……父さんの力を使うのはしゃくに障るが……仕方がない。それにどうやら、完全に封じたわけではなく俺にかかるあの力をなくし、再度あの技にかからないようにした…というだけだそうだ。
永徳「クソッ!なんで…!?力が……いや、使える。じゃあなんで…。まあいいや。力が使えることだけは分かったんだ。なら惜しみなく使うまで!!神風『元寇の神風』!!」
元寇……。いや、生きててもおかしくはないのだが…。神風を巻き起こした…?だとすればあのスペルが使えてもおかしくはないな…。
二つのとても激しい嵐が炸裂する。一つは神々しく見えるが、禍々しさを感じる嵐。もう一つは見た目妖力共に禍禍しい嵐だ。
永徳「もっと!!!もっとだ!!神風『ゴッドタイフーン』!!」
先程のスペルの強化版なのだろうか。もっと激しくなった。……どうしたものか。コイツの風は強い。しかも神風だ。魔神族の俺には相性が悪すぎる。仕方がないことなのだがな。それに、この神風を凌いだ所でコイツは不老不死。コイツが戦意喪失するまで永遠に戦い続ける可能性がある。1番良いのは外の世界に送り戻すことだが……どうしたものか。
永徳「神嵐『風神、雷神の怒号』!!」
俺は全部の闇の力を暗黒桜楼剣に溜める。とはいえ、簡単に溜められるものではなく、時間がかかる。だから…
妖夢「わ、分かった!!」
妖夢には悪いが力を溜めなければならない。……それにまだあの
妖夢「がふ……。ま、まだ…?」
妖夢はとても疲労している。嵐の中、立ち向かってアイツを斬り続けたらしい。俺も充分……とはいかないが9割力が溜まった。
妖夢「みょ、みょん!!」
永徳「な、何をするつも……」
………違和感…。何も掴めなかったが撃たねばならぬ。
永徳「ク、クソッ!!守れ!神風!!」
永徳はそう言い放ったが、俺が放った斬撃はその神風おも斬り裂く。勇儀さんでさえギリギリだったのだ。守れきれるわけないだろう?
永徳「グワアアアアアア!!!」
ん……?守…れ?そうか!!分かった!!アイツは自身に神風を纏わせ、力を軽減してたのか!!それもただの風じゃない。神風!俺とは
永徳「うっ……、ふぅ……。久しぶりだよ。死んだのは。前に殺されたのは…御劔か…。」シュウウウウウ
もう『魔人化』程度の力しか残っていない。それでも強いんだが…、神風て軽減されると、大してダメージが与えられないのは分かっている…。
永徳「これで終わりだ…。『破滅を呼ぶ神風』」
不老不死…。妹紅やコイツの場合は心臓が一つしか無いため全回復するが、俺の場合、心臓が一つしか再生しない。闇の力も再生に持ってかれるため、1割程度しか闇の力が残らない。おそらく、蓬莱の薬の力の限界なのだろう。つまり、妹紅たちみたいな『死ねば回復できる』というわけでなく、『死んでも回復できない』というのが現在の俺だ。もう勝敗は決まったな…。
紫「はいそこまで。さすがにめちゃくちゃし過ぎよ。あなたは別の所へ行って頂戴。」
……えっ?紫さん?どゆこと?
俺が疑問を持った時、紫さんはスキマを使いどこかへ奴を飛ばしたらしい。
……俺の努力は何だったの?
紫「ごめんなさいね。でも、これ以上やったら、さすがに人里が滅ぶわ。これは賢者として止めなければならないの。あ、安心して。もう彼はこっちどころが地球にすら戻って来られないから。」
紫「少なくとも、太陽系よりも外に飛ばしたわね。不老不死でもここまで来ることは出来ないでしょう。」
何だよ……。でも…まあいっか…。
俺は倒れた。おそらく力の使いすぎだ。1割…とはいってもさすがにきつい…。だから俺は倒れた。まあ、そんなに大事にはならないだろうが…。
紫「さすがに疲れちゃったのかしら…。妖夢ちゃんも倒れてるし…。一旦白玉楼に戻りましょうか。」
こうして、俺が割と苦戦した永徳戦は紫さんによってあっさりと終わってしまったのだった…。
いつか設定を書こうかなと思います。100話にいくまでには書きますよ。だって前回の設定が33話ですからね。てなわけで嫌な人は見なくても良いよ。まあ、次回ではないんですけどね。
追記…アンケートで、一つ抜けてました。ごめんなさい。もう一つは他のキャラ(例、星蓮船組など)です。こちらのみ投票は活動報告で受け付けております。大変申し訳ございません。
一応、新キャラ、オリキャラ以外は一応全員だす予定ではありますけどね。