俺は
だがここ最近会社でめちゃくちゃ残業してるので疲労が凄い。もう何日目だろうか、徹夜をしたのは。仕事が終われば東方、東方が終われば仕事と毎日毎日パソコンとにらめっこしている。
そんなある日、突然俺は倒れてしまった。
俺「……っは。ここは?」
後ろには真っ赤なお屋敷がある。
俺「紅魔館?」
ここは紅魔館…なのか?いやいや寝ぼけすぎだ。これは夢だな。うん。東方が好きすぎるあまりにこんな夢を見てるんだ。そうにちがいない。
?「ん~…誰かいるんですか…」
後ろには紅い髪で深緑のチャイナドレスを来ている人がいる。…はっ!?この人は美鈴では!?
俺「え、えっと…こ、ここは?」
ここを知らない設定で行こう。知ってるけどね。
美鈴「ここですか?ここは紅魔館ですが…貴方誰ですか?」
俺「俺は
美鈴「私は門番の
俺「すまない。ちょっと俺こことは別のところにいたんだが気づいたらここにいたんだ。だからここのルールとか分からなくて…」
美鈴「へー…
俺「あの…俺はどうすればいいでしょうか?」
美鈴「私に聞かれましても…元の世界に戻る方法なら教えてあげますが…」
俺「いえ、大丈夫です。俺は戻りたくないんで。」
借金地獄の社畜人生なんて嫌だからな。
美鈴「じゃあどうするんですか?ここら辺は妖怪とかいたずら好きの妖精とかたくさんいますよ?」
俺「うっ…」
?「あら、美鈴が寝てないだなんて珍しいことが……って誰?貴方。」
白銀の髪で紺と白のメイド服を着ている。ちらっと見えたがナイフも持っていた。この人は咲夜さんかな?
俺「え、えっーと…
咲夜「どうも。で、どうしたの?美鈴」
美鈴「実はですね…この人、
咲夜「なら霊夢のところにでも連れてってあげるわ。そしたら帰れるじゃない?」
美鈴「それが帰りたくないと…」
咲夜「そうなの?」
俺「ええ、
咲夜「そう…まぁ強制はしないわ。ただ…」
俺「住む場所がない…と。」
咲夜「ええ、そうね。ここら辺は妖怪とか…」
俺「あっ、もうそれ聞きました」
咲夜「そうなのね…まぁ、お嬢様の
お嬢様!?レミリアのことか!?よっしゃあ!!マジか!実物が見れるのか!!
俺の東方の押しキャラはレミリアだ。他の子もめちゃ可愛いとは思うが原曲とかそんなのも含めてレミリアが好きだ。だが、勘違いするな。俺はロリコンじゃない。
咲夜「で?返事は?」
ああ、興奮してて忘れてた。もちろん─
俺「お願いします!」
咲夜「分かったわ。……って自己紹介してなかったわね。私は
俺「はい!」
こうして俺は紅魔館で働くことになった。
咲夜「普段は基本的なことしかやってもらわないから。」
俺「あの、どんなことやるんですか?」
咲夜「紅魔館の掃除とか食器類を洗ったりとか。時間があったらお嬢様の相手をしてあげて。」
俺「分かりました。」
咲夜「仕事は明日からでいいわよ。今日は混乱してるでしょ?」
俺「ありがとうございます。」
前の会社とは全く違う!ああ、これがブラック会社と普通、いやホワイト会社の違いか~。
咲夜「あと~、たまに宴会があるんだけどそのときに軽く料理を作ってもらう位かしら。」
俺「分かりました。ところで…お嬢様をお目にかかることはできないのでしょうか。」
咲夜「ああ、ごめんなさい。先にお嬢様に紹介しようとしてたんだった。今からお嬢様の部屋に行くから着いてきて。」
キタ────(・∀・)─────!!!
俺「分かりました!」
コンコン ガチャ
咲夜「失礼いたします。」
俺「失礼いたします。」
レミリア「あら、咲夜じゃない。どうしたの?」
咲夜「実はですね、執事になりたいという者が。」
レミリア「へ~、ここで働きたいなんて変わってるのね。で、それがその人かしら?」
俺「は、はい!お、俺は
あ…、噛んじゃった。
レミリア「ふふふっ、いきなり笑わせてくるとは…良いじゃない。ここで働いてもいいわよ。」
俺「はい!」
レミリア「でも、なんだここで働こうと思ったの?人里とかで働けば良いじゃない。」
咲夜「それがですねお嬢様、彼は
レミリア「なるほどね…分かったわ。頑張ってね♪」
あ…もう俺死んでもいいや。
咲夜「それでは失礼いたしました。」
俺「失礼いたしました。」
バタン
俺「ふっー、緊張したー。」
咲夜「噛んじゃって、ふふっ。」
俺「うっ…笑わないでくださいよ。」
咲夜「ごめんなさい。じゃあ今からそれぞれの部屋を紹介するわね。さっきの部屋がお嬢様の部屋。その右の三部屋先に私の部屋。
妹様の部屋はお嬢様の部屋から左に三つ、貴方の部屋は私の部屋からさらに二つ右ね。」
俺「一部屋もらっていいんですか?」
咲夜「部屋はたくさん余ってるし、貴方の部屋でいいわよ。それから…」
それから咲夜さんに沢山の部屋を紹介された。その感想は─
俺「咲夜さん、部屋多くないですか?」
咲夜「そうかもね。だけど頑張って頂戴。」
俺「は、はい。」
咲夜「それじゃあ私は夕食作るからゆっくりしてていいわよ。」
俺「ありがとうございます。」
咲夜「それじゃ。」
そういうと咲夜さんは厨房へ向かっていった。
俺「さて、俺は部屋に戻るか。」
先程、咲夜さんに紹介された部屋に戻る。
ガチャ
俺「……ッ!すげーーー!!」
なんと言うことでしょう!
俺「こ、こんな部屋もらっていいのか…?」
とはいえ貰ってもいいと言ったんだ。
俺「よっしゃあ!」
俺は勢いよくベッドに飛び込む。
ああ、幸せだ。今までが嘘みたいだ。いや、今までが嘘だったんだ。そうだ、絶対そうだ。そうに違いない!
俺「…ふわぁぁ…眠い…。咲夜さんが来るまで少し寝るか。」
部屋を貰った俺は少し眠くなったので寝ることにした。