少女歌劇レヴュースタァライト〜スタァを目指す少女と『何でも屋』   作:VOSE

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おひさしぶりです。VVVFです。
貯めていた話をとりあえず出そうと、出すことにしました
今回は『少女歌劇レヴュースタァライト』のなれそめの部分を出すことにしますが…アニメ終了から随分と時間が経ってしまったので、何とも言えず…
しかも、内容的にかなり変な部分が多くありすぎること(見返していて自分でも大丈夫かなこれ…というところが多々)ありますが、これ以上ひねっても出てきそうにないのでこれで勘弁してください…
長々と失礼しました。
では、本編どうぞ! 



第1話〜運命の出会い〜

…俺は早出翔(はやてかける)

私立極央大学付属荻窪高校…通称、極大荻窪高の2年生。

極大荻窪高は西東京における野球部の中では中堅校だが、甲子園にも1度行ったほどの実力を持っている。

俺はそのメンバーの1人で、去年はベンチ要員。

ポジションは…()()

内野も守れるし、外野も守れるし、キャッチャーも出来る。

練習で積み上げた守備で、練習の時には重宝されてもらっているが、試合となると使われることは一切ない。

まぁ、それなりの事情があるんだけどね…

足と守備は自慢できるが、打撃に関してはイマイチと評されている。

それで、今は簡単に食事を済ませて歩いて学校へ向かっている。

 

翔「…ふうっ…今日もいい朝を過ごせた!」

 

と、俺が意気込んでいると…

 

???「うわっ!」

翔「え!?うわっ!?

 

角から出てきた女の子に気づかずにぶつかってしまった。

まぁ、なんともありふれたシーンではあるが…

 

???「いてて…」

翔「大丈夫!?」

???「はい、すみません…」

 

俺はふと、出てきた角を見ると、『星光館』と書かれた看板と建物があった。

ふとぶつかった女の子を見ると、茶髪のボブヘアーにツインテールしていて王冠の髪飾りをつけていた。

 

???「あの…怪我は…?」

翔「あ、俺はいいよ」

 

俺は立って土ほこりを払った後、女の子に手を差し伸べた。

女の子は俺の手を取って立った。

 

???「ありがとうございます。私は愛城華恋って言います!よろしくね!」

翔「いや、別に名前言わなくても…」

華恋「え?そうですか?」

翔「いや…まぁ…俺は、早出翔。よろしくな」

華恋「翔くんね!よろしく!」

 

と、そこへ…

 

???「華恋ちゃーん!忘れてるよー!」

 

青い髪の女の子がトコトコと走って来た。

 

華恋「まひるちゃーん!ありがとー!」

まひる「え、ええっと…」

翔「あ、早出翔です…さっき華恋ちゃんとは知り合ったばかりだけど…」

まひる「そうなんだ〜。私は露崎まひる、よろしくねー」

翔「よろしく…というより、華恋ちゃんとまひるちゃんは学校に行くんじゃないの?」

 

俺がそう言ったのは、服装が制服であったからだ。

ただ、見覚えのある制服だなぁ。

 

華恋「あ!そうだった!まひるちゃん!行こう!」

まひる「う、うん!翔くんも学校でしょ?」

翔「あ、あぁ…そっち方向だけど…」

華恋「え、翔くんもそっちなの!?」

翔「まぁな…んじゃ、一緒に行くか」

華恋「うん!」

まひる「あ、待ってー!華恋ちゃーん!」

 

俺はこうして、華恋ちゃんとまひるちゃんに出会った。

そして、これが俺の人生で最も楽しい1年になるとは思ってもみなかったのだった…

 

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翔「…え!?聖翔音楽学園!?」

 

道中、俺は制服に見覚えがあったので、どこの学校に行っているのか聞いてみた。すると、やはりすごいところに通っていたことがわかった…

 

華恋「へっへーん。すごいでしょ?」

翔「あぁ…すげえとこに通ってんだな」

 

聖翔音楽学園…今年で100周年を迎える演劇学校の古豪。

ここらでも知らない人はいない、超有名校だ。

下手したらうちの極大荻窪より古いかもしれないほどだ。

 

まひる「そういう翔くんはどこの学校?」

翔「俺か?俺は極大荻窪だよ」

華恋「極大荻窪?」

まひる「え!?極大荻窪なの!?」

 

華恋ちゃんは頭の中でハテナマークがいっぱいだったが、まひるちゃんは目をキラキラとさせた。

 

華恋「まひるちゃん…知ってるの?」

まひる「うん!ここだと有名な野球部の強豪だよ!」

翔「ただ、いつも惜しいところで負けてしまう寸前の弱さはあるんだけどな…」

まひる「でも、去年は念願の甲子園に行ったんでしょ!すごかったなぁ…」

華恋「そういえば、まひるちゃん、甲子園の時の放送、楽しみにしてたもんね…」

翔「あはは…まぁ、俺も野球部なんだけどな…」

まひる「そうなの!?ポジションは!?」

翔「まぁ…今のとこないかな?」

まひる「え?どういうことなの?」

翔「そのまんまの意味だよ」

 

俺がそう言ったのを不思議に思ったまひるちゃんをよそに、先程からちんぷんかんぷん状態だった華恋ちゃんが話に突っ込んできた。

 

華恋「とにかくすごいところなんだね!すごいよ!」

翔「あはは…」

 

俺は心のどこかで寂しさを覚えながら、華恋ちゃんたちと一緒に学校へ行った。

ちなみに、聖翔音楽学園と極大荻窪がかなり近かったのはこの時初めて知った話である…

 

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…新学期の始業式が終わって、魂が抜けた俺は机に突っ伏していると…

 

???「おいおい、そこで何へたれてんだよ」

翔「あぁ…大橋か…」

 

金髪だが制服がきっちりとしている、大橋=マイク=竜人が俺のところにやってきた。

こいつとは小中、そして今でも絡んでいる幼馴染だ。

アメリカ人の父と日本人の母を持ったハーフで野球の能力は父から、体つきは母から譲り受けたようなものだそう。

ハーフにしては日本人に似た感じである。

 

竜人「全く…そんなとこでへたれてると、明日から始まる練習できないぞ?」

翔「わかってるっつうの…明日から裏方頑張りますよ」

竜人「だから裏方じゃねえって…お前は、俺らの大切な戦力なんだからさ」

翔「それを言ってどうすんよ…お前は今やうちのエース。こっちは遠い昔に出てもらって以来試合すら出てない」

竜人「っ…」

翔「…まぁ、別に主役にならなくてもいいとは思ってるぜ?俺がやるべきことは、主役を引き立たせるための手伝いをするってことだ」

竜人「…もったいねぇなぁ…足もあるし、肩も強いし、守備も上手いし…唯一ダメなのは打撃だけなのに…」

翔「俺はスポーツ推薦でここに来たわけじゃねぇ。一般でここが受かったから」

竜人「…」

翔「…まぁ、そういうことだ」

 

俺はそう言って、席を立ってトイレへと向かったのだった…

 

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この日は始業式で先生たちも大忙しなので、午前で学校が終わった。

俺はふと、聖翔音楽学園へ足を進めた。

 

竜人「…おい、翔!お前そっちじゃねぇだろ!」

翔「悪りぃ!今日は別ルートで帰りてえんだ!」

 

俺は竜人にそう言って、聖翔音楽学園の校門前に来た。すると…

 

華恋「あ!翔くんだー!」

 

華恋ちゃんが俺を見つけて手を振ってきた。

その隣にはまひるちゃんのほかに、もう1人女の子がいた。黒髪でロングヘアの女の子だ。

 

翔「ええっと…その子は?」

 

俺は目でその女の子の方を差して言った。

 

まひる「あ、今日転入してきた、神楽ひかりちゃんっていうの」

ひかり「よろしく…」

 

ひかりちゃんはどこか疑り深そうな目で俺を見てきた。

 

翔「よ、よろしく…」

華恋「ひかりちゃんはね!私の幼馴染なんだ!」

翔「え!?そうなの!?」

華恋「うん!」

 

俺は思わず目を見開いてしまったが、まぁ、ありえないことではない…

まひるちゃんの話によると、ひかりちゃんはイギリスの王立演劇学院からの転入生で、クラスの中で一躍有名になっただとか…

 

まひる「本当にすごかったんだよー。私も思わず見入っちゃったなー」

翔「へぇ…俺はそういうのはわからないから何とも言えないけど…」

 

と歩いていると、先程からひかりちゃんに質問攻めをしている華恋ちゃんが、ふと何かを思いついたかのように俺の方を見た。

 

華恋「そうだ!翔くん、うちの寮に来てくれる?」

翔「はぁ!?」

 

突然の提案に俺は思わず声を上げてしまった。

 

まひる「ちょっと、華恋ちゃん!?どういうこと!?」

華恋「あはは…ひかりちゃんの荷物、上に上げてもらおうかなって…」

ひかり「1人で出来る…」

華恋「ちょっとひかりちゃん!そんな荷物、上持っていくの大変だよ!?」

 

たしかに、今ひかりちゃんが持っているのはキャリアケース。

これを1人で運ぶのは大変そうである…

 

翔「わかった。俺でよければ持っていくよ」

華恋「ありがとう!翔くん!」

 

しばらく歩いた俺らは、無事『星光館』に着いた。

俺はたまたまいた聖翔音楽学園の先生に事情を言って、許可をもらって上げさせてもらった。

 

???「おつかれ〜…ってあれ?」

 

俺と華恋ちゃんたちが中に入ると、茶髪の女の子がひょこっと出てきた。

まるでバナナみたいなツインテールをつけている。

 

華恋「あ、ばななちゃん!ただいまー!」

???「ええっと…そこにいるのは?」

翔「あ、お手伝いに来た、早出翔です」

???「お手伝いなんだー。私は大場なな。よろしくねー」

翔「よろしく」

 

俺はななちゃんに挨拶した後、荷物を建物の2階へと上げていった。

その後ろに華恋ちゃんとまひるちゃんとひかりちゃんが付いてきた。

2階は部屋がたくさんあり、俺は思わずどれ!?と突っ込んだ。

 

翔「ええっと…部屋は?」

 

俺はなるべく声が聞こえないように小声で華恋ちゃんに話した。

 

華恋「あそこだよ。というか、なんでコソコソしてるの?」

翔「当たり前だろうが!ここは女子校の寮だ!こんなとこに男なんざ普通ありえないからな!」

華恋「あはは…それじゃ、お願いね」

翔「了解」

 

と、俺が歩き出そうとしたその時…

 

???「あーあ…今日も疲れたなぁ…」

???「ほんまやなぁ」

 

と、別の部屋から2人、女の子が出てくるのが見えた。

俺はその女の子たちと…目が合った。

 

翔「あ…」

 

一瞬沈黙が走った後…

 

???「…きゃあぁぁぁっ!変態や!変態がおるー!」

???「てめぇ、ここがどこがわかってんのか!?」

 

と、女の子2人が叫んだのだ。

 

翔「待って!誤解だ!」

 

と、俺は叫んだのだが、それが間違いだった…

俺は思わず殺気を感じて、後ろを振り返ると…

 

???「堂々とここに入ってくるとは…とんだ大バカ者ですわね…」

???「ここに来たからには、帰しませんよ?」

???「覚悟してください」

 

と、別の部屋から出てきた女の子3人が仁王立ちでいたのだ。

 

翔「おいおいマジかよ…華恋ちゃん、すまね!俺帰るわ!」

華恋「え!?ちょっと!」

 

俺はすぐに階段の方へと走った。

 

???「逃がしません!」

 

と、焦げ茶色のロングヘアの女の子が手をかけたが、捕まることはなかった。

 

???「っ!?速い!」

 

俺はそのまま階段を駆け下り、玄関で靴を履いて外へ出た。

その際にきちんと先生に礼を言って、その場から逃げた。

しかし、しばらく走っていると…

 

???「逃すかぁ!」

???「逃しまへんで!」

 

と、先程叫んだピンク色の髪の女の子と、青い髪の女の子がバイクに乗ってやってきたのだ。ピンク色の髪の女の子が運転、その後ろに青い髪の女の子が乗っているような感じだ。

 

翔「バイク!?マジかよ!」

 

俺は全速力で逃げているが、やはりバイクの方が速い。

やばいと思ったその時…

と、その時、俺は左へ行ける丁字路に差し掛かるのが見えた。

 

翔(…一か八か!)

???「捕まえるでー!」

 

と、青い髪の女の子が掴みかかったその時…

俺はちょうど丁字路を示す白線を踏んだ後、急角度で左へと曲がった。

 

???「…え?」

 

俺はスピードを落とすことなく曲がりきり、そのまま逃げることに成功した。

まぁ、これでしばらく聖翔音楽学園には来れないだろう…

俺はそう思いながら家へと戻っていったのだった…

 

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…俺が住んでいるのは川沿いにそびえ立つマンションの一室。

本来なら父と母と一緒に暮らすはずなのだが、父は単身赴任、母も長期にわたる出張のため、家はいつも1人でいる。

逆にそれが好都合で、身の回りとか自分でなんでも出来るし、野球の練習も思いっきりできるのだ。

俺はあの後一旦そのマンションの一室に帰り、すぐに練習着に着替えて外へ出た。

この日もたった1人の野球の練習。

空いている河川敷の球場を貸切で練習している。

やれることは、遠投から自分で走って自分で取る『1人キャッチボール』や、ティーバッティング、ストラックアウトのこの3つだ。

もちろん、基礎練習もしっかりやっている。

そんなことをやっていると、いつのまにか日が暮れてくる。

その時が帰り時だ。

 

翔「…暗くなってきたな…帰るか…」

 

俺はそう言って、家へと戻った。

その時だった…

 

翔「…ん?華恋ちゃん?」

 

通学で使った道を走っていく制服姿の華恋ちゃんが見えたのだ。

俺は不思議に思って華恋ちゃんの後を追っていき、隣についた。

 

華恋「え!?翔くん!?なんでここに!?」

翔「たまたま通りかかったらお前がいたんだよ!どこいくつもりだ!」

華恋「ひかりちゃんが、『星光館』から飛び出していったから…」

翔「どういうことだ…俺もついていく!」

華恋「え…?」

翔「当たり前だろうが、こんな日が暮れ始めてる時に女子を見捨てるわけねぇだろ!それで、どこにいったんだ!?」

華恋「わからない!とりあえず学校に行く!」

翔「学校!?聖翔音楽学園にか!?」

華恋「そこしか考えられないもん!」

 

俺と華恋ちゃんは、寮を飛び出したひかりちゃんを探すために、ひとまず聖翔音楽学園へと向かっていったのだった…

 

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…聖翔音楽学園についた俺と華恋ちゃんは、ひとまず校内を探すことにした。

もちろん、俺はちゃんと事情を説明して中に入ったけれど。

 

華恋「ひかりちゃーん!どこにいるのー!」

翔「…いねぇなぁ…」

 

と、歩いていると…

 

華恋「…あれ?こんなのあったっけ?」

 

華恋ちゃんがふと、とある小さな部屋を見つけた。

部屋というよりかはエレベーターホールみたいなもので、もちろん、エレベーターもある。ただ、聖翔音楽学園の生徒である華恋ちゃんでさえもこのエレベーターの存在は知らなかったらしい…

 

翔「知らないのか?」

華恋「うん…見たことない…」

 

華恋ちゃんは試しにエレベーターのボタンを押した。

すると…

 

ビーーーー…

 

舞台が始まる時に鳴るブザー音が聞こえ、地面がガタンと揺れたのだ。

 

華恋「…え?」

翔「は?」

 

俺らが素っ頓狂な声を出した後、入り口が急に真っ暗になり、()()()()()()()()()ごと真っ逆さまに落ちていったのだ。

 

華恋「きゃあぁぁぁ!」

翔「うわぁぁぁ!」

 

ふと、俺は落ちて行くエレベーターホールにしがみつきながら外を見ると、なぜかそこに東京タワーのような塔が立っていたのだ。

 

翔「聖翔音楽学園にこんなところが…」

 

と、その時だ。

かなりスピードが出ていたため、エレベーターホール自体が壊れたのだ。

俺と華恋ちゃんは投げ出され、真っ逆さまに落ちて行くと、見事なほどにクッションに着地した。

いや、クッションというよりかは、客席みたいなものだ。

 

翔「ここは…」

華恋「スタァライト!?」

 

俺と華恋ちゃんは舞台の方を見ると…

ひかりちゃんともう1人、メガネをかけた女の子が…()()()()()のだ。

そのメガネをかけた女の子は、先ほどの『星光館』にて、俺に睨みを利かせた女の子でもあった。

 

華恋「星見さん!?ひかりちゃん!?やめてよ!」

 

と、華恋ちゃんが言うと…

 

???「わかります…」

 

と、隣で声が聞こえたのだ。

俺と華恋ちゃんはふと、その声の方を見ると…

 

華恋「…キリン!?」

翔「なんで!?」

 

なぜかキリンがいることに驚いている俺と華恋ちゃんをよそに、キリンは今起きている状況を淡々と説明していった。

 

キリン「今行われているのは、レヴュー…歌とダンスが織りなす魅惑の舞台…もっともきらめいたレヴューを見せてくれた方には、トップスタァへの道が…開かれるでしょう…あの星のティアラを手に入れて…トップスタァになるのは…」

 

そんなキリンの説明に、華恋ちゃんは…

 

華恋「そんな、聞いたことが…」

 

と言いかけたのだが…

 

キリン「わかります…でも、彼女は必死ですよ?だって…舞台少女ですから…」

 

と、遮るように話したのだ。

 

翔「こんなもんで…舞台が出来るとでも思ってるのか!」

 

俺は思わず声を荒げた。

 

キリン「わかります…でも、これをすることによって…舞台少女がもっと輝きますから…」

翔「んなもん、信じられるか!」

キリン「…信じるも何も、あなた次第です。部外者であるあなたには関係ないですから…」

翔「そんな言い草な…」

 

と、俺が言おうとしたその時だ。

 

華恋「ひかりちゃん!」

翔「っ!?」

 

華恋ちゃんの一言で俺は舞台の方を見た。

ひかりちゃんが星型の板に矢で服を射られていたのだ。

 

キリン「これは、主役になりたい人が、必死でやっているオーディションなのです…やる気のない人は、速やかにお引き取りを…」

翔「誰がかえ…っ…」

 

キリンのその言い草にムカついた俺は、再び噛み付こうとしてキリンを見ると…華恋ちゃんがキリンの首にしがみついているのが見えた。

 

翔「…華恋ちゃん?」

華恋「キリン…邪魔ー!」

 

華恋ちゃんはそう言って、舞台の方へと飛んでいったのだ。

 

翔「華恋ちゃん!」

キリン「…決心がつきましたか…」

翔「何が決心だよ…この野郎…」

 

俺はぐっと拳を強く握った。

と、その時だ。

 

キリン「…あなたには、これからレヴューを観ることを許可します」

翔「…は?」

 

キリンの突然の言葉に、俺は思わずキリンを見た。

 

キリン「…あなたには、舞台少女達の良きパートナーとなれると思いまして…」

 

キリンは興味深そうに真っ直ぐに…それでも俺を見て、興味深そうにそういったのだった…

 




いかがでしたでしょうか?
うん…これ以上は何とも言えない…
ペースを上げようにしても、最近リアルで忙しくなってきたので、今度いつになるのかわかりませんが、それでも読んでいただくと幸いです。
では次回、お会いしましょう!

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