転生したのはいい...けどなんでゼットン?しかもノイズ   作:蝙蝠男
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未来ちゃんが響ちゃんに叫ぶシーンのセリフをウルトラマンサーガのセリフに変えたんですけど分かった人っています?

希望が復活する時は、君だけは守りたい。をお聞きください。


希望の復活と絶望の覚醒

アダムの腕を破壊したゼットンは翼たちとサンジェルマンたちとアダムへと向き直る。

 

「局長。神の力は砕け散りました、今のアナタに勝ち目はありません。それでも私たちと戦いますか?」

 

サンジェルマンはアダムへとそう話しかける。

 

「君は良かったのかい?アレほどまでに求めていただろう?神の力を。人類をバラルの呪詛から開放し、人類を相互理解の道へと歩ませ、完全へと正すと」

 

「確かにそうですね。ですがそれも必要ありません」

 

「どういうことだい?必要ないとは」

 

「立花 響が言っていました。神が施した呪いを解くのにを超えるのに神になる必要はない。と.....そして、例えそうでなくとも人は分かりあえると」

 

サンジェルマンの答えにアダムは笑う。

 

「分かり合えるものかッ!バラルの呪詛がある限り。呪詛を施したカストディアン、アヌンナキを超えられる限りッ!」

 

「だとしても.....」

 

サンジェルマンのそう小さな呟く。

 

「だが一つになれば話は別だ。統率者を得ることで、無秩序な軍隊は完全体へとッ!」

 

「だとしてもッ!」

 

サンジェルマンが声を荒げる。

 

「ん?」

 

「分かりあうために手を伸ばし続ることは、無意味ではないッ!立花 響なら、こう言うだろうな」

 

サンジェルマンの言葉にクリスも賛同する。

 

「確かに、あのバカならそう言いそうだな」

 

クリスに他の面々も続く。

 

「お前が語ったように、私たちの出来は良くない」

 

マリアの次に切歌が、

 

「だからなんちゃらの一つ覚えで、何度だって立ち上がってきたのデスッ!」

 

切歌の次に調が、

 

「諦めずに、何度でもッ!そう繰り返すことで一歩ずつ、踏み出してきたのだからッ!」

 

調の次にカリオストロが、

 

「あーしたちだって最初は敵同士、だけど今は同じ方向を見ているわ」

 

カリオストロの次にプレラーティが、

 

「バラルの呪詛があったとしても、私たちはこうして並んでいるワケダッ!」

 

ゼットンも続くが、こんな状況でもゼットンはブレない。

 

(俺はカリオストロさんの笑顔のためッ!幸せのためッ!この愛はッ!誰にも邪魔させねぇぞォォォォォ!)

 

そして最後に翼がアダムへとアームドギアを向ける。

 

「たかだか完全を気取る程度で、私たち不完全をッ!上から支配できると思うてくれるなッ!」

 

その叫びにアダムも叫び返す。

 

「どうしてそこまで言えるッ⁉大きな事をッ!大きな顔でッ!」

 

アダムはアルカ・ノイズの入った結晶を投げつける。

 

「人でなしにはわかるまいッ!」

 

サンジェルマンがそう言って駆け出す。

 

他の面々もアルカ・ノイズの元へと向かう。そんな中、切歌と調が続く争いへの思いを口にする。

 

「どうしてこんなにも、争いが続くのデスかッ!」

 

「いつだって争いは、信念と信念のぶつかり合い」

 

「正義の選択が、争いの原因とでも言うのかよッ⁉」

 

「安易な答えに、歩みを止めたくはないッ!だが.....」

 

装者たち5人によるユニゾンは凄まじい勢いだった。アルカ・ノイズは、瞬く間に数を減らしていった。然し、XDを起動させるにはほど遠い。

 

「それもこれも、相互理解を阻むバラルの呪詛!」

 

マリアがそう叫んだ直後、マリアの足元に振動が走る。マリアはそれを感知し、飛び上がる。そしてドリルの様に回転しながらアルカ・ノイズが地面を突き破って出てきた。マリアは自分たちの中に流れる歌を歌いながらアルカ・ノイズへと蛇腹状にした短剣を巻き付け、切り裂く。

 

「だとしてもだッ!」

 

サンジェルマンがアダムへと刃を向ける。

 

「ハッ!」

 

サンジェルマンがラピスの刃を振り下ろす。アダムは刃を紙一重で躱し続ける。

 

「その程度じゃあ倒せないよ?僕は」

 

アダムは錬金術で光弾を作り出し、至近距離でサンジェルマンに放つ。サンジェルマンは両手をクロスさせて防御の姿勢をとる。

 

「何とかなっただろうね、XDさえあれば」

 

先程とは違い、威力は低いが連射の出来る程のサイズになった光の弾がサンジェルマンに連続で放たれる。サンジェルマンは刃でそれらを斬り落とす。光弾を斬り落としながらアダムへと迫り、刃を振り下ろす。と見せかけて拳で殴りかかる。

 

「乗るなよ、調子にッ!」

 

アダムはサンジェルマンの拳を受け止め、放り投げる。そして、先程と同じ様に光弾を連射する。サンジェルマン空中で方向転換を繰り返し、光弾を避け続ける。

 

「力を失っている今ならばッ!」

 

「隙ありよッ!」

 

翼が刃に纏ったエネルギーを、カリオストロが拳から蒼いエネルギーをアダムへと撃ち出す。アダムは自分へと撃ち出されたエネルギーを障壁で防ぐが片腕のため、自分へ迫るサンジェルマンのラピスの刃の防御が間に合わない。

 

(届いたッ!)

 

サンジェルマンはそう確信した。だが、相手は統制局長アダム・ヴァイスハウプト。そう簡単に倒せる相手ではなかった。

 

「左腕だとッ⁉」

 

サンジェルマンのラピスの刃を、アダムは引き千切ったはずの左腕で受け止めていた。だがその左腕は人間のものとは思えない形をしていた。

 

「ッ!ウアアッ!」

 

アダムはサンジェルマンを左腕で殴り飛ばす。

 

「そうさ、力を失っているのさ。僕は。だから、保っていられないのさ。僕は。僕の完成された美形ォォォォォォォォォ!」

 

アダムの目が赤く光りながらそう叫ぶと、から途轍もない量のエネルギーがアダムの内部から放出される。そして、見る見るうちにその姿は変わっていく。美形だった時の姿の面影もない、怪物の様な姿だった。

 

「知られたくなかった.....、人形だと。見せたくなかった.....こんな姿を」

 

アダムは悲しみを含んだ声色で話し始める。

 

「だけど頭に角を戴くしかないじゃないか!僕も同じさ負けられないのはッ!」

 

アダムの体から放たれたエネルギーが周囲のアルカ・ノイズを消し飛ばした。

 

「人の姿を捨て去ってまで.....」

 

「いったい何をするワケダ.....」

 

アダムは目をギョロギョロと動かす。

 

「務まるものか、端末と作られた猿風情に.....」

 

「分からせてやる、より完全な僕こそ支配者だと。そのために必要だったのさ、彼らと並び立てる神の力が」

 

アダムはそう言うと、サンジェルマンたちへと急接近した。余りのスピードに誰も反応する事が出来ない。

 

「速いッ!」

 

一瞬で距離を詰めたアダムはサンジェルマンに拳を叩き込む。

 

「グアアッ!」

 

サンジェルマンは大きく吹き飛ばされ、土煙を上げる。次にアダムは翼へと狙いを定める。翼へと拳を振るうが、翼はアームドギアで防御する。だが一撃が重いため距離を空けようとするが、角で突き飛ばされる。

 

「巨体に似合わないスピードッ!」

 

すると突然、電話の音が鳴り響いた。その音を聞いた切歌と調は困惑する。

 

「何でこんな所に電話がッ⁉」

 

その電話はアダムのテレパシーが具現化してものだった。その隙にアダムは2人を吹き飛ばす。

 

「キシャアアアアアア!」

 

怪獣の様な雄叫びを上げるアダム。

 

「クソったれ!」

 

「よくもッ!」

 

クリスがガトリングを、マリアが短剣をアダムへの頭部へと振り下ろす。アダムはガトリングなどものともしていなかった。そしてマリアへと尻尾を巻き付け、吹き飛ばす。

 

「あーしたちをッ!」

 

「忘れてもらっては困るワケダッ!」

 

(お前の見た目は好きだけど中身は大ッ嫌いだよこの野郎ッ!)

 

 

カリオストロの右ストレートを尻尾で吹き飛ばす。プレラーティのラピスを腕で弾き、殴り飛ばす。ゼットンはアダムの脛に尻尾を叩きつけようとするが、尻尾を踏みつけ、ゼットンの動きを止めさせる。そして動けなくなったゼットンに頭突きする。

 

何だ.....?視界が歪みやがる

 

アダムの頭突きでゼットンの脳が揺さぶられ、脳震盪を起こす。

 

「カリオストロ!プレラーティ!ゼットン!」

 

サンジェルマンが起き上がる。その直後、アダムが再びサンジェルマンへと狙いを定める。サンジェルマンを蹴り飛ばす。そしてサンジェルマンを踏み潰そうと、足を振り下ろす。

 

「サンジェルマン!避けてッ!」

 

「サンジェルマン!避けるワケダッ!」

 

カリオストロとプレラーティが叫ぶが、間に合わない。

 

(避けられないか。お母さん.....今そっちに行くわ.....)

 

アダムの足がサンジェルマンへと振り下ろされた直後、アダムの動きが止まった。

 

「何が起きてるんだ?いったい」

 

アダムの足を、一つの光が受け止めていた。その光の正体は.....

 

「ダメですよサンジェルマンさん。生きるのを諦めないでくださいッ!」

 

先程まで石になっていた立花 響だった。その姿はウルトラマンダイナを彷彿とさせる。

 

「復活したのか、神殺しッ!」

 

「うおおおおおッ!」

 

響はアダムの足を跳ね除け、アダムを大きく後退させる。復活した響はサンジェルマンへ手を差し伸べる。

 

「遅くなりましたッ」

 

「フッ、来るのが遅いわよ」

 

サンジェルマンはそう言うが顔は笑顔で、響の手を掴む。

 

「どうにか出来るとでも?一人増えただけで」

 

「方法ならある」

 

アダムはそう言うが、サンジェルマンには秘策があった。

 

「賭けにはなるがスペルキャスターでギアを強化する。だが失敗すれば.....」

 

サンジェルマンはこの作戦は期待よりも不安が大きかった。フォニックゲインを由来とするエネルギーではないものをシンフォギアで強化するということがどれほど危険な事か。

 

「だとしても、あの人を倒すのにその力が必要なんですよね?だったら、それを私たちに使ってください」

 

響の目を見たサンジェルマンは、響たちにスペルキャスターを向ける。

 

「.....分かったわ」

 

「翼さん、聞こえてましたか?」

 

響とサンジェルマンの会話を聞いていた翼たちは起き上がる。

 

「やる事は分かった。だがどうするのだ?」

 

「S2CAを使います」  

 

「なるほど、ヘキサゴンバージョンを応用するという事か」

 

「サンジェルマン。お願いしますッ!」

 

サンジェルマンがエネルギーを響たちに撃ち込もうとするが、アダムはそれを許そうとはしなかった。

 

「許すと思うかい?僕が」

 

邪魔をしようとするアダムへとカリオストロ、プレラーティ、ゼットンが立ちはだかる。

 

「あーしたちが時間を稼ぐわッ!」

 

「そのためにも邪魔させないワケダッ!」

 

だからさっさと終わらせてくれッ!

 

本来のゼットンの能力ならアダムを倒す事は出来る、しかしゼットンの中身は一般人。ゼットンの能力を全て引き出す事は出来ない。それ故に今のゼットンではアダムを倒し切るのは難しい。ゼットンはそれを自覚していた。だから自分の出来る事を精一杯やるだけだ。

 

ゼットンはアダムの周りを瞬間移動し、カリオストロとプレラーティの邪魔にならない様に火球を連射する。カリオストロはアダムの死角へ移動しながら殴りつける。プレラーティはけん玉状のラピスでアダムの顔面を殴りつける。

 

「Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el baral zizzl Gatrandis babelzigguratedenal  Emustolronzen fine el zizzl」

 

こうして時間を稼いでいる間に、響たちのリビルドが完了し、勝ち筋が見えてきた。

 

「シンフォギアのリビルドをこの土壇場でッ⁉」

 

リビルドした響たちの姿を見て、サンジェルマンも覚悟を決める。

 

「カリオストロ、プレラーティ。私たちもいくわよッ!」

 

「分かったわサンジェルマン!」

 

「何処までも着いていくワケダッ!」

 

サンジェルマンはスペルキャスターを上空に撃ち出す。放たれた赤い光がサンジェルマンたちを包み込む。

 

「「「ハアアアアアアッ!」」」

 

光が晴れると、リビルドした響たちのようにファウストローブが進化していた。それはこの世界とは異なる世界のサンジェルマンたちが纏う事が出来たローブ。それはファウストローブTypeII(2)とよばれていた。

 

「進化したのか、ファウストローブが?」

 

「人でなしには分からないだろうな。私たちを繋ぐ絆がッ!」

 

「くだらないッ!そんなものッ!」

 

アダムが走り出す。

 

「いくぞッ!」

 

アダムは腕を伸ばして薙ぎ払おうとする。伸ばされた腕を翼とマリアが切り裂く。

 

「小癪な、たかが人間の分際でッ!」

 

アダムが腕を再生させ、翼とマリアを弾き飛ばそうとする。それを阻止するため調がヨーヨー、プレラーティがラピスでアダムの体を縛る。

 

「一気にキメるッ!」

 

「今のうちにトドメを刺すワケダッ!」

 

クリス化アームドギアを弓状に変化させて、矢を発射する。矢はアダムに当たる直前にカリオストロが弓を殴りつける。矢の速度にカリオストロのパンチの威力が加算され、アダムを貫く。

 

 

これでトドメだッ!

 

「いくぞッ!立花 響ッ!」

 

「はいッ!サンジェルマンさんッ!」

 

サンジェルマンと響は同時にラピスの刃と拳をアダムへ叩きつける。

 

 

「これでッ!終わりだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

2人の刃と拳がアダムを穿いた。そして大爆発が起き、爆炎で視界が塞がれる。

 

「これで、これで終わったか.....」

 

サンジェルマンがそう呟く。その呟きは全員に聞こえており、先程の爆発を自らの目で確認した響たちは安堵の表情へと変わる。

 

俺っていうイレギュラーがいるせいかアダムの死に方が違ったけど、これにて一件落着ッ!てやつだな

 

だが、その安堵は仮染の時間でしかなかった。

 

「勝ったつもりかい?それで」

 

この場で最も聞きたくない者の声が辺りに響く。

 

「ま、まさか.....」

 

死んだと思っていたアダムは生きており、何故か人間態に姿が戻っていた。

 

「何故だッ!何故キサマが生きているッ!」

 

サンジェルマンは最悪の事態に声を荒げる。

 

「かけておいたんだよ、保険を」

 

そう言ってアダムはふところからドス黒いナニカを取り出す。

 

「なんと.....禍々しい.....」

そのナニカを見た翼はそう口にする。それは他の面々も同じ感想だった。

 

「フ、フハハハハハハハハッ!」

 

突然アダムが笑い出す。いきなりのことでその場にいた全員は身構える。するとアダムはそのドス黒いナニカを自分の胸に押し付けた。すると、アダムがボソリと呟く。

 

「時だ.....」

 

「なに?」

 

 

「復活の時だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

辺りを闇が飲み込み、アダムの体を赤と紫を混ぜた様な禍々しいオーラがアダムを包み込む。するとアダムの目が赤く光り、額と頬に真っ赤なラインが浮かび上がる。そして胸には他の部分とは違う、大きな赤いコアの様なものが浮かび上がる。

 

「心を強く保てッ!さもなくば呑み込まれるぞッ!」

 

翼がそう叫び、その場にいた全員はお互いに手を繋ぎ合う。そして闇に呑み込まれるのを耐えようとする。

 

そして闇が晴れる。

 

「な.....」

 

その姿を見た全員は絶句する。先程の様な怪物の姿ではない。だが人の様な姿でもなかった。一言で表すとすれば.....

 

 

 

邪悪

 

 

真っ黒な体の所々にある赤いライン。そして赤く光り輝く目した人に似た姿をした者だった。

 

 

uuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!

 

 

アダムだったナニカは獣の様な咆哮を上げる。

 

 

「何という咆哮だ.....」

 

全員は堪らず耳を塞ぐ。そしてゼットンはその姿を見て、驚きを隠せなかった。

 

なんで.....なんで、ダークザギがこの世界に.....

 

 

そのアダムだったナニカの名前はダークザギ。この世界とは異なる世界では邪悪なる暗黒破壊神と呼ばれていた存在である。

 

 

 

 

 

 

 




次回、最終決戦!  終わってから暫くはギャグ話しとか書きます。


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