幻想郷でほのぼの暮らしていくお話し   作:ドンだ~

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なんかタイトルがウォーリーを探せみたいになったww


天魔を探せ

数分間、椛の耳をモフモフしていた。だが、さすがに文を探さないとな。そう思った俺は再び足を動かす。

……つーか天魔ってどんくらいの強さなんだろう…。文くらいの強さを期待してもいいと思うんだが…。

 

鴉天狗「いたぞー!!」

 

またか…。鬱陶しいな…。俺が悪いのだが。

 

(じん)「そろそろ格の違いってやつを分かってくれよ。獄炎『ヘルフレア』」

 

鴉天狗「ぐあああああ!!!」

 

はぁ…。そもそも、なんで別の種族間の交際がいけないのか。その理由が分からない。ちゃんとした理由があるなら仕方ないが、少なくともこれに反論するやつは沢山いると思うのだがな。

 

白狼天狗「いた…!やっといた!!」

 

(じん)「またか…。」

 

白狼天狗「あの…!お願いがあるんです!!」

 

(じん)「………はっ?」

 

その白狼天狗は急に何かを願ってくる。

神ならいるんだからそっちに願ってほしいものだが…。

 

白狼天狗「その……貴方の噂は聞きました。どうやら異種族間の交際禁止に反論するために天魔様のところへ向かっているんですよね?足手纏いかもしれませんが……僕も連れて行って下さい!!どうしても………どうしても付き合いたい子がいるんです!!」

 

ほらな。やっぱりいた。この決まりに不満を持つ奴がな。とはいえ、コイツのいったとおり、コイツは足手纏いにしかならんからな。

 

(じん)「消え失せろ。はっきり言って俺の邪魔だ。それに、貴様に言われなくてもこの決まりは撤廃させる。無理矢理でもな。それでもそんなに言うんだったら天魔とやらの場所を教えろ。」

 

自分の上司を教えろ……。この命令はさすがに受けないと思う。何故なら自分が死刑にされる可能性があるからだ。

……こういう時、知恵ある生物は二つに分かれる。

自身の命が消えることを恐れるか…、自身が死んでも良いという強い覚悟を持つのか…。後者の方は世の中では野蛮人と呼ばれる。………たまに“勇者”とか言われたりするがな。

おっと、話がズレた。ま、とりあえず大体の奴は殺されることを恐れ、自身を守ることを優先する。………そいつがそうであった場合、俺はコイツを敵と見なし、倒す。そうでなかった場合はまだ決めていない。どちらにせよコイツの返答次第だ。

 

白狼天狗「…………お、教えます……。」

 

白狼天狗は少しの間黙り込み、俺に教える決心をしたようだ。

 

(じん)「ありがとう。ではどこか教えてくれるか?」

 

白狼天狗「山の裏側の中腹です…。その中に大天狗の住処がいくつかあって……そこからは僕には…」

 

(じん)「チッ。使えねえな。なら、こうでもするか。」

 

俺は思いっきり腕を振りかぶる。

 

白狼天狗「ひっ……!!」

 

(じん)「………」

 

白狼天狗「…………えっ…?」

 

俺は振り上げていた腕を降ろし、頭をポンポンと撫でる。

白狼天狗は殴るのだと思っていただろうが、そんなつもりは微塵もない。

 

(じん)「いいか?一度しか言わないからな。お前は足手纏いだ。だからついてくんな。代わりと言っちゃあなんだが、お前が好いてる子の側に行ってやれ。それが出来損ないのお前に出来る唯一の事だ。良いな?」

 

白狼天狗「…………はい゙…!!」

 

その白狼天狗は泣きじゃくりながら元気よく返事する。

…………俺だって好きな子がいる。付き合えているが……一緒にいてやれないときもあるからな。その気持ちはよく分かるよ。

こっちにくる前はリア充が嫌いだったけどさ…お前だけは幸せになれよ。

 

(じん)「ふん。じゃあな。」

 

そんな思いを素直に言えず、俺は飛び去った。

 

白狼天狗「ひっく……ありがとう……ございます…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(じん)「さて…。ここか…。」

 

山の裏側…。三途の川に面を向けているところだ。ここは三途の川に行くときくらいしか見ないのだが、よく見ると表側とは違い、如何にも“贅沢していそうな奴ら”が住んでいそうな見た目だった。

家も一軒一軒が華やかだ。確かに金ピカの家は豪華である。かの武将、豊臣秀吉が好んだ豪華な文化。そこからも感じ取れるように、華やかで豪華なのは『自身の権力をアピールする』という面影が見える。まあ、俺はあまりそういうのが嫌いなのだがな。

 

(じん)「え~っと…どこだよ…天魔とやらは…。」

 

とりあえずしらみつぶしに当たっていくか。

そう思い、地上に降りる。だが…

 

鴉天狗「いたぞ!!大天狗様がいらっしゃるところに飛び込んでするとは!」

 

鴉天狗「これぞ“飛んで火に入る夏の虫”ですな!」

 

………なんだこの覚えたての言葉を使いたがる奴らは…。

 

大天狗「ふん。この私にかかれば、こんな野蛮人なんて一網打尽ですよ。」

 

(じん)「ふん。少しは考えろ雑魚め。俺が強いからここまで来られたんだろうが。」

 

大天狗「そんなことを言ってられるのも今のうちです。所詮はどこの誰かも知らない雑魚妖怪。それがこの誇り高きエリートの鴉天狗……しかもこの大天狗に勝てるはずがないでしょう。」

 

はぁ…。こういう奴はどこに行ってもいるもんだな。

 

(じん)「じゃあ見せてやるよ。貴様らが言う雑魚妖怪の力を!極雷『ヘルサンダー・オメガ』!!」

 

ゴロゴロゴロ………ガシャアアアアン!!!!

 

その雷は、山の麓へ落ちる。麓には数百メートルの大きなクレーターが出来ている。

また、その余波はここまで届く。その証拠に、普通の鴉天狗たちは足が痺れているようだ。

 

(じん)「これでもやるか?」

 

大天狗「うっ、うるさい!!この私が!この私がこんな雑魚妖怪にやられてたまるかぁぁぁ!!!」

 

大天狗は錯乱しているのか、俺に斬りかかってくる。だが…

 

(じん)「椛の方がまだ剣筋は良かった。所詮はその程度の妖怪って事だ。黒刀斬『ダークスラッシュ』」

 

俺は暗黒桜楼剣で相手を斬り刻む。

 

大天狗「がはっ……うっ……ぐわぁぁぁぁぁ!!!」

 

バタリと大天狗は倒れる。

 

(じん)「動けないお前らを殺すほど暇じゃないんでな。」

 

捨て台詞を残し、俺はまた空へと去って行った。


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