永琳「…というわけで、このチビッ子は
なんやかんやでここ、永遠亭に泊まることになった俺。一応永琳先生が1から10まで全部説明してくれたので俺は座布団に胡座をかいて座っていただけで物事が進んでいった。
鈴仙「なるほど…。どうりで見たことがあると思ったら
鈴仙は俺の頭をポンポンと優しく叩く。
輝夜「とか言って強がってるだけじゃないの〜?」ツンツン
輝夜は俺のほっぺたをつつきまくる。さっきから2人とも俺の顔を弄りまくっているのだ。
鈴仙「全く〜そういう所も可愛いなぁ〜!」ギュー
2人から逃げようとした俺だが、結局鈴仙につかまって思いっきり抱きしめられた。
永琳「ま、2人とも
輝夜「分かってるわよ♪さ〜て、どう弄り倒そうかな〜♪」
永琳先生の話を全く聞いてねぇ…。くっそ…。輝夜や鈴仙にモテるのは嬉しいんだけどこの姿だとなんだかなぁ…。
鈴仙「…ってそうだ!うさぎ達に餌あげなきゃ!」
思い出したようにそう言うと鈴仙は慌てて別室へと走っていった。
輝夜「さてさて…。何しましょうか?お姉ちゃんがなんでもしてあげるわよ♪」
輝夜「そうねぇ…。読み聞かせでもしましょうか。私とっておきの面白い話をしてあげるわ。」
全く話を聞いてねぇ…。少しくらい聞けよ…。しかも読み聞かせだと?完全にガキ扱いされてるじゃねえか…。
輝夜「さっ、輝夜お姉ちゃんの膝の上に座って♪」
座るわけないだろ恥ずかしい…。はたから見たらお姉ちゃんと子供みたいな感じに見えるんだろうけどさすがにそれは嫌だ。
輝夜「良いからいいから」
そう言うと輝夜は俺を引っ張って無理やり輝夜の膝の上に乗せる。さらに輝夜が両手を俺のお腹の上に置いたのでめちゃくちゃ密着した状態になった。抵抗しようとしても幼児化して力が出ないため中々足掻けない。
…しかもぺたんこだと思っていたアレは密着することによって割とあるということがわかった。…それでもぺたんこなのには代わりないがな。
輝夜「さてと、それじゃあ御伽噺のはじまりはじまり。今日はね〜、私が主人公の輝夜姫を話すわよ。」
輝夜「良いじゃない。それに輝夜目線としてお話が聞けるのよ?とりあえずつべこべ言わずに聞いてちょうだい。」
…とは言ってもだいたい知ってるんだよなぁ…。ま、とりあえず聞くだけ聞いてみるか。別に輝夜目線の御伽噺、興味がない訳でもないからな。
輝夜「昔、私がまだ月にいた頃に大きな大罪を犯したの。あなたも蓬莱の薬を飲むことは禁忌だってこと知ってるわよね?それを私も飲んだのよ。それで流刑として穢れがある地上に行ったってわけ。ま、興味があって地上に行っただけなんだけどもね。それでそこからはあなたの知ってる御伽噺…。地上では竹取物語って言われてるんだっけ?とりあえずそれに書いてあるとおりになってるわよ。ホント、お爺さんが竹を切った時は死ぬかと思ったわ…。だってスレスレだったし!」
そう言いながらゆさゆさと俺の体を揺らす輝夜。
輝夜「しかもなんか変な貴族が来てね。あいつら本当に気持ち悪かったわよ…。なんかこう…触りたくない!的な?私に近づいてきた人の中で一番マシだったのが帝ね。ま、あなた程でもないけど。」
輝夜「私が今まで出会ってきた男の中で一番マシと言っているのよ?褒めてるに決まってるじゃない。喜んでいいわよ。というかそうじゃなきゃ抱きつきなんてしないし。」
確かにそうだな。前も抱きついてきたことあったし…。
輝夜「ま、そんなことはどうでもいいわ。あなたたちは確か私が帰った所まで聞いてるのよね。面白いのはここからよ。迎えに来た月の使者なんだけど、それがまさか永琳だったのよ!それで味方の人を裏切って私についたのよ。蓬莱の薬を飲んでね。まさか迎えに来た人が永琳だなんて思わないじゃない?」
初見じゃ思わないな…。というか使者が顔見知りだった嬉しいけどなんか色々複雑だよね。
輝夜「それで私と一緒に来ることを決めた永琳は隠れ家を作ることにしたの。それがここ、永遠亭ね。この建物は私の能力で老朽化しないようになってるからずっと昔からこの前からこんな感じの雰囲気だったのよ♪」
和風テイストで輝夜のイメージには合ってる。つーか竹取物語自体奈良時代の御伽噺だから1300年も前からこんな感じなんだな…。そう考えると外の世界に昔からある建物とかよりも歴史を感じるな…。
輝夜「そんなわけでお話はおしまい。話してる途中でちょっと眠くなったからもう適当になっちゃった。それじゃあ一緒に寝ましょうか♪」
毎日投稿、できるっちゃできるんだけど身体的にきついんだよねぇ…。まあやるんだけども。