転生したのはいい...けどなんでゼットン?しかもノイズ   作:蝙蝠男
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今回の話の主要人物は響ちゃんです。プレラーティと翼さんたちとの戦闘にゼットンは関わりません。サンジェルマンの護衛としてサンジェルマンさんと一緒にいます。


紡がれる絆は世界を超えて

風鳴 翼と月読 調の両名がサンジェルマンの元へと向かおうとするプレラーティと戦闘中、残されたメンバーは被害にあった道路で怪我人の救助をしていた。やがて救助が終わり、プレラーティとの戦闘を終えた2人が戻ってくるの確認してから再び眠りについた。眠りについた直後、立花 響は夢を見ていた。

 

「あれ?ここっていったい.....」

 

先程まで神社で眠っていた筈の響は、荒野に立っていた。他のうに誰かいないのかと辺りを見回しても、人の気配すら感じない。見えるのは、先の見えない大地と静かに吹く風だけだった。此処で立ち止まっていても埒が明かないと思った響は、歩き出した。何処かに建物、ないしは人がいる事を願いながら。

 

 

「誰かー!誰かいませんかー?」

 

 

歩き出してから20分は経過したが、誰も見つからなかった。叫んでも叫んでも聞こえてくるのは自分の声と僅かに吹く風の音。それでも響は歩く事をやめようとしなかった。すると、巨大な遺跡が目の前に出現した。

 

 

「あれ?こんな遺跡さっきまで.....」

 

 

その遺跡に吸い寄せられる様に響は遺跡の中へと入っていった。中に入り、進んで行くと大きな壁画が幾つもあった。

 

「大きな絵だなぁ。何が描いてるんだろ?」

 

壁画に近づくと描かれている絵がよく見えた。描かれていたのは、空を飛ぶ異形の生物と戦う銀色の巨人の絵だった。次の絵は巨人から出た光が別の人間に受け継がれ、先程と同じ巨人の姿へと変わった。色は銀色から赤色へと変わっていた。そして、次の壁画も先程と同じ様に光が受け継がれていく。今度は青色の巨人だった。最後の壁画は今までの壁画よりも大きく立派な絵だった。

 

「凄い.....綺麗だなぁ」

 

その壁画に描かれていたのは一番最初に描かれていた巨人と同じ銀色だが、姿が違っていた。目には3本の縦筋の様なライン。筋肉の様な赤い部分も全て銀色へと変わっており、背中から翼の様なものが生えていた。その姿を見て響は美しいと思い、見惚れていた。そしてその絵に手を伸ばす。すると響の頭の中に映像が流れ込んできた。

 

 

「コレって.....この絵のお話なの?」

 

この壁画に描かれた巨人。ノア、又の名をネクサスと呼ばれた戦士の歴史だった。デュナミストの苦悩や悲しみが響に流れ込む。だが、それだけではなかった。苦悩や悲しみだけでなく、強い思いや希望、そして紡がれる絆という光が響の頭へと流れる。

 

「ーーーーーかーーーーーをーーーーーみーーーーーたーーーーーす」

 

 

「ッ!」

 

 

誰かの声が聞こえた瞬間、目が覚めた。

 

 

「どうかしたのか?」  

 

隣で寝ていたクリスが声をかける。

 

「ううん大丈夫。ちょっと夢を見てたんだ」

 

「お前の事だから食い物の夢でも見てたのか?」

 

そう言ってクリスは布団に潜り込む。時計を見ると、時間は3時。起きるにはまだ早い。響も布団に潜る。だが、その夢を見る事はなく、朝を迎えた。






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