頑張って慣れていきたいと思っているので、よろしくお願いします。
作者は原作を数巻ほどしか読んでいない知識不足のアホの子ですが、頑張って理解していきたいと思います。
文章が歪だったり、誤字脱字等あるとおもいますが、ハイハイができた赤ちゃんを見るような暖かい目で閲覧していただきたいです。
原作のお話全てを投稿する気力がない気がするので、どこかで終了してしまうかもしれません。
「万事屋銀ちゃん」というかぶき町に存在する何でも屋の従業員として、
彼は普段ならば9時ごろに出勤して、起きていなければ(一応社長である)銀時を文字通り叩き起こし、その後仕事がなければソファで本を読んだりして過ごしている。
(今日もどうせ、碌に仕事がないんだろうな・・・平和だってことは、いいことなんだけども。)
そう思いながら、彼は見慣れた玄関を開ける。
今は朝の9時。銀時は起きていない可能性だってある。そして、ヤツが出迎えることは100%ない。
なのに、目の前に人間がいる。・・・それも、彼の知らない、眼鏡の少年が。
「・・・・・・。」
知らない人間が笑顔を携えて彼を見ている。
誰だお前。彼がそう思っても仕方がないだろう、知らない子が目の前にいるのだから。
彼が眼鏡の少年を黙ったままじっと見つめていると(睨んでいるようにも見える)、
「・・・えーと、あなたが竹仁さん、ですよね?今日からここで働かせてもらうことになった志村 新八です、よろしくお願いします!」
少し視線をさまよわせたのち、眼鏡の少年は志村 新八、と名乗った。
名前と顔は頑張って覚えるとしてこの少年、今日から働く、と言っていた気がする。何故だ。
考え始めた次の瞬間には原因は特定された。銀髪赤眼天然パーマで死んだ魚の目をした、ここ万事屋の社長坂田銀時。やつだ。
「あー・・・うん。・・・俺の名前は鈴鳴 竹仁。まあ、よろしく。」
「はいっ!今日からよろしくお願いします、竹仁さん!」
元気な眼鏡少年との簡単な自己紹介を済ませた後、彼は銀時の居るであろう居間へと歩を進める。
「やあおはよう銀時、取り合えずこの少年をここで働かせることになった経緯を聞かせろそして殴る。」
「えっ、殴らないでくれる?俺悪いことなんて一切してねーから。」
銀時はソファに寝転がりながら読んでいたジャンプを少しずらし、こちらを見ながら抗議の声をあげる。
「こんな純粋で真面目そうな子供をこんなよくわからん何でも屋の従業員にする羽目になったんだ、パンチ一発で許してあげる俺の寛大さを敬え馬鹿社長。」
「殴る時点で全然寛大じゃないよね?あと君のパンチ猪の突進レベルで痛いからやめて?」
「パンチは嫌か。なら腹か背中にドロップキックでどうですお客さん、きれいなお花畑を見せてやる。」
「ちょ、ちょっと待ってください竹仁さん!僕がここで働かせてくださいってお願いしたんです。決して銀さんが何かやらかしたとかそういうんじゃないですよ!・・・別の意味で色々やらかしましたけど!」
銀時と竹仁の言い合いを止めようと新八が会話に割って入るが、不要な心配である。
「だいじょぶだいじょぶ、分かってるさ。この馬鹿がそんなアホをやらかすほどの馬鹿じゃないことぐらい。・・・別のアホならやらかしまくりの馬鹿だけどな。」
銀時を指差しながらため息混じりで伝える。そこら辺の線はギリギリ守っている馬鹿ということは理解していると。
「それ褒めてないね、逆にテメーをお花畑に送ってやろうかこの馬鹿従業員。」
「はいはい、んで?新八君、君がここの従業員になることになった経緯でも聞かせてよ、面白そうだし。」
銀時の挑発を叩き落としてソファに座り、新八にここで働くことになった経緯を話すよう促す。
彼との言い合いっこよりもそっちに興味が傾いたからだ。
「・・・。そうですね、僕最初、飲食店でバイトしてたんですけど・・・」
絡んできた天人を銀時が薙ぎ払い、その罪を新八へと着せて自身は逃げた。
逮捕されそうなところをぎりぎりで逃げたものの姉である志村 妙に見つかり、キックを食らい、銀時はボコボコにされ実家である剣術道場・恒道館に連れていかれた。
そこで、父の遺した借金を取り立てようと天人が押しかけ、借金の代わりに姉をしゃぶしゃぶ天国へと連れて行ってしまった。
姉を救うべく二人で遊郭船へと乗り込み、無事?姉を取り返したのだ。船は墜落したが。
その事件をきっかけに、ここ万事屋で働こうと思い、就職したと。
煎餅を食べながらだったが一応真面目に新八の話を聞き終えた竹仁は、
「痛ァッ!」
片腕以外を動かすことなく隣に座る銀時の鼻目掛けて静かに裏拳を放った。
「オイ!?俺人助けしたよね?殴られるようなことしてないよね?!」
「話の最初でやらかしてるわアホ。はぁ。・・・そーかぁ、新八も、新八の姉ちゃんも大変だな。それにしても・・・。金が必要なんだろう?ここ、給料出なさそうだけど、いいの?」
「・・・え、出ないんですか?給料・・・。」
「んー、どうかなぁ。俺は高校生のお小遣い程度の給料とご飯用意してくれればいいって言ったから、ここの基本的な給料の設定がどうなのかは分からない。・・・ちゃんと出せるのかい?給料。」
チラ、と鼻の周辺と、そこをおさえる手を赤く染めた銀時を見やる。
「新八一人の給料ぐらい出せるわ!あと鼻血止まんねえぞバカヤローティッシュ寄越せ!」
「ふーん、給料ちゃんと出してやれよ?色々大変らしいし。・・・・・ほらよ、ティッシュ。」
煎餅をかじりながら箱ティッシュを取りに行き、そのまま銀時の顔面へとフルスロー。
クリティカルヒット。
銀時が鼻をおさえ先ほどより悶え苦しんでいるが、彼は微塵も気にしていないといった様子だ。
「ちょっと竹仁さぁん!?あなたすごい暴力的な人なんですね!?」
新八が銀時の鼻を大量のティッシュで押さえながら、困惑したような瞳を彼に向けて話す。
そりゃ誰だって困るだろう、出勤初日に目の前で傷害事件を起こされたのだから。
「安心しろ、新八にこういうことをする日は、・・・多分来ないから。」
「その間と多分って言葉が不安すぎて安心できませんよっ!!」
はたして新八が竹仁による傷害事件の被害者となる日が来るのか。それはまだ加害者になるであろう彼自身にもわからない。
口調とか色々ごめんなさい。
読みづらい部分も多々あると思います。
この先、少しでも良くなるように努力したいです。
頑張ってボチボチ作っていきます。