纐纈「という訳でタイトルの『パ~ト〇〇』の部分のネタが思いつかなくなってきてこじ付けでなんとか続けている『ボスたちのメタ集会』が始めるよ~」
魔我「長いわ」
猿伸「しかもこの前の集会終わった後の飲み会で『もうネタが無い』って愚痴ってたじゃん」
サクラ「・・・・・・なんで私呼ばれたの?」
纐纈「まあまあ、今回はちょっと前に感想で送られてきた考察(?)に関するものだよ」
殺切「あの主人公が『悪落ち』するのか、だったか?」
纐纈「結論から言うとそもそも彼に『悪落ち』という概念が無い」
ゲムデウス「その心は?」
纐纈「彼の中には『善』も『悪』もない。彼は彼なりのモノの見方で何をするかを決めるからたとえ相手が善人でも悪人でも敵対すれば等しくぶん殴るからね」
匿名「それがアイツの偽善的で腐っている所だろうな。そんな愚かしい考えさえ持たなければ救われた命もあっただろうに・・・」
サクラ「君の彼に対する評価がどうしてそんな感じなのかは知らないけどさ、それは無いと思うよ。彼がいないかった方がもっと酷い事になっていた事件は多いし、彼のおかげで救われた人も多い。私を含めて、ね」
纐纈「事件を起こしまくってたウチが言うのもアレだけど確かにそうだね」
殺切「ところで、聞きたいのだが。アイツにはアイツなりの『モノの見方』があると言ったが、どういうことだ?」
纐纈「ウチもそうなんだけど、彼は・・・・・・う~ん、説明が難しい。そうだね、世間一般で通じる常識を『1』とするなら彼はそれとは大きく異なる『2』もしくは『3』という常識で生きているの。・・・・・・それにはメリットがあってさ、精神干渉系の能力とか催眠術とかその他諸々が一切合切通じないんだよね。だから何だって話でもあるけど。とりあえずその中には彼なりの見方があって彼なりの常識がある。その中には『悪落ち』って概念自体が無いんだよ」
サクラ「たしかにそんな感じだったね。・・・私の時もあくまで敵対行動をとったが故にボコボコにされただけで手出ししなければ不干渉だっただろうしね。『あの子』の時だって、彼は人殺しのマシーンとして作られた『あの子』を守るためにヒーローと戦ったしね」
纐纈「そうそう。転生した後だって戦った理由は正義の為なんかじゃないしね。連合が来た時も害意を向けられたからだし、魔我くんとの戦いだって身内に危害を加えられたから、ヒーロー殺しも然り、ゲムデウスに関しては珍しく自主的に誰かを守る為、血化くんとの戦いもファウスト側に少しずつ被害が出ていた為、オーバーホールとの戦いは苦しむ少女を守る為。・・・・・・結局、彼は誰かの為に戦うパターンが多いんだよね。魔我くんと血化くんに関しても、あれ以上被害を出さない為の防衛策の一環だし」
血化「今更だけど敵対せずに静かにしていればよかった気もしているよ」
殺切「狂っているな、きっと」
ゲムデウス「どうしたのだ?」
血化「発狂だのといった方向性じゃない。ある種永久的狂気というモノに近い気もするが、それとも違う。・・・オレ自身狂っている自覚はあったが、それ以上だと言って良いだろう。狂っていながら平然としており、狂っていながら通常に近い感性を持ち、狂った行動倫理で狂気的な結果を残して周りから信頼される存在となっている。あまりにも狂っている。狂っているが故に狂っていない」
纐纈「そうだね。ウチも彼に近い狂い方をしているけど、それでも最終的に片足だけは平常の中に入れたままだった。だけど彼は完全に狂気の中に入りながら平常を持ち続けていた。さすがにあの狂い方は恐ろしいを通り越して興味深い気もしているよ」
魔我「なあ、血化」
血化「何だい?
魔我「辛辣っ! ・・・・・・いやさ、龍兎って『悪落ち』をしないのではなくて、『狂い過ぎて』そういった次元を飛び越えてそもそも選択肢に含まれないんじゃね?」
血化「RPGでいうならレベルで得られるスキルが二択で片方を選んだ場合もう片方が二度とえられないって設定の中で『狂気』ステータスだけを底上げした結果、そっち方面の選択肢しか得られない感じか」
魔我「ごめん、僕にはその説明がよく分からない。もう少し短く要約してくれ」
魔我「君が言っちゃぁお終いだ」
纐纈「まあ、彼は私の調教で究極的に誰かを助ける事を優先する人間になってるからね。死後の生活のおかげなのか多少その側面は収まって来て多少の犠牲は目を瞑って置けるようになってはいるけどさ。それでも、きっと彼は暴走するだろうね。全てを元に戻すために」
DB「随分と意味深ですねぇ。私、少し興奮してきちゃいましたビクンビクン」
魔我(気持ち悪い・・・)
纐纈「さて、それじゃあ見ようか。彼が、いったいどんな道を歩いて、いったいどんな選択肢を選ぶのか・・・・・・」
この作品のヒロインって……
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白神神姫
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使原弓
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紅華炎
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暗視波奉
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赤口キリコ(安藤よしみ)