球磨な提督さん   作:エンゼ

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続いちゃいました(白目)
ですけど思いつきでパーッと書いたので低クオリティです。許して下さい。


球磨な男の戦闘

 

 

 始業の8時。全員が朝ごはんを食べて各自訓練等をして解散した後、俺は執務室の机に向かっていた。そこでいつも必要な書類を片付けていくのだが──

 

 

「...そろそろ来る頃だと思ったクマ」

 

 

 今、俺の手にあるのは今日大本営から送られてきた書類。それには只一言のみ記されていた。

 

 

 

『近日中ニ鎮守府近海ノ制海権ヲ奪還セヨ』

 

 

 

 実はだ、この鎮守府...俺が着任してから大体1ヶ月辺りか...まだ出撃はしていない。ずっと演習、訓練ばかりやってきていた。

 言い訳をさせてもらうなら...そうだな、艤装に慣れるために試行錯誤してたんだ。俺らは人間から艦娘になった存在だし、俺に至っては性転換してしまったんだ。慣れるのには時間がそりゃあかかる。慣れれば楽なんだがな。

 そしてそれプラスで...当たり前だが、砲雷撃戦の特訓だってした。さらに弾道計算、魚雷着弾計算、偵察機の飛ばし方とか──俺はそれに更にプラスで執務の仕事だってあったんだからな?──色々やった。そこでふと思ったのさ───戦争の癖に丁寧過ぎないか?わざわざ砲雷撃戦を一々やるなんて。敵である深海棲艦を殲滅させればいいだけのはずなのに...とな。

 俺は人間だった頃の記憶は殆ど消えてしまっているんだが、習慣というか...身体に染み付いたみたいなやつは消えてないんだよな。んでな、何故か俺は人間の頃に喧嘩をしていたらしい。その証拠に...なんかその動作が身体に染み付いている。しかも、よく相手を観察する癖もついていた。相手が次どこに動くかとか、どんな感情を抱いているだろうとか...ま、そんな感じ。

 色々語っちまったが...要するに、俺は砲雷撃戦よりも接近戦が得意だということだ。この艦娘の身体はとっても不思議なことに、艤装を展開すれば当時の軍艦の持つ力を得られる。その力で拳を放った時の威力は...ほら、ヤバいだろ?

 これは俺の持論だが、艦娘の良いところは艦の時とは違ってすぐに停止、前進、後退が出来ることだと考えてる。簡単に攻撃避けれるしすぐに攻撃に移れたりするしな。まぁそれは相手もほぼ同じ条件なわけで...正直言って本当に上手くないと魚雷とか砲弾とか当たんないわけよ。機関銃みたいに連射出来るわけじゃないしな。だから肉弾戦って割と使える気がすると思うわけ。

 なのに、艦娘側は何故か実践に移そうとしない。なら俺が実践してやろうじゃないか!...というわけで話は最初に戻るが、その調整やらをやってたわけだ。

 ...まだその調整終わってないからあんまり気が進まないんだよなぁ...

 

「...でも、無視した時はした時で面倒クマよねー...」

 

 ...あいつらが心配って部分もある。自分の訓練が精一杯であんまり他に目を向けられなかったんだからな。訓練はしとけよーとは言ったが...特に多摩と北上、サボってないよな?大丈夫だよな?...はぁ、考えてもしょうがない...か。

 俺は机についてる鎮守府内に放送が出来るスイッチに触れ、マイクに向かう。

 

 

 

「あー、あー、只今テスト中クマー...よし、全員に告ぐクマ。今すぐここに集合クマ。最初に来たやつは...そうクマねぇ...頭なでなでしてやるクマよ」

 

 

 

 ───とたん、鎮守府内が複数の大きな足音に包まれた。

 

 

 

 

 ◯ ◯ ◯

 

 

 

 

 

「...負けたにゃ。もうやる気0にゃ」

「ぐぅぅ...あとちょっとだったのにぃ...ねぇねぇ大井っちぃ、少しでもいいから変わってよぉ」

「...いいなぁ、大井姉さん」

「うふふ、気持ちいいです...こうしてると、小さい頃を思い出しますね、球磨兄さん」

「んー、小さい頃は覚えてないけど、確かにこうやって撫でてたのはなんとなく覚えてるクマねぇ」

 

 ...正直ほぼ同着だった。だが僅差、ほんのわずかで大井が速かった。てか大井さんや、気ぃ緩み過ぎじゃあないですかね?ニッコニコやぞ今。心なしか、かなりキラキラしてるような...?あ、普通に目で見えるレベルでキラキラしてるわ。なんだこれ。

 

「...さて、今日はこれくらいにして本題に入るクマ」

「あ...」

 

 ...止めてね。そんなめっちゃ名残惜しそうにこっち見ないでね。本題に入れなくなっちゃうから。

 

「オホンッ...今日、大本営からこーんな書類が届いちまったクマ」

 

 とりあえずバッと件の書類を見せびらかせるように見せる。困惑するかなーって思ってたら...あれー?

 

「...球磨兄さんにいいとこ見せれるチャンスにゃ!」

「ねぇねぇ球磨にぃ、ちゃんとご褒美あるんだよね?」

「...ようやく私の魚雷が火を吹くのね...球磨兄さんに魚雷の良さを伝える機会がやっと来たわ!」

「やっと実戦かぁ!っし、やってやる!...そして球磨兄さんに...!」

 

 なんだよこいつら、戦闘狂か?なんでこんなにやる気に満ち溢れてるんだよ...あんまり危ないことはしてほしくないんだがなぁ...今更か?

 あれ、てかもしかして調整終わってないの...俺だけ?...マージかい。

 ...まぁいいや、なんとかとなるだろ。

 

「ってわけで出撃クマ。用意はいいクマか?」

「オーケーにゃ」

「ばっちしだよー」

「大丈夫です!」

「いつでもいいぞ!」

「...なら、出撃クマー!」




キャラ崩壊してるなぁ...俺の嫁はこんなんじゃない!って方には申し訳ないですね...

多分続きません。

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