星を喰らう者の転生   作:エイリアンマン

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虚空の王、虚数生命体を道連れにする

「ヒャハハハハハハハハハッ!!ハーハーッ!ハハハハハハハハ!!」

 

ギドラは体内で起こした超新星爆発を光線に変換して、グリーザを取り囲むように無数のワームホールを展開し、ワームホールから超新星爆発の光線を一斉に放った。全方位を囲んでしまえば、流石のグリーザも避けられない筈である。

 

しかし、それは間違いだった。

 

グリーザは全方位から襲い掛かる超新星爆発の光線を、身体に当たる前に全て反らした。その全てが、地面や上空に反れていき、軈てギドラの元に一本跳ね返ってきた物もあった。ギドラは片手で超新星爆発の光線を握り締めて、そのまま喰らう。口からではなく、手で触れただけで超新星爆発を喰らったのだ。

 

「・・・奴め。死角無しか」

 

ギドラはグリーザの相手が嫌になってきた。地球に住む戦士達や宇宙規模の天体を使用して攻撃してるのに、グリーザには一つも当たらない。そもそも何も無い虚無に攻撃する事自体無駄なのは、ギドラも解っている事だった。

 

「何とか実体化出来んかのう・・・そうしたら奴は虚無では無くなる筈じゃが・・・或いは自滅するなりしてほしいものじゃ」

 

ギドラは、リムルか耀が裏切ってくれる事を願っているが、それは不可能であると思った。彼等は味方を裏切るようなタイプではない。ならば、グリーザが自分から落ちてくれる事を願うのみか。

 

しかし、そんなに都合が良い筈が無い。グリーザは気紛れだ。この中で一番強いエネルギーを持つ者に向かっているならば・・・・・。

 

「あれ?」

 

此処でギドラは疑問を抱く。

 

(奴は恐らく、強力なエネルギーを持つ者に反応して行動している・・・ならば、リムルや耀は味方じゃから兎も角、ジレンや悟空を狙わず何故妾を狙った?何故じゃ?彼等より妾を狙う・・・・・という事は!)

 

ギドラは、確信に入った。今武舞台に残っている戦士達の中で、一番強力なエネルギーを持っているのが、ギドラという事だ。もし他に居るなら、グリーザはそいつを優先して襲い掛かる筈である。

 

「・・・ならば、妾は此処までじゃな」

 

出来る事ならリムルにリベンジしたかった。しかし、それはある者に託す事にした。

 

「悟空!!妾のリムルへのリベンジ、お主に預ける!!妾はコイツを片付ける!!」

 

悟空は、ギドラからの言葉を聞いて驚愕した。彼女が何をしようとしているのか、アッサリと解ったからだ。

 

「ギドラさん!アンタが脱落しなくたって良いじゃねえか!」

 

「駄目じゃ。グリーザが居る限り妾達に勝ち目は無い。だったら、この武舞台で一番強い者が、道連れにする他無かろう」

 

「でも!」

 

「だまれ!」

 

ギドラは悟空に向かって指先から光線を発射し、彼の足元に撃ち込んだ。悟空は、ギドラが自分に当てない事は解っていた為、その場から動く事をしなかった。

 

「・・・すまぬ。じゃが、妾は我が儘じゃ。じゃから、妾の好きにさせてくれ」

 

「・・・ああっ。オラ、絶対勝ってやる!」

 

「ふっ・・・・・来いグリーザ!妾は此処に居るぞ!」

 

グリーザに向かって、無限回転弾を撃ち込むギドラ。無限回転弾はグリーザに当たり、黄金長方形の力によって反れる事無くグリーザに直撃、しなかった。反れる事は無かったが、グリーザのお腹が再び波のように揺れた。無限回転弾は明後日の方向へ飛んでいき、無の界の果てへ飛び去って行った。

 

グリーザは笑い声を高らかに上げながら、ギドラに向かって走り出す。

 

「ヒャハヘヘハハヘハハハハハハハ!!!!ハハヒヒヒヒヒヒフフヘヘヘフフフヘフヘヘフヘヘヘヘハハハハヘハハハハハ!!!!」

 

ギドラは武舞台の端に向かって走り出した。空を飛べないが、走るだけで充分だ。ギドラは障害物を全て擦り付けていき、グリーザは身体を不可思議な方向に曲げながらギドラを追い掛ける。

 

走るのはグリーザが速く、ギドラは徐々に距離を詰められていく。

 

そして、ギドラは武舞台の端に到着し、走りながら場外に向かって飛び出した。

 

「ヒャーッハッハッハッ────ッ!!?」

 

「おおっ!やっと表情を変えたのう!脱落前にお主の顔を変えてやったわい!ナーッハッハッハッハッ!」

 

「──────ヒギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!」

 

グリーザはギドラを捕まえるが、罠である事に気付いた瞬間、今まで笑っていた表情が真顔に変わってしまう。そして、ギドラと共に落下しながら、グリーザは悔しさ故なのか、今までに無い奇声を発しながら、場外に落下していった。

 

そして、二人は神々の席に戻され、大神官から脱落を宣言される。

 

「第7宇宙、ギドラさん。第12宇宙、グリーザさん。脱落です」

 

ビルスは道連れを選んだギドラを怒りはしたが、第12宇宙の戦力を大きく削ってくれた事に感謝した。

 

一方クロノアは、表情が青ざめていた。益々リムル達の勝利を願い、手を合わせる始末であった。


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