紅魔の末妹   作:月ノ輪球磨(片翼)
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ユーナ視点
とうとう専用武器……


43話 専用武器と伝説の刀

…今日は…私の刀が完成する日!やっとだよ♪

1週間+1週間の2週間……長かったなぁ…まぁ、剣術の基礎を沢山分かったしいっか♪

 

「ルフ行くよ♪」

 

ユーナは今もルフの上、そしてルフの頭ペチペチして早く行こうと催促する

 

(分かりましたから、頭をペチペチしないで下さい…)

 

「早く早く♪」

 

ルフの言葉を無視して頭をペチペチし続ける

ルフも諦めたようで、紅魔館の玄関に向かう…

 

「そう言えば最近、お姉様達に会ってないね?」

 

(ご主人が寝てるからですよ、レミリアちゃんとかパチュリーはご主人が寝ている時によく合いますよ?フランちゃんは知りませんけどね)

 

「それで最近合わなかったんだぁ……フランお姉様は?」

 

さっきルフはフランちゃんは知りませんけどねって言ってたから、フランお姉様とは会ってないって事だよね?なんで?

起きてる時にすらほとんど会ってないよ?

 

フランがユーナと寝ている時に会えないのは謎だが、ユーナが起きている時にすら会っていないのは、そのタイミングでフランが寝ているからだった

つまりはユーナが起きている時は大抵フランが寝ていて、フランが起きている時はユーナが寝ている、それに加えてフランはユーナが寝ている時にはほとんど会えない、もはや呪いではなかろうか…

 

(さぁ?フランちゃん探します?)

 

「今日はいいや、それよりも♪早く白玉楼に行くよ♪」

 

(また……はぁ、私は気にしないことにしますね…)

 

ユーナは再びルフの頭をペチペチする

もうルフは気にしないようにするようだ……

 

「♪〜♪〜」

 

(それでは、行きますよ)

 

「うん♪」

 

ルフはもう何度目かの白玉楼への空を飛ぶ

終始ユーナはルフの頭を鼻歌混じりにペチペチしていた…

 

「最近弾幕ごっこしてないから、弾幕ごっこしたいなぁ……」

 

(幽々子とでもやれば良いじゃないですか)

 

「幽々子とかぁ♪良いかも♪幽々子は強いし楽しめるはず♪」

 

弾幕ごっこはルフに乗ったままとは行かないから、その時は降りるかぁ……乗ったままやりたいけど回避が楽しくないと思うしなぁ…

いや、物は試し!乗ったまま幽々子と弾幕ごっこをしよう♪

 

ユーナはルフの承諾を得ずにルフ込みの弾幕ごっこをする事を決める

どうせルフはその事に関して拒否はしないだろうが、初戦の相手が幽々子とはルフも運が悪い…

 

「ルフ♪トップスピード♪」

 

(これでも結構速めなんですけどねぇ…まぁ、いいか…了解です)

 

ルフは更にスピードを上げる

その結果、ルフのスピードは鳥にも関わらず衝撃波(ソニックブーム)が発生する程速くなる、当然ユーナはそんなの御構い無しにルフの頭をペチペチする

音速で飛ぶルフの背中ですらユーナは遊ぶ余裕があった…

その事に対して少しルフはショックだった…自分の最速がユーナにはまだ余裕という事だからだ

 

「おぉ♪もう冥界の入り口だよ♪」

 

(トップスピードですしね)

 

ルフはそのままの速度で白玉楼を目指す

 

———————————————————————————————

 

(そろそろ着くので減速しますよ)

 

「分かったよ♪」

 

ルフは白玉楼まであと50メートル程の所で減速する

普通なら背中に何か乗っていれば前に飛んで行ってしまうが、ユーナに変化は無い

 

「着いたぁ♪」

 

ルフとユーナが白玉楼に着くと、そこには妖忌が立っていた

どうやら門番のような事をしているようだ

 

「これはユーナ殿、少ししたら行きますのでそれまでお待ちください」

 

「うん♪」

 

ユーナはそう言うと、ルフに白玉楼の縁側に行くように指示する

縁側にはいつもの幽々子がいる

なぜ幽々子がいつも縁側にいるかと言うと、ただ単にそこでお茶を飲んでいたり、お茶菓子を食べたりするのが好きだからだった

 

「おはよう幽々子♪」

 

「あら?ユーナじゃない、今日は早いのね?」

 

もユーナが白玉楼に来る時間はお昼過ぎだった為、幽々子は驚く

それと同時に思い出した

今日はユーナの刀を妖忌と共に取りに行く日であった事を

 

「あぁ〜そう言えば刀を取りに行くのよね」

 

「そうそう♪」

 

(妖忌の用事が終わるまで暇ですねぇ…)

 

当然、このルフの声は幽々子には聞こえない

 

「そうだねぇ♪」

 

ユーナはどこか楽しそうにルフの一言に返す

(なんでそう楽しそうなんですか…)

 

「だって専用武器だよ?スッゴイ楽しみなんだもん♪」

 

ユーナはこのユーナ専用の刀を作ってもらう事で『待て』を習得した

なんとも犬のような事を習得したものだ

 

「早くおじいちゃんの用事が終わらないかなぁ♪」

 

(そうですねぇ…)

 

ユーナとルフは妖忌の用事……門番の様な仕事、実際には悪い亡霊が白玉楼に入らない様に結界を張る事が終わるまで縁側で幽々子と共にお茶を飲んだりして待った

 

———————————————————————————————

 

そして、5分に妖忌が戻ってきた

どうやら仕事は終わったようだ

 

「遅くなってしまって申し訳ない、この時間はいつもあの結界の補修を行なっておりまして」

 

妖忌はいつもこの時間、朝に結界の補修、点検をしておりそれが妖忌の仕事の1つだった

 

「さぁ♪早く行こ♪」

 

(元気ですねぇ…)

 

「私は朝から元気だよ♪」

 

朝から元気と言うよりは、ユーナは1度寝て起きると大抵元気だ

よって、朝にユーナが起きる為大抵朝は元気なのだ

 

「では、行きましょうか」

 

「うん♪」

 

妖忌とユーナとルフは白玉楼を出て、妖怪の山、もとい妖怪の山にある地底の入り口を目指して移動を開始する

 

「おじいちゃん♪地底には強い妖怪っていたっけ?」

 

ユーナが妖忌にそう質問をする

 

「それはいるでしょうな、地底には鬼と言うとても強い妖怪が住んでいますし」

 

「おぉ♪鬼かぁ♪楽しみだなぁ♪」

 

ユーナも吸血鬼、名前に鬼が入っているからか、好戦的な一面を持つ為新しい力、武器を手に入れると使いたくなってしまう

今回はその相手が地底にいる強い妖怪、鬼なのだ

 

(油断はしないで下さいよ?)

 

「私は油断した事ないよ?」

 

(普段隙だらけなんですけどねぇ…起きてる時も)

 

ユーナは武術の達人ではないので、普段から隙が無い状態を保つ事なんて出来はしないが、いくら隙を突いてもユーナの能力の前では無力だ、ユーナが普段弾幕ごっこで回避をするのは楽しむ為であって回避の必要は無い、物理的干渉を透過する事で弾幕が当たらなく出来るのだから

言わば、ユーナはあえて楽しむ為に回避をするだけで、その気になれば一方的に当たらない状態に出来てしまうのだ、なので普段、能力を発動しているユーナには隙を突いて攻撃しても当たらないのだ

なので隙だらけでも問題ないのだ

 

「ユーナ殿、鬼と戦っても構いませんが、しっかり相手の了承を得てからにして下さいね」

 

「鬼なら絶対に受けてくれるよ♪」

 

(好戦的な種族らしいので、受けるでしょうね)

 

そんな話をしているうちに、地底の入り口に着いたユーナ達

そこにある縦穴に飛び込んでいく、妖忌は気配察知でユーナは吸血鬼の特性でみえているのだが、ルフは鳥目で全く見えない上に気配察知も出来るわけではなかったが、ユーナが指示を出して降りる

 

「ここって確か……へんな糸を出す妖怪がいたよね?」

 

「土蜘蛛ですな、地底の門番の様な事をやっているので弱くは無いですが、ユーナ殿なら全く問題ないでしょう」

 

(土蜘蛛ですかぁ…虫?ご飯ですか?)

 

ルフは鳥なので虫は基本的に餌だが、土蜘蛛のヤマメを食べるとなると倫理的にアウトな気がする

特に見た目が……人が大きな鳥に食べられている絵面になってしまう

 

「食べちゃダメだよ?人型だったしね」

 

人食い妖怪が何を言うかと言わんばかりの事を言っているが、流石に食べる事は止めるだろう、人型の妖怪を一時期ペットにして遊んでいたが

 

(そうですか?じゃあ控えますね)

 

「ユーナ殿はそのルフという使い魔と一体何を話せば食べる食べないなんて話になるんでしょう?」

 

妖忌にもルフの声は聞こえないので、ユーナが1人で鳥に話し掛けている様にしか見えない

 

「ルフがね♪土蜘蛛が虫かな?って思ったみたいで食べようとしたから、ダメだよ?って言ってたの♪」

 

「さようですか」

 

「もうそろそろ着くみたいだね♪」

 

ユーナの視界には大きな蜘蛛の巣が見えている

ユーナはルフに右に1メートル移動し、羽を折り畳む様に指示をし蜘蛛の巣を回避、妖忌はなぜが蜘蛛の巣を回避に成功している、蜘蛛の巣に気配は無いはずだが…

 

「またお前か!今度こそ待ってもらうからな!」

 

「今日も忙しいの♪だから待たないよ♪」

 

(待つくらいならいいでしょうに……)

 

「ユーナ☆パーンチ♪」

 

安定のユーナパンチでヤマメを撃破する、これで3回目だ

3回も待ってもらえず、一撃で吹き飛ばされるヤマメ……

 

「では行きましょうか」

 

妖忌は気にしていない様子で先を急ぐ

 

「またこの大っきい門♪」

 

(おぉ、ここなら前が見えますねぇ)

 

門の向こうから漏れる、旧都の光でルフにも辺りが見えるくらい明るくなっていた

そして、その入り口にある橋には前回同様、水橋パルスィがいた

 

「あっ♪あの面白い妖怪さん」

 

「うわぁ…」

 

もはや妬ましいとすら言わなかった…

言っても意味が無いし、仮に言っていればユーナが面白がって拉致するのは目に見えていたからだ

 

「じゃあねぇ♪面白い妖怪さん♪」

 

「え、えぇ…」

 

今回はパルスィをスルーしたユーナ達は鍛冶屋を目指す

旧都は前回と変わらず賑やかで明るかった、そして、ユーナは鬼をちゃっかり探していたが、そのまま鍛冶屋に着いてしまった

 

「あっ来た来た、しっかり出来てるよ、はい」

 

鍛冶屋の尼さんが二本の刀をユーナに差し出す

 

「おぉ♪」

 

「ふむ、では代金です」

 

妖忌はその尼さんに代金を渡す

勿論費用は紫持ちだ、と言うか紫が積極的に渡してきた

 

「毎度あり」

 

「では」

 

ユーナ達は二本の刀を持って鍛冶屋を出た

 

「この刀なんて名前にしようかな♪」

 

(それオリハルコンから作られてるんですよね?だったらロ○のつるぎとかでいいんじゃ無いですか?)

 

「つるぎじゃ無いからだめだね」

 

そこでは無いがユーナは却下した

 

「二本あるし関連付けた名前がいいな♪」

 

(疾風、迅雷とかですか?)

 

「そうそう♪そんな感じ♪」

 

ユーナは漢字で、二本で1つの様な名前か関連付けた名前にしたいが、ユーナは前々から考えていたわけでは無いので出てこない

 

う〜ん…カッコいい名前がいいよね……何にしようかな♪

う〜ん………よし♪これにしよう♪

 

「ルフ♪決めたよ、こっちの刀身が黒い方が村正で刀身青白い方が正宗にするよ♪どっちも刀工の名前繋がりだし、黒い方は見た目が妖刀ってぽいから♪」

 

(いいんじゃないですか?変な名前をつけるよりは)

 

変な名前ってどんなのだろう?

 

ユーナは二本の刀に、村正、正宗と名付けた、その刀の元となったものは、方や妖刀、方や最も有名であろう刀の名を付けた

そう名付けた理由は、二本の刀の見た目だった

二本のうち後から製作を依頼した方の刀は材料の問題で刀身が黒く、赤い装飾がされていた為、妖刀っぽい見た目だとユーナが判断した為妖刀と言えば村正、そして、それに関連付けた名前が正宗だったのはどちらも刀自体の名前ではないからだった

 

「では、ユーナ殿これで、正式に卒業です」

 

「うん♪ありがと♪」

 

ユーナはこれで妖忌の剣術指南を正式に卒業したのだった

 




二本の刀データ
1本目
名称:正宗
見た目:刀身が青白く、持ち手と刀身に金の装飾がされている(そのうち絵を描く)

二本目
名称:村正
見た目:刀身が黒く、持ち手と刀身に赤い装飾がされている(こちらもこのうち絵を描く)

二本の強度
ユーナが全力で振ってもなんの問題も無い程高い強度を持ち、その為凄く重くなっている

二本の切れ味
分厚い鉄板を豆腐かの様に両断する程の切れ味を持つ

二本の重さ
両方とも600キロのトータル1200キロ(鍛冶屋の尼さんは雲っぽい入道に一本ずつ持たせて渡していた)

現状、この刀を使える者はユーナしかいない
重すぎ…



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