神奈子「………」
やばいやばい…。どうしよう…。めちゃくちゃ気まずいんだけど…。かれこれもう30分は続いてるんだけど…。
つかなんでこんなことになってるんだっけ…。確か俺はたまたま守矢神社によって…
と願ったのだ。そしたら…
神奈子「へぇ…。嬉しい事言ってくれるじゃないか。」
後ろに神奈子様がいた。
やべえ…。やべえよ…。めちゃ恥ずかしい…。
神奈子「何言い訳する必要があるんだ?私も仲良くなりたいとは思ってるぞ。というかお前が緊張し過ぎてるだけだと思うが…まあ、立ち話はなんだし入れ。今は早苗も諏訪子もいないからな。」
…ってなわけで現在に至る。
神奈子「ん?なんだ?」ポリポリ
神奈子様はポリポリと煎餅を食いながら返事をする。
神奈子「そうだな。」
まずそもそも友達の作り方とかそんなもんも知らない俺だからな…。仲良くする方法なんて到底知るはずもない。
神奈子「そう気難しく考えるなよ。まずはそうだな…。その敬語を無くすところから始めないか?私も敬語で話されるとなんか変な距離感持っちゃうし。」
神奈子「ん〜、不自然だがまあいいんじゃないか?後は…そうだな。何も思いつかん。」
えぇ…。そんな事言われても…。でも実際俺も何も思いつかないし…。
神奈子「まあフラットに接してくれればいいさ。そうすればなんとかなるだろ。」
神奈子「うん、やっぱり無理にしてくれなくても良いな。そのうち慣れればいいさ。」
そのうち…。それはいつ来るんだろ…。
神奈子「というか
学校のアンケートで『友達はいますか?』って質問来た時はこれ作った奴をぶっ殺そうかと思ったよ。今はそんなこと思ってないけど…。
神奈子「意外だな…。社交性とか良さそうなのに…。というかそうでもなけりゃ彼女そんなに増えないだろ?」
いや本当社交性高すぎだからね。社交性高すぎ高杉くんみたいな感じになってるからね。まあ、そのお陰で今の俺があるってもんなんだけどさ。
神奈子「なるほどなぁ…。ということは私も皆みたいにすればいいのか?」
神奈子「一理あるな。よし、物は試し、
神奈子「当たり前だろ?そもそもお前と仲良くなるために話しているんだからな。お前以外に誰がいる?」
神奈子「だろ?で、話戻るけど、距離感を縮められるような行動ってどんなのなんだ…?」
やっぱりそこか…。一体どうやれば…。
神奈子「物理的に近くするとか?」
神奈子「いや、もしかしたら近くなるかもだぞ?」
そういって神奈子様は俺に近づいてくる。
そして神奈子様は俺の隣に座る。
神奈子「やっぱダメか…。」
神奈子「そりゃそうだが…もしかしたらって思ってな。」
というかそれ分かってたでしょ…。別にいいけど…。
神奈子「あっ、そういえばお前早苗とは仲良いじゃないか。」
神奈子「そ、そうか…。つまり私の話は面白くない…」
俺はしゅんとなった神奈子様を慰める。
というかなんか人間っぽくて可愛いな…。
神奈子「いや…そんなことは…」
神奈子「話せてるけど…」
神奈子「…本当か…?」
神奈子「…そうだな。それじゃあ何か雑談でもするか?」
良かった…。機嫌治してくれた…。というかなんか神奈子様人間っぽくて意外だったな…。こんな一面もあったのか。
神奈子「よし、それじゃあ私が諏訪子の国に攻めた時のことを…」
そして俺たちは早苗さんたちが帰ってくるまでしばらく話していた。今日はなんだか少し、仲良くなれたと思う。
神奈子様を夢で見た…。神奈子様いいよね。