聖夜に起きる小さな奇跡   作:桜花 如月

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メリークリスマス(書いてるのはイブ)

リア充の皆さんも
非リアの可愛そうなみなさんと俺も
小説を読んで寂しさを忘れよう!(無茶)


さぁ、感動系にもならないかもしれない危ないオリジナル作品を12月頭から書いてました、どんな完成度かはわからないですが、どうぞ読んでください!


第1話

毎年12月25日、周りの雰囲気はクリスマスというひとつのイベントで盛り上がっている。

クリスマスというのはまたの名を【聖夜】と呼ぶ。

 

聖夜は奇跡を起こすと言われている。

 

 

 

これは、聖夜の夜に俺の身に起こった小さな奇跡の話だ。

 

 

 

 

11/1

高校2年生の俺、堀久保 裕貴(ほりくぼ ゆうき)は前日のハロウィンムードがさっぱり無くなって静かになった通学路の商店街を歩いていた。

近所のおっちゃん達に「いってらっしゃい」とか「気をつけてね」などと声をかけられながら俺は商店街の先にある高校に向かう足を早めた。

 

学校に着いた俺は昇降口で上履きを取って履いている途中で制服の袖を優しく引かれた。

袖を引いてきた正体は俺の横にいる俺より一回り小柄な同じクラスの女子、白井 小雪(しらい こゆき)だ。

袖を引っ張ってくるのも今こうやって俺の目の前にスマホを出してきているのも嫌がらせではなく小雪なりの『挨拶』だ。

 

 

俺は小雪の頭に手を乗せて少し撫でながら「おはよう」と一言かけて一緒に教室に入った。

教室の中は商店街とは違い前日のハロウィンパーティーとやらの話題で盛り上がっていた。

俺と小雪はその輪には入らずお互いの席に座って荷物を整理した。

 

教科書などなどを鞄から出して一通りの準備を終えた俺は小雪に方を優しく叩かれ、再び小雪がスマホの画面を俺に見せてきた。

さっきは「おはよう」と書いてあった、今度は「今日、裕貴くんが、日直」と………

 

「あ、やべ!?」

 

小雪に教えてもらったところで時すでにお寿司、間違えた遅し、いつもHR開始五分前には教室に来る担任の緑山(みどりやま)先生、通称ミドさんが今日に限って10分前に来ていた。

 

「今日の日直、堀久保、あと白井、日直なんだから職員室に来ること忘れるなよ」

 

ミドさん先生は俺と‥今日日直、そう伝えてきた小雪を呼んだ。

俺に伝えてくれたのはいいけど小雪も日直だったのか、後ろの席に座ってるから何となくそんな気はしたけど。

 

 

俺のクラスの日直システムは微妙なものだ。

名簿番号にしようとしたミドさんは自分がわかりやすいやり方、をいきなり思いつきそれがまさかの『窓際の一番前から後ろに下がっていき、最後列まで行ったら隣の列の最前列からスタート』というもの。

それを思いついた時点で窓際最前列の男子はショック、俺と小雪は窓際の一番後ろの席とその前に座っているため直ぐに回ってくる。

4月に初めてから既に何周かしているが、日直はほぼ1人でやらなければいけない。

ただ、1人を除いては‥‥‥

 

 

「それじゃ、HR始めるぞ、日直の2人は要件を読んでそれを黒板に書いてくれ」

 

ミドさんは人使いが荒い、ってことは自覚してるらしいけどめんどくさいのか自分は点呼だけしてあとは日直の生徒に任せてしまう。

俺と小雪は2人で日直をしているから分担出来るけど他は1人で一日の要件を黒板に書いてそれを読まないといけない(要件と言ってもまともなものはほぼ無い)

 

 

 

ミドさんが点呼をとっている間に小雪は渡された紙に書いてある《今日の要件》というどう見ても手抜きな文字の下に纏められている要件を黒板に素早く簡潔に書いた。

 

書いてる途中、ミドさんが小雪の名前を呼んだ。

小雪はいち早くそれに気づいて直ぐに手を挙げた、返事をするとかそういうことはしないでただ静かに手を真上に挙げた。

もちろん、恥ずかしいとか先生を馬鹿にするためにやった行為ではなく、これが小雪なりの『返事』だ。

 

 

なぜ、小雪が俺に朝の挨拶をする時や点呼に対する返事をする時に声を出さないのか、勘のいい人ならわかるだろう。

 

 

そう、小雪は喋らない訳では無い、()()()()んだ。

 

 

 

小雪が喋れなくなったのは今年の一月、1年生の終わりを迎えようとしているとある日に起こった()()が原因だ。

そしてその事故に小雪を巻き込んだのは……俺だ。

 

 

 

 

 

冬休みが終わり、再び学校へ登校した三学期開始のある日、俺らのクラス(1年)にこの時期に転校生がやって来た。

 

 

「白井……小雪です、よろしくお願いします」

 

黒髪のショートヘアに透き通るような蒼い瞳をした小柄な女子生徒は緊張を隠しきれないのか体が小刻みに震えて目線が安定していない様子が後ろの方に座ってる俺からも分かる。

 

「んー……じゃあ、白井は一番後ろに空いてる席があるからそこに座ってくれ」

 

「あ……はい」

 

先生(1年もミドさん)が教室を見回して空いてる席を確認……することも無く俺の後ろの空いてる席に座るように指示を出して俺の後ろの席に小雪が座った。

 

 

HR後、次の授業の準備をしていると肩を優しく叩かれた。

後ろの席には小雪しか居ないため後ろを振り向くと少し不安そうな顔をしながら俺の様子を伺ってきていた。

 

「あの………これからよろしく……ね?」

 

「あ、うん……」

 

不安そうな顔から小雪が笑顔を見せてきて少し戸惑ってしまった、不安そうにしてたのにこうなると可愛い、うん。

 

「あ、次授業だから準備しないとだね…それじゃ、また後で」

 

1時限目はこの学校の見学をするため授業には参加しないらしい(さっきミドさんが言ってた)ため小雪はまた笑顔を一瞬だけ見せて教室の外へ向かおうとした所を俺は反射的に腕を掴んで止めてしまった。

 

「……?」

 

いきなり腕を掴まれて少し驚きつつ不思議そうな顔で首をかしげた目の前の少女に何を伝えればいいのかわからず少し沈黙……をかき消すように俺は小雪に一言だけ伝えた。

 

 

「俺と話すのに躊躇いとか要らない、明るく接してくれ」

 

「うん」

 

小雪は短く返事をして教室の外へ再び向かった。

俺が伝えた一言が伝わったのか小雪は少しだけ明るい表情をした気がする、伝え方下手だったのに………

 

 

 

この一言が小雪に何を伝えたのか小雪はこの後から俺とよく話すようになった。

一緒に帰るようになって趣味や好きなことなども話すようになっていた俺らはお互いにいい関係というやつになっていた………はずだった。

 

 

1月の終わり頃、俺達はいつもの様に一緒に帰り道を歩いていた。

そんな時に、()()は起きた………

 

 

 

「ねぇ、裕くん、この1ヶ月で私たち凄く仲良くなったよね」

 

「まぁ……確かにそうだよな、転入当時と違って小雪も明るくなったもんな」

 

「そ、それは別にいいじゃん!?」

 

1か月前の不安そうにしていて小刻みに震えていたあの少女がここまで明るくなったらそりゃあ、誰でも驚くと思う、と言うよりそこを指摘されて少し頬が膨れてるの可愛いな……

 

なんてことを考えながら()()()を渡り始め、そのまま渡りきろうとしたその時だった──

 

「裕くん……!!」

 

俺の少し後ろを歩いていた小雪がいきなり俺の背中を勢いよく押して俺はその反動で歩道に勢いよく転んだ。

歩いていた横断歩道の方を見ると小雪はかなりのスピードを出した大型のトラックに衝突してそのまま吹き飛ばされて俺の近くまで吹き飛ばされてきた。

 

 

「小雪……!!おい……小雪!?」

 

俺もだけど打ち所が悪かったのか意識が既に薄れかかっているが小雪は俺とは比べては行けないレベルの勢いで吹き飛ばされてそのまま地面に叩きつけられて血を流している……そして、小雪は全く動かない様子を確認した直後、俺の意識が暗転した。

 

 

少しだけ救急車の音が聞こえた気がするけどそんなことは既に頭から離れていた……

 

 

 

 

 

 

?/??日

病院

 

ピッ、ピッ、という音が耳に入る。

ここは……どこだろう……?

恐る恐る目を開けると目の先にあるのは真っ白な天井、自宅じゃないとしたらここは……

 

 

「まぁ、病院だよな、普通に考えれば」

 

色々と考えたいことがあるけどまずは体を起こさないとと思って少し重い体に力を込めて体を起こした。

 

起こしたと同時に病室に入ってきた看護師さんに俺と小雪の様態について説明をしてもらった。

俺らが事故にあってここに運ばれてから既に2日が経過していて、少し前に小雪も目を覚ましたらしい。

俺は頭に少し怪我をしただけで済んだため、一応退院出来るらしいけど小雪はトラックに当たった時の衝撃と吹き飛んで地面に叩きつけられた衝撃で全身を打ったため今は手術をしてしばらくの間は退院出来ないらしい。(小雪の病室は隣らしい)

 

 

看護師さんに許可をもらって病室の外に出ると小雪の病室の前に一人の女性が座っていた。

 

「初めまして、小雪の母です」

 

「あ、同じクラスの堀久保裕貴です」

 

小雪の母親が自己紹介をしてきたため反射的に俺も簡単に名前だけで自己紹介をした。

その後、俺が「ごめんなさい」と謝ると「あなたが悪いわけじゃない」と言ってきた。

 

小雪母の話を聞くと俺らが青信号を渡っていたところに物凄いスピードを出したトラックが赤信号を無視してそのまま俺が惹かれそうになった所を小雪が俺を突き飛ばして庇ったらしい。

 

「でも、俺がしっかり注意してたら小雪は……」

 

「その言葉は使わないで、あの子もきっとそう言うわ」

 

「え……?」

 

小雪母は俺の肩に手を置いて俺の方を真っ直ぐ向いて話を始めた。

 

 

小雪は前に通っていた高校で仲良しの女子グループに入っていたらしい。

半年ほど前、そのグループの中でも1番小雪と仲良くしていた瑞季(みづき)という女の子と一緒に帰っている時に今回の事故と同じようなことが起きて小雪は瑞季に押され、庇われた。

小雪は俺のようにちょっとした怪我で済んだものの、瑞季は飛ばされた時に柱に当たりそのまま打ち所が悪く……

 

 

数日して再び学校に登校した小雪は事故前まで仲良くしていたグループのメンバーに「人殺し」だとか「なんでお前が」などという言葉を浴びせられてそれがいじめに発端、小雪はそれに耐えられず不登校になってしまった。

 

不登校になって1ヶ月ほどが経ったある日、小雪が小雪母に言った言葉が「私が注意してたら瑞季は……」だったらしい。

小雪は母親と話し合って今の高校に1月に転校することに決めたらしい。

 

 

小雪母の聞いているうちに小雪の手術が終わって手術をしていた医師の人が小雪母に事情を説明、その間俺は両親に連絡をしてその後、手術が終わった小雪との面会を許可された。

 

 

 

「小雪、入るぞ」

 

一応呼び掛けたが返事は無い、さっき医師の人に「会うなら覚悟は必要」と言われたけどまさか……?

そんなことを考えつつ病室の扉を開くと体の至る所に包帯を巻いて痛々しい姿になった小雪が布団に座っていた。

 

「………」

 

「小雪……」

 

包帯が巻かれている小雪の左手を優しく触る、小雪の手は少し震えているのが分かる。

 

「な、なぁ小雪……お前がそんな状態なのに変だけど、()()()()()()ありがとな」

 

「………!」

 

俺はその一言を伝えて外に出た。

病室の前には手術を担当した医師の人がいて俺に小雪の体の状態を伝えてきた。

 

小雪は骨の1部に損傷が起きていてさらに地面にぶつかったときに頭から落ちたせいで俺以上に頭へのダメージが大きくなっている。

さらに、原因は全くわからないが、小雪は喋ること……声を発することが出来なくなってしまったらしい。(手術前の時点で声が出てなかった)

 

 

 

小雪は数ヶ月間の入院をすることになり、俺は普通に学校へ通うことを許された。

学校に久しぶりに登校すると周りのみんなは何も言わず、先生(ミドさん)は小雪と俺の事情をなんの躊躇いもなく伝えた。

 

全員が一瞬ざわついたがその後、心配の声などが俺にかけられ、さらに小雪は大丈夫なのか、ということも聞かれた。

幸い、いじめなどに発展しなかった。

 

 

 

それから数ヶ月が経ち、2年になった俺らは小雪が学校に戻ってくるとミドさんが俺から聞き出した小雪の体の状態を全てクラスの全員にカミングアウトした。

小雪は不安そうにしていたけどその不安も前から小雪と仲良くしていた1人の女子によって吹き飛んだ。

 

 

小雪は俺や他のみんなとの会話手段としてスマホを使って伝えたいことを伝えるようにした。

 

 

 

 

イジメなども全く起きずに今に至る………

 

 

 

同年:12/10

 

「ふわぁ〜」

 

自分でも分からないぐらい腑抜けたあくびをしながら俺は昼休みの中庭で1人、寂しく弁当を食べていた。

 

小雪は用事があるから先に食べてって言って(みせて)来たため今は1人でぼーっとしながら食べている。

クラスの受け入れの速さが物凄く今も驚いているがあのド天然躊躇い無し先生ならクラスを一体化させることなんて簡単だと今更思う。

 

と、考えていると頬に何か熱いものが……

何かを当てられた方を向くと小雪が寒そうな顔をしながら片手に弁当を持ってもう片手にコンポタを持っていた。

 

「寒いなら中庭で食べようとか言わなければいいのに……あと、ありがと」

 

小雪は喜んだ様子をまるで隠さずに嬉しそうに頷いてそのまま俺の横に座った。

 

弁当を食べ終えた後、小雪はいきなり自分の携帯を俺の目の前に突き出してきた。

 

──一緒にイルミネーション行こ?(12/25)

 

イルミネーション……か、という前にその後に書いてある日にちはリア充がはしゃぐ伝説の日、もといクリスマスだ。

 

──だめ?

 

小雪は考えてる俺の表情を読み取って直ぐに入力を足した。

 

「ダメじゃない……けど」

 

俺はここ暫く考えていることがある。

小雪が喋れなくなった原因を作ったのは俺で、入院させるハメになったのは俺だ。

そんな俺が小雪とこんなふうに仲良くしていていいのか…

 

 

結局、断ることもしたくなかったため、俺は小雪の誘いに乗った。

 

 

 

 

12/25

東京都内:イルミネーション会場

 

雪はほぼ降っていない街中、イルミネーションがやっている会場を集合場所にした小雪はまだ来ていない。

周りにはすでに大量のカップルが集っている、少し殺意もわく。

 

などと考えているうちに小雪が俺の前で俺の上着の袖を優しく引っ張って目の前にスマホを差し出してきた。

 

──待たせてごめんね、待った?

 

「ん、俺もさっき着いたば──」

 

しっかりと小雪の姿を見た俺は言葉を失った。

どう見ても大きさが合ってないマフラーを雑に巻き、サイズ感の合わない耳あてをしてちょっとぶかぶかの上着を着た小動物のように小柄な女の子が俺の前にいた。

学校でも雑に巻いたマフラーは何度か見てたけどそれ以上にぶかぶかの上着が気になる。

 

 

「………?」

 

戸惑っている俺を不思議そうに首を傾げながら見てくる。

 

「いや、気にしないでくれ、とりあえず行こうか」

 

俺は小雪の手を掴んでイルミネーション会場の奥に入っていった。

小雪は全く抵抗せずに俺にどこに進むかを任せてきた、というか引っ張るとわかるけど小雪……

 

いや、これ以上考えるのはやめよう、俺は小雪と楽しむためにここに来たわけじゃない………

 

 

 

イルミネーションを楽しんだ俺らはしばらくして休憩のためにたまたま空いていたベンチに座った。

それから数分、ベンチから見える景色を楽しむ小雪に俺は覚悟を決めて一言を放った。

 

 

「小雪……俺、先帰る」

 

「………!?」

 

小雪は驚いた顔をしている、当たり前だろう、一緒に行こうと言った相手が途中で帰ろうとしているんだから。

でも、これも小雪のため……

 

 

「それじゃあ、あとは1人で楽しんでくれ」

 

小雪はショックを受けて黙り込んでいた、そこに俺は追い打ちをかけるように一言を放つ。

 

「学校でももう……関わらないでくれ」

 

そう言って俺は去ろうとした、けど不意に腕を掴まれて帰ろうとする足を止めた。

 

「離せよ……小雪」

 

「…………っ!」

 

「俺はお前の人生を全て無駄にさせたんだぞ!?」

 

「…………」

 

小雪は必死に首を横に振って否定している、だけど俺は本当のことを言っているだけだ……

 

「……ごめんな、小雪」

 

俺は小雪が掴んできた腕を振りほどいてそのまま帰り始めた。

 

声が出せなくなったのも、あの時事故にあったのも全部俺のせいだ。

そんな俺が、小雪の人生を無駄にした俺が小雪と一緒にいることなんてできない。

 

 

「………っ!…………!!」

 

もう、関わることは無い、ここまで酷いことを言ったんだ、俺は小雪との関係を絶った。

 

「……………って!」

 

俺は後ろから聞こえた懐かしい声に驚いている立ち止まった。

まさか、そんなことはありえない、そう考えて立ち止まった足を再び動かした……けど。

 

 

「……っ!……待って!」

 

誰かの声が聞こえた。

その直後、俺の腕は再び掴まれた、いや、掴まれた後に俺は背中から抱きつかれた。

 

「小雪…………?」

 

「やっと……伝わった」

 

さっき、俺を呼び止めたのは間違いなく小雪の声だった。

ほぼ一年ぶりに聞く懐かしい声だ。

 

 

 

病院で医師には「治らないかもしれない」と言われていたはずだった、だけど小雪は今、こうやって声を出している。

 

 

「なんで、呼び止めたんだ」

 

「私は……裕くんが好きだから」

 

「俺はお前の……」

 

「今、こうやって喋れてる」

 

俺は小雪の方を向いてそのまま小柄な体を抱きしめていた。

 

「小雪……俺も好きだよ……」

 

 

「うん……!!」

 

 

聖夜、それはいつの日か《奇跡》を起こすなんて言われていた。

俺は奇跡なんて信じなかった。

 

 

だけど、聖夜は喋ることが出来なかった一人の少女に喋ることを可能にさせて二人の関係を保った。

 

あれを奇跡と呼ばなければなんというのだろう。

 

 

 

「裕くん、行ってくるね」

 

「ん、行ってら」

 

 

 

あの日の後日、俺達は付き合うことになった。

数年後、俺達は一緒に暮らす関係になっていた。

 

 

「あ、待ってくれ、小雪」

 

「どうしたの?」

 

もしもあの時、小雪が喋れなかったら今のこの関係はなかった。

だからこそ俺は聖夜の奇跡を信じているのだろう。

 

「また、イルミネーション行こう、昔みたいに」

 

「うん!もちろん!」

 

小雪はいつものように、前と変わらない笑顔を見せて外に出かけて行った。


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