

うp主はそれを、剣の一閃で叩き落とす。

(投げナイフか・・・)

うp主は相手の武器をここで確信する。

咲夜はさらにナイフを4本、6本と投げていく。

(ふざけた真似を。)

うp主はまた剣でナイフを叩き落とす。

今度は、うp主が咲夜に向かって走っていく。

(それなら、相手の間合いを削って一気に決めよう。)

とでも思ったのだろう。が、それこそ咲夜の策略であった。

咲夜は突然、空間から40本以上のナイフを出現させ、うp主に叩き込む。

(何⁉)

うp主は慌ててその場から跳んだ。さっきまでうp主がいた場所にナイフが突き刺さっていく。

うp主が滞空してる間に、咲夜はうp主の後ろに瞬間移動して、右手に持っていたナイフを突き立てようとする。

うp主はそれを左手に持ち変えた剣で防ぐ。

そうして二人は、ナイフの突き刺さる床の上を飛んでいる。

「私以外にも、空を飛べる人がいたとは。」

「お前、さっきからふざけたマネを・・・!」

二人は分かれ、地面に足をつけた。

二人は振り返った。うp主は床から一本ナイフを引き抜き、咲夜はそれ以外のナイフをどこかへと消す。

そしてうp主は二つの得物を構え、走り出す。

「セアアアアアア!」

だが咲夜は、うp主を見据え、立っている。

「おろかな人。」

小声で咲夜は言うと、そのうp主の下にまた移動した。そしてうp主にナイフを突き立てる。

うp主は頬を掠められ傷から血を流すが、その顔は笑っている。

「下!」

うp主はナイフを咲夜の顔に突き立てようとする。が、咲夜は当たる前に奥の部屋のドアの方へ移動する。

うp主は振り返った。咲夜もまた振り返る。

うp主は血を拭き取ると何かを確信したように微笑んだ。

その視線の先には、咲夜の左手がある。その左手からは、血が滴り落ちている。

「やっぱりな。その移動、ただの瞬間移動じゃねぇ。」

「何かトリックがあるとでも?私はそういうものは嫌いですが。」

「あるとも。お前、時間を止める能力者だな?」

咲夜はため息をつくと言った。

「だとしたら、何か?」

「お前はさっき、空中にナイフを出現させた。それは、無から有を作るんじゃなくて、有を移動させたんだ。そして、瞬間移動。あれは瞬間的に移動したんじゃなくて、時を止めてる間に移動したんだ。その左手が証拠だ。」

「で?」

「私は一人だけ、そういうやつを知っている。現世にいた頃にな、噂で知った。その噂の人物がお前だとしたら、お前、お前も私と同じ・・・」

「日本人。」

「⁉」

咲夜はうp主の先の言葉を見透かして言った。

「『世界最強のメイド』。その通りよ。私は十六夜咲夜。能力は、時を操る程度の能力。別命《世界よ》The world。ちょっと惜しかったわね。」

うp主は歯軋りして言った。

「何故彼女らの見方をする⁉あいつらは外国人だろうが!」

「仕える主人の国籍など関係ないわ。そんなことを気にするくらいあなたは小物なの?」

うp主は咲夜に向かって猛然とダッシュした。

「無駄よ。The world」

咲夜が能力の名を唱えた。するとさっきまで動いていたすべての物体が動かなくなる。

異形のようか顔をして走るポーズで止まっているうp主に咲夜は言った。

「これが、The worldよ。あなたが理屈で理解した能力。まあ、あなたには見えもせず感じもしないでしょうけど。」

咲夜は歩き出す。

「1秒経過。私はこの時間、好きに動ける。あなたにはわからないでしょうけど。私はこうしてナイフを降ることもできるし、あなたをじっくり見ることが出来る。」

そして、咲夜はうp主の眉間の前にナイフを置く。

「2秒経過。ですが、私の手から離れた物は、途端にその運動が止まる。そう、このナイフのように。」

咲夜はナイフを指で押して、うp主の眉間に突き立てる。

「3秒経過。あなたは1秒後、何をしたのかわからぬまま死ぬ。敗因は、時を自由に止められる私を敵に回したこと。」

咲夜は、人差し指をたてると、ゆっくり曲げた。

「4秒経過。そして時は動き出す。」

時間の停止した世界が、彼女に吸い込まれるかのように崩壊していく。

時が、動き出した。

 

「⁉」

 

 







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