Dragon Ball Lyrical ~蘇りしサイヤ人~   作:セム

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 お久しぶりです。

 前回の投稿から四か月ちょっと、お待たせして申し訳ございません。

 応募用のオリジナルの方も執筆中なのですが行き詰ったので、こちらを気分転換に書いたところあっさり書けちゃいました。

 というわけで投稿です、待ってくれてた方がどれだけいらっしゃるか分かりませんが今後はそこそこの更新頻度を保っていけたらいいなと思っております。

 挨拶が長くなりました、では久々の其之五十をどうぞ!


其之五十 改めての再会! 集う者達!

 あの後、悟空一行は時空管理局へと搬送された。

 皆、大なり小なり怪我をしてるのもあってすぐに治療が行われる。

 意識を失ったなのはは精密検査を受ける事となった。

 

 

「いちち……」

 

 

 悟空は治療を終えて上着を着る。

 かなりボロボロではあったが重傷とまではいかなかったらしい。

 悟空はそのまま部屋を出てキョロキョロと周囲を見回しながら歩いていく。

 すると。

 

 

「お?」

 

「む……」

 

 

 バッタリと出くわしたのはベジータだった。

 

 

「カカロット、貴様こんなところで何をしている」

 

「なのはのところに行こうと思ったんだけどよ、オラ道が分かんなくてさ、気を頼りに歩いてたんだ。ははっ! 瞬間移動で移動してなのはをびっくりさせるのも悪りいしよ」

 

「チッ……相変わらずだな、貴様は……俺はこれから一旦フェイトのところに向かう、その後になのはのところに行くつもりだ、道は教えてやるから先に行ってろ」

 

「おぉサンキュー! ベジータ」

 

 

 というわけでベジータに道を教えてもらった悟空。

 ベジータはそれを聞いて去ろうとする悟空に尋ねる。

 

 

「ところでカカロット、貴様はどう思う」

 

「何がだ?」

 

「今回貴様らを襲撃したブロリー達についてだ」

 

「……あぁ」

 

 

 悟空の表情は途端に真剣なものになった。

 脳裏を過ぎるのはブロリー達の顔と戦いの中で交わされた僅かばかりの言葉。

 そして倒れたなのはの姿。

 それを踏まえて悟空は言う。

 

 

「なのはにした事は正直言うと許せねえ……けどよ、オラはあいつらが悪人とは思えねえんだ」

 

「またそれか……ではどうするつもりだ?」

 

「まずは話を聞きてえな、どうしてあんな真似してんのかをさ。細けえ事はそれから考えりゃいい」

 

「素直に話すとは思えんがな」

 

「そん時はそん時さ。とにかく最初は話を聞く、そこからだ」

 

「フン……まぁいいだろう、ただしまた敵として立ち塞がるなら俺は容赦せんぞ」

 

「あぁ……分かってっさ、それはオラもだ」

 

 

 会話はそこで打ちきられ悟空とベジータはそれぞれ別方向に歩き出した。

 悟空はベジータに教えられたとおりの道を歩いていきやがて一つの扉の前に辿り着く。

 中からは僅かではあるがなのはの気を感じる、ここで間違いなさそうだ。

 悟空は早速扉をノックした。

 ノックせずに入ると酷い目に遭う事がある、というのは高町家で世話になってから得た教訓だ。

 

 

「はい?」

 

「なのは、オラだ。入っぞー」

 

「あ、悟空くん? どうぞー」

 

 

 許可を貰ったので悟空は室内に入る。

 部屋の中は少し薄暗く、なのはは部屋に備え付けられていたベッドの上で上半身を起こしながら悟空を見ていた。

 なのははニコッと笑みを浮かべながら言う。

 

 

「来てくれたんだ、悟空くんだって怪我してるのに……」

 

「何言ってんだ当たりめえだろ、それにオラにとっちゃこの程度の怪我はどうって事ねえからな」

 

「にゃはは……悟空くんはやっぱり強いね、ちょっと待ってて今起きるから……よいしょっと……あっ」

 

「おっと」

 

 

 なのはは一旦起き上がり立ち上がろうとするが上手く体に力が入らないのかその場で崩れ落ち前方に倒れそうになってしまう。

 その前に悟空はなのはとの距離を詰めてその軽い体を抱き止める。

 それは必然的に抱き合うみたいな体勢になるわけで、なのはの顔はそれを自覚して紅潮した。

 思えば気を失う前もこんな体勢になっていたような気がして恥ずかしさが二重になって込み上げてくる。

 

 

「あ、えっと……ご、ごめんね! まだちょっとフラフラで……」

 

「あんな目にあったんだからしょうがねえさ、無理すんなよ?」

 

「う、うん……」

 

「それにしてもおめえ軽いなぁ……」

 

「そ、そうかな?」

 

「あぁそれに温けえ、生きてる証拠だ。本当に良かったぞぉ」

 

「悟空くん……」

 

 

 悟空の思いが言葉と肌を通じて伝わって来るような気がした。

 それだけ心配してくれたんだと思うと嬉しくもあり、申し訳なくもある。

 だからなのははその感謝の思いを伝えるためにギュッと悟空は抱きしめた。

 

 

「ありがとう……心配かけてごめんね?」

 

「ん? 別になのはは悪くねえだろ? そんな気にすんなって」

 

 

 いつもと変わらぬ悟空の口調に思わずクスリと笑うなのはだった。

 その時。

 

 

「なのは、入るよ? ……あっ」

 

「え?」

 

「ん?」

 

 

 入って来たのはベジータとフェイトだった。

 ベジータは特に変わりなかったがフェイトは部屋に入るなり顔を赤くする。

 今の悟空となのはは抱きしめあってるのだからフェイトにとっては見てはいけないものを見てしまった気分だった。

 フェイトはクルリとUターンしてベジータの手を握る。

 

 

「お、お邪魔してごめんね! ベジータちょっと外に出てよう!」

 

「おい! こら、引っ張るんじゃない!」

 

「ちょ、ちょっと待って! 違うから! 誤解だから!」

 

「ははっ、一気に騒がしくなったな!」

 

 

 何やかんやで賑やかな四人であった。

 

 

 

 何とか誤解も解けて改めて一同は顔を合わせる。

 半年ぶりの再会。

 望んでいたものとは違った形にはなってしまったが、それでも嬉しかった。

 抱き合い再会を喜ぶなのはとフェイト。

 そんな二人を見つめる悟空とベジータ。

 ようやく訪れた平和な一時。

 そこへやって来たのは――。

 

 

「失礼するよ」

 

「お、クロノじゃねえか。おめえも久しぶりだなぁ」

 

「あぁこんな形での再会になるとは思わなかったが、また会えた事は喜ばしく思うよ……それで早速で悪いんだが……」

 

 

 クロノは四人に語りだす。

 まずなのはの現在の状態について。

 今、なのはは魔力を生成するリンカーコアを吸収されてしまった状態らしい。

 つまりはそのリンカーコアが回復するまでの間、魔法は使えないという事だ。

 逆に言えばそれ以外は特に支障はなく過ごせるという事なわけだが。

 

 

「つまりは奴らの狙いは魔導師の魔力だった、という事か」

 

「……あぁ」

 

「ブロリー達、一体何考えてんだろうなぁ」

 

「そういえばベジータ、ブロリーって……」

 

「後で話すという約束だったな……ブロリーとは俺達と同じサイヤ人だ、昔は敵として戦い、時には一緒に修行をした事もある……認めるのも癪だが奴の戦闘の才能は恐らく俺やカカロットの上を行くだろう」

 

「悟空くんやベジータくんよりも……!?」

 

 

 誰もが驚愕した。

 悟空やベジータの才能でも十分驚異的なのにブロリーはその上を行くと言うのだからしょうがない事だろう。

 若干重くなる空気。

 そこでクロノが口を開く。

 

 

「まぁ対策を考えるのは後だ、なのは。もう動けるかい?」

 

「あ、うん……多分大丈夫」

 

「辛えならオラがおぶってやろうか?」

 

「そ、それは恥ずかしいから遠慮したいかな……」

 

 

 そんなやり取りがあってからなのははベッドから起き上がり、クロノに付いていく形でデバイスルームへとやって来た。

 そこで待っていたのは――ユーノとアルフ。

 

 

「なのは! とりあえず元気みたいで良かった……」

 

「悟空、なのは。改めて久しぶりだね」

 

「オッス! ユーノ、アルフ! ……そういやよ? プレシアはどうしてんだ?」

 

「彼女は極力安静だ……まぁ半年前よりは多少マシにはなったが、後で会えると思うよ。ところでユーノ、破損状況はどうだ?」

 

「……あまり良くないね」

 

 

 ユーノはそう言うと宙に投影されたキーボードをタッチし始める。

 そして現れるのは二つのデバイス。

 なのはのレイジングハートとフェイトのバルディッシュだった。

 

 

「自動修復はかけてるけど部品交換が必要なレベルの破損だ、半年前のジュエルシード暴走の時も大きなダメージは受けたけど今回はそれ以上、だね」

 

「レイジングハート……」

 

「バルディッシュ……」

 

「……そういやさ、今回戦ったあいつらの魔法どこか変じゃなかった?」

 

「ん? そうなんか?」

 

「貴様は基本ブロリーの相手をしていたから分からなかったんだろう……確かにフェイト達の魔法とはどこか違ったように感じた、戦闘のスタイルもだが根本的なところが」

 

「あれは……多分ベルカ式だ」

 

 

 クロノは語る。

 その昔、なのは達の使うミッド式と勢力を二分した対人戦闘に特化した魔法。

 それこそがベルカ式――そして優れたベルカ式の使い手は騎士と呼ばれると。

 さらにこう続ける。

 

 

「最大の特徴はカードリッジシステム……君達も見たはずだ、魔力の弾丸を。あれで一時的に爆発的な破壊力を得る……危険で物騒な代物だよ」

 

 

 その場にいた大体の人間が納得した。

 それならばあれだけ強いのも頷ける。

 と、ここでクロノが言う。

 

 

「さて、フェイト……そろそろ面接の時間だ、行こうか」

 

「うん、分かった」

 

「面接?」

 

 

 なのはは首を傾げた。

 一体何故にこのタイミングで面接なんてすると言うのか。

 それが疑問だった。

 さらにクロノは続けて複数人の名を呼ぶ。

 

 

「ベジータと……悟空、なのはも一緒に来てくれ」

 

「ん? オラ達もその面接ちゅうのをするんか?」

 

「面接とは言うが単純な顔合わせみたいなものだよ、悟空やなのはを呼ぶのは今回の相手が興味を持ってるからなんだ、付いてきてもらえるかい?」

 

 

 その問いに悟空となのはは顔を見合わせる。

 どうしたものか、とも思ったがなのはの体調も多少は良くなってきたし断る理由も特にないだろう。

 というわけで悟空となのははその問いに頷くのだった。




 オッス、オラ、悟空!

 オラ達を待っていた相手、それはグレアムっちゅう提督だった。

 ひゃー! おめえも地球出身なんか、驚れえたぞぉ!

 そして面接を終えたオラ達はリンディからある発表を聞かされる!

 次回! Dragon Ball Lyrical ~蘇りしサイヤ人~

「海鳴に新設される新拠点! 新たなる日々の始まり」

 ぜってぇ見てくれよな!

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