僕は学生なので嬉しいです!(来年は受験生だけど。)
まあ、1日1話……出来たら2話更新でがんばります。
あれから、建っている豪華な家をしらみつぶしに探したのだが、天魔は見つからなかった。
そして俺の目の前にあるのは、他から見ると少し質素に見える家。………他よりは大きいが、それ以外は何の変哲もない普通の家だった。だから無視していたのだが…まさかここに居るとはな…。
俺は息を飲み、ガチャリとドアを開ける。
大天狗1「……ッ!!誰だ貴様は!!」
大天狗2「ここは部外者が入ってきては行けない場所だぞ!!」
そう言いながらいきなり斬りかかってくる。
天狗とはこうもワンパターンなのか…。白狼天狗から大天狗まで、行動パターンが一様だ。教えている奴が一人しかいないのか…?いや、もしかしたらワンパターンだけしか教えてない可能性もあるな…。ま、とりあえず雑魚なのには変わりない。
俺は二人の攻撃を軽くいなし、腹に蹴りを五発ずつ入れる。
大天狗1「ガハッ……、は、速い……。」バタリ…
そういうと大天狗二人は地面にバタリと倒れた。
?「ほほう…。No.1とNo.2を瞬時に倒すか…。妾たちも堕ちたものよのう…。」
奥の部屋から誰かが出てくる。女性だ。……身長は低いが、天魔として君臨している辺り、結構な年だろう。それなのに若さを保っている…。というかロリである。幾年と生きているだろうが、それでも若いというのはやはり妖怪故なのか…それとも鴉天狗故か…。まあどちらでも良い。
?「いかにも。妾じゃ。」
天魔「…………この妖怪の山……いや、妖怪に絶対不変の決まりがある。それは何だと思うか…?」
天魔「その通りだ。そこまで分かっておるのなら妾と戦おうではないか。言っておくが、妾はそこら辺の天狗とは一味も二味も違うぞ?」
天魔「の前にだ。ここではちと狭いからのう…。少し出たところに訓練場がある。そこまで来てくれんか?」
そして俺は言われるがままに天魔についていった。
鴉天狗「なあ、天魔様と侵入者が試合するって本当かよ?」
鴉天狗「らしいぜ?つーかまた天魔様戦われるらしいぜ?今月二度目だよな…?」
鴉天狗「だよな…。おっ、来た来た。」
俺は訓練場へと足を踏みいれる。すると誰かからの視線を感じた。…あの時の白狼天狗くんである。(前話参照)
白狼天狗「頑張って下さーい!!」
大きく手を振り、こちら側を応援してくれている。そんな気持ちに俺は軽く手を振って答える。
天魔「ああ。そうじゃのう。」
そういうと俺は暗黒桜楼剣を、天魔は長刀を構える。
そして、会場のざわめきは静まり、緊迫した空気が訓練場一面に広がる。そして……
天魔「ハァァァァア!!!」
天魔は勢いよく俺に近づく。
本来、長刀なのだから近づかない方が良い。俺の暗黒桜楼剣よりもあの長刀の方が長いのだから。だが、近づいてきたということは……何かしらの作戦があるのか…あるいは無鉄砲なだけか…。とりあえず見極めよう。
天魔「ハアアアアア!!!」
………やはり突っ込んでくるだけのようだ。
長刀には間合いを詰めた方が良いと妖夢から学んだ。なのでそこを狙う…!
俺は天魔の腹に大きな弾幕を当てた………
天魔「後ろじゃッ!!」
後ろから痛みがする。ふと、後ろを見ると天魔が懐から短刀を取り出して、俺の背中を斬っている。
俺は剣を持っていない左手で天魔の右手を持ち、地面に天魔を叩きつける。
勇義の本気にも匹敵する力…。それぐらいになると左手だけでも人一人投げられるらしい。
天魔「ゴホッ…ガハッ…!」
更に左手で天魔を振り回し、遠くへぶん投げる。
天魔「ゲホッ…ガハッ…」
どうだ…!!やはり所詮は……いって…。何だ…?左手が痛い…。
そう思い、左手を見ると先ほど、天魔が持っていた短刀が俺の左手の甲に突き刺さっていた。
痛い……だが楽しい!!普段はあまり戦闘は好きじゃないが……アサルトモードを使うとどうやら戦闘狂にでもなるらしい。これじゃあまるでサ〇ヤ人じゃないか!
天魔「お主こそ…。この前は全力を出す前に負けてしもうたが…今回は本気を出すぞ…!」
この前…?俺の他にコイツに挑んだ奴がいたのか…。ってそんなことはどうでもいい。
天魔「久しぶりじゃのう。この本気を出すのは…。確か鬼と戦って以来じゃったかのう…?……まあいい。どうする?降参するなら今のうちじゃぞ?」
天魔「ほう…。この妾をガキ扱い…。本気で怒ったぞ…。本気で怒ったぞ…!」
更に力を高めていく天魔。
天魔「その言葉、一生悔やむと良い!!」
そうして本気の天魔と俺との戦いが始まったのだった。