気づいたら新宿のアヴェンジャー(下)になってた一般人   作:タッツマン
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あけましておめでとうございます

今年も頑張るZOY


OTONAとOHANASIですか

俺達は今、もう誰も住んでいない古いマンションにいます。雨降ってるからな、寒いためクリスちゃんは俺の尻尾で暖をとっている

 

ぐぅ~…

 

クリスちゃんのお腹の音か。食料がもう無いもんなぁ。

 

ん?足音が聞こえる?

 

ガチャ

 

「ッ!?」

 

この部屋に入ってきたか。流石にドアの音は聞こえたのか立ち上がって警戒するクリスちゃん。俺もいつでも飛びかかれるようにする。

 

ギシ…ギシ…

 

近づいて来る、殴れる準備はOK。

そのまま警戒していると。

 

「ほらよ」

 

「ッ!」

 

当然ビニール袋が出てきてそのまま誰なのかわかる。あのやべぇおっさんだわ。

 

「応援は連れてきていない。俺一人だ」

 

「ッ!!」

 

そう言われても俺達は警戒態勢は解かないよ、信用できんし。

 

「君の保護を命じられたのは、もう、俺一人になってしまったからな」

 

「どうしてここが?」

 

「元公安の御用牙でね。慣れた仕事さ」

 

え?なにそれ?

 

「差し入れだ」

 

「ッ!?」

 

そう言ってビニール袋を差し出す。怪しさしかないがお腹はなるクリスちゃん、仕方ないね。

そして袋からアンパンを取り出し一口食べるおっさん。

 

「何も盛っちゃいないさ」

 

「ッ!」

 

そしてアンパンを奪い取りそのままクリスちゃんは食べ始める。

あれ?それ間接キスじゃ、あえて言わないが、そもそも言えないが。

 

「お前にはこっちだ」

 

そう言いおっさんは俺の前に生肉をおく。

一応匂いを嗅ぐが、豚肉か。安全そうだし食べるか。

うまい、生肉でうまいとかもう完全に狼だなぁ

 

「バイオリン奏者、雪音雅律とその妻、声楽家のソネット・M・ユキネが、難民救済のNGO活動中に戦火に巻き込まれて死亡したのが8年前」

 

なんか話し始めたので食べながら聞く、それクリスちゃんの両親の名前じゃん。フィーネから聞いた。

 

「残った一人娘も行方不明になった」

 

クリスちゃんのことだな。

話してる途中にアンパンと同じ手段をふんで牛乳を渡されるクリスちゃん。だからそれ間接キs(ry

 

「その後、国連軍のバル・ベルデ介入によって事態は急転する。現地の組織に捕らわれていたことが判明した」

 

「ふん。よく調べているじゃねえか」

 

牛乳を飲んでから一言。

 

「そういう詮索、反吐が出る」

 

「当時の俺たちは適合者を探すために音楽界のサラブレッドに注目していてね。天涯孤独となった少女の身元引受先として手を上げたのさ」

 

「ふん。こっちでも女衒かよ」

 

皮肉気に言うクリスちゃん。まあいい気はしないわな。

 

「ところが少女は引き取り前に、組織から突然消息不明。俺たちも慌てたよ。その少女ともに組織で被検体にされ、巨大化したと報告されていた狼もともに消息不明になっていた」

 

俺の方を見ながら言うおっさん。

うん、俺のことだな。クリスちゃんを連れ出したあの時か。さらにその後フィーネの所に行ったから消息不明になるわけだな。

 

「二課からも相当数の捜査員が駆り出されたが、この件に関わった者の多くが死亡。あるいは行方不明という最悪な結末で幕を引くことになった」

 

フィーネの仕業だ。間違いなくフィーネの仕業だ。

 

「何がしたい? おっさん」

 

相手の意図がわからないクリスちゃんがおっさんに聞く。

 

「俺がやりたいのは君を救い出すことだ」

 

「ッ!?」

 

へ?まさかの救い出す発言に俺達驚愕。捕獲じゃなくて?

 

「引き受けた仕事をやり遂げるのは大人の務めだからな」

 

「ふん! 大人の務めと来たか!」

 

「……」

 

クリスちゃんに大人発言はやめたほうがええで、これながらく一緒にいた俺からの注意事項。

 

「余計なこと以外は、いつも何もしてくれない大人が偉そうに!!」

 

クリスちゃんが背中に飛び乗ってきたのでおっさんが立つ前に窓に向かってダッシュ。

 

「ッ!?」

 

気づいたがもう遅いぜ!

そのまま窓を割って飛び出す。壁を蹴り、別の建物にわたり、そのまま逃走する。

さらばだおっさん、豚肉美味しかったです。

 

(あたしは何を・・・?)

 

おっさんはそんな俺達を追ってこなかった。

 

◇◇◇

 

またノイズが襲ってきた。あの全裸め、しつこいにも程がある。

 

クリスちゃんが撃ち、俺が噛み付いたり引っ掻く。

倒しても倒してもなかなか減らない。多過ぎない?

 

すると残ったノイズと巨大ノイズが砲撃で攻撃してきたので、クリスちゃんを急いで背中に乗せ、そのまま回避する。

 

再びノイズが砲撃してきたので迎撃準備。

その瞬間。

 

「でりゃあ!」

 

響ちゃんがやってきて砲撃されたノイズを倒した。

そのまま響ちゃんが駆け回りノイズを殲滅していく

あら強い。

 

すると響ちゃんのすぐ後ろに巨大ノイズがおり、そのまま響ちゃんに向けて砲撃をする。

 

「っ!!」

 

しかしその砲撃はクリスちゃんのガトリングによって阻止された。

 

「貸し借りは無しだ!」

 

だそうです。この子借り作るの嫌いだから。

 

「っ…」

 

嬉しそうだな響ちゃん。

 

そのまま二人と一匹でノイズを蹴散らしていく。

巨大ノイズが再び砲撃してきたが響ちゃんはジャンプで躱す。

 

「たあああああああっ!!」

 

そのまま地面を殴てできた衝撃波で大量のノイズが倒され巨大ノイズがよろめく。

 

「うううううう…!」

 

響ちゃんが右腕のバンカーみたいなのを伸ばしている。大技かな?

クリスちゃんが巨大ノイズにガトリングを浴びせ、俺は巨大ノイズの足を引っ掻きながら走る。

響ちゃんが巨大ノイズに向かってジャンプする。

 

「うおおおおりゃああああああああぁぁ!!」

 

そして響ちゃんが巨大ノイズを殴って衝撃が貫通。

巨大ノイズはそのまま消滅していった。

 

俺達は見つかる前に逃走じゃ。

 

◇◇◇

 

裏路地

 

「クソっ!」

 

ゴミ箱を蹴飛ばすクリスちゃん。荒れてらっしゃる。

 

「あいつは敵だぞ…! なのにどうして助けちまった!?わからない、なんでなんだよ!?」

 

正直言うと俺もわからない。あういうタイプ苦手なんだけどな。不思議だ。

 

「…お前もそんな感じか」

 

うん。俺もクリスちゃんと同じ状態。

 

「畜生、フィーネ…。畜生…!」

 

そのまま膝を折るクリスちゃん。俺は頬を舐める。

俺の感情表現はこれくらいしかできないからな。

 

「…ありがとう」

 

気にすんなって。いつものことさ。

 

 

一人と一匹の疑問はしばらく晴れそうなかった。




私だ。
今年もよろしくお願いします。

もうすぐで無印終わりますね。番外編とか2作目とかも作ろうとか考えてはいます。

では次回をお楽しみに

次回「三人と一匹の協力プレイ」


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